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ブログ

2011/12/23(金) 20:19 | izawa

 北海道の学校や幼稚園では、長い冬休みに入ったことと思います。療育教室楽しい広場は、年末年始は、12月31日(土)から平成24年1月3日(火)までお休みし、4日(水)から通常に活動します。

 さて、療育教室 楽しい広場では、言葉に遅れがあるなど発達に遅れや不安があったり、多動やパニックなど行動面で課題のある、幼児期から小学生にかけての子どもさんを対象とした、個別療育相談、そして、言葉や文字、算数などの指導を行う「ことば伸び伸び教室」を行っています。ことば伸び伸び教室には、現在、8名の子どもさんが定期的に通われています。

 これから、北海道では長い冬休みに入ります。発達に不安のある子どもさんの親御さん、この休み中に、一度、楽しい広場にいらっしゃいませんか。発達に不安のある子どもさんの、発達の実態を、発達のチェックリストを使って正確に把握し、適切な指導、働きかけを行っていきます。ご家庭での取り組みについても、アドバイスをさせていただきます。

 どうぞ、一度、ご連絡ください。お待ちしています。

 療育教室 楽しい広場
    電話・ファックス   011-811-1757

2011/12/06(火) 16:34 | izawa

 これまで、楽しい広場の療育相談やことば伸び伸び教室に、発達の遅れや不安をもっていたり、行動面で課題をもつ子どもさんが、たくさん来られました。例えば、2才、3才になっても言葉が出ない、あるいはおおむ返しが多い、自分の好きなことやこだわりを止められたら大騒ぎをする、大勢の人のいるところが苦手で、一人で遊んでいることが多い、などです。

 その子どもさんの、一人一人の発達の実態を正確に把握していくと、発達の遅れや不安、行動面の課題の原因が、脳の何らかの機能障害が原因と考えられる発達障害ではなく、個人差の範囲の発達の遅れ、あるいはそれに伴う経験のつまずき、あるいは生活環境の影響、さらには感覚過敏などの身体の特徴など、発達上のいろいろな原因が挙げられる場合が大部分です。

 現在、少なくとも札幌市で、このような幼児期の子どもさんの多くは、医師に何らかの発達障害の診断を受けた上で、言語療法、理学療法、作業療法を受けたり、福祉児童通園施設に通園したり、児童デイサービスを利用していると思われます。つまり、「発達障害をもっている子ども」として、医療や福祉のサービス、支援を受けている、ということです。

 しかし、本来、発達に遅れや不安があったり、行動面に課題がある子どもさんの、その原因が、発達障害と考えられないとしたら、「発達障害児」としての、医療や福祉の支援の対象の子どもさんではありません。では、何の対象か、と言いますと、「教育」の対象である、ということです。つまり、個々の子どもさんの発達に応じた、言葉やコミュニケーションなどの適切な指導、働きかけをすることにより、発達を促し、行動面での課題を克服し、成長させていく、ということです。

 発達に遅れや不安、あるいは行動面に課題がある子どもさんの、その原因を発達という視点から究明し、主な原因が発達上のものなのか、あるいは、医学的な発達障害の可能性か、ということを判断し、助言、アドバイスするのは、子どもさんの発達相談に携わっている人たちの役割であると考えます。療育教室 楽しい広場は、その役割を果たすと同時に、子どもさんの発達を促し、行動面の課題を克服し、成長をしていくための、具体的な指導を行っています。

 療育教室 楽しい広場は、病気や障害を治療する医療機関ではなく、生活を支援する福祉機関でもなく、子どもさんの発達相談機関であり、子どもさんを育てる、まさに、教育をするところなのです。そして、当然のことですが、その教育というのは、発達障害をもっている子どもさんも含めて、行うということです。つまり、発達に不安をもつ、すべての子どもさんの教育を進めていく、ということです。

 

 

2011/11/08(火) 16:25 | izawa

 さる10月25日(火)、北海道文教大学 子ども発達学科 「基礎ゼミナールⅢ」におきまして、2年生の学生の皆さんに対し、特別講義をさせていただきました。今年の6月に、一度、子ども発達学科の1年生のみなさんに、同じように特別講義をさせていただきまして、2回目となるものです。
 内容は、前回とだいたい同じ内容で、一つは、楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」の実際の指導の様子をDVDで見ていただきながら、発達に遅れのある子どもさんの、言葉のコミュニケーションの特徴について説明をいたしました。二つ目は、人間のコミュニケーションの重要な特徴である「心の理論」、つまり相手の心の状態や考えを推測し、行動を予測する能力の発達について、説明をいたしました。
 
