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当たり前ですが「発達の不安は発達からみていく」

2020/11/05(木) 16:51 | izawa

 幼児期の子どもさんの発達の不安について、その原因を考えていくとき、療育教室 楽しい広場では、発達の不安については「発達」からその原因を考えていきます。これは当たり前のことと思います。

 しかし、現在の多くの発達相談機関、早期療育機関、病院などでは、発達の不安について、「障害」からしか見ていないように思われます。

 ここで、早期療育のたとえ話を聞いてください。

 子どもさんがお父さんやお母さんと一緒に、「発達の流れ」という比較的大きな山の中の道を歩いて進んでいるとします。ところが、あるところに来ると道がふさがっていて通ることができません。これを「発達の不安」と考えてみてください。
 そこで、お父さんとお母さんが何とか通れないかと近づいて見ても通れそうもないので、連絡をして道路を管理するところの職員に来てもらいます。これが、早期療育で考えると、相談機関の相談員、あるいは病院の医師などと考えられます。

 療育教室 楽しい広場ではこういう場合、今いるところはどのあたりなのか、どこからどこへ行こうとしていたのかを、地図を見ながら確認し、そしてこの周辺の様子を確認します。そして、道をふさいでいるのが何なのか、石なのか土砂なのか、木なのか、それとも それ以外なのかを確認して、道を歩けるように手立てを考えます。何を使ってどのように道を開けていくか、そして、お父さん、お母さん、子どもさんも加わってもらって、道をふさいでいるものを取り除き、道を開けていく作業を進めていきます。それが「早期療育」と考えてみてください。

 発達の不安の原因を「障害」からしか見ない早期療育機関だとしたら、今子どもさんがどこからどこに行こうとしていて、今どのあたりにいるのか、更にはこの周辺の様子を、そして何が道をふさいでいるかをよく確認せずに、「ああ、これはもう通れない。迂回して行こう.」とさっさと迂回する道を行こうとすることが考えられます。「発達の不安」という、道をふさいでいるものを、簡単に見ただけで、「これはもう通れない」つまり「障害」だと判断し、前に進もうとせず、迂回する道を行こうとしてしまう。
 その迂回路が、時間はかかってもこれから行こうとしていた場所に着ければいいのですが、実はそうではなくて、行けども行けども目的地にはつかず、子どもさんや親御さんと一緒に歩いている職員が、実は違う目的地を目指していた、ということが多くあるということなのです。

 今、子どもさんの発達がなかなか前に進まないとき、あるいは、道を外れて寄り道をしようとするとき(これは問題行動と考えてみてください)、親御さんたちと一緒に、子どもさんを「発達」という道に沿って進ませるのが早期療育と考えます。そして、子どもさんと親御さんたちが自分たちで歩けるようになったとき、早期療育は終了すると考えます。