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2021/02/08(月) 16:34 | izawa

 先日、メール相談で4才の娘さんの人見知りに関するご相談をお受けしました。

 おうちでは元気におしゃべりするのですが、一歩外に出て、幼稚園や習い事のときには、なかなか自分を出せず、お話しすることも遠慮がちに本当に小さい声でしゃべるという感じで、娘さんの緊張しやすい、不安になりやすいという今の状況に、親としてとても不安に感じるというものでした。

 療育教室 楽しい広場では、そういう時「気質」というお話をいたします。今回のお母さんにもお伝えしました。

 「気質」というのは、発達心理学で使う言葉で、恐がりだったり、泣きやすかったり、ぐずりやすかったり、ストレスの耐性が弱かったり、あるいは逆に強かったりなど、子どもさんが「生得的にもっている個性」と考えます。そう考えると世の中にもたくさんおられるであろう「人見知りが強い」子どもさんというのは、緊張しやすい「気質」をもっていて、その程度が強い場合なのではないかと考えます。

 以前、同じように幼稚園の年中くらいの女のお子さんの、人見知りのご相談がありました。幼稚園では友だちや先生とほとんどしゃべらないという状態で、特に朝登園した時、玄関に先生方が並び、一人一人お子さんたちと挨拶をするとき、全く声を出して挨拶ができない状態で、先生方はお子さんが声を出して挨拶するまで待っていたそうで、それが大変苦痛だったようだとお母さんがお話しされていました。

 そのとき、お母さんにアドバイスをさせていただいたのは、人見知りが強い子どもさんは緊張や不安が強いのですから、まず周りの大人が子どもさんが「安心感」をもてるような環境を作ることが大切ではないか、ということです。玄関で先生方が並んで立っていて、子どもさんが声を出して挨拶ができるまでずっと待つというのは、緊張や不安がどんどん増していきます。それで、お母さんに、子どもさんが「安心感」がもてるように、娘さんが声を出して挨拶ができなければ、先生方からあいさつをしてもらえれば緊張も解けてきて、少しずつ声も出るようにはずとお話ししました。

 その朝の挨拶を含め、お母さんが幼稚園の先生と娘さんが「安心感」をもてる配慮をしていただけないかと話をされ、幼稚園の方でも配慮をしていただいたそうで、その後、お母さんから何度かご連絡をいただき、幼稚園でもいろいろな人と話ができるようになり、小学校入学ももちろん普通学級に入学されたとのことでした。

 人見知りが強い子どもさんの場合、この「安心感」のある環境というのが大切と思います。中には「これから大きくなっていったとき、そういう配慮ができるところばかりではないでしょう」と言う方がおられるかもしれません。しかし、今、「安心感」のある環境の中で、いろいろな経験をし、学習し、成長していくとき、子どもさんは「自信」がついていきます。そして、それが次の成長の力になっていきます。つまり、今、人見知りが強い子どもさんであっても、成長をしていけばもっともっとたくましくなって、周りが配慮をしなくてもしっかりと生きていけるようになります。
 それが「教育」というものだと思います。日本中にたくさんおられるであろう「人見知りが強い」子どもさんに、是非「自信」をもたせてあげたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/02/01(月) 15:42 | izawa

 次回の個別療育相談と、ことば伸び伸び教室は、2月7日(日)に行います。時間帯は、9:00~16:00、会場は、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室です。料金は、1時間3000円です。

 個別療育相談と、ことば伸び伸び教室とも、「言葉が遅い」というお子さんが多いですね。特に、2才、3才、4才代で発語が10~20個くらいという場合です。1才半健診、3才児健診などで言葉の遅れを指摘されて、病院を受診したり、児童デイサービスを利用したり、あるいはその前であったり、そういう時期に来られるお子さんと親御さんが多いです。