 ここでは、その中の、「言葉のコミュニケーションの基本的な構造と内容」、および、「心の理論と人を見て行動する」について、書き記します。

1 言葉によるコミュニケーションの基本的な構造と内容
(1)言葉を覚える
    ①言葉を理解する。
    ②言葉を話す。
      ↓
(2)考える
   具体的には、例えば、
    ①記憶する。
    ②分類する。
    ③意味を知る。
    ④関係を結びつける。
    ⑤推測する。   等々。
      ↓
(3)コミュニケーションする。(やりとりをする。)
   「相手を見る」「人の話を聞く」ことが重要。その上で、言葉を中心にしな
   がら、かつ、それに加え、言葉以外の手段(声、表情、動作、しぐさなど)
   を通じて、意思、考え、感情などを伝え合う。

*知的な発達に遅れがある場合、上の3つの内容すべてに、あるいは、全体
 として、程度の違いはあるが、遅れの影響が出ると考えられる。

 

2 「心の理論」の発達
  → 相手の心の状態や考えを推測し、行動を予測する能力。1才ぐらい    
    から発達する、とされている。(目に見えない心の状態を推測し、行動
    を予測するので、「心の理論」と呼ばれている。
  → これは、人間のコミュニケーションの重要な特徴である。

*「心の理論」の発達を、幼児期の子どもさんたちに対して、どのように見ていくか?
 楽しい広場では、具体的には、「人を見て行動する」ことができているか、どうか、という視点で、発達を把握していく。
(1)人によって行動を変える。
     (例:母親と他の大人とでは、行動や態度が変わる。人見知り。)
(2)相手の様子を見て行動を変える。
     (例:母親や先生が笑っているときと、怒っているときで、行動や態度
      が変わる。)
(3)周りの状況を見て、行動を変える。
     (例:周りに、親や先生がいるときと、いないときで、行動や態度が変
      わる。)
        ↓
 この、「人を見て行動する」ことが、医学的な原因、つまり、脳の何らかの機能障害でできないと考えられる場合、自閉症、あるいは、広汎性発達障害の可能性が高い、と考えられます。

 逆に言うと、幼児期や小学校低学年くらいの子どもさんで、自閉症や広汎性発達障害の診断を受けていても、「人を見て行動」できていれば、自閉症などの発達障害の可能性はない、と考えられ、実は、楽しい広場の療育相談で、このような子どもさんが、とても多いのが実情です。

2011/11/07(月) 14:18 | izawa

 このブログやホームページの「ことば伸び伸び教室」のコーナーでも書きましたが、幼児期の子どもさんの発達に不安を感じるというとき、子どもさんが行動面の課題を抱えている場合が多いですね。特に、「自分の行動や気持ちをうまくコントロールできない」ということが、挙げられます。
 

 

★気持ちや行動をうまくコントロールできない、具体例

・椅子に座っていられず、勝手に動き回ることが多い。
・靴を履いたり、着替えなど、自分でできることを、母親や他の大人にやって
 もらいたくて泣き叫ぶ。
・みんなが座っているときや、整列しているときに、勝手に離れて行ってしま
 う。
・自分の好きな遊び、あるいは、一定の手順や物(例えば、エレベーターやド
 アの開閉など)へのこだわりをやめさせようとすると、泣いたりかんしゃくを
 起こす。
・相手をたたいたり、けんかをするなど、友だちとトラブルが多い。
・自分が好きなことはどんどんやるが、興味のないもの、やりたくないもの
 は、全くやろうとしない。

 このような、行動面に課題をもっている子どもさんに対して、課題を改善し、成長をさせていくために、楽しい広場では、次の3つのことを重要に考えています。

 

 

 ★「学ぶ態勢を育てる」「学ぶ力を育てる」

 子どもさんが、行動面で課題があるとき、楽しい広場では、どの子どもさんも、まず最初に、重要ポイントとして指導していることがあります。
 それは、一対一の指導を基本にして、
「相手を見て」 「人の話を聞く」
ということです。そして、このことは、「待つ」ことにつながります。
 そして、この「待つ」ことは、更に次の3つにつながります。
  ①「我慢する」ことにつながり、自分の気持ちや行動をコントロールする第
    一歩になる。
  ②「待つ」ことにより、「考える」ことができるようになり、認知的な発達につ
    ながる。
  ③「待つ」ことによって、自分から一方的に話すのではなく、相互のやりと
    りという、本来の言葉のコミュニケーションにつながる。

