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早期発見って何?

2020/06/05(金) 14:10 | izawa

 3才児健診の前後あたりから、「早期発見」という言葉が親御さんたちの周りに出始めると思います。「早期発見が大事なんです」ともよく聞きます。

 さて、この「早期発見」とは、何の発見なのでしょう?これは、「発達障害児の早期発見」という意味です。

 平成16年に「発達障害者支援法」という法律が制定させました。その中で、「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他に類する脳機能障害であり、その症状が通常低年齢で発現するもの」を「発達障害」であると定義しました。
 この「通常低年齢」を法律では明記しませんでしたが、それまでの自閉症研究から「3才以前」と想定しています。

 そして、この法律の中で市町村が「発達障害児」を早期発見するために健診などを通して、障害の疑いのある子どもさんを見つけ、親御さんに対して継続的な相談、情報の提供、助言を行わなければならないとされています。よく1才半、3才児健診で子どもさんが別室に呼ばれて、「要注意児」「要観察児」と言われた後、何度も保健センターから電話がかかってくることがあるのは、このような事情があるからです。
 つまり、「早期発見」というのは、発達障害者支援法で定義された「発達障害児」の早期発見ということです。さらに、早期というのは「3才以前」ということです。「3才までに発達障害児を見つけろ」ということです。

 もし、子どもさんが6才や77才の時に発達障害か心配になって病院に来たとしても、3才以前に発達障害が心配になるような状態になったという証明がなければ、医師は「発達障害」という診断は出せない、ということです。その時に、「自分の子どもは発達障害児だから福祉の事業所を使いたいと言っても遅いですよ」という意味ですね。ですから、3才だけではなく、1才代・2才代で「発達障害」の診断をもらった子どもさんもたくさんいるということです。

 さて、「発達障害」という診断は、血液検査などで明確に分かるものではありません。主に子どもさんの行動を見て判断していきます。

 

 さて、療育教室 楽しい広場は、この3才までに「早期発見」と称して発達に不安がある子どもさんに「発達障害」のレッテルを貼ることが、大問題であると訴えています。

 なぜなら、3才児は、とても重要な発達の節目の時期なのです。3才からどんどん高いレベルの発達段階に入っていきます。例えば、認知面では「知覚」という段階になり、物事の意味が分かってきます。言葉では「それなーに?」「アンパンマン」などの会話ができるようになります。さらには「自分で行動をコントロールする」「自律性」が急速に伸びてきます。また、感情のコントロールができるようになり「うそ」もつけるようになります。さらには「過去・現在。未来」の時間的配列を理解できるようになります。

 さて、3才児健診などで、例えばお子さんが「言葉が遅い」「会話が不自然だ」「落ち着きがなく多動」「いつも同じ遊びばかりしている」などの発達の不安があって、発達障害の可能性が大きいので、医師への受信や児童デイサービスの利用を強く勧められたりされた親御さんもたくさんいらっしゃるでしょう。

 福祉の方や医師の方々の対応の特徴は『子どもを「発達」から見るのではなく、「障害」という面からしか見ない傾向がある」ということです。

 療育教室 楽しい広場が推し進める「発達療育」では、3才以降重要な発達が目白押しなのですから、子どもさんの発達の不安を「障害」ではなく「発達」という視点から見て原因を明らかにして、それに応じた働きかけをして、発達の不安を改善していきます。

 幼児期の1才。2才・3才で「発達障害児」のレッテルを貼るのは早い、ということ、そして発達に不安がある子どもさんを発達の流れに沿って成長させていくのは、「教育」としての早期療育、つまり「発達療育」なのです。