代表挨拶
療育教室 楽しい広場代表 (専任療育指導員、専任相談員)
い ざわ たか や
伊 澤 崇 弥
- 昭和31年(1956年)釧路市生まれ。
- 昭和54年(1979年)に日本福祉大学社会福祉学部社会福祉学科を卒業
- 昭和57年(1982年)より、平成19年(2007年)3月31日まで北海道の知的障害養護学校に教諭として勤務。その間、昭和63年(1988年)よりボランティアとして、20年間、子どもの療育相談に携わる。携わった相談件数は、延べ約800件。
- 平成19年(2007年)4月、NPO法人 療育教室 楽しい広場代表として、かつ専任療育指導者、専任相談員として活動を開始する。
- これまで、楽しい広場として、延べ、2100件以上のお子さん、親御さんと、発達相談や言葉や考える力の向上のための指導を行い、電話・メール相談も、海外も含め300件以上行ってきた。
- 1996年(平成8年)より、2011年(平成23年)年まで、岐阜大学教育学部附属障害児教育実践センター(現岐阜大学教育学部特別支援教育センター)研究員。これまでに研究論文を10本執筆。(うち、共同執筆1本)
- 2020年(令和3年)9月に『障害以外から原因を考える「発達療育」』を執筆、電子書籍(北海道デジタル出版協会より出版)として販売をしている。
ごあいさつ
「NPO法人 療育教室 楽しい広場」代表の伊澤崇弥です。
療育教室 楽しい広場は、平成19年(2007年)4月に、発達に不安を感じる子どもさんの療育相談と子どもさんの言葉や考える力を伸ばす指導を主な事業として、札幌市白石区で活動を開始して以来、令和5年4月をもって、丸16年になります。
療育教室 楽しい広場が推し進めます「発達療育」の大きな特徴というのは「教育としての早期療育」ということです。
早期療育というのは、
・言葉が出ない、言葉が遅い
・かんしゃくが激しい
・突然別の話をし始める
・ボーっとしていて自分の世界に入ることが多い
・多動で落ち着きがない
・友だちとトラブルを起しやすい
・緊張しやすく人見知りが強い
・一斉指示が通らない
など、幼児期の子どもさんの発達の遅れや問題行動などを改善する取り組みです。
今早期療育の中で、上記のような発達の不安の原因を考えるとき、大きく3つの要因が考えられます。
1 知的障害
2 自閉症などの発達障害
3 その他
療育教室 楽しい広場が推し進めている「発達療育」では、それらの原因を、「3 その他」の医学的な「障害」以外の視点から考えていきます。
それは、子どもさんの「それまでの生活経験の中に原因がある」という視点、つまり「教育的視点」から原因を考えていきます。
具体的には、次の4つです。
1 発達段階
2 身体的な特徴(視覚優位、感覚過敏、気質など)
3 お母さんとのかかわり
4 生活環境(家族構成、生活リズムなど)
足掛け16年間早期療育に携わり、幼児期の子どもさんの発達の不安の原因を「医学的な障害」という視点から考えられる方が非常に多いと思われます。
もちろん、原因が「医学的な障害」と考えられるケースもあります。しかし、それ以外の原因が考えられる場合もたくさんあります。これまでの、療育教室 楽しい広場での発達相談の中で、医師から言葉の遅れなどの発達の不安の原因を「自閉症」「発達障害」などと診断を受けたケースで「そんなバカな」思われたケースもたくさんありました。
しかし、障害以外の原因を考えるノウハウをきちんと提示して、その障害以外の原因を明らかにし、発達の不安を改善していく実践を行っている早期療育の機関が少ないのも残念ながら事実です。
療育教室 楽しい広場の「発達療育」の中では、その発達の不安の原因を「子どもさんの生活経験の中にある」という視点から考えていきます。その分析の仕方、基盤となる理論、そして改善の方法を具体的に提示しています。
子どもさんの発達の不安の原因が、障害以外にたくさんあること、じゃあそれは具体的に何か、そしてその改善の方法を、たくさんの方々に知っていただきたいというのが、早期療育を足掛け16年間行ってまいりました療育教室 楽しい広場としての、切なる願いです。