 これらは、「学ぶ態勢を育てる」、あるいは、「学ぶ力を育てる」といことです。楽しい広場では、どの子どもさんに対しても、この「学ぶ態勢」、「学ぶ力」を育てることを最重点に考えています。

 ここにおきましては、この「学ぶ態勢」、あるいは「学ぶ力」を、保育園、幼稚園という集団活動の場で、また、家庭の場で、どのように育て、行動面の課題を克服していくかを、説明いたしたいと思います。

 

★自分の気持ちや行動をコントロールするために必要なこと

1 「相手を見る」、そして「人の話を聞く」 
 楽しい広場での「ことば伸び伸び教室」では、子どもさんと一対一で机をはさんで向かい合い、絵カードや絵本などを使って学習をすることが、「相手を見る」「人の話を聞く」、ということにつながります。一方、家庭や保育園、幼稚園などでは、なかなかそういう時間はとれません。では、どうするかというと、それぞれの場所での日常の生活の中で、例えば家庭では、食事、着替え、起床・就寝、お風呂、家の中での遊び、など、毎日、繰り返される場面の中で、お母さんと子どもさんが一対一で会話をすることを心がける、ということです。つまり、いつもある、具体的な場面の中で、短い時間ですが、子どもさんがお母さんを見て、話を聞く、そいて、それに答えるという場面を、多くつくっていく、ということです。
 例えば、お菓子を食べたいけれど、袋が開けられず、そのお菓子を子どもさんがもって、お母さんの所にやってきて、「お母さん、これ」と差し出したとき、お母さんは、子どもさんを見て「○○ちゃん、こういうときは、開けてっていうんだよね。言ってごらん。」といいます。子どもさんは、おやつが食べたいから、お母さんを見て、話を聞いて、「開けて」と言うことになると思われます。時間にして、10秒か15秒のことですが、こういうことが、日々の生活の中で、積み重なっていくことにより、いろいろな場面で「待つ」ことができるようになり、それが「我慢」につながり、そして、それが「自分の行動や気持ちをコントロールする」ことにつながっていくとものと考えます。
 そして、これは、保育園や幼稚園でも同様です。行動面の課題を改善していくとき、家庭だけではなく、子どもさんが、もし、保育園や幼稚園に通っている場合は、同様に、先生方が子どもさんに働きかけていくことが望ましいことです。保育園や幼稚園では、少ない人数の先生方が、多くの子どもさんたちを保育し、指導されていますが、食事、登園・下園、着替え、遊びなどの毎日繰り返される場面の中で、短い時間でも、一対一で話をすること、そして、それが繰り返されることで、「相手を見る」「人の話を聞く」、そして「待つ」ことにつなっがていくと考えます。

2 日常生活の中で「待つ」経験をする
 これは、家庭や保育園、幼稚園での、日常の生活の中で、小さい「待つ」を直接経験させていく、ということです。
 例えば、順番を待つ、始まるのを待つ、出来上がるのを待つ、みんなが来るのを待つ、友だちが使い終わるのを待つ、など、日常生活の中には、小さな「待つ」場面がたくさんあります。その時々に、「ちょっと待とうね。」などと声をかけながら、小さい「待つ」経験を積み重ねていくことにより、大きい「待つ」力が付いてくると考えます。

3 自分でできることを自分でする。
 
日常生活の中で、例えば、靴をはく、靴を靴箱に入れる、かばんや帽子を自分の置く場所に置く、着替えをする、手を洗う、食事をする、後片付けをする、など、家庭や保育園、幼稚園で、自分でできることを自分でする、という習慣をつけていくことが、当たり前のようですが、必要です。
 これは、「穏やかな制御」というように考えられます。つまり、これらのことを日常生活の中でする、ということは、時にはやりたくないときもあるでしょうし、自分がその時遊んでいたり、あるいは、別なことをしていても、それをやめて、つまり「我慢して」やらなければならないときもある、ということです。
 これらの毎日の積み重ねが、「待つ」「我慢する」ということにつながり、それが、「自分の気持ちや行動をコントロールする力」につながっていくと、考えられます。
 もし、なかなか自分でしない場合は、お母さんや先生が少し援助をし、だんだん、その援助を減らしていく、というやり方がよいと考えます。

*これら3つの内容の、毎日の積み重ねが、「待つ」「我慢する」というこ
 とにつながり、それが、「自分の気持ちや行動をコントロールする力」につながっていくと、考えられます。

 

 

 


 

