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2019/03/24(日) 19:03 | izawa

 第7回に引き続き、2月16日(土)に行われました、今年度最後の第8回 札幌あおば幼稚園子育てセミナーの講演要旨をお伝えします。

★テーマ
  「お父さん、そして、おじいちゃん、おばあちゃんのかかわり方」

★本日のポイント
 ・お父さんは、子育ての主役であるお母さんと協力して子育てをするこ
  とが重要です。
 ・おじいちゃん、おばあちゃんは、お孫さんの言いなりにならないこと
  です。

1 お父さんのかかわり方
 前回もお話ししましたが、幼児期の子どもさんの場合、お母さんの「安心感」を基盤に子どもさんは人とかかわり、経験を重ね、発達をし、成長していきます。その中で、お父さんはどのようにお子さんとかかわれば良いでしょう。
 ここで大切なことがあります。今までの楽しい広場の相談の中で、子育てをむずかしくしている例として、お父さんとお母さんがうまく協力できていない場合があります。同じ方向を見ていない、ということです。
 一つは、お父さんが子どもは厳しくしつけをしなければならないと考えて、子どもさんに厳しく接する場合です。厳しくとは、子どもさんを怒る場面が多いということです。時には声を荒げることもある場合です。お母さんも同じようにいつも怒っていては、子どもさんもたまりませんが、お母さんはどちらかというと穏やかに育てたいのに、お父さんが頑として厳しい場合です。そういう場合、子どもさんは委縮したり、不安になったりしがちです。さらに、就学時期くらいから、それまでの反動で反抗的になったり、感情的に不安定になったりすることもあります。
 そして、もう一つはその逆で、いつもお母さんに怒られていてかわいそうだからと、自分のいるときは思う存分甘えさせている場合です。お母さんとしては、いつも怒っているのではなく、子どもさんが我慢をしたり、決まりを守るために注意をしなければならない時のあるのですが、それをお父さんがかわいそうだと思ってしまうのですね。でも、そういう場合、日常生活の中で、「待つ」とか「我慢する」ということ、つまり「自分を抑える」ということが身につかないことが多くあります。お父さんの所に行けば甘えていられると、お父さんを逃げ場所として確保しているということです。
 二つの例から共通して言えることは、子どもさんのしつけとして重要なことは、子どもさんが「待つ」「我慢する」という、「自分を抑える」ということを、お母さんと協力して子どもさんに経験させるということです。これは、子どもさんが自分で経験して身に付けなければならないことで、それには、お父さんとお母さんの協力が必要になるのです。

2 おじいちゃん、おばあちゃんのかかわり方
 いつの時代でも、お父さん、お母さんがお仕事などで忙しく、おじいちゃんやおばあちゃんがお孫さんの面倒を見る、ということがよくあります。その中で、陥りやすい心配があります。それは「お孫さんのいいなりになる」ということです。
 理由としては、お孫さんがかわいくて仕方がなくて、自分たちの所にいる時は自由に甘えさせてやろうと、良かれと思ってやっている場合。そして、もう一つは、もう体力的についていけなくて、お孫さんのやりたいようにさせている場合です。これは、お父さんのところでもお話ししましたが、一番の問題は将来の社会性につながる、「自分を抑える」という経験ができないということです。3才・4才くらいから伸長してくる、「自分で自分の行動をコントロールする力」である「自律性」を身に付けていくためには、「自分を抑える」という経験がどうしても必要です。お父さん、お母さんと相談されながら、「待つ」とか「我慢する」という経験を適度にさせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/03/24(日) 18:11 | izawa

 少し、時間があきましたが、1月19日(土)に行いました、札幌あおば幼稚園の第7回子育てセミナーの講演の要旨をお伝えします。

★テーマ
  「お母さんの短い時間でのかかわり方」

★本日のポイント
 ・お母さんには、「お母さんの安心感」という特権があります。
 ・この特権があるので、短い時間でもお母さんのかかわりは、とても 
  大切になります。

 

1 お母さんの特権「お母さんの安心感」
 幼児期のお子さんたちは、お母さんとのかかわりを中心に、コミュニケーションや言葉を学んでいきます。その基盤になるのが「お母さんの安心感」です。この安心感の基盤として、子どもたちはいろいろな経験をし、成長していきます。
 この成長の過程では、声や動作、視線などの「非言語的コミュニケーション手段」や、おもちゃなど物を使って遊ぶことで成長していく、「心の理論」と言われる「人の心の状態を推測する能力」が重要になってきます。
 では、この「安心感」はどこからきているかと言いますと、お母さんの「触感」だと言われています。触覚の心地よさ、触られることの心地よさ、ということです。そして、この「安心感」があることで、短い時間でもお母さんとのかかわりによって、お子さんたちは安心して生活し、行動していると考えられます。

