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「お母さんとのかかわりの重要性」の意味について

2021/12/05(日) 12:20 | izawa

 最近、メール相談の中で、あるお母さんから「お母さんとのかかわり」について、次のようなご質問がありました。

★お母さんとのかかわりが大事なのは理解したが、夫(父親)もお風呂などでしっかりと子どもと会話をするように心がけて接しており、そういう場面も含めて、「お父さんのかかわりよりも、お母さんのかかわりに重きを置いた方が良い」のだろうか?

 

 このお母さんのように思われている方も、多くいらっしゃるかもしれません。それで、なぜ療育教室 楽しい広場では「お母さんとのかかわりを重視しているのか?」について説明いたします。

 お母さんとのかかわりを重視しているのは、発達心理学の立場から見ての「お母さんはお子さんの活動をする上での安全基地になっている」という考え方からです。

 人間の親子には、「愛着関係」という緊密で情緒的な関係があります。それによって、本来無防備で独力では生きていけない乳児は生きていくのですが、その中心が「お母さん」ということです。

 では、「中心はなぜお母さんなのか?」
 お母さんの中にそういうものが元々あったのか?というと.そういうことではありません。

 発達心理学では、1960年代から1970年代にかけて、イギリスの児童精神科医のボウルビィという人が唱えたのですが、カモやガンなどの鳥の雛(ひな)が、生後間もない時期に最初に出会った対象(親鳥ではなく、人間でも良い)の後追いをして、絶えずくっついていようとする現象が知られていますが、人間にも同様なことがあるのではないかと提唱しました。これに関しては、それを裏付けるようなサルの乳児に関する実験が知られています。

 そして、結論的には、人間にも「最初の接触による慰めや安心感」を与えてくれる存在にくっついていることが、乳児には重要であると考えました。そう考えると、だいたいは「お母さん」ということになります。幼児期は、そのお母さんの安心感をベースに活動を拡げていくと考えられますが、お父さんとのかかわりも当然重要になっていきます。

 お母さんとのかかわりだけが重要である、ということではなく、お母さんとのかかわりが中心的なものである、と考えられます。療育教室 楽しい広場の「発達療育」では、この考え方を基本にして療育を行っている、ということです。

 以上です。