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感情のコントロールは、身に付けていかなければならない

2022/05/11(水) 16:12 | izawa

 かんしゃくをはじめ、自分の思う通りにならない時の「やって、やって」(依存)や「イライラして人をたたく」などの行動は、少なくとも発達障害(自閉症や注意欠陥多動性障害など)だけが原因ではありません。

 それは、「感情のコントロール」ができていない場合が考えられます。今までも何度も説明をしています「自分で自分の行動をコントロールする力」である「自律性」が、3才・4才頃から急速に伸びてきます。

 楽しい広場の発達療育では、そこを一つの基準に置いています。自分の行動をコントロールするということは、基本的には「感情をコントロールする」ということでもあります。

 「自律性」とは、言い換えると「自己主張と自己抑制のバランスを取ることができる」ということです。3才・4才で「自律性」急進に伸びるということは、それまでに身に付けていなければならないものがあるということです。それが「自己抑制」です。

 幼児期の子どもさんであれば「ちょっと待つ」とか「ちょっと我慢する」という「自分を抑える」ということを経験し、身に付けるということです。それが「感情をコントロールする」経験になります。

 例えば、2才代でかんしゃくが激しいということは、自律性の発達までには早いのですが、自律性に必要な「自己抑制」つまり「自分を抑える」という経験が少ないのではないかと考えられます。

 通常、例えば2才代の子どもさんが「ママと遊びたい」とママに伝えても、食事を作ったり掃除をしたりで、一緒に遊べない場面が、どのご家庭でもありえます。普通、その時子どもさんが少しずつ我慢をすることを身に付けていきます。

 しかし、そういう場面で、お母さんが子どもさんをのびのび、あるいは子どもさんに寄り添って育てようとしているとき、子どもさんが我慢をする経験をさせず、お母さんが子どもさんに合わせるということが出てくる可能性があります。お母さんは、良かれと思ってされたことが、子どもさんが「自分を抑える」という経験をすることができず、ひいては子どもさんが「感情をコントロールすることができない」という状況になる可能性が高くなります。

 今回、お話ししたい一番のことは、『感情のコントロール』は生活経験の中で子どもさんが身に付けていくものであるということ、そしてそれは大人も含めて、みんなが楽しくやりたいことではありませんので、そこは子どもさんが「感情のコントロールができていない」と感じた場合は、日常生活の中で「ちょっと待つ」「ちょっと我慢する」という「自分を抑える経験」をさせてあげることが必要になると考えます。

 

 それから、「感情のコントロールが難しい」という時、生活経験の他にもう一つ考慮しなければならないことがあります。それが「身体的特徴です。具体的には、視覚優位、触覚過敏や聴覚過敏などの感覚過敏、緊張が強い、恐がりやすいなどの発達心理学でいう「気質」などです。それらは、お母さんのかかわり方だけでは済まされない、もう一つの重要な影響力をもつ要素です。

 今回は以上です。