2 お母さんとの短い時間でのかかわり方
 お母さんはみなさんお忙しいことと思います。その中で、もう少しお子さんとかかわる時間を増やしたいと思われている方も多いと思います。その具体的な方法を考えます。
 まず前提は、一日の中で5分、10分、15分の短い時間で構いませんので、かかわる時間をもつということです。短い時間でも大丈夫なのは、「お母さんの安心感」という特権があるからです。ただ、そのかわり毎日続けることが大切です。その前提で、次のことが考えられます。
(1)一緒に遊ぶこと。特におもちゃなどの物を使って遊びます。まず母子が無言で遊ぶということはないですよね。この中には、絵本の読み聞かせも入ります。また、一緒に手遊びをしたり、歌を歌ったり、踊ったりも入ります。
(2)一日の日常の生活の中でのそれぞれの場面、例えば食事、お風呂、トイレ、おやつなどの場面で、一言、言葉がけを増やしてみるということです。一言でいいです。また、全部の場面ではなく、一つか二つでいいです。
(3)一緒にいる時間をもつ、ということです。この場合は、とくに物がなくても構いません。例えば、一緒にお風呂に入る、寝る前に絵本を読む、一緒に散歩する、一緒にアニメを見る、5分間だけ抱っこをする、あるいは膝の上に座らせるなどが考えられます。

 

3 お母さんとのかかわりをしたがらない子どもさんについて
 抱っこをしたり、手をつなごうとしても嫌がったり、勝手にどこかへ行ってしまう、あるいは一人で遊んでいるのを好むお子さんたちもおられると思います。この場合、感覚過敏や脳の同時性処理機能が強いなどの原因が考えられます。これらの説明については、これまでのこのブログでも行っていますのでご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/03/09(土) 20:56 | izawa

 子どもさんの実際の発達段階を考えるとき、「生活年令」と「発達年令」という考え方をします。通常、特に発達の遅れに不安のないときは、例えば3才5か月の子どもさんであれば、基本的に3才~4才くらいの発達の段階にいると考えられます。つまり、生まれてからの実際の年令を「生活年令」と言い、それに応じた発達の年令を「発達年令」と言います。この、生活年令と発達年令にすれがある場合、「発達に不安がある」と言います。このずれがとても大きい場合、知能検査などの場合は、だいたい1才半~2才以上の大きな遅れとしてのずれがある場合、知的な障害の可能性があると考えます。

 生活年令と発達年令にずれがある場合、どのように働きかけていくかと言いますと、生活年令が3才であろうが4才であろうが、そのお子さんの今の発達段階がどこにあるかを正確に把握し、そこを基準にして次の発達段階に上げていくための働きかけをすることが、「発達に応じた経験をさせる」つまり、「適切な働きかけをする」ということになります。

 さて、知的な発達のほかに、人とのかかわり方にも発達段階があります。基本的にはお母さんとの「安心感」を基盤としたかかわり、そしてそこから他の大人とのかかわり、そして次にお互いに合わせることをしない真剣勝負となる子ども同士のかかわり、そして2~3人、あるいは4人~5人の小集団のかかわり、そして先生を中心としながらの10人~20人の大きい集団のかかわりと考えらえます。現在、発達相談の現場や病院で自閉症スペクトラムなどの発達障害の疑いの所見、あるいは診断を受けている子どもさんについて、これらの人とのかかわりの発達段階から見ていきますと、障害とは違う原因が考えられるようになってきます。つまり、これから大きく発達することが考えられない「障害」ではなく、何らかの原因で人とのかかわり方の発達段階が遅れている、しかし、発達段階に応じた適切は働きかけをすることにより、人とのかかわり方の発達段階を上げていくということです。

 

 

2019/03/03(日) 19:06 | izawa

 本日3月3日(日)星槎国際高等学校札幌北学習センターを会場に、療育教室 楽しい広場の第10回療育セミナーを行い、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの指導員の方、幼稚園教諭の方合わせて5名の方々に参加いただきました。

《手遊びの重要性について》

 子どもは、1才くらいから、周りの大人や兄弟などがする行動、例えば絵本を見る、ブラシを髪にあてる、テーブルを拭くなど目の前の手本をすぐ模倣して、いろいろな新しい行動を身につけていきます。
 そして、1才半ころから「延滞模倣」ができるようになってきます。「延滞模倣」というのは、目の前に見本がなくても、一度見たり聞いたりした経験をイメージとして頭の中に取り入れ、しばらく時間をおいた後で一人でそれを再現してみる、ということです。
 例えばブラシを例にとると、使っている場面が見えなくても、ブラシを見ただけで使い方を模倣するということです。これは、使い方を理解しているということであり、物の意味や用途の理解へと結びついていきます。