2011/11/05(土) 17:32 | izawa

 現在、3才から小学校(特別支援学級)までの子どもさん7名が、楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」に通ってきています。楽しい広場のホームページに「ことば伸び伸び教室」については、詳しく載せてありますが、その中の、中心的な内容について、このブログでご紹介したいと思います。

 

《ことば伸び伸び教室》

Ⅰ 目的
 発達に遅れや不安がある、あるいは、行動に課題をもつ、幼児期から小学生にかけての子どもさんの、言葉の理解、発語、文字や数字の読み書き、数と数量の対応や足し算、引き算などの学習指導を、一対一の指導を基本に行います。


Ⅱ 対象となる具体的な子どもさんの例
1 認知・言語面

(1)2~3才になっても言葉が出ない、あるいは、おおむ返しやひとり言が多
  い。
(2)お父さん、お母さんと、うまくコミュニケーションができない。
(3)相手が言っていることを理解できないことが多い。
(4)物事をなかなか覚えられない。
(5)4~5才くらいで、同じ生活年令の子どもさんより、全体的に発達が少し
  遅く、幼い感じがする。
(6)言葉の理解や発語、言葉のコミュニケーションなどの知的な発達に遅れ
  がある。
2 行動面
(1)抱っこや手をつなぐことを嫌がる。
(2)音や臭いに敏感に反応し、泣いたり嫌がったりする。
(3)椅子にずっと座っていられず、勝手に動き回ることが多い。
(4)みんなが座っているときや、整列しているときに、勝手に離れて行ってし
   まう。
(5)大勢の人がいる場所が苦手で、ひとりで遊んでいることが多い。
(6)自分の好きな遊び、あるいは、一定の手順や物(エレベーターやドアの
  開閉など)へのこだわりをやめさせようとすると、泣いたりかんしゃくをおこ
  す。
(7)相手をたたいたり、けんかをするなど、友だちとトラブルが多い。
(8)自分が好きなことはどんどんやるが、興味のないもの、やりたくないもの
  は全くやろうとしない。
3 全体的な発達
(1)次年度の就学を控え、言葉の理解が遅い、全体への指示を聞いて、集
  団行動をとることがうまくできない、友だちとトラブルが多いなど、発達の
  遅れや行動面に不安がある。


Ⅲ 指導を進めていく上での基本的な考え方

1 「一対一の指導」による、「学ぶ態勢」をつくることの重要性
 
 楽しい広場では、どの子どもさんに対しても、一対一の学習により
  「相手を見る」 「人の話を聞く」
ことができることを、最大の目標にしています。

 なぜ、このことが重要かと言いますと、これらのことは、「待つ」ということに通じます。そして、「待つ」ということは、発達を考えていく上で、重要な3つの能力に通じているのです。
(1)自分の気持ちや行動をコントロールすることへの第一歩です。つまり、
  自律性、社会性につながるものです。
(2)「相手を見る」「人の話を聞く」ことにより、待つことができ、そのことによ
  り、しっかり「考える」ことができるようになる、ということです。これは、知
  的な発達の中核になる、認知的な発達につながります。
(3)言葉によるコミュニケーションの確立です。言葉によるコミュニケーショ 
  ンは、ただ片方がしゃべりっぱなしでは成立しません。つまり、当たり前の
  ことですが、相手を見て、人の話を聞くことができて、初めて成立するもの
  です。
 このように考えていきますと、一対一の指導により、「相手を見る」「人の話を聞く」、そして「待つ」ことができるようになるということは、いろいろなことについて、「学ぶ態勢」、あるいは「学ぶ力」が身に付く、ということです。
 言い換えると、発達に遅れがあったり、多動やパニックなどの、行動面に課題がある子どもさんたちは、この「学ぶ態勢」、「学ぶ力」が不十分なのではないかと考えられます。
 以上のことから、楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」では、どの子どもさんに対しても、「学ぶ態勢」、「学ぶ力」を身に付けることを、重要な目標として目指していきます。

2 正確な発達の実態の把握の重要性
 発達に遅れや不安、あるいは、行動面に課題がある場合、生活年令に応じた発達段階にあるか、あるいは遅れがあるか、また、どの発達にどのくらいの遅れがあるかなど、個々の子どもさんの発達の実態を、正確に把握する必要があります。
 楽しい広場では、「子どもの発達概略表」や、「臨床的発達チェックリスト」を使い、実態把握を行います。それによって、子どもさんの発達の実態に応じた、適切な指導内容を提示し、子どもさんの好奇心を刺激しながら、興味・関心が広がり、それが、「考える」ということにつながっていきます。

