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「一斉指示が通らない」の原因 その1  「幼い」感じがする

2022/06/28(火) 13:17 | izawa

1 「一斉指示が通らない」とは?

 「一斉指示が通らない」とは、幼稚園や保育園などで集団で活動しているとき、全体に向けた先生の指示に沿って行動できず、他の先生が個別に指導するか、あるいは子どもさん本人は周りの子どもさんの様子を見て真似して集団についていく状態のことを言います。

 

2 「一斉指示が通らない」の何が問題なのか?

(1)自閉症の迷信がまかり通っている
 「一斉指示が通らないと自閉症の可能性がある」と思っていらっしゃる幼稚園や保育園の先生が、多分日本中で多くいらっしゃるだろうと思います。「一斉指示が通らない」子どもさんは、発達障害をもっている、ということは障害をもっているからこれから大きな発達は考えられない、と考えるわけです。
 さて、療育教室 楽しい広場の実践、特に発達相談の中で、お母さん方に、子どもさんが自閉症ではない、「一斉指示が通らない理由」をご説明し、改善の方法を提示し、実際に子どもさんが「一斉指示が通るようになった」ケースが、これまでに何例もあります。
 自閉症以外に理由があり、そして改善の方法がありますということです。

(2)就学までには改善させましょう
 障害とは関係ない原因でも「一斉指示が通らない」状態で小学校入学を迎えると、子どもさん本人が大変なのと、小学校の先生の中で、そういう子どもさんがクラスにいたとき、授業を進めていく上で指導上の負担が大きいと考える先生もいらっしゃるかもしれないということです。障害ではないので、就学までには改善していきましょう。

 

3 「一斉指示が通らない」原因
 
「一斉指示が通らない」原因は2つ考えられます。

(1)「幼い」感じがする場合
 一つ目は、子どもさんが同じ年令の子どもさんたちより「幼い」感じの場合です。「一斉指示が通らない」ということで不安を感じられるのは、年少さんから年長さんくらいの間の子どもさんです。
 その子どもさんたちで「幼い」と感じられる理由は大きく二つあります。一つは「発語の時期が遅かった場合」で、発語が遅かった分、その後のコミュニケーションの発達が遅い場合です。

 二つ目は、生まれて3才くらいまで、親御さんが子どもさんを「のびのび育てよう」あるいは「大事に育てよう」と考え、子どもさんの行動を規制せず、子どもさんが自由に行動していた場合です。そういう場合は、幼稚園や保育園に入ると、他の同じ年令の子どもさんから比べて自分中心になり、「幼い感じ」になってしまうと考えられます。

 この「幼い」という場合、人とのかかわりの段階がまだ母親や先生などの大人が中心であったり、友だちの意識はあっても友だちと一対一で遊んだり、2~3人の集団で遊ぶ経験がまだ少なく、大きい集団でかかわり合う経験ももちろん少なく、大勢の中で先生の声を聞くというレベルではまだない、ということと思われます。

 「幼い」ということは、「自分中心に考えてしまう」ということでもあります。ですから、そういう段階の子どもさんであるとしたら、「自分の周りのことで精一杯で、大勢に向かって言っている先生の話を聞いている場合ではない」ということではないかと考えます。

 

*さて、「一斉指示が通らない」二つ目の原因は、次回にご説明いたし
 ます。今回は以上です。