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発達療育の特徴 その3 : 「人とかかわっていく力」を育てていく。

2017/08/18(金) 16:44 | izawa

 子どもの心理的な全体としての発達の中の、「知的な能力」とともに、もう一つの大きな柱である「人とかかわっていく力」は、基本的に、人とかかわる経験の中で育っていくものです。

「人とかかわる」とは、「感情を結びつけながら、人とやりとりをする」と考えられます。それが育っていくためには、いろいろな重要な要素があります。
 良くも悪くも人を見ること、人との距離感をバランス良くもつこと、相手の気持ちを感じ取り、相手のことも考えながら会話ややりとりをすること、更に、相手だけではなく、自分の周りの状況や環境を考えながら、それらに応じた適切な会話や行動をすることなどです。それが、大人になっても生活に支障が出る範囲で身に付いていないとき、自閉症スペクトラムのような発達障害が考えれます。

 しかし、ここで、現在の早期療育において、重大な問題があります。2才、3才、4才の子どもさんで、言葉が出ない、友だちと遊べない、友だちの会話についていけない、多動で落ち着きがない、集団行動ができずすぐ飛び出してしまう、集団の中で指示を聞いてみんなと一緒に行動ができない、すぐかんしゃくを起こして収まらない、等の子どもさんがいたとき、上記の、人とかかわっていく上での重要な要素が、障害のために育っていない、将来も十分には育たない、発達障害であると、発達相談や病院jなどで所見を言われたり、診断を下されたりしている子どもさんがたくさんいる、ということです。

 20才の人が、上記の、人とかかわっていく上での重要な要素が育っていないとしたら、発達障害が考えられます。しかし、2才、3才、4才でこれらの要素が十分に育っていないからといって、その子どもたちが発達障害であるとは、当然断言できません。なぜなら、それらの要素は、、当然のことながら、人間としてのいろいろなかかわりの経験を通して、育っていくものだからです。
 「安心感」を伴うお母さんとのかかわり、お父さんや家族とのかかわり、祖父母や親せきのおじさん、おばさんとのかかわり、保育園や幼稚園の先生とのかかわり、そして、大人とのかかわりの経験を基礎に身近な友だちとのかかわり、小集団の友だちとのかかわり、大きい集団でのかかわり、あるいは大きい集団で先生の話を聞いて一緒に行動するなどのかかわりなど、人とかかわっていくには順序があります。そして、それぞれの段階での人とかかわっていく経験を通して、初めて伸びていくものです。

 このことは、発達に不安がある子どもさんがいたとき、医学、あるいは福祉の考え方ではなく、子どもを育てるという、「教育」の考え方で早期療育を行わなければならない、ということを示しています。

 つまり、「障害だと言う前に、子どもを育てよ」という立場です。そして、療育教室 楽しい広場が進める「発達療育」は、それを実践しています。