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自閉症の迷信について考える 4~ 指さしをしない

2018/09/01(土) 14:21 | izawa

 指さしは、今までも述べてきたように、1才~1才半頃出現する〔意図的身振りコミュニケーション行動」の一つで、後期、お母さんとおもちゃなど物を介してのコミュニケーションの重要な行動の一つです。

 どういうことかと言いますと、それまでお母さんと「うなずいて、ハイ」をしたり「首を振って、いやいや」をしたり、お母さんとの直接的なかかわりでしたが、おもちゃなど物を介して、その物にかかわるお母さんの「行為の目的を予測する」ことが可能になってくるのです。

 人間のコミュニケーション能力でその基盤になる「他者の意図を推測する」という能力がここで、どんどん伸びてくる、ということです。

 「おもしろい物や目に付いた物を、指さしてお母さんに知らせる」という指さしも、その中の、重要な行動の一つです。

 

 しかし、「お子さんは指さしをしますか。」 あるいは「しましたか?」と聞かれて、「そういえば、うちの子したかな?」と考え込む方も、いるのではないでしょうか。もし、はっきりと見たことがなければ、お子さんは自閉症なのでしょうか?

 指さしは、札幌にある、明治時代札幌農学校で生徒を指導したクラーク博士の銅像のように、みんながみんなはっきり指さしをするわけではないでしょう。また2才、3才、4才と成長して行くにつれ、指さしよりも言葉で伝えることが増え、指さしも減るでしょう。

 実は、自閉症の子どもさんは、「他者の意図を読みとる」ことが、障害のためむずかしいのです。ですから、自閉症の子どもさんは一連の「意図的身振りコミュニケーション行動」が出にくいということです。

 その中の「指さし」について、自分のお子さんがはっきり指さしをしたかどうか記憶になくても、一連の「意図的身振りコミュニケーション行動」をチェックしていただければ大丈夫と思います。