 さて、「延滞模倣」は、重要な意味をもっています。それは、頭の中に「イメージ」というものをもてるようになったということです。それは「あるものを別なもので表現する」という「象徴的活動」ができるようになったということであり、「イメージ」を「言葉」に置き換えるとお分かりの通り、言葉の獲得につながっていくのです。
 その重要な発達の伸長のための行動が「手遊び」なのですね。目の前の大人の行動や歌、そして歌を通しての言葉を頭の中で記憶し、、それをまた表現していくという、絶好の経験、そして学習なのですね。これが知的な発達、言葉の発達の重要な面です。

 そして、もう一つ、人との関係性からみると、例えば目の前の幼稚園の先生が行っている「げんこつ山」の手遊びを一緒に行うということは、目の前の先生をしっかり意識し、受け入れているということを意味します。それは、人との関係性ができていると考えられます。ということは、先生と一緒に手遊びができるということは、人との関係性が希薄ではないと考えられます。つまり、発達に不安があったとしても、手遊びができるということは、自閉症スペクトラムのような発達障害とは考えられないと判断するということなのです。

 

 

 

 

 

 

2019/03/02(土) 14:21 | izawa

 3月の予定です。

 楽しい広場の療育セミナーですが、実は明日3日(日)です。テーマは「手遊びの重要性」-模倣すること、順番に覚えることーです。会場は星槎高等学校札幌北学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN11 2階)です。会費 お一人2000円です。まだお申し込みは間に合います。明日、飛び込みでも大丈夫です。ご参加、お待ちしております。

 

 療育教室は、3月17日(日)です。会場は、セミナーと同じく、星槎国際高等学校札幌北学習センターで、料金は、個別療育相談は1時間3000円です。お子さんの発達に不安をおもちのお父さん、お母さん、どうぞ、一度いらしてください。お待ちしております。

 

 *セミナー、療育教室とも、お申し込みは、メールで受け付けております。

 療育教室 楽しい広場 メールアドレス

   mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/01/07(月) 20:27 | izawa

 昨年12月22日(土)に札幌あおば幼稚園で行われた、第6回子育てセミナーにおいての講演の要旨をお伝えします。

【テーマ】
 「脳の認知処理の方法について」
      -同時処理過程と継次処理過程ー

1 同時処理過程と継次処理過程とは?

 脳の認知処理過程である同時処理過程と継次処理過程とは、一番新しいい知能検査である「K-ABC」において、認知処理能力を把握する上での基本的な考え方です。つまり、人間の脳の認知処理過程には、大きくこの二種類あるとしています。

(継次処理機能)
  ・連続した情報を、聴覚的、言語的な手がかりを使って、一つずつ順
   番に分析し処理していく。短期記憶、情報の系列化の能力などに結
   びつく。
(同時処理過程)
  ・複数の情報をまとめ、視覚的、運動的な手がかりを使って、全体と
   してとらえ処理していく。視覚的記憶力、全体を部分に分解する能
   力、空間認知能力などに結びつく。

 この二つの違いは、「どのように問題を解くか」という、問題を解決するプロセスの違いであるとし、この二つを適度に使いながら、いろいろな問題解決をしている、つまり「考えている」ということができます。

 

2 同時処理機能が強い、幼児期の子どもさんについて

(1)同時処理機能が強い子どもさんとは?
 普通、人間はこの二つの機能のうち、継次処理過程の機能の方が強いといわれています。しかし、中には同時処理過程の機能がものすごく強い子どもさんがいます。
 例えば、一度行った場所の細かいところを覚えている、あるいはその場所までの行く道を正確に覚えている、アニメのキャラクターや車の名前や種類などの膨大な数を覚えている、図鑑が大好き、2~3才でひらがな・カタカナ・数字・アルファベットなどが読める、突然アニメのセリフを言ったり歌を歌い出す、宇宙語を話す、話している途中で突然違う話をし始める、などの子どもさんが当てはまると考えられます。

