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「障害」以外の原因とは何だ?№15 言葉の遅れの原因~のびのび育てる

2019/12/05(木) 11:33 | izawa

 お子さんをのびのび育てよう、あるいは現在育てているという親御さんもたくさんいらっしゃることと思います。「のびのび育てる」ことのどこが問題なのでしょう?

 「のびのび育てよう」とするとき、陥りやすい問題点があります。「のびのび育てる」ことを、「子どもの要求や意図に添って育てる」ことと考えてしまう場合です。

 例えば、子どもが毎日、気持ちよく、元気に、喜びがたくさんあるように過ごしてほしいと、親御さんが願い、育てようとしたとき、「子どもが嫌がることをしない」ように育てようと考えるかもしれません。いつも、子どもの笑顔を見ていたいのでしょう。しかし、普通子どもが成長し、生活の範囲が広くなると、お母さんの意図や考えと子どもの考えが一致しない場面が当然出てきます。

 例えば公園で遊んでいて、お母さんはもう時間だから帰らなくてはならないと子どもに伝え、でも子どもはもっと遊んでいたいという時、お母さんの考えと、子どもの考えが不一致になります。これは、特別なことではなく、どのお子さんにもあてはまることです。ただ、もしここで、お母さんが「子どもをのびのび育てよう」として、「子どもの嫌がることをしないようにする」と考えたら、子どものことを最優先に考え、子どもが飽きるまでそのまま遊ばせるかもしれません。実際、今までそういうお母さんが何人かおられました。

 普通は、他にも例えば買い物に行かなければいけないなど、事情がある場合が多いので、子どもが我慢をすること、つまり自分を抑えて、自分の方を変更することが多くなります。
 もし、このような自分を抑えて我慢をすることをしないように、親御さんが先回りをして対応していれば、子どもは嫌がるような不快な気持ちにならず、のびのびと毎日を過ごせるかもしれません。

 しかし、これが続くと問題が二つ起きてきます。一つは、「自分を抑える」経験をしないので、幼稚園や保育園に入ったら、他の子どもさんたちと当然トラブルが起きる可能性が高いということ。そして、もう一つは、言葉が遅くなるということです。」なぜ、言葉が遅くなるかと言いますと、自分が嫌なことをしない、ということは、毎日の生活の中で自分を遮るものがない、ということですから、あまり、しゃべる必要がないということなのですね。しゃべらなければ、当然、言葉は遅れる可能性が高いということになります。

 いずれにしても、子どもにとって、「自分を抑える」という経験は必要なことです。