3 家庭での取り組みの必要性
 
発達の遅れや不安をおもちの子どもさんを育てていく上で、ご家庭での親御さんを中心とした大人のかかわり方、働きかけの仕方も重要になります。楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」では、それに関しまして、親御さんにそのつど、アドバイスをさせていただきます。

4 子どもが成長する上での基盤となる、言葉によるコミュニケーション  
 の基本的な構造と内容を、次のように考えます。

(1)「言葉を覚え」
     ・言葉を理解する。
     ・言葉を話す。
      ↓
(2)「考 え」
   具体的には、例えば、
     ・記憶する。
     ・分類する。
     ・意味を知る。
     ・関係を結びつける。
     ・推測する。   等々。
      ↓
(3)「コミュニケーションする」
     ・「人を見る」、「人の話を聞く」 → その上で言葉を中心に、それに
      加え、言葉以外(声、表情、動作、しぐさ等)の手段を通じて、意 
      思、考え、感情などを伝え合う。 


Ⅳ 基本的な指導の流れ

1 発達の実態の把握
    ・「子どもの発達の概略表」 「臨床的発達チェックリスト」を使い、個々
     の子どもさんの発達段階や特徴を把握する。
    
2 指導内容、方法の決定
   ・発達の実態把握を基に、具体的な指導内容、方法を決定する。
   ・主な指導内容は、言葉の理解、発語、文字の読み書き、数と数量の
    対応、足し算・引き算などの計算などとする。

3 一対一の指導
   *「相手を見る」 「人の話を聞く」ことを身につけること、そしてそれに伴
     って,「待つ」ことを身につけるという、「学ぶ態勢」,あるいは「学ぶ
     力」を育てることを、最重点の目標とする。
 

4 家庭での取り組み
    ・家庭でのかかわり方、働きかけの仕方について、適宜、アドバイスを
     行う。     

 

Ⅴ 発達段階ごとの主な指導内容
  →
 ホームページの「ことば伸び伸び教室」のコーナーを参照してくださ
     い。

 

Ⅵ 指導について

○回数
  週1回(60分)が基本です。

○料金
  1回60分、2500円。初回は無料です。(60分)

○申し込み
  予約制です。電話でお申し込みください。
    電話・ファックス  011-811-1757(担当:伊澤) 

 

 

2011/11/04(金) 15:15 | izawa

 11月に入り、いよいよ秋が深まってきました。
 さて、そのような中の11月13日(日)、午後2時から、今年度第2回の釧路療育セミナーを開催いたします。今回は、札幌で行っております、楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」の指導の実際を事例としながら、知的な発達に遅れをもつ子どもさんの言葉のコミュニケーションの特徴と指導のポイントについてと、不安や不満のときの感情表現が激しいなど、行動面に課題がある子どもさんの、言葉のコミュニケーションの指導の内容、方法などについて、指導の実際を撮影したDVDを交えながら、説明をいたしたいと思います。
 どうぞ、多数の皆さまのご参加をお待ちしております。

〈第2回 釧路療育セミナー〉
○日時  
  平成23年11月13日(日)、午後2時~4時(1時半~受付開始)

○テーマ
「楽しい広場 ことばの教室における、言葉のコミュニケーションの指導の実際」
(1)発達に遅れがある子どもさんの指導について。(DVDで指導の様子を1
  5分程度見ていただきます。)
(2)不安や不満な時の感情表現が激しいなど、行動面に課題がある、幼児
  期の子どもさんの指導について。

○会場
  釧路市生涯学習センター「まなぼっと」 5階 アートスタジオ(定員30)
  (釧路市幣舞町4番28号、℡:0154-41-8181)

○講演
  (講演者) 療育教室 楽しい広場 代表  伊 澤 崇 弥

○会費  
  お一人 2000円(資料あり)

○申し込み
  電話・ファックス・メールのいずれかで、氏名・職業・連絡先電話番号を明
  示の上、楽しい広場まで、お申し込みください。締切は、11月12日(土)
  です。

(楽しい広場)
  電話・ファックス  011-811-1757
  メールアドレス   mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

 

 

 

