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皆さん、自分のお子さんの「指さし」を見たことがありますか?

2022/06/22(水) 15:49 | izawa

 今日も家の庭のピンクの「さつき」は力いっぱい咲いています。しかし、枯れてきた花も少しずつ増えてきたのも事実。それはそれで時の流れは受け入れなければなりません。今日も含めて、6月はあと10日。7月に入ったらさすがに「まだ春だ」とは言えませんが、6月であればいくら暑くても「いやまだ春だよね」言えるのが、未練がましいと言われながらもうれしいところです。

 

 さて、みなさんは自分のお子さんが「指さし」をしているところを見たことはありますか?
 「今までいつ指さしをしたか見たことがない」
 「前は指さししていたが今は見たことがない」
 「今まで2~3回しか指さしをしているのを見たことがない」
など、いろいろあるでしょう。少なくとも、これまでの楽しい広場の相談で、上の3つを答えていただいた親御さんは、みなさんお子さんの「自閉症」を心配されていました。

 以前ゕら「指さしをしないのは自閉症児の特徴だ」とインターネットやいろいろな本の中で言われています。

 今回説明をしたいのは、「では、指さしをしないのは自閉症児だけなのか?」ということです。周りを見渡しても、指さしをしていない、しても何回しかしたことがない子どもさんたちが、たくさんいますよね。つまり、「指さしをしないのは自閉症児だけではなく、それ以外の子どもさんでも普通にあり得る」ということです。

 

 子どもはい才前後くらいの頃から「指さし」が出始めると言われています。この「指さし」の意味は、指で特定のものを指さすことによって、「大人と注意を共有する」行為として出現するというものです。1才前後の子どもさんがアンパンマンのお人形を指さして、お母さんとアンパンマンのお人形を通じて、アンパンマンという注意を共有するということです。

 実はこの「大人と注意を共有することが自閉症児は困難である」と言われています。これは根拠のあることです。

 しかし、このころの子どもさんは、言葉が出るかでないかの時期です。このあと、2才・3才・4才・5才と言葉が出始め、言葉によるコミュニケーションが活発になってくると、「指さし」は大幅に減少していきます。それは、「指さし」よりも言葉の方が早くて、正確で、具体的だからです。

 幼児期の子どもさんが、例えば「あっ、これ大好き」といくつかあるおやつの中から一つを指さしたり、「まい先生はあっち」と方向や場所を指さして教えてくれることはあるでしょうが、いつもいつも誰もが「指さし」をしているわけではない、ということです。そして、言葉が出指してからの「指さし」は、1才前後のときの「指さし」とは違い、言葉による話の補助的な役割を果たしていきます。

 つまり、幼児期、特に言葉が出だしてからは「指さし」よりも言葉で言うことの方が断然多くなるわけで、自閉症以外の子どもさんも指さしは減る、あるいはほとんどいなくなる、したとしても1才前後のときの「指さし」とは意味が違う、ということです。

 

【結 論】
 ・自閉症ではない子どもさんが指さしをしなくても、何も不思議なこ
  とではありません。
 ・「指さしをしない」は完全に、その意味を明確にしないまま独り歩
  きをしてしていて、現在に至っています。
 ・自分のお子さんが「指さしをしない」からといって、一喜一憂する
  必要はありません。自閉症の不安があるのであれば、「指さし」で
  一喜一憂するより、その分、お子さんと一緒に遊んであげた方がよ
  っぽど良いと思います。

 今回は以上です。