 言葉の遅れ、特に発語の遅れは、お父さん、お母さんも心配されます。療育教室 楽しい広場は、発達の不安の原因を「障害以外」から考えます。まず、知的な発達に遅れがないかを、絵カードを使い、名詞、形容詞、動詞の理解でみます。言葉が出なくても、5~6枚の絵カードの中から選んでもらって、その理解をみていきます。

 知的な発達に大きな遅れがなければ、何が原因かを主にお母さんからの今までの成育歴、あるいはおうちでの生活の様子を伺って考えていきます。いろいろ原因は考えられますが、一番大きいのは「お母さんとのかかわりが不十分」と思われる場合です。不十分と言っても、大きく二つ考えられます。

 一つはお母さんとかかわる時間が極端に少ない場合です。何らかの理由で、毎日、一日中テレビを見せていた、あるいは一人遊びをすることが多く、特に気にせずそのままにしていた、などです。

 もう一つは、時間的に極端にお母さんがかかわる時間が少ないとは思われないけれど、かかわり方が弱いと感じられる場合です。例えば触覚過敏や聴覚過敏などの感覚過敏の子どもさん、そして、「視覚が強い」と言われる脳の情報処理の同時処理機能が強いと思われるお子さんなどは、お母さんがかかわる時間が短いわけではないけれど、いろいろな理由でお母さんのかかわり方がなかなか難しかったり、ぎこちなかったりして、「育てにくいと感じる」ことが多い場合などです。

 そして、この後、具体的なお母さんのかかわりを増やす方法をお話しして、なぜお母さんとのかかわりを増やしたら、言葉が出たり、言葉のコミュニケーションが伸びるかなどを説明していきます。

 発達に不安のあるお子さん、そしてお父さん、お母さん、どうぞ一度お問い合わせください。詳しくは、このホームペーのメニューの「個別療育相談」や「ことば伸び伸び教室」をご覧ください。お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/01/27(水) 18:33 | izawa

 これも、楽しい広場の作成した電子書籍に書いてありますが、考えられる言葉の遅れの原因は、8つ載せてあります。詳しくはもっとあるかもしれません。

 その中で、「のびのび育てる」「祖父母と過ごす」「ひとり遊び」があるのですが、一つ共通しているのが「しゃべる必要がない」ということです。

 親御さんがお子さんを「のびのび育てる」と考えたとき、陥りやすいのが、本人が嫌がることをさせないというのがあります。いつも自分のやりたいように過ごせるので、「しゃべる必要がない」のですね。それで、言葉が遅れると考えられます。

 「祖父母と過ごす」も、おじいちゃん、おばあちゃんが孫がかわいくて、本人がやりたいようにさせて過ごしている場合、同じように「しゃべる必要がない」状態になって、言葉が遅れることがあると考えられます。

 「一人遊び」も、お母さんやお父さんと遊ばなくても、一人で遊べるのであれば、やはり「しゃべる必要がない」ので、言葉が遅れることが考えられます。

 1才から2才・3才・4才と、何らかの理由で「しゃべる必要がない」状態が続くと、言葉がなかなか出てこないということです。特に、お母さんとかかわる機会が少ないとそうです。やはり、お母さんの「安心感」の中で、お母さんとのかかわりの中で、子どもさんたちはいろいろなことを学び、言葉もその一つです。かかわることで、かかわる経験の中で言葉は出てきます。

 知らない間に言葉が出てくるお子さんも確かにいますが、なかなか出ない子どもさんもいるということ、そして言葉を出すためには、お母さんを中心とした大人のかかわりの経験が必要であるということです。そして、その中で、自分の思っていることを相手に「伝えたい」という想いが言葉を出していくということなんですね。これが、コミュニケーションの根本なんです。

 もし「しゃべる必要がない」状態がご家庭で続いていれば、ちょっと考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/01/26(火) 17:20 | izawa