2011/09/26(月) 16:15 | izawa

 10月の楽しい広場、旭川療育セミナーと、発達療育相談のご案内です。

第5回 旭川療育セミナー
○日時    平成23年10月2日(日)、午後2時~4時(1時45分~受付)
○テーマ   「来年度の就学に向けて~発達に不安のある子どもさんの就学
         相談について」
          ・対象となる子どもさん
          ・就学相談の仕組み
         ・普通学級か特別支援学級かの判断のポイント、等について
○講演    「療育教室 楽しい広場」代表  伊 澤 崇 弥
○会場    旭川ときわ市民ホール 303研修室(36名定員)
        (旭川市5条通4丁目) ℡0166-23-5577
○会費    お一人 2000円(資料あり)
○申し込み  電話・ファックス・メールのいずれかで、氏名・電話番号を明示
        の上、楽しい広場までお申し込みください。締切は、10月1日   
        (土)です。
          電話・ファックス  011-811-1757
          メールアドレス   mail@tanoshi-ryouiku.com

 

発達療育相談
 療育セミナー当日、午前10時から午後1時までの間、幼児から小学生の子どもさん対象の、言葉の遅れ、多動などの問題行動、来年度の就学等に関する、発達療育相談を行います。料金は、1時間2500円、会場は、セミナーと同じ、旭川市ときわ市民ホール303研修室です。電話・ファックス・メールのいずれかで、楽しい広場まで、お申し込みください。締切は、10月1日(土)です。

 

2011/09/22(木) 11:03 | izawa

 9月12日(月)は、札幌市立清田南小学校の先生お二人と、9月16日(金)は、札幌市立大谷地東小学校の5名の先生方と、それぞれの学校に通学している、感覚過敏をもっている子どもさんの指導について、協議をさせていただきました。それぞれの小学校に通っている低学年の子どもさん二人は、昨年度、楽しい広場で行いました、「親子発達サークル」や、集団でのうんどう遊びの「わくわく広場」に、親御さんと何度も参加してくれました。その関係で、今回、保護者の方々のご了解の上で、それぞれの小学校の先生方と、協議をさせていただいた次第です。

 協議をさせていただくことになった直接のきっかけは、それぞれの子どもさんの、学校の中での友だちとのかかわり方が、消極的であったり、下手であったり、あるいは、友だちとトラブルになることが多かったり、ということがあり、その直接的あるいは間接的な原因が、感覚過敏にあるのではないか、ということを、保護者の方から、それぞれの学校の先生方が聞かれました。その経緯があって、昨年度、二人の子どもさんと、楽しい広場の伊澤が何度もかかわっていることもあり、協議が実現いたしました。

 それぞれの小学校の先生方には、まず、感覚過敏のことを説明いたしました。詳しくは、このブログに連載した内容です。そして、二人の子どもさんとも、感覚過敏は落ち着いてきていること、ただし、まだ少し過敏は残っていること、そして、感覚過敏をもっている子どもさんの場合、感覚過敏が落ち着いた後も、人とのかかわりの面で、消極的であったり、かかわり方がぎこちなかったり、友だちとトラブルを起こしやすかったりする、ことが多い傾向にある、ということをお話ししました。これは、連載したブログの中で書きましたが、過敏があって、小さいときから、人とのコミュニケーションの経験が少なくなり、その中で培われていく、共感性、つまり人の気持ちや心の状態を感じ取っていくという力の発達に不十分さを残し、それによって、人と一緒にいる、あるいは一緒に何かをするというとき、一緒にいることに「不安感」を感じるためではないかと、考えられる、ということです。

 では、その人とのかかわり方の弱さ、あるいは問題点をどのように改善していくか、ということですが、二人の子どもさんは、現在の過敏の実態や、友だちとのかかわり方の様子の実態に、違うところもありますが、基本的には、まだ残っている感覚過敏に配慮しつつ、二人の子どもさんが、友だちとかかわっていく経験を重ねていく中で、担任の先生や学年の先生、あるいはコーディネーターの先生方が、子どもさん方が不安を感じていたり、気持ち的に落ち込んでしまうようなときに、個別に指導をしていただくことにより、友だちとのかかわり方に関して、少しずつ、成長をしていくと考えられることをお話しいたしました。そのような中で、友だちと、あるいは集団での活動の経験は、他の子どもさんたちと同様に必要である、ということです。

 両校の先生には、熱心に話を聞いていただき、本当に感謝をいたしております。ありがとうございました。たぶん、他のいろいろな学校にも、問題行動があるな、と思われる子どもさんの中に、感覚過敏の子どもさんが、多く含まれているのではないかと思われます。そいうとき、一度、感覚過敏のチェックをしていただけるとよいと思います。楽しい広場は、今後も、取り組みを続けていきます。

 

 

