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自閉症の迷信について考える~クレーン行動

2018/08/26(日) 22:02 | izawa

 本日、8月26日(日)10:00~12:30、第7回療育セミナーを星さ国際高等学校札幌北学習センターで、6名の児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの指導員の方々に参加していただき、開催いたしました。

 今回のテーマは「自閉症の迷信~クレーン行動、裏手バイバイ」についてでした。本日は、その中のクレーン行動について、説明いたします。

 クレーン行動とは、幼児期の子どもさんが、自分が何かをとってもらいたくて、相手の手をクレーンのように対象物まで持っていく要求行動です。

 このクレーン行動が、自閉症児(現在は自閉症スペクトラムと呼ばれています。)特有の行動であると、いろいろなところで言われています。今、現在、自分のお子さんがクレーン行動をして、不安に思われている親御さんも、たくさんいらっしゃるのではないかと思います。

 クレーン行動が、なぜ自閉症特有の行動だと言われてきたのでしょう?それは、何かを取って欲しいとき、取ってもらいたい人に関心があるのではなく、取って欲しいものだけに関心があるからクレーン行動が出るので、自閉症に間違いない、という論理です。

 では、なぜクレーン行動が自閉症特有の行動ではないのでしょう?

 まず、自閉症ではない子どもさんも、当然これまでたくさんクレーン行動をしているでしょう。「自分の子どももしたよ。」という親御さんも、日本中にたくさんいらっしゃるでしょう。では自閉症の子どもさんのクレーン行動とどこが違うのでしょう?

 それは、自閉症ではない子どもさんの場合、「相手の顔を見て」クレーン行動をするのですが、自閉症児の子どもさんの場合、それがないのが特徴です。つまり、クレーン行動でも、「相手の顔を見ながら」行う場合は、相手を意識しているということであり、物だけに関心があるということではない、ということです。ですから、クレーン行動=自閉症特有の行動ではない、ということです。

 次回は、裏手バイバイについて説明をします。