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「一斉指示が通らない」の原因 その2 「視覚優位」

2022/06/29(水) 13:10 | izawa

【「一斉指示が通らない」の原因 その2】

 「一斉指示が通らない」2つ目の原因として考えられるのは、子どもさんが「視覚優位」の場合です。

 「視覚優位」の子どもさんというのは、頭の中で情報を処理するとき、「主に視覚を使って写真を撮るように情報を全体的に、かつ一括的に処理する能力」である「同時処理能力」と呼ばれる能力がとても強いと考えられます。

 「視覚優位」の子どもさんの特徴は次のようなものです。
  ・記憶力が抜群に良い
  ・一度見たものは細かいところまで覚えている
  ・絵本や図鑑を見るのが大好き
  ・テレビの番組やビデオなどで、小さい時からアニメの番組を見る
   のが大好き
  ・アニメのキャラクターや車の名前、街の中にある会社の商標など
   を膨大な数覚えている
  ・2才~5才くらいで、ひらがな、カタカナ、アルファベット、数
   字を読むことができる

 さて、このような「視覚優位」と思われる子どもさんの場合、視覚的な情報、例えば大好きなアニメの動画であったり、たくさんの数のキャラクターであったり、あるいは大好きな恐竜図鑑の絵であったり、たくさんの種類の車のエンブレムであったり、そういう視覚的な情報が他の子どもさんたちよりたくさん、あふれんばかりに記憶されているのではないかと考えられます。

 そして、人とのかかわりに関して、「視覚優位」の子どもさんに起こりやすいのが「自分の世界に入る」「ボーっとしていることが多い」「突然違う話をし始める」などの、コミュニケーション時の不安です。

 これらをもって自閉症ではないかと疑う方も少なくありませんが、「視覚優位」の子どもさんであるとしたら、日常生活の大人や友だちとの会話の途中で、あふれんばかりの記憶の中から、ふと大好きなアニメや恐竜、車などがあふれ出てきて、そのような行動になる可能性があると考えられます。

 であれば、友だちとのかかわりや集団の中での行動もある程度できていたとしても、急に自分の世界に入ってしまうこともあるでしょうから、集団行動のときに先生の指示を聞いていない、ということが多々あったとしても、おかしいことではないと言えます。

 

 次回は、「一斉指示が通るための改善の方法」について、ご説明します。今回は以上です。