 療育教室 楽しい広場が推し進めています「発達療育」は、「教育としての早期療育」という特徴をもっています。

 例えば、発語がない、あるいはわずかしかない、言葉の発達が遅い、3才・4才になっても興味が広がらず一人で遊んでいる、保育園や幼稚園ですぐ集団から離れてしまう、などの発達の不安がある場合、その不安の原因を障害からではなく、「発達に必要な生活経験が不十分だったのではないか」という視点から考えていきます。

 発語がない、あるいはわずかしかない、言葉が遅いなどの発達の不安の場合、一番多いのが、理由はいろいろあるのですが、1才くらいから3才・3才にかけて、お母さんとのかかわる時間、量がとても少ない場合です。

 言葉と言うのは、自然に出てくるものではなく、人とかかわる中で、その経験の中で出てきます。その中心がお母さんなんですね。極端に考えて、お母さんが子どもさんにほとんどかかわることなく、話しかけることもなく、一緒に遊ぶこともなく、例えばテレビだけ見せていたとしたら、お子さんの言葉は出てこないでしょうね。原因が障害と考える前に、発達を考えるとき、必要な生活経験が十分に取れていたでしょうか?、ということです。

 それを考えるのが、「教育としての早期療育」です。そして、具体的に25項目の具体的な発達の不安に関して、その原因と改善の方法を具体的に説明をしているのが、昨年の9月に電子書籍として販売されている療育教室 楽しい広場が作成した本『障害以外から原因を考える「発達療育」』です。

 発達に不安のあるお子さんをもつお母さん、お父さん、是非読んでみてください。障害以外から原因を考えるということは、とても常識的に物事を考えていくことである、と気づいていただけると思います。

 詳しくは、メニューの「本の紹介」で説明をいたしております。よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/01/24(日) 13:03 | izawa

 療育教室 楽しい広場の令和3年2月の個別療育相談および、ことば伸び伸び教室は、7日(日)と14日(日)です。時間帯は9:00~16:00、会場は、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室です。料金は1時間3000円です。

 療育教室 楽しい広場は、「教育としての早期療育」である「発達療育」を推し進めており、子どもさんの発達の不安の原因を「障害以外」から考えます。

 具体的には、発達の不安の原因を「本来子どもの発達に必要な生活経験が不十分だったのではないか」という視点から考え、「不十分であったと思われる生活経験」を明らかにし、その生活経験を積み重ねていくことによって発達の不安を改善していこうとするものです。

 2才、3才、4才で発語がない、あるいはわずかしかない、宇宙語をしゃべることがある、コミュニケーションが不自然、かんしゃくが激しいなどの発達に不安がある子どもさん、そして親御さん、どうぞ一度いらしてみてください。

 詳しくはメニューの「個別療育相談」「ことば伸び伸び教室」をご覧ください。

 お待ちしております。

 

 

 

 

 

2021/01/17(日) 19:20 | izawa

 今回は、ことば伸び伸び教室のお子さんの指導事例を紹介いたします。

〈楽しい広場までの経緯〉

 初回の療育相談に来られたのが2才2か月の男のお子さんです。1才半健診で言葉の遅れを指摘され、1才11か月で、保健センターの心理士さんから病院を紹介され受診。発達検査を受け、自閉症の診断を受けました。お母さんが医師にその理由を聞いたところ、「執着が強い、人を頼らない」からだったそうです。その後、2才2か月のときに、楽しい広場の療育相談に来ていただき、その後、月1回のことば伸び伸び教室に来ていただきました。

 

〈お子さんの実態〉

 最初に来ていただいたときは、発語が「ママ、はい、モー」など10くらいでした。その他、通っていた保育園で、自分で気になるものがあると一人でそちらの方へ行ってしまう、ことがよくあったそうで、もちろん発語も少なかったようです。
 さて、指導をする前にお子さんの発達の状態を確認しました。指導者と向かい合っての一対一のやり取りは、途中飽きることもありましたが、だいたいできました。絵カードを選ぶという方法で、言葉の理解で認知的発達段階を確認したところ、5~6枚の絵カードから、名前を言ったものの絵カードを正しく取っていたので、1才半~2才程度の発達段階はあると確認しました。
 お母さんからお話を伺った中から浮かび上がってきたのが「視覚が強い」ということです。正確に申し上げますと、主に視覚的・運動的な手がかりを使って、いろいろな情報を全体的に一括して脳の中でとらえ、処理する機能が特に強い、ということです。これは、脳の「同時処理機能」と呼んでいます。

