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あるお母さんの思い出 その2

2017/12/25(月) 21:26 | izawa

 今から10年前の、療育教室 楽しい広場の活動を開始した平成19年の年も押し詰まった12月30日だったと思います。営業はしていましたが、さすがに来られる方はいないかな、と思っていたところ、電話があって、療育相談の申し込みがあり、その日にお母さんと男のお子さんが来られました。多分3才くらいだったと思います。

 白石の教室まで道がよくわからなかったようで、私が地下鉄の白石駅の上のバスセンターへ、迎えに行きました。ちょうどみぞれというか雨が降っていたのを覚えています。ちょっと不安そうなお母さんとお子さんを、白石の教室に案内をして話を伺うと、お子さんが緑内障で、将来視力がなくなると言われている。なので今できることをしてあげたい、ということでした。

 実はその時、今楽しい広場でやっている「ことば伸び伸び教室」のような子どもさんの継続的な直接の指導は行っておらず、療育相談だけでした。このとき、子どもさんに自分が指導をすることができず、ただ、お母さんへのアドバイスだけで終わりました。お子さんの病気、そして、年の瀬の雨の日にでも、探して楽しい広場に来ていただいた、というお母さんの思いに応えられなかったことが、悔いであり、自分のふがいなさでもありました。

 それから、楽しい広場で継続的な直接の指導を始めました。指導をするということは、当たり前のことですが、その人の指導する力が問われます。ましてや、お金をいただいて行う指導では当然です。最初はやはり、こわいです。自分が評価されることですから。しかし、楽しい広場を始めたこの年の瀬に来ていただいた、お母さんとお子さんのことを考えると、やるしかない、と踏ん切りがつきました。今につながる、お母さんとお子さんとの出会いでした。