2011/09/20(火) 17:10 | izawa

 9月5日(月)、の午後、札幌市社会福祉総合センターで行われました、札幌市私立保育所連合会の研修の一環であります、「障がい児保育講座 Ⅰ」に呼んでいただき、参加された、たくさんの保育士の方々を前に、約2時間の講演をさせていただきました。
 テーマは、次の二つでした。
1 「発達に遅れのある子どもさんの、言葉や数の指導の実際」
   -DVDで実際の指導を紹介ー
2 「発達障害以外に考えられる問題行動の原因」

 

【講演の概要】
〈1に関して〉

(1)「発達に遅れがあるということ」の説明
・まず、「発達に遅れがある」ということは、どういうことか、ということを、説明
 しました。通常、子どもは、生活年令に応じた、知的な発達段階にありま 
 す。例えば、6才の子どもは、6才の発達段階にあります。
・しかし、子どもの生活年令に応じた発達段階よりも、実際の発達段階が大
 きく低い場合、「知的な発達に大きな遅れがある」と、考えます。この、発達
 大きな遅れの基準は、知能検査では、発達段階で1才9カ月以上の遅れ、
 知能指数では、IQ70未満と、されています。例えば、生活年令は6才で、
 知的な発達段階は、2才の発達段階である、という言い方をします。
・ただし、教育現場では、IQ70~85の間を「境界線児」として、「特別支援教
 育の範囲に入る可能性がある、としています。

(2)「発達に遅れがある子どもさんへの、言葉や数の指導の意義」
・今回は、楽しい広場の「ことば伸び伸び教室」に通われている、小学校特別
 支援学級の4年生の子どもさん2名と、同じく特別支援学級2年生の子ども 
 さん1名の、計3名の、言葉の理解や発語、ひらがなを読む、あるいは、さ
 んすうの1~10までの数と数量の対応、そして一けたの数字の繰り上がり
 のある筆算等の、指導の様子を、DVDで15分ほど、見ていただきました。
・学校に通っていながら、なぜ、楽しい広場で一週間に1回の割合で、言葉や
 数の指導をするのか、ということですが、実は、特別支援学級や特別支援
 学校では、指導をする際、国語や算数などの教科指導ではなく、生活単元
 学習などの、「経験学習」を基本にしています。例えば「買い物学習」「校外
 学習」「運動会に向けて」「学習発表会に向けて」などの単元の中で、いろい
 ろな実際の体験を重ねながら、いろいろな能力を向上させていこう、とする
 ものです。だいたい、例えば、週35時間の授業時数として、国語や算数の
 時間をとって、継続的な指導をする時間は、2~3時間ぐらいが平均ではな
 いでしょうか。最近少し多くなっているところで、週4~5時間というところだ
 と思います。
・この「経験学習」という指導の仕方は、発達に遅れのある子どもさんに対
 し、確かに有効であるということは言えます。しかし、大きな弱点もありま 
 す。それは、毎日のように行われる経験学習の中では、言葉の理解、読み
 書き、あるいは、数と数量の対応や引き算、足し算などの基本的なさんすう
 の力は、伸びないということです。やはり、言葉や数の指導は、時間を確保
 しての継続的な指導を行わないと、その能力は伸びません。そして、知的な
 発達に遅れをもつ子どもさんでも、その発達の実態に応じて、言葉やさんす
 うの能力は伸びていくはずです。しかし、これまで、特別支援学級や特別支
 援学校では、その指導が大きく遅れていました。これは、昭和54年(1979
 年)に始まった、特殊教育、現在の特別支援教育のもつ、大きな弱点です。
・楽しい広場では、子どもさんの発達の実態に応じた、言葉やさんすうの力を
 伸ばす指導をずうっと続けてきました。今回は、その具体的な方法を是非
 見ていただこうと、DVDで、見ていただいた次第です。 


〈2に関して〉
 幼児期の子どもさんで、言葉が遅い、多動で落ち着きがない、自分の思う通りにならないと大騒ぎをする、集団の中で友だちと一緒に遊べず一人で遊ぶことが多い、などの、発達の遅れや問題行動があるとき、自閉症や広汎性発達障害の診断をもらったり、その心配をすることが、多いと思われます。
 しかし、実際はそのような医学的な原因の発達障害ではなく、「発達」という視点からみると、個人差の範囲の発達の遅れや経験のつまづきであったり、あるいは生活環境に影響された心理的な問題であったり、単に全体的な発達の幼さであったりする場合が、非常に多く見受けられます。
 今回は、そいう視点から、発達に不安をもつ子どもさんの問題行動の原因が、発達障害でなければ、何が原因か、ということについて、具体的にお話ししました。