 

〈ことばの遅れの原因〉

 これまでも、繰り返しお話ししてきましたし、楽しい広場から出版しました電子書籍でも説明していますが、これまで楽しい広場に相談や指導で来られたお子さんで、「言葉が遅い」という発達の不安で来られたお子さんのだいたい半数以上はこの「視覚が強い」というお子さんです。特徴は抜群に記憶力が良い、一度見たものは細かい所でも覚えている、小さい時から虫や昆虫などの絵本や図鑑が大好き、アニメのキャラクターを100とか200くらい覚えている、などです。
 今回の男のお子さんも、お母さんにお聞きすると、1才くらいから絵本や図鑑をよく見ていて、背表紙で正確に絵本を持ってきたということでした。それで、多分「視覚が強い、つまり同時処理機能が強い」ことが影響して「ことばが遅れている」と原因を考えました。
 同時処理機能が強くなるとなぜ「ことばが遅れるのか?」
 考えられる理由は、お母さんとのかかわりが少なかった、あるいは弱かったのではないかということです。
 そう考えられる理由の一つは、好きな絵本や図鑑を見てひとりで遊ぶ時間が多かった、裏返せばお母さんとのかかわりの時間が少なかった、ということです。そして、もう一つの理由は、人間には同時処理機能と対をなす形で「継次処理機能」があると言われています。これは主に聴覚的・言語的な手がかりを使って、連続的な刺激を一つずつ順番に分析し、処理していく能力で、言葉を使ってのコミュニケーションにとって重要なものと考えられています。

 「視覚が強い、つまり同時処理機能が強い」お子さんは、どうしても視覚を使っての情報処理に偏ってしまい、その分、言葉を使ってのコミュニケーションに必要な「継次処理機能」が弱いのではないかと考えられます。幼児期のお子さんはお母さんとのかかわりがその中心になってきますが、「視覚が強い」お子さんの場合、お母さんが無意識のうちにも視覚に偏ったかかわり方になっていて、ことばを使ってのかかわりが少なかったのではないかということです。

 

〈改善の方法〉

 原因から考えて、今回、おうちにおいて、お母さんにお子さんとのかかわりを意識的に多くしてもらいました。かかわりを多くするというのは、具体的には、まず一日5分でも良いので、物を使って一緒に遊ぶということ。それから一日の日常生活の中で例えば、着替え、食事、トイレ、おふろなどお子さんとかかわる場面が必ずあります。そこで一言ずつで良いので、声をかけるということです。それによって、お子さんが何か応えてくれるかもしれません。
 基本的には、お子さんがお母さんに「伝えたい」と思えるような場面をできるだけたくさん作るということです。

 

〈改善の経過〉

 初回から3週間後に2回目で来ていただきました。そのときには、前回よりも発語の数が30以上は増え、保育園でも「いやだー」「おおきい」などと言うようになったそうで、お母さんがお子さんとコミュニケーションをすることが楽しくなってきたと言われるようになりました。
 その3週間後の3回目は、発語の数はもう数えきれないほどになり、「お茶ちょうだい」などの二語文が出てきて、更にお母さんと一緒にバス停にいるとき「今何が来たの?」「バス」と答える会話ができるようになりました。
 そして、更に3週間後の4回目が実は今日だったのですが、教室に来て椅子に座ってすぐ、木で作った手に持てるくらいの大きさの色のついたリングや、それをはめていく細長い棒を自分で指さして「赤、青、白、黄色」と言いました。楽しい広場の指導の中で、自分から言い出したのは初めてでした。今日は絵カードを見せていく中でも、何度も自分でしゃべっていました。これも今までになかったことでした。そして、お母さんにお聞きすると、保育園では、3か月くらい前まではほとんど発語がなかったのに、今はおしゃべりのベストスリーの中に入っているみたいですと教えてくださいました。それから、友だちの名前も出てくるとのことでしたので、友だちを意識でき始めていると思われるので、友だち同士のかかわりも増えてくると思われます。

