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自閉症の迷信について考える 2~裏手バイバイ

2018/08/27(月) 21:15 | izawa

 われわれ、バイバイをするとき、手のひらを相手に向けて手を振りますが、そのとき手の甲を相手に向けて手を振るのが裏手バイバイです。これも、「自分の子どももやりました。でも別に自閉症ではないです。」という親御さんも、たくさんいらっしゃると思います。

 わたしも、なぜ裏手バイバイが自閉症特有の行動なのか、理由を聞いたことがありません。

 しかし、ここで、一番重要なのは、手のひらの向きではなく、この「バイバイ」という行動なのです。

 1才~1才半頃にかけて、子どもには「意図的身振りコミュニケーション行動」というものが出現します。これは、子どもが、他の人と「共同注意」を成立させて、他の人の意図(考えや心の状態)を理解する能力をもっているため、出現してくるものです。

 その意図的身振りコミュニケーション行動の初期の行動の一つが
 「お出かけをするときや、さよならをするときに、自分からバイバイをする。」
ということです。

 つまり、相手の意図を感じ取り、それに応じて、自分の意図を相手に表示をする、ということです。

  意図的身振りコミュニケーション行動は、このほかにも、初期のものとして
 「うなずいて、ハイをする」 「頭を振っていやいやをする」などがあります。

 そして後期には、おもちゃなどの物を媒介として

 「自分がもっている物をお母さんに差し出して見せる。(giving)」
 「おもしろい物や目についた物を指さして、お母さんに知らせる。(pointing)」

などがあります。

 

 詳しい説明は回を改めますが、バイバイはそういう人間としての言葉の獲得やコミュニケーションの発達の重要な基盤となる、意図的身振りコミュニケーション行動の一つであるということです。・

 手のひらが、どっちを向いてもバイバイは発達の上で、重要な行動であるということです。