(2)同時処理機能が強い子どもさんと発達の遅れについて
 これまでの楽しい広場での療育相談の中で、言葉の遅れや会話の遅れ、コミュニケーションのぎこちなさなどの相談で、同時処理機能が強いと思われる子どもさんが多くみえられました。
 この原因をいろいろ考えましたが、一つはDVDのアニメーションや図鑑、絵本などを見たり、ミニカーなどで遊んだりして、一人で遊ぶことが多かったのではないか、つまりお母さんとかかわることが極端に少なかったのではないか、ということです。
 そして、もう一つは、同時処理機能が強く、それに比べて順番に情報を処理していく継次処理機能が十分に発達していなかったのではないか、ということです。この継次処理機能は、会話、あるいは人とのコミュニケーションという、人とかかわっていく上では、とても重要な役割をもっているということです。

(3)発達の遅れの改善の方法について
 まず一つは、お母さんとのかかわりを増やす、ということです。なかなか時間が取れないことも多いと思いますが、一日10分でも15分でも一緒に遊んだり、着替え、お風呂、食事などの日常の生活のそれぞれの場面で、子どもさんに話しかけることを意識する、ということです。
 そして、もう一つは、継次処理機能を高めるということです。それには「ものごとを順番に記憶する」ということが重要ですから、絵本の読み聞かせ、手遊び、リトミック、しりとり、トランプや絵カードを使った神経すいじゃくなどが効果的と考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/01/01(火) 19:53 | izawa

 幼稚園や保育園の先生、あるいは児童発達支援事業所や放課後等デイサービスなどの指導員の方々を対象といたします、第9回療育セミナーを平成31年1月20日(日)に行います。

 テーマは「他の子に関心がなく、自分のやりたいことだけをする子どもの指導について」-その原因と指導方法-です。

 この療育セミナーでは、毎回、発達に不安のある子どもさんの障害以外の、発達的視点から見た原因と、「発達療育」の考え方に立った指導方法を説明し、後半は、それぞれの参加者の方々の事例の研究を行っています。

 発達に不安のある子どもさんを豊かな発達に導き、大きな成長を遂げられるよう具体的な説明をいたします。どうぞ、みなさんご参加ください。お待ちしております。詳しくは「療育セミナー」のコーナーをご覧ください。

2019/01/01(火) 19:19 | izawa

 明けて本年1月の療育教室は、13日(日)1回です。会場は、星槎国際高等学校札幌北学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2の3、ラビドール N11 2階)で、料金は1時間3000円です。詳しくは、個別療育相談のコーナーをご参照ください。

 発達に不安のあるお子さんの親御さん、どうぞ一度おいでください。お待ちしております。

 

 

 

2019/01/01(火) 19:13 | izawa

 明けましておめでとうございます。平成最後の平成31年が始まりました。今年は、4月から、専任療育指導員、専任相談員の伊澤が、文字通りまた療育教室 楽しい広場の専任勤務に復帰いたします。発達に不安のある子どもさんたちが、豊かに発達を実現し、成長していかれるよう、そして親御さんたちが自信をもって子育てができますよう、全力を注ぐつもりです。詳しいことは、時期が近づきましたら追ってご報告いたします。

 

【発達療育の基本的な考え方】
 ここで、発達療育における療育の基本的な考え方を確認いたします。

 発達とは本来「流れている」ものです。しかし、その中で、言葉の発達が遅い、多動である、かんしゃくが激しい、友だちと遊べないなど、発達に不安があるということは、何らかの理由で、そのお子さんの発達の流れが遅くなっている、あるいは、絡まったり固くなって、流れが滞っている、と考えられます。
 「発達療育」における適切な働きかけとは、本来の適度な速さで流れていない発達を「動かす」ことです。遅ければ後ろから押し、絡まっていれば解きほぐし、固まっていれば柔らかくする。つまり、「発達に応じた経験をさせる」ということであり、それは「学習する」ことにつながります。そして、そうすることによって、発達が順調に流れ出し、その結果、同じ年令の発達段階に近づき、追いつき、追い越し。それによって子どもさんの豊かな発達が実現すると考えられます。
 しかしこのような働きかけを続けていっても、大きな発達の遅れが縮まらない場合、障害の可能性を考えることになります。ですが、発達に不安があるからといって,これらの働きかけをせずに、障害児としての「別メニュー」はありません。これは、明確にしておきます。 

 

 

 

 

2018/11/11(日) 17:49 | izawa

 さて、11月の2回目の療育教室は25日(日)に行います。来年の就学に不安のある方、あるいは検診で障害の可能性を言われて不安に思われている方など、どうぞ一度楽しい広場にお越しください。発達の流れという視点から、お子さんの発達の不安を改善していきます。お問い合わせをお待ちしています。詳しくは、個別療育相談のコーナーをご覧ください。(伊澤)