 

〈まとめ〉

 とりあえず、今日の4回目で、指導は終了にいたしました。言葉の遅れの相談から病院で「自閉症」と診断されましたが、楽しい広場では「発語の遅れは、同時処理機能が強いという特徴がある子どもさんで、その影響でお母さんとのかかわりが少なかったり、弱かったりしたことが原因」と考えました、
 そして、改善方法として、ご家庭でお母さんとのかかわりを意識的に増やしていただくようにしたところ、言葉でのコミュニケーションや保育園でのかかわりなど大きく成長しました。
 これからの成長がとても楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/01/10(日) 11:49 | izawa

 1月9日(土)、二回目のオンライン療育相談を行いました。今回は、東京在住の小学校1年生の女のお子さんとお母さんでした。

 これまでお母さんとは、メール相談で何度もやり取りをさせていただいていましたが、もちろんお母さんともお子さんとも画面越しではありますが初対面でしたが、お子さんとカタカナクイズやなぞなぞをしたり、あるいはお子さんが絵を描いてくれて色も塗ってくれました。

 お母さんともお話をさせていただいて、メールだけでは伺えなかったこともたくさんあり、お子さんについての細かい点に関してのやりとりもさせていただきました。

 個別療育相談は、本来であれば実際に親御さんやお子さんとお会いするのが良いのですが、他府県の方であれば簡単にできることではありません。しかし、今回のようなオンラインであれば、それに近い形でやり取りをすることができます。

 これまで二回オンラインの療育相談をさせていただきましたが、顔を見ながら、声を聴きながらやり取りをさせていただくのはうれしい限りです。

 療育相談をしたいが遠くて、あるいは何らかの理由で直接来ていただけない方は、どうぞオンライン療育相談をご利用ください。詳しくは、メニューの「オンライン療育相談」をご覧ください。お問い合わせ、お待ちしております。

 

 

 

 

2021/01/09(土) 17:43 | izawa

 さて、新年1回目の個別療育相談とことば伸び伸び教室は、1月17日(日)9:00~16:00、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で行います。

 言葉が遅い、会話をしているとき自分の世界に入ってしまうことがよくある、かんしゃくが激しい、1才半健診や3才児健診で早期療育が必要と言われたなど、幼児期の子どもさんの発達の不安をおもちのお父さん、お母さん、どうぞ、一度、療育教室 楽しい広場にお問い合わせください。

 療育教室 楽しい広場の早期療育を「発達療育」と名付けています。その特徴は「教育としての早期療育」です。

 発達に不安のある子どもさんの不安を改善する取り組みを早期療育と定義したとき、現在、日本の早期療育は、大きく3つの類型があると考えます。

(1)医療行為としての早期療育
 ・医師の「自閉症スペクトラム」などの診断を基にして、ST(言語聴
  覚士)、PT(理学療法士)、OT(作業療法士)などが携わって行
  う医療行為としての早期療育。

(2)福祉としての早期療育
 ・医師の診断や市町村にある相談機関の所見などを基に、市町村が発行
  する受給者証を利用して、児童福祉法や発達障害者支援法に基づいた
  障害児通所支援事業所(通称:児童デイサービス)で行われる早期療
  育。
 ・内容としては、対象の子どもさんを障害児、あるいはその可能性が高
  い子どもさんであることを前提に、遅れている発達は障害があるので
  将来大きく伸びないことが考えられるので、将来の生活に向けて他の
  能力を伸ばすなどして「生活適応力」を伸ばすという療育内容が多
  い。

