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第1回 釧路療育セミナーのご報告(1)

2021/10/26(火) 17:01 | izawa

 10月24日(日)10:00~12:00、釧路市生涯学習センター 学習室 602を会場に、「第1回 釧路療育セミナー」を開催いたしました。今回、3つの幼稚園から5名の先生方、そして、特別参加として、現在高校生のお子さんがおられるお母さん1名、計6名の方々にご参加をいただきました。

 今回のテーマは

『自閉症の迷信を吹き飛ばす 「自閉症ではない」と判断する2つのポイント~ 良くも悪くも人を見て行動する、ごっこ遊びができる』

でした。

 今回は、1990年代にイギリスのウタ・フリス氏が、認知心理学の立場から提唱した「自閉症児には心の理論が欠けている」という「言語・認知障害説」を基に、自閉症の原因を考え、それを基にして、我々の身近に自閉症と診断されたり、その可能性を疑われている子どもさんがいれば、認知心理学の立場から「自閉症ではない」と判断することができます、というのが中心の内容です。

 なぜ、わざわざ「自閉症ではない」と判断するのか。
 それは、言葉が出ないですとか、宇宙語のような言葉を話すですとか、突然違う話をし始めるですとか、一斉指示が通らないなどの発達の不安があるお子さんで、自閉症の診断を受けたり、疑いをもたれたりしているお子さんがたくさんおられます。

 でも、そういうお子さんたちの中で、認知心理学の「言語・認知障害説」から見ると、自閉症とは思われない子どもさんがたくさんおられると思います。しかし、そういう場合、「このお子さんは自閉症なのか、そうではないのか?」を論争するのが今回の目的ではありません。

 「自閉症」という言葉は、親御さんや幼稚園・保育園の先生などの思考を停止する影響力をもっていて、療育がそこでパタッと止まってしまい、動かなくなります。
 我々、療育教室 楽しい広場が行う「発達療育」では、認知心理学からみて「自閉症の可能性がない」と判断できれば、その「自閉症」という言葉をひとまず横にずらしておいて、そこから障害以外の原因を考え、適切な働きかけをして、お子さんの発達を伸ばし、問題行動をなくして、発達の不安を改善していきます。

 そのために、今回、認知心理学から見て「自閉症ではない」と判断できる2つのポイントを幼稚園の先生方にご説明しました。
 先生方に「早期療育の指導者になってほしい」ということではありません。幼稚園で発達に不安がある子どもさんがいたとき、もし。認知心理学からみて自閉症の可能性がないと判断すれば、指導の工夫で十分幼稚園の指導体制の中で、子どもさんの発達、成長が可能です、ということを理解していただきたかったのです。

 後半の先生方の事例研究では、いろいろな子さんのお話が出てきました。それに関しては、次回のブログでご報告いたします。