ナビゲーションメニューへ

3才の発達の重要性(2) : 社会性の発達に向けて 

Date: 2010/01/06 12:30 | Author: izawa

 3才あたりから、将来の社会性(ルールや約束、順番を守る、他の人の嫌がることはしない、人とと協力する等)に向けてのいろいろな発達が伸びていきます。ここでは、社会性の発達に向けて重要な要素である、「自律性の発達」と「集団での活動への参加の始まり」について、述べていきます。

1 自律性の発達

 *「自律性」とは → 自分で自分をコントロールして行動する能力。自己主張と自己抑制のバランスがとれているということ。3才・4才頃から急速に伸張する。

(1)自律性の萌芽の時期(0才~3才)

①人への意識

 ・1才6ヶ月ころ ~ 母親を中心とした養育者とのコミュニケーションを通じて

             「他者の行動から意図(考え、心の状態)を読みとる」能力

             が徐々に発達していく。 → 自分と他者の違いの意識の

             明確化。

②命令や禁止の「内在化」

 → 子どもは、ハイハイや歩くことができるようになることにより、活動の範囲が広がり、それにつれて子どもは危険な場所や状態のところや、他に迷惑をかけるようなところへ行く場面が増えていく。それにつれて、親などの養育者が言うべきことになる、「ダメ」という命令や禁止の言葉を多く聞くようになる。それを繰り返すうちに、子どもは、親などの養育者が言うところの、命令や禁止の意味は分からないが、「○○をしてはいけない。」ということが、だんだん分かってくる。それを、命令や禁止の「内在化」という。

 

(2)自律性の形成と伸張の時期(3才~6才)

①「他者の行動から、意図や目的を読みとる」能力の伸張。

 → 具体的には、「人を見て行動する」ことができるようになる。

②認知面の発達

 → 3才を過ぎてからは、言葉でのコミュニケーションが成立する「言葉の世界」になり、物事の意味がだんだん分かってくる。

③自律性の伸長

 → そして、自分と他の人とのいろいろな面での違いを理解した上で、自己主張・自己実現と自己抑制のバランスをとりながら、自分の行動をコントロールすること、つまり、自律性が急速に伸張してくるのである。

④社会性へとつながる。

 → いろいろな集団での活動を経験することにより、ルールや約束、順番を守る、人に対して嫌がることをしない、等の、社会性が身に付いていく。

 

 

2 集団での活動への参加の始まり

・子どもは、ごっこ遊びをするようになる3才ぐらいから以降、人数の多少はあるが、日常の生活の中で「人とと一緒に活動する」という意味での「集団」での活動を経験していく。それは、家庭であったり、近所の公園であったり、保育園であったり、幼稚園であったり、子ども学習塾であったりする。

・また、3才を過ぎていくと、保育園や幼稚園などで設定された集団での活動、例えば、集団でのリズム遊び、遊具を使った身体遊びなどの場面に参加できるようになる。

・子どもは基本的に、家庭を中心にしてコミュニケーション能力や自律性を伸長させていき、それを基盤にいろいろな集団での生活を経験していく。幼児期の子どもにとって、それまで自分を中心に動いていたのが、他のたくさんの子どもとおやつを食べる、遊具で遊ぶ、絵本の読み聞かせを聞くなどという、集団での生活に沿って活動すること自体、「自分を緩やかに制御する」という経験をしていると考えられる。そして、自律性の伸長ととに、集団での生活の中で、他の子どもとのトラブルを経験することにより、約束や順番を守る、人が嫌がることや危険なことはしない、大人の指示や声がけを聞いて行動する、等の社会性を、自覚的に身につけていくことになると考えられる。