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2008/05/14(水) 23:36 | izawa

 今回は、自閉症児に対する臨床的なアプローチについて述べます。この内容は、4月27日(日)の第6回札幌療育セミナーでお話しした内容の一部です。なお、障害の定義については、アメリカ精神医学界の「精神疾患の診断・統計マニュアルー4ー解説改訂版:2000年」に準拠しています。

★ 自閉症の基本的特徴

1 対人関係の著しい異常またはその発達の障害

2 コミュニケーションの著しい異常またはその発達の障害

3 著明に制限された活動と興味の範囲の存在

★ 自閉症とは、どういう障害なのか?

・ 自閉症は、何らかの障害があるために、「人との関係性が弱い」という特徴をもつ。

・「人との関係性」とは?

  ①人への意識、人を意識すること。

  ②人と、言葉を中心に、声・動作・表情・しぐさ・音・視線・雰囲気・文字などの

   いろいろな手段を使って、統合的なコミュニケーションをとること。

★ 自閉症と診断された子どもたちの特徴

・自閉症あるいは広汎性発達障害と医師から診断されるのは、2才~6才ぐらいの時期が多い。その後の、幼児期、学童期(小学校)、中学生の時期においての、それらの診断を受けている子どもたちの特徴としては、「その子どもたちの発達の実態が、とても幅広いものである。」ということが挙げられる。

・具体的には、人とあまりかかわらない子どももいれば、人なつっこく人に接してくる子どももいる。言葉が少ない子どももいれば、よく話す子どももいる。環境の変化に順応することが苦手な子どももいれば、順応が早い子どももいる。人を見て行動する子どももいれば、そうではない子どももいる。我慢をすることができる子どももいれば、我慢することが苦手な子どももいる。

★自閉症と診断された子どもたちの療育の方向性

・自閉症あるいは広汎性発達障害と診断された子どもたちの特徴は、その実態が幅広いことである。であるので、「この子は自閉症だから○○という特徴があり、△△という働きかけをしなければならない。」というやり方では、到底対応し切れない。

・ということは、つまり、個々の子どもさんの「認知的な発達は?」「言葉の発達は?」「人とのコミュニケーション能力は?」「自律性の発達は?」「社会性は身に付いているか?」「普段の生活の中で情緒は安定しているか?」等の、発達の実態を正確に把握した上で、適切に働きかけをしなければならない、と言うことが重要である。

・例えば、自分の思うとおりにならなかった場面で、大きな声で騒いだり、暴れたりする子どもさんがいた場合、自閉症と診断されている子どもさんだから、その場面で混乱した状態になった、あるいはフラッシュバックになったと決めつけず、その場面の前後の状況を確かめ、その子どもさんの「人とのかかわり方はどのような状態か?」、「コミュニケーションの能力はどれくらいか?」「自律性は発達しているか?」等をきちんと把握した上で、その問題行動の把握と対応を行っていく必要がある、ということである。

2008/05/09(金) 23:01 | izawa

 4月27日(日)、札幌市社会福祉総合センターにおきまして、第6回札幌療育セミナーを開催いたしました。当日は、子ども学習塾講師、親御さん、保育士、助産師の方々9名に参加していただきました。今回のテーマは、「子どもの自閉症の判断と療育」で、自閉症やアスペルガー症候群、注意欠陥/多動性障害(ADHD)の定義(アメリカ精神医学会刊行の「精神疾患の診断・統計マニュアル-4-解説改訂版:2000年」に準拠する)の確認、障害の基本的な特徴、それらの障害をもつと診断され、幼稚園や保育園、学校で生活を送っている子どもたちの特徴、その療育の方向性などについて、楽しい広場代表の伊澤が講演をいたしました。

