ナビゲーションメニューへ

言葉の遅いお子さんには、絵本の読み聞かせをお勧めします。

2022/07/14(木) 12:45 | izawa

 言葉の遅いお子さん、特に言葉は出ているが会話がなかなかスムーズにできないようなお子さんには、「絵本の読み聞かせ」をお勧めします。

 理由は、二つあります。

 一つは、前回のブログの手遊びと同じ理由で、ものごとを順番に記憶していく力がつくということです。
 「順番にものごとを記憶していく」という力は、認知的な能力ということから考えるととても重要な能力ですが、会話をするという場合も、重要な要素ですね。相手が言った言葉を順番に記憶し、それに基づいて考えて、また頭の中で言葉を操作しながら並べ、それをまた口から言葉として表出して、相手に伝えていきます。
 言葉が遅いお子さんの場合、この順番に記憶する力が、まだ十分についていない場合が考えられます。それを、補充し、更に伸ばしていくために、「絵本の読み聞かせ」はお勧めです。

 二つ目は、ボキャブラリー《語彙(ごい)力》が伸びるということです。
 ボキャブラリーとは、言葉の種類や数、場面による言葉の使い方、あるいは言い回しなどのことを言いますが、絵本の中のそれぞれの世界の中で、いろいろな言葉を聞きながら、いろいろな人物の気持ち、考え、感情、判断などを体験し、それによって自分も考え、ボキャブラリーも豊かになっていきます。そして、それは、実際の自分の会話やコミュニケーションでも、徐々に生かされてくるのですね。

 今回は以上です。