ナビゲーションメニューへ

「障害」以外の原因を考える(1) 目が合わない ②

2019/04/18(木) 11:47 | izawa

 前回の続きです。

 「障害」以外で「目と目が合わない」場合、だいたい2才~4才くらいの子どもさんだと思いますが、何が原因かと言えば、前回お話しした通り、「物をよく見る」こと、つまり「注視」そして「追視」が十分にできていない、そして、基本的にお母さんとのかかわりの中で身につく、「相手を見て、人の話を聞く」というコミュニケーションの基本ができていないのではないか、ということです。

 この両方とも、基本的に小さいうちにお母さんとのかかわりを中心に発達してくるものです。ですから、本人の発達がまだ幼いとか、一人遊びが多かったとか、ほかに何らかに理由でお母さんとのかかわりが極端に少なかった場合などに、起こり得ることです。

 

3 働きかけの方法

 では、「目と目を合わせる」ようにするためにはどうしたらよいでしょう。
 こういう場合は、お母さんを基本に、大人との一対一のかかわりを多くしていきます。大人とは、お母さん、幼稚園や保育園の先生、それから楽しい広場のような指導教室の先生などが考えられます。そして、大人と基本的に「物を使って」一緒に遊びます。とっかかりは、そのお子さんの好きなものからで結構です。ミニチュアカーでも、積み木でも、水でもそこから一緒に遊んで、それを足掛かりにいろいろな遊びに誘っていきます。遊びとは具体的には、積み木、パズル、クレヨンや鉛筆を使ってのお絵かき、粘土、絵本の読み聞かせ、ボール遊び(ける、転がす、投げる)、シール遊び、手遊び、ビーズ遊び、折り紙、はさみなどです。それらで遊ぶうちに、10秒が20秒に、20秒が1分に、1分が5分に、5分が10分にと、一緒に遊ぶ時間が増えてきます。時間が増えるということは、物を見、相手を見、人の話を聞く時間が増えるということです。そうすると、自然と「目と目が合う」ようになってきます。そうであれば、「目と目が合わなかった」原因が、障害ではなく、発達上の経験の仕方が原因だったと分かるわけです。