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絵本の読み聞かせの意味は、重要です。

2021/10/10(日) 12:51 | izawa

 絵本の読み聞かせは、幼児期の子どもさんに対する大事な教育の方法の一つです。
 その意味は、二つあると思います。一つは、「注視する」ということです。絵本を見つめる、読んでいる人を注視する、ということです。
 「見る」ということは、子どもさんにとって、「考える」ということにつながります。例えば、いろいろな形、あるいはいろいろなキャラクターの絵の積み木を前にして、並べたり積んだりしながら、いろいろなことを考えていきます。そして、それは、他の場面でも考えることにつながっていきます。「考える」ことの入口は「見ること」なんですね。

 そして、もう一つの意味は、「ものごとを順番に記憶していく」ということです。1才、2才、3才、4才、5才と年令に応じて、絵本の中の文章の量、内容の複雑さが増していきます。それらを通じて、絵本の読み聞かせを聞きながら、順番に聞いて記憶をしていく経験をしていくことになります。
 いろいろな内容の文を聞いて、記憶して、考えて、時には頭の中で言葉を並び替えながら相手に伝えていきます。こういう、言葉を使ったコミュニケーションの基盤になるのが「ものごとを順番に記憶していく」ということです。

 ところが、時に絵本の読み聞かせをじっと聞いていられず、ページを次々にさっさとめくって進みたがる子どもさんがいます。自分のお子さんや周りにそういう子どもさんがおられませんか?なぜ、そのように進みたがるのでしょう?
 実は、療育教室 楽しい広場の発達相談やことば伸び伸び教室でも、これまでにもたくさんおられました。その子どもさんたちの大きな特徴は、前回のブログでも説明いたしました「視覚優位」の子どもさんたちなのですね。これは、見事にほとんどの子どもさんがそうでした。
 ではなぜ「視覚優位」の子どもさんたちがそうなるのか?「視覚優位」の子どもさんたちは、絵本を見ることは好きなんですね。お父さんやお母さんも、自分の子どもさんが「絵本は好きだ」と思っていらっしゃいます。しかし、絵本を読み聞かせていくと、ページをどんどんめくって進みたがる、というのも感じていました。でも、そのことをそんなに深く考えておられなかった、ということですね。
 絵本をどんどんページをめくって進みたがるというのは、多分、「視覚優位」の子どもさんたちは、絵を見ているのだと思います。その反面、文は聞いていない。だから、お母さんや先生が絵本を読み聞かせても絵を早く見たいから次のページに進みたがるのでしょう。

 さて、「絵本を読み聞かせる」ことの大事な意味の一つが、「ものごとを順番に記憶していく」ということでした。それは、言葉による会話、コミュニケーションにつながっていきます。もちろん全てではありませんが「視覚優位」の子どもさんで、発語が遅れる、会話力が遅れる、言葉でのコミュニケーション能力の発達が遅れる場合が出てきます。療育教室 楽しい広場でもそうでした。
 ただし、これは障害ではありません。これを「障害だ」という人も少なからずいることも事実です。
 しかし、療育教室 楽しい広場では、もし、子どもさんが「視覚優位」の子どもさんで、発語や言葉の発達が遅れているとしたら、その対応策の一つとして「絵本の読み聞かせ」を続けていきます。実際、最初はすぐ次のページに行きたがっていた子どもさんでも、2~3回経験していけば、だんだんじっくり絵を見て、話を聞くようになります。そして、それをおうちや幼稚園・保育園などで経験していけば、子どもさんは変わっていきます。つまり、「順番にものごとを記憶していく」経験を重ねていくことにより、発語や言葉の発達も伸びていくということなのです。

 今回は、以上です。