(1)自閉症や広汎性発達障害の可能性の有無を判断する基準
・ 楽しい広場では、発達に不安のある、1才から6才ぐらいまでの幼児期の子どもさんが、自閉症や広汎性発達障害などの発達障害の可能性の有無を判断するうえで、重要なチェックポイントがあります。それは
 「人を見て行動しているか
ということです。つまり、「人に関心があるか」という、自閉症や広汎性発達障害の一番のポイントとなるところです。具体的には3つのポイントがあります。日本語的には、あまりよい言い方ではありませんが、実は人間のコミュニケーションの大きな特徴なのです。
 ①「人によって行動を変える。」
  → 例:母親と他の大人とでは、行動や態度が変わる。人見知り。
 ②「相手の様子を見て、行動を変える。」
  → 例:母親や先生が笑っているときと、怒っているときで、行動や態度が
    変わる。
 ③周りの状況を見て、行動を変える。
  → 例:空気を読む、というような高度なことではなく、周りに、親や先生が
    いるときといないときで、行動や態度が変わる。
 楽しい広場では、幼児期の子どもさんが、この「人を見て行動してる」ことができていれば、確かに問題行動はあるが、自閉症などの発達障害の可能性はない、と判断します。
 では、発達障害でなければ、問題行動の原因は、何が考えられるでしょうか。

(2)「発達という視点」から考えられる、問題行動の原因
 
発達障害という、医学的な原因以外に、「子どもの発達」という視点から考えると、次のようなことが考えられます。
①発達の個人差の範囲の一部の発達の遅れ、あるいはそれに伴う経験の
 つまづき。例えば、
 ・相手を見る、相手の話を聞く、という、「注目する」ことが十分にできていな
  い場合。
 ・自分で自分をコントロールして行動する「自律性」の発達が不十分である
  場合。
②言葉の発達、人とのかかわり方など全体的に、同じ生活年令の子どもさん
  より幼い感じがする。
③子どもがもつ「不安感」による行動
  子どもは、本来「親に見捨てられない」という安心感をもっていますが、
 弟や妹が生まれたり、お母さんの体調がよくなかったり、お母さんが急に仕
 事が忙しくなったり、あるいは、転勤の引っ越しで日常生活が落ち着かなく
 なったりするなどして、それまでと比べて、母親とのコミュニケーションが極
 端に少なくなったような時、「不安感」を感じます。そのようなとき、子どもさ
 んによっては、「赤ちゃんがえり」のような、退行するような行動をとったり、
 落ち着きのない、多動のような行動を示すことがあります。
④過度の不適応(過度に反応する、という特徴)
   例えば、次のようなことです。
 ・気に入らないことがあったとき、スイッチが入ったように、急に怒りが爆発
  して大暴れをすることがある。
 ・興奮しやすく、喜んだり、逆に不満なとき、興奮して急に友だちをたたいて
  しまうことがある。
⑤感覚過敏
 これについては、今回の前のブログに詳しく書いてありますので、そちらを参照してください。

 以上です。      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011/09/15(木) 10:24 | izawa

 今回は、ご案内が遅くなりました。大変申し訳ありませんでした。
 9月の札幌療育セミナーは、次の通り、行います。今回は、9月から始まります、札幌市の教育委員会の就学相談について、説明をいたしたいと思います。来年度、小学校就学を控えて、発達に不安のある子どもさんがどのように就学相談を進めていくのか、そして、どのような形で就学をするのがよいのか、ということの、基本的なポイントを、お話していきたいと思います。
  
 

○日時  平成23年9月23日(金)、午後2時~4時(1時45分~受付)

○会場  札幌市社会福祉総合センター、第2会議室(40名定員)
     (札幌市中央区大通西19丁目1-1、℡:011-614-2948)

○テーマ  「来年度就学に向けて~発達に不安のある子どもさんの就学相談
        について」
       (内容)
         ・対象となる子どもさん
         ・就学相談の仕組み
         ・普通学級か特別支援学級かの判断のポイント、などです。

○会費  お一人 2000円(資料あります)

○申し込み方法
 電話・ファックス・メールのいずれかで、氏名、連絡先電話番号を明示の上
楽しい広場(伊澤)までお申し込みください。締切は、9月22日(木)。
(楽しい広場)
    電話・ファックス   011-811-1757
    メールアドレス    mail@tanoshi-ryouiku.com