3才の発達の大きな特徴の一つが「言葉の世界に入る」ということです。
→ つまりは「言葉で考え、言葉でコミュニケーションをする」ということです。
1 「言葉で考える」とは?
・言葉を理解し、言葉を使って頭の中で考え、言葉で考えたことを理解し、それを基に言葉を使って判断する。
・言葉を使って考えることができるようになり、象徴機能(あるものを他のもので表現する)がさらに高度になり、知的な発達が飛躍的に伸びる。
2 言葉でのコミュニケーションの特徴
(1)コミュニケーションとは、基本的には「伝え合うこと」。
(2)人間の言葉でのコミュニケーションにはもう一つ重要な特徴がある。それが「人の意図(考えや心の状態)を推測すること」である。
→それは、相手の意図を推測することにより、相手の言葉の内容だけではなく、「その言葉の意味を読みとることにつながり、それによって人間は、複雑で、高度なコミュニケーションができるのである。
《例えば》
★AさんとBさんがいて、
(Aさん)「Bさん、その本を貸してくれますか?」
(Bさん)「どうぞ、使ってください。」
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これは、「伝え合うこと」
★CさんとDさんがいて、二人とも忙しく仕事をしているとき、Dさんの顔色が悪そうなことにCさんが気がつき、
(Cさん)「Dさん、顔色悪そうだよ。どこか具合が悪いんじゃないの?少し休んだら」
(Dさん)「いやあ、全然大丈夫ですよ。」
↓
ここで、Cさんは、Dさんの意図を推測する。
「Dさんは、大丈夫といっているけれど、体調は相当悪そうだな。どうしても、終わらせなければならない仕事があるのかな?」
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ここからCさんのコミュニケーションは複雑になっていく。Cさんの考えられる選択肢は、例えば次のように考えられる。
①「Cさん、少し休んだら?」
②「Cさん、医務室に行って来たら?」
③「Cさん、少し手伝おうか。」
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つまり、人の意図を推測することにより、コミュニケーションが複雑になり、高度になっていくということになる。
3 言葉でのコミュニケーションはどのように発達していくのか。
特に3才ぐらいまでは、母親を中心とした養育者とのコミュニケーションが重要になってくる。つまり、母親が言葉、声、表情、動作などで語りかけ、子どもがそれに対して、表情、声、動作、言葉などで応じあっていくことにより、コミュニケーションが深まると同時に、認知的発達や言語的発達が増していくに従って、言葉でのコミュニケーションが発達していく。
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よく、言葉の発達が遅れている場合、「お母さん、もっと子どもさんと遊んであげてください。」とアドバイスされるケースがあるが、その理由は、上記の内容によると考えられる。