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子どもの自傷行為への対応

2020/07/07(火) 16:52 | izawa

 幼稚園や保育園でいう年少さんや年中さんくらいのお子さんで、自分の思う通りにならない時、自分の額や頭を机や壁に自分でぶつけて、「おれの(わたしの)思う通りにしろ」と過激に訴えてくる子どもさんがいるかと思います。

 例えば、ある保育園の自由遊びの時、年中の男のお子さんが大好きなA先生と一緒に遊びたいと、自分の頭を壁にどんどんぶつけるとします。一緒にいたB先生は、どのように対応したらよいでしょう。

 中・長期的に考えますと、多分このお子さんは「自分で自分の行動をコントロールする力」である「自律性」が十分に発達していないと考えられますので、日常生活の中で「ちょっと待つ」「順番を守る」「ちょっと待我慢する」など「自分を抑える」経験が必要と考えられます。

 さて、短期的に考えますと、目の前に頭を壁にガンガンぶつけている子どもさんがいるのですから、まずそれを止めなければなりません。その後、その場から離れた所へ行き、クールダウンさせます。そのあとは、行動療法という手法で、行動を止めさせていきます。行動療法とは、何らかの刺激の操作で、行動を変えていこうとする方法です。

 クールダウンをさせた後でも、先生が手を離せばまたすぐ頭を打ち続ける場合があります。そういう場合はとりあえず大好きなA先生のところへ行き、安心させます。A先生も、その子どもさんだけに対応しているわけにはいかないでしょうから、それでまたA先生と離れた所へ行き、B先生と遊びます。その時、「後でA先生のところへ行って遊ぼうね」と子どもさんに伝えます。この「A先生の所へ行ける」あるいは「A先生が来てくれる」という期待が、自傷行為をなくしていく「刺激」になります。

 最後は、「A先生の所へ行かなくても」「A先生が一緒にいなくても」自傷行為をしないことが、最終目標となります。そうするためには、B先生、A先生、そして周りの先生で話し合いをしながら、その「刺激」を使いながら、その『刺激』の回数を徐々に減らしていき、最終的には「A先生が一緒にいなくても」自傷行為をせずに遊べることを目指します。