ナビゲーションメニューへ

1才頃までに現れる身振りコミュニケーション

2022/04/21(木) 14:56 | izawa

 発達療育では「伝え合う」ということが、幼児期の言葉の発達、特に「発語」「会話」の能力の発達に重要と考えています。

 その「伝え合う」ということを考えたとき、言葉の発達の基盤として重要な内容と考えられるのが「非言語的コミュニケーション」です。具体的には、声・動作・表情・視線・しぐさなどです。言葉が出ていない前の段階の子どもさんにとっては、とても大切なコミュニケーションであり、言葉以外の「伝え合う」という具体的な内容です。この延長上に「発語」つまり「言葉で伝え合う」ということが現れてくると考えます。

 さて、1才頃というと、そろそろ子どもさんによっては「言葉が出始める」時期ですが、その時期までに現れる「身振りコミュニケーション」があります。これは、動作によるコミュニケーションと考えていただいて結構です。

 これについては、言語と認知発達がご専門の神戸大学名誉教授の小椋たみ子先生の論文(「新・子どもたちの言語発達、大修館書店、2008年の中の小椋先生執筆の第8章 障害児の言葉の発達)より引用させていただきますと、次のようなことが挙げられます。

【1才頃までに出現する身振りコミュニケーション】

  ・見せる(showing)
  ・手渡しする(giving)
  ・指差しをして知らせる(pointing)
  ・バイバイする
  ・おじぎをする
  ・頭を振っていやいやをする 

 今回ここで申し上げたいのは、幼児期の子どもさんの言葉の発達において、「伝え合う」という意味で、「身振りコミュニケーション」が重要な基盤になるということです。

 今、2才代、3才代で言葉が出ていなかったり、わずかだったりする場合は、身振りコミュニケーションを意識的にしてみると良いと思います。

 具体的には、おうちでお母さんと一緒に、積木やパズル、粘土、お絵かき、絵本の読み聞かせなど、おもちゃなどの「物」を使って遊ぶとよいと思います。

 理由は例えば「おもちゃ」で一緒に遊ぶことによって、お母さんがおもちゃをどのように使って遊んでいるかを子どもさんが見ることができ、その逆も同じです。

 そこで、何が生まれるかというと「相手が今何を感じているんだろう?」という、相手の気持ちを感じ取ることができるようになってくるのですね。それが、「伝え合う」原動力になるということです。それが、盛んに行われるようになれば、その延長上に「言葉で伝える」ための発語が出てくると考えられます。

 今回は以上です。