2008/04/23(水) 22:36 | izawa

 【第2回 苫小牧療育セミナー】

 4月13日(日)、13時30分~16時にわたり、苫小牧文化交流センターを会場に、第2回 苫小牧療育セミナーを開催いたしました。テーマは「子どもの言葉を使ったコミュニケーションの発達」で、保育士、幼稚園教諭、幼稚園の園長先生など6名の方々が参加してくださいました。楽しい広場代表の伊澤の講演では、特に「ごっこ遊びの重要性」について話をいたしました。「ごっこ遊び」と、思う、信じる、考える等の目に見えない、人の「心の状態」を表す言葉を用いた思考が、「真偽を棚上げして思考する」するという、論理的に同じ形の性質を持っており、ごっこ遊びができるということは、「真偽を棚上げして思考する」という高度な思考ができる、ということを示しているのです。 

【第1回 釧路療育セミナー】

 4月20日(日)、9時30分~12時にわたり、釧路市生涯学習センター「まなぼっと」を会場に、第1回の釧路療育セミナーを開催いたしました。テーマは、子どもの知的な発達と把握の方法」で、保育士、保育園園長先生、小学校教諭、学習塾講師、通園施設相談員など29名の方々が参加くださいました。楽しい広場代表伊澤の講演では、子どもの知的な発達の見方、絵カードを使った認知的な発達の把握の方法、などをお話しいたしました。

2008/03/28(金) 00:03 | izawa

【第1回 苫小牧療育セミナー】

 3月16日(日)、苫小牧文化交流センターにおいて、第1回苫小牧療育セミナーを開催いたしました。当日は、保育士、幼稚園教諭の方々6名に参加いただきました。子どもの知的な発達とは何か、どういう要素があるか、知的な発達の遅れとは、発達障害とは、そして絵カードを使った認知的な発達の把握の方法などについて、楽しい広場代表の伊澤が講演いたしました。

【第5回 札幌療育セミナー】

 3月23日(日)、札幌社会福祉総合センターにおいて、第5回 札幌療育セミナーを開催いたしました。当日は、子ども学習塾講師、親御さん、保育士の方々5名に参加いただきまいした。今回は、特に、幼児期前期(1才半~3才)に考えられる問題行動(言葉が遅い、多の人とのコミュニケーションが少ない等)とその原因(コミュニケーションの態勢が不十分ではないか等)、そしてそれに対する取り組み(ものを注視し、追視し、人を注目した上での反応を多くする等)について。重点的に、楽しい広場代表の伊澤が講演いたしました。

2008/03/18(火) 00:30 | izawa

 3月23日(日)の13時30分~16時まで、札幌市社会福祉総合センター3階、第3会議室におきまして、第5回 札幌療育セミナーを開催いたします。

当日は、楽しい広場代表の伊澤が、「子どもの問題行動と発達障害」のテーマで:講演をいたします。

会費は、お一人2000円(資料あり)

お申し込みは、電話・FAX・メールで、氏名・職業・電話番号を明示して、申し込んでください。締め切りは3月22日(土)です。

たくさんの皆様方の、ご参加をしてお待ちしております。

 

2008/03/17(月) 22:10 | izawa

 3月16日(日)、13時30分から15時45分まで、苫小牧市の苫小牧文化交流センターを会場に、第1回 苫小牧療育セミナーを行いました。当日は、保育士、幼稚園教諭の方々6名が参加くださいました。

当日は、楽しい広場代表の伊澤が、「子どもの知的な発達と把握の方法」をテーマに、講演をさせていただきました。

《主な講演内容》

1、楽しい広場の役割

・発達に不安のある子どもさんの知的な発達段階や実態を把握し、親御さんに 説明する。

・発達に不安のある子どもさんに対して、知的な発達段階や実態に応じた、適切な働きかけを行い、発達を促す。

・発達に不安のある子どもさんを保育し、指導し、療育する立場の多くの方々に子どもの知的な発達段階や実態の把握の方法、適切な働きかけの方法などを理解していただき、実践に生かしていただく。