(3)教育としての早期療育
 ・療育教室 楽しい広場が推し進めている「発達療育」が代表的。
 ・子どもさんの発達の不安の原因を、「障害以外」から考えていく。基
  本的には、子どもの発達に必要な生活経験が、何らかの理由で少なか
  ったり、弱かったり、偏ったりして、それが原因で発達が遅れる、あ
  るいはそれらが原因で不適応行動を起こし、それが問題行動になって
  現れるどである。
 ・改善の方法としては、まず個々の子どもさんの発達の実態を把握す
  る。その際の発達とは、認知、言葉、コミュニケーション、対人関
  係、社会性などの発達であり、それらの発達段階と子どもさんの発達
  の特徴、例えば発語が極端に遅い、あるいは対人関係の実態が年令相
  応よりも極端に遅れているなどを把握した上で、そこを起点(スター
  ト)として、不十分であった「発達に必要な生活経験」を積み重ね
  ていくというものである。
 ・発達の不安を改善するということは、ダイレクトに遅れている発達を
  伸ばす、問題行動をなくしていくというものである。

 

 療育教室 楽しい広場が推し進めている「教育としての早期療育」については、これから詳しくどんどんまた説明をいたしてまいります。

 まずは、1月17日(日)お待ちしております。詳しくはメニューの「個別療育相談」及び「ことば伸び伸び教室」をご覧ください。 

 

 

 

 

 

2021/01/07(木) 21:24 | izawa

 新年を迎えました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 今年は、医療行為とは違う立場で、発達の不安をおもつ子どもさんへの早期療育の考え方、方法論、実践事例をはっきり示していきます。

 具体的には、心理的働きから自閉症の原因を分析していきます。それを基盤にして、幼児期、そして小学生の子どもさんたちの発達の不安を考えていきます。

 具体的に、これからどんどん発信していきます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

2020/12/29(火) 14:30 | izawa

 言葉が遅い、コミュニケーションが不自然、先生の指示が通らないなどの発達の不安を考えるとき、病院で受診し、医師が例えば「自閉症スペクトラム」と診断をつける場合、その基準は「〇〇という行動ができない」「△△という行動をする」というような目に見える「行動」です。そして医学的診断の大きな特徴は、目に見えないものは考慮に入れない、ということです。この中で、特徴的なのが人間にとって重要な「心理的な能力」は、目に見えた証明がない限り、診断する上で考慮はしないというものです。この医学的診断を基に、医療行為として言語聴覚士さんや作業療法士さんなどど一緒に、子どもさんの発達の不安を改善していこうとするのも一つの道でしょう。

 あるいは、医学的な診断をもとに、「障害があることを前提」にして、障害が原因である発達の不安に対して「特別な支援」を行って、生活を整えていこうとする「福祉型の早期療育」という道もあります。多くの児童デイサービスがこれに当てはまると思われます。

 しかし、もう一つの道があります。それは我々療育教室 楽しい広場が推し進める「教育としての早期療育」である「発達療育」です。それは、目には見えない、しかし人間にとっては重要な「心理的な能力」の影響を考えます。例えば、人の気持ちを感じ取る「共感性」、自分の行動を自分でコントロールする力である「自律性」などの影響を考慮に入れながら、子どもさんの発達の不安の原因を考え、その原因に応じた適切な働きかけを行い。発達の不安を改善するものです。

 その「発達療育」の考え方、方法を、具体的な発達の不安に応じて書き記したのが、療育教室 楽しい広場で、電子書籍として出版した『障害以外から原因を考える「発達療育」』です。「障害」という言葉の不安に追いかけられているお母さん、お父さん、どうぞ、是非ご購読ください。違う道が見えてくるはずです。

 そして、詳しくはメニューの「本の紹介」をご覧ください。