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お母さんと遊ぶことで、いろいろな力が伸びる

2021/08/06(金) 12:39 | izawa

 乳児から幼児期の子どもは、お母さんを中心とした人とのかかわりの中から、いろいろな刺激を受け、発達を伸ばし、成長していきます。まさしく、中核になる活動です。

 さて、その中でも、お母さんと遊ぶことで、実はたくさんの能力が伸びていきます。もちろん、成長していくにしたがって、相手はお母さんだけではなく、他のたくさんの人に広がっていきます。

 

★3才の子どもさんとお母さんがアンパンマンの積木で遊んでいるとしま
 しょう。

1 見る → 操作する → 考える
 ・積木の中には、アンパンマンがいて、バイキンマンがいて、メロンパ
  ンナちゃんなど、いろいろなキャラクターがいます。そこでまず積木
  を見ます。好きなキャラクターを選んだり、三角の積み木を選んだり
  しながら、選んだものを置いたり、並べたり、積んだりして操作をし
  ます。この時、いろいろ考えます。「アンパンマンはどこだ?」「マ
  マが言っているチーズはどこだ?」ママが積木をカチカチ打ち合わせ
  ているのを聞いて「おもしろい」など、言葉はこれほど正確ではない
  かもしれませんが、積木を見て、操作して、そして考えます。

2 感覚の統合
(1)積木をつかむ、置く、並べる、積む
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合)、重さを感じる、形の違
      いを知る
(2)積木をぶつける、打ち合わせる
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合)、音を聞く・知る(触覚
      と聴覚の統合)
(3)手に持った積木の匂いをかぐ
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合~積木を顔に近づける)、
      触覚と嗅覚の統合
 これらが混ざり合いながら、触覚・視覚・聴覚、嗅覚が統合されていく。

3 「コミュニケーションの基本」が身に付く
 お母さんと一緒に遊ぶことを通して、「相手を見て話人のを聞く」、そして「相手が伝えてきたことに対して反応し、相手に伝える」という、「コミュニケーションの基本」が身に付けていく。

4 「意図的コミュニケーション」が身に付く
 人の意図(心の状態)を言葉だけではなく、声、表情、動作、視線、しぐさなど、いろいろな手段を通じて推し量りながら、相互理解をしていくという、高度で繊細なコミュニケーションである「意図的コミュニケーション」を積木遊びを通して身に付けていく。

5 言葉を覚える(ボキャブラリーが増える)
 お母さんとの積木遊びを通じて、言葉の数、種類、使い方、言い回しなどを聞くことによって覚えていき、しゃべることができるようになれば、自分もお母さんと同じように使うことによって、自分で使える(しゃべることができる)ボキャブラリーが増える。そして、それに伴い、知的能力も向上する。

 

★このように、幼児期の子どもさんにとって、お母さんとのかかわり、そしてその後のいろいろな大人とのかかわり、そしてその後の友だちとのかかわり、さらにごっこ遊びを契機にしての集団でのかかわりと、人とのかかわりをとおして、人として大切なことを経験し、学んでいくのですね。
 「人とのかかわり」が発達の基本なのです。それが「発達療育」の考え方です。