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発達段階の考え方

2019/03/09(土) 20:56 | izawa

 子どもさんの実際の発達段階を考えるとき、「生活年令」と「発達年令」という考え方をします。通常、特に発達の遅れに不安のないときは、例えば3才5か月の子どもさんであれば、基本的に3才~4才くらいの発達の段階にいると考えられます。つまり、生まれてからの実際の年令を「生活年令」と言い、それに応じた発達の年令を「発達年令」と言います。この、生活年令と発達年令にすれがある場合、「発達に不安がある」と言います。このずれがとても大きい場合、知能検査などの場合は、だいたい1才半~2才以上の大きな遅れとしてのずれがある場合、知的な障害の可能性があると考えます。

 生活年令と発達年令にずれがある場合、どのように働きかけていくかと言いますと、生活年令が3才であろうが4才であろうが、そのお子さんの今の発達段階がどこにあるかを正確に把握し、そこを基準にして次の発達段階に上げていくための働きかけをすることが、「発達に応じた経験をさせる」つまり、「適切な働きかけをする」ということになります。

 さて、知的な発達のほかに、人とのかかわり方にも発達段階があります。基本的にはお母さんとの「安心感」を基盤としたかかわり、そしてそこから他の大人とのかかわり、そして次にお互いに合わせることをしない真剣勝負となる子ども同士のかかわり、そして2~3人、あるいは4人~5人の小集団のかかわり、そして先生を中心としながらの10人~20人の大きい集団のかかわりと考えらえます。現在、発達相談の現場や病院で自閉症スペクトラムなどの発達障害の疑いの所見、あるいは診断を受けている子どもさんについて、これらの人とのかかわりの発達段階から見ていきますと、障害とは違う原因が考えられるようになってきます。つまり、これから大きく発達することが考えられない「障害」ではなく、何らかの原因で人とのかかわり方の発達段階が遅れている、しかし、発達段階に応じた適切は働きかけをすることにより、人とのかかわり方の発達段階を上げていくということです。