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第11回療育セミナーの報告 「目が合わない」

2019/05/19(日) 15:57 | izawa

 今年度最初の、通算第11回の療育セミナーを札幌市社会福祉総合センター第3会議室で行いました。本日は、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの指導員や相談室の相談員の方など7名に参加いただきました。

 2019年度は今日を含めて6回行います。6回ごとのテーマはこのブログでもお伝えしましたが、年間を通しての基本テーマは
 『「障害」以外の原因を考える早期療育』です。

 ことばが遅かったり、落ち着きなく興味がどんどん移る、特定のものにしか興味を示さない、友だちと遊べない、などの発達の不安がお子さんにある場合、その原因を「障害」以外から考え、適切な働きかけをして、お子さんの発達を伸ばしていこう、ということです。

 そしてそれには前提があります。それは
 「発達には一定のすじみちがある」ということです。

 

 さて、今日のテーマは「目が合わない

 今まで一度でも目が合っていたり、今までよく目が合っていたのに、最近目が合っていなかったり、人によって目が合ったり合わなかったりするなど、心配なことはたくさんありますが、いずれも「目が合っている」と考えます。しかし、それでも目と目が合うことが非常に少ない、目と目が合わず落ち着きがないなどで、子どもさんの現在の状態が心配な場合、「障害」以外に原因を考えてみますと、発達的に見て原因は3つ考えられます。
①じっと物を見る「注視」ができていない。
②物を追って見続ける「追視」ができていない。
③「相手をよく見る」「人の話を聞く」というコミュニケーションの基本ができていない。

 それでは、「目と目が合う」ようにするためにどのように働きかけるか?それは、お母さんや幼稚園や保育園、発達支援事業所などの先生や指導員、そして楽しい広場のような指導教室の指導者などの大人が、子どもさんと一対一で「物を使って」遊び、その時間が5秒が10秒に、10秒が30秒に、30秒が1分に、1分が5分に、5分が10分にと伸びていけば、注視、追視、「相手を見て人の話を聞く」ということができるようになってきます。この場合の「物を使っての遊び」とは、普段、よく遊んでいる積木遊び、パズル、手遊び、絵本の読み聞かせ、クレヨンや鉛筆を使ったお絵かき、ビーズ、折り紙、粘土などです。
 これは、家庭や他の場所でも、一日5分くらいの一対一の時間があればできます。ぜひ、行ってみてください。