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「発語の遅い子は、療育に行かないと10才くらいになると周りに追いつけなくなる」という迷信について

2017/10/15(日) 18:58 | izawa

 東京在住のあるお母さんから、3歳8カ月の娘さんの言葉の発達についてのご相談を受けました。内容は、発語が遅かったが、幼稚園に行き、言葉も3語文が出てきて、長い文章はまだ言えず、スラスラした会話のやりとりは難しいが、話し方はスムーズになってきたということです。
 また、幼稚園では友だちが好きで楽しそうに過ごしていて、集団行動にはおおむねついていっているとのことです。ただ、動きは不器用で、体操の時は先生を見てまねるのではなく、周りを見てなんとなくまねている様子である、とのことでした。

 さて、そういう中で、そのお子さんの様子を見て、周りのお母さんたちから次のように言われたそうです。
 「療育に行かせた方がいいのではないか」、そして「言葉の出だしが遅い子は、療育に行かないと、10才くらいになると周りに追いつかなくなるらしいよ」
 これは良く聞くフレーズです。たぶん、全国の発達相談などで、心理士や保健師などに言われているのでしょう。
 このことは何を言っているかと言いますと、「あなたのお子さんは障害児なのよ。今無理して、同じ年令の子どもたちと一緒に教育を受けさせても、小学校3年、4年になったら、学習内容が難しくなってくるから、3歳8カ月の今から障害を認めて、障害児のための療育に行った方がいいんじゃない?」ということです。
 つまり、発語が遅いお子さん=障害児という見方です。しかし、楽しい広場の療育では、発語が遅くとも、知的に障害がなければ、言葉の発達は、当たり前のことですが、どんどん同じ年令の子どもさんたちに追いついていきます。我々の周りには、いろいろな年代の人たちの中に、「自分は、3才まで全然しゃべらなかった」という人がたくさんいます。つまり、発語の遅れ=障害児ではないということです。

 「言葉の出だしの遅い子は、療育に行かないと、10才くらいになると周りに追いつけなくなる。」は、当然ですが、迷信です。