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本の紹介

 療育教室 楽しい広場の本ができました。

 タイトル名は『障害以外から原因を考える「発達療育」』です。

《本の概要》
 幼児期の子どもさんの、言葉が遅い、コミュニケーションが不自然、独り言や宇宙語を話す、友だちとトラブルになりやすい、幼稚園や保育園の先生から一斉指示が通らないと言われているなどの発達の不安について、「障害以外」から原因を考え、障害でなければ何が原因か、そしてその発達の不安を具体的にどう改善するか、という実践を推し進めている「発達療育」の考え方と具体的方法をまとめた本です。子どもの発達の広がり、豊かさを改めて知ることができる一冊です。

具体的な発達の不安とは?
 この冊子の第5章では、具体的な発達の不安を32項目取り上げ、その「障害以外」の原因と改善の方法を記しています。その32項目は次の通りです。

Ⅰ 言葉、コミュニケーション

1 発語がない
2 言葉の遅れ
(1)個人差の範囲の遅れ
(2)テレビを見続ける
(3)のびのび育てる
(4)祖父母と過ごす
(5)一人遊び
(6)緊張や不安が強い
(7)同時処理機能が強い
(8)感覚過敏
3 語尾・語頭を省略する
4 舌足らず
5 よだれが多く、発音が不明瞭
6 おおむ返し
7 独り言・宇宙語を話す
8 突然、コマーシャルをしゃべり出す
9 突然、別の話をし始める
10 ボーっとしている、自分の世界に入る

Ⅱ 人との関係性

12 無表情(表情がない)
13 興味に関心が狭く、自分の好きな遊びしかしない
14 空気が読めない
15 人見知りが強い、緊張が強い
16 場面緘黙

Ⅲ 情動、社会性

17  かんしゃくが激しい
18  多動、落ち着きがない
19  すぐに手が出る
20 友だちとトラブルになりやすい
21 目についた物に反応してしまう
22 スケジュールの変更を嫌がる
23 集団行動で飛び出す、すぐ個人行動し始める
24 一斉指示が通らない
25 自傷行為  

 

★どうやって「障害以外」の原因を考えるのか?

1 心理的な能力を考慮する

 さて、では「障害以外」の原因をどのように考えるのか。
 まず、医師が3才の子どもさんを「自閉症スペクトラム」と診断したとして、診断の基準は「〇〇の行動ができない」「△△の行動をする」という「行動」が基準です。つまり、医学的な診断基準は「行動に準拠している」ということです。

 それに比べ、教育としての早期療育を行う「発達療育」では、子どもさんの発達の不安を考えたとき、行動だけではなく、人間として行動を起こすための「心理的能力」の影響、そしてその発達を考慮していきます。 

 今、発達の不安という場合、言葉が遅い、会話についていけない、コミュニケーションが不自然、先生の指示が通らないなど、対人関係やコミュニケーションに関するものが多くを占めます。であるならば、当然心理的な能力の影響やその発達を取り上げなければなりません。

 一方、医学的な診断をする場合、その基準に「心理的な影響」はほとんど含まれません。それは、目に見えないものは信用しない、例えば脳の損傷がある、あるいはウイルスが影響しているなど、目に見えるはっきりした証明がない限り、診断には考慮しない、というものです。それはそれで、一つの立場であるとは言えます。

 しかし、対人関係やコミュニケーションなど人とかかわる発達の不安の原因を考えるとき、目に見えない「心理的な能力」の影響を考えないわけにはいきません。それが、発達療育と医学の違いです。つまり、「目に見えない心理的な能力を考慮する」ということです、それによって「障害以外の原因」が見えてきます。そして、そのために、発達心理学、認知心理学などの心理学を適用していきます。

 

2 発達に必要な生活経験の少なさ、弱さ、偏りを考える

 障害以外から原因を考えるとき、その基本となるのが幼児期の子どもさんの「発達に必要な生活経験の少なさ、弱さ、偏り」です。
 子どもはいろいろな生活経験を通して、人間として必要なことを「学習」していきます。考える力、言葉、コミュニケーション、人とのかかわり方、社会性など、人間として社会の中で生きていく上で必要な能力は、生活経験を通して「学習する」ことによって身に付き、伸びていきます。幼児期の子どもさんの場合、その発達に必要な生活経験の中心は「お母さんとのかかわり」ということになります。
 しかし、何らかの原因でこの発達に必要な生活経験、つまり「お母さんとのかかわりが少なかったり、弱かったり、偏ったりする」ことによって、「発達の遅れ」あるいは「問題のある行動」などの発達の不安として現れてくることが考えられます。実は、医学的には「障害」と診断されても、お母さんやお父さんからお子さんの成育歴や現在の生活経験の状態をお聞きすると、これらのことが浮かび上がってきます。
 そして、3才以上のお子さんの場合、「お母さんとのかかわり」の他に一つレベルが高い「友だちとのかかわり」の少なさ、弱さ、偏りも影響をしてきます。

 

 さて、子どもさんの発達の不安を改善したいとき、医師に診断を受け、医療の下で、医療行為として言語聴覚士や作業療法士の方などと一緒に改善を試みるのも一つの道でしょう。しかし、道はそれだけではありません。

 目には見えないが、人間にとって重要な「心理的な能力」の影響、そして「発達に必要な生活経験の少なさ、弱さ、偏り」の影響などを考慮に入れて、発達の不安の原因を考え、その原因に応じた適切な働きかけを行い、不安を改善していくという、人を育てる「教育」としての早期療育の道もあります。療育教室 楽しい広場では、それを「発達療育」と名付けて推し進めてきました。その具体的な内容をこの本の中で示しているのです。

 

★本の購入方法

 書籍のタイトル名

 『障害以外から原因を考える「発達療育」』

(1)電子書籍
 9月1日から、電子書籍の販売が開始されました。購入可能な電子書店は、次の通りです。

 ・kindle
 ・honto
 ・Kinoppy
 ・楽天kobo
 ・Apple Books
 ・ブックパス(au)
 ・どこでも読書
 ・Sony Reader Srore
 ・セブンネットショッピング
 ・ドコモブックストア
 ・コミックシーモア
 ・ひかりTV書店 

 価格は1650円です。

 

(2)冊子販売
 冊子で購入をご希望の方は、画用紙での表紙でA4用紙30枚の裏表印刷の簡易製本の冊子を、1650円で販売致します。ご希望の方はメールでお申し込みください。療育教室 楽しい広場の銀行の口座をお知らせいたしますので、料金のお振込を確認させていただき次第、発送いたします。送料は、療育教室 楽しい広場が負担いたします。