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テレビ・アニメの功罪

2019/08/14(水) 16:49 | izawa

 よくテレビやアニメは見せない方が良い、ということを聞きますが、それは間違いですね。使い方によっては良くにもなり、悪くにもなるということです。

(悪い使い方)
 これまでの楽しい広場への相談で、ことばが遅いお子さんの相談で、いろいろな理由で1日5~6時間テレビやアニメを3か月から半年くらい見せ続けていた、というのがありました。産後のお母さんの体調が悪かったり、下にお子さんが生まれたり、祖父や祖母のところに預かってもらってそうであったり、あまり深く考えず、子どもが楽しく見ているからそのままであったり、理由は様々でした。
 一見、テレビやアニメでたくさん言葉が流れているから、子どもさんもそれにつられて、しゃべるのではないかと思ってしまいがちですが、そうはいかないのですね。
 子どもは、お母さんと毎日、声や表情、動作。しぐさ、まなざし、ぬくもり、雰囲気など、言葉以外のいろいろな手段を使ってやり取りを積み重ね、それと同時に発声器官の機能も高まり、そのうち、お母さんに伝えたいという時、言葉が重なって発語になり、そのあとはどんどん言葉が出てくると考えられます。大事なのは、おかあさんとの意思や感情のやり取りがたくさんあるということです。楽しいとき、一緒に楽しさを共感してくれるお母さんがいるということです。ですから、相手にこの楽しさを伝えたくて言葉が出てくるのですね。
 これに対して、テレビやアニメは楽しくても反応してくれません。お互いにいろいろな手段を使ってのやり取りがない、つまりコミュニケーションがないということです。コミュニケーションがなければ言葉は出ませんよね。しゃべり必要がないのですから。

(良い使い方)
 まず、発語前でも、お母さんと一緒に楽しんだり、踊ったりすることは良いことですね。お母さんとの大事なかかわりの手段ですから、問題ありません。
 それから、発語以後もお母さんや兄弟と一緒に見たりすることは、言葉を覚えていく、あるいは、言葉の使い方を覚えていく上で有効になりますし、いろいろなことに興味を持つことによって、自分たちの世界がどんどん広がっていくようになります。
 それから、言葉だけではなく、ひらがなや数字などの文字への興味も4才・5才くらいから、テレビやアニメを見ながら広がっていくと考えられます。