ナビゲーションメニューへ

第10回療育セミナー報告~手遊びの重要性について

2019/03/03(日) 19:05 | izawa

 本日3月3日(日)星槎国際高等学校札幌北学習センターを会場に、療育教室 楽しい広場の第10回療育セミナーを行い、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの指導員の方、幼稚園教諭の方合わせて5名の方々に参加いただきました。

《手遊びの重要性について》

 子どもは、1才くらいから、周りの大人や兄弟などがする行動、例えば絵本を見る、ブラシを髪にあてる、テーブルを拭くなど目の前の手本をすぐ模倣して、いろいろな新しい行動を身につけていきます。
 そして、1才半ころから「延滞模倣」ができるようになってきます。「延滞模倣」というのは、目の前に見本がなくても、一度見たり聞いたりした経験をイメージとして頭の中に取り入れ、しばらく時間をおいた後で一人でそれを再現してみる、ということです。
 例えばブラシを例にとると、使っている場面が見えなくても、ブラシを見ただけで使い方を模倣するということです。これは、使い方を理解しているということであり、物の意味や用途の理解へと結びついていきます。

 さて、「延滞模倣」は、重要な意味をもっています。それは、頭の中に「イメージ」というものをもてるようになったということです。それは「あるものを別なもので表現する」という「象徴的活動」ができるようになったということであり、「イメージ」を「言葉」に置き換えるとお分かりの通り、言葉の獲得につながっていくのです。
 その重要な発達の伸長のための行動が「手遊び」なのですね。目の前の大人の行動や歌、そして歌を通しての言葉を頭の中で記憶し、、それをまた表現していくという、絶好の経験、そして学習なのですね。これが知的な発達、言葉の発達の重要な面です。

 そして、もう一つ、人との関係性からみると、例えば目の前の幼稚園の先生が行っている「げんこつ山」の手遊びを一緒に行うということは、目の前の先生をしっかり意識し、受け入れているということを意味します。それは、人との関係性ができていると考えられます。ということは、先生と一緒に手遊びができるということは、人との関係性が希薄ではないと考えられます。つまり、発達に不安があったとしても、手遊びができるということは、自閉症スペクトラムのような発達障害とは考えられないと判断するということなのです。