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日本の早期療育機関の皆さん、障害の相談ではなく、子どもの発達の不安の相談をやりましょうよ。

2016/09/19(月) 23:14 | izawa

 8月に大阪と横浜で合わせて27件の療育相談をさせていただき、今日9月19日は札幌で4件、今週木曜日の22日は、同じく札幌で6件の療育相談やことば伸び伸び教室を行う予定です。

 今、いろいろな地域で療育相談を受け、メールで相談を受け、痛感することが2つあります。1つは、多くの早期相談機関で、障害の相談は受けるが、発達の不安の相談は受けない、と言うことです。

 例えば、よく例として出しますが、3才で発語が5~10こくらいの子どもさんがいたとして、多くの早期相談機関では、その原因を発達障害だけを考え、その他の、例えば、個人差の発達の遅れ、成育歴を聞いて、これまでの生活の仕方、あるいは生活経験の仕方の偏りなどによる発達の遅れ、あるいは、問題行動などは、原因の可能性の中に入っていません。成育歴を聞いているのでしょうか?多くの親御さんは、発達の遅れ、あるいは、行動面の課題の原因を聞きたいのです。それが、発達障害だけでは、発達相談の専門家とは言えないでしょう。

 ただ、これには、大きな原因が考えられます。それは、これまでも何度も申し上げてきましたが、今の日本の早期療育、つまり、公的は補助が使える、例えば発達支援センター、児童発達支援事業所、放課後等デイサービスなどの療育機関は、「障害児」の子どもさんのためのものです。ですから、3才で発語が5~10の子どもさんは、障害児にならなければ公的な補助が使える、早期療育は受けられません。やはり、お金の影響は大きいですね。

 しかし、楽しい広場が提起しているのは、発達に不安のある子どもさんの発達の不安の原因が、発達障害以外にたくさんあるということです。しかし、そのことを親御さんに説明してくれる相談機関があまりにも少ないのです。

 

 療育相談で、もうひとつ痛感することは、早期療育の指導方法です。3才で発語が5個~10個の子どもさんがいた場合、当然、療育機関に来ると言うことは「発達障害児」だから、将来言葉の発達が大きく伸びることはないだろう、でも、発達が大きく遅れても豊かな生活をするために、必要なスキルを身につけよう、例えば、絵や写真を使う、サインやジェスチャーを使おう、というものです。でも良く考えてみてください。3才で発語が遅れている子どもさんがいたら、障害があろうが無かろうが、まず、発語を伸ばしてあげるのが、普通、まっとうな療育ではありませんか?今、日本の多くの早期療育機関では、この至極普通な、まっとうな療育をしていない可能性が非常に高いということです。

 楽しい広場は、この至極普通な、まっとうな療育をしています。それを「発達療育」と呼んでいます。しかし、早期療育を取り巻く社会の中では、非常に脆弱な場所に位置しています。まず、公的な補助がありませんから、料金がどうしても高くなります。そして、この至極普通な、まっとうな療育を実践している療育機関が非常に少ない、と言うことです。

 今の。多くの早期療育の理論は、行動分析と言われもので、目に見えない心理などは分からないから触れず、目に見える行動を分析し、基本的には刺激の操作で行動を変えていこう、とするものです。

 それに対して、楽しい広場が推進する「発達療育」では、目に見えないが人間にとって重要な心理の働きを重視しています。つまり、心理学、特に発達心理学を重視し、子どもの心理的な発達には基本的な流れがあるので、それを基盤にして、子どもさんの発達の遅れや行動面の課題の原因を明らかにし、その改善の方法を考え、実践しています。

 楽しい広場がやっていることは、子どもを育てることです。教育です。「療育」と言うのは、発達に遅れなどの不安がある子どもさんに対する教育、という意味で使っています。考えや方法は、いろいろあってかまいません。どうか、至極普通な、まっとうな教育を実践される方々、あるいはされたい方、ぜひ、一緒に発達療育を進めませんか?楽しい広場がもっている、理論、方法もお伝えいたします。どうぞよろしくお願いいたします。