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公共の発達相談のとんでもない例

2020/06/10(水) 17:00 | izawa

 6月7日(日)に、療育教室 楽しい広場の個別療育相談に、来年4月就学の保育園の年長さんに通っている男のお子さんが来られました。

 お母さんからお話を伺うと、息子さんの言葉の発音で、さ行がタ行になりやすく、友だちの名前を呼ぶとき、例えば「せいと君」が「ちぇいと君」になってしまいがちで、呼ばれた友だちから「ちがう」と言われることが多いそうで、来年就学ということもあり、区の保健センターの「言葉の相談」に相談に行かれたそうです。

 ところが当日、「言葉の相談」の担当者が不在で、同じく保健センターで行っている「心の相談」の担当者(心理士と思われる)と面談することになりました。担当者とお母さんが話を強いている間、横でおもちゃなどで息子さんは遊んでいたそうです。終わりごろになって、担当者から「息子さんは落ち着きがないので、早期療育を受けるための手続きをしましょう」と言って、あれよあれよという間に児童発達支援事業所利用のための「受給者証」の申請の手続きをしてしまったそうです。

 そこで、楽しい広場の個別療育相談に来られました。言葉の相談に行って別な相談に回され、おまけにあっという間に、受給者証申請にまで行ってしまって、お母さんとしては納得はいきません。

 息子さんについては、年中さん頃は、落ち着きがないところもあったようですが、今は保育園でも特に問題はないとのことです。今回の担当者は面談の時、以前の息子さんの様子と、面談時に横で活発に遊んでいた様子をみて「落ち着きがない」と判断し、受給者証を申請しようとしたのは、息子さんが「発達障害の可能性大」と感じたのかもしれません。

 楽しい広場に来てくれた息子さんは、指導者と一緒にパズルをしたり絵を描いたり、ブロックで遊んだり、30分以上は一対一で遊びました。もちろん、落ち着いてかかわってくれました。

 今回のお子さんの場合、担当者がお母さんの面談と横で遊んでいる子どもさんの様子を見て「落ち着きがない」と判断した、そして、その落ち着きがないのは「障害の可能性がある」から、受給者証の申請をしたのでしょう。これは「障害」という側面から見た場合です。

 「発達療育」で「発達」という視点から見ると、場面や状況に応じて行動しているかを見ます。にぎやかに遊んでいても、場面に応じて自分を合わせて行動することができれば、全然問題ありません。やはり、保健センターなどの公共の相談機関は、「障害」という側面を重視して、発達に不安のある子どもさんたちを見て、障害児あるいはその可能性大として、児童デイサービスを推奨しているのでしょう。

 保健センターなどでの相談の時、「相手の言うことがおかしいと感じたら、相手にきちんと言えばよいではないか」と思われるかもしれませんが、発達の不安の原因は「障害だ」と断定すれば、良い悪いは別として、ストーリーが出来上がっていきますので、お母さんとして、それに異論を唱えていくのは難しいと思います。

 今回のような、いい加減な相談にお母さん方が行かなくても済むように、「発達療育」をこれからどんどん知ってもらい、療育に使ってもらおうと思っています。もう少しで、「発達療育」をまとめた、待望の本が出ますので、今度はそれを元に、考え方や実際の改善の方法をどんどんお伝えしていきます。お待ちください。