2 療育を進めていく上での基本的な考え方

・一般的な子どもの発達の過程を基準にしながら、個々の子どもさんの知的な発達段階や実態を把握した上で、知的な発達を促す。

3 知的な発達の遅れとは

・子どもは、個人差がありながらも、それぞれの年令に応じた発達を遂げていく。そして、その発達には順序がある。しかし、何らかの原因(障害)で、実際の年令(生活年齢)に比べ、認知的な発達を中心とした知的な発達に大きな遅れが生じたとき、知的な発達に遅れがある、という。

4 発達障害とは

○広汎性発達障害

(アメリカ精神医学会刊:精神疾患の診断・統計マニュアルーⅣー解説改訂版:2002年より)

・発達水準及び精神年齢に比して明らかに偏っている、相互的な対人関係技能、コミュニケーション能力、または常同的な行動・興味活動の等のような状態を定義する質的障害。

・具体的には、自閉性障害(自閉症)、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害などが含まれる。

○軽度発達障害

・上記の他に、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥性多動障害)を軽度発達障害と呼ぶ場合がある。

5 知的な発達とは何か?

(1)乳幼児の発達とは?

(2)発達の要素と構成

(3)知的な発達の4つの要素

①認知   ②言葉  ③人とのかかわり・コミュニケーション  ④自律性

→ 知的な発達を総合的に見る。

6 認知的な発達の把握の方法

(1)ピアジェの認知発達論の特徴

①認知的な発達には段階があり、各発達段階ごと構造が違うが、各発達段階における「同化」と「調節」という機能の働き方は同じであり、これらの機能の働きによって、子どもは発達していく。

②感覚運動的な動作の中から思考活動が出発している。

③思考活動の言語に対する独立性。

(2)マクドナルドとチャンスの理論を基にした、具体的な認知発達段階

A  運動・感覚    (0:00~1:06)

B  弁 別      (1:06~3:00)

C  知 覚      (3:00~4:00)

D  言語概念    (4:00~6:00)

(3)絵カードを使った具体的な認知発達段階の把握の方法(絵カードによる実演)

《弁別》(1:06~3:00)・・・・・違いが分かる。

   ・マッチング

   ・ポインティング

   ・分類

   ・命名

《知覚》(3:00~4:00)・・・・・・意味が分かる、「言葉の世界」になる。

   ・動詞、形容詞が分かる。 

2008/03/13(木) 00:13 | izawa

 今回は、人とのかかわり・コミュニケーションいう側面から「ごっこ遊び」の重要性について述べたいと思います。

☆「ごっこ遊び」とは・・・

 3才頃の発達段階で出現する。人や周りの状況を見ながら、物事の真偽の判断を棚上げしつつ、想像的な活動をして遊ぶこと。

☆「ごっこ遊び」ができるということは、「思う」「信じる」「望む」などの、目には見えない、人の「心の状態」を表す言葉を用いた思考ができる、ということを意味する。

☆「心の状態」を表す言葉を用いた思考の例

【マドンナは、「北海道の大統領が五稜郭に住む。」と、信じる。】

・この場合、【マドンナは、信じる。】を一次的表象という。

・「北海道の大統領が五稜郭に住む。」をメタ表象(二次的表象」と言い、この場合、誰かの心の中にある表象(外界の何かのものを心の中で表す働き)を更に表象することであり、高次の表象である。

☆「心の状態」を表す言葉を用いた思考の特徴として、「 」の中のメタ表象の内容の「真偽の判断を棚上げ」して思考する、ということが挙げられる。そしてこのことは、「心の状態」を表す言葉を用いた思考と、「ごっこ遊び」が、論理的に同じ形の性質をもっている、ことを示している。

☆故に、「ごっこ遊び」ができるということは、「心の状態」を表す言葉を用いた高度な思考をすることができると考えられる。「ごっこ遊び」と「言葉を使ったコミュニケーション」が成立する時期が、ともに3才ころであることを考えると、その関連性も十分説得力をもつ。

 

☆「自閉症」といわれる人たちは、「心の状態」を表す言葉を用いた思考をする能力が、障害のために欠けている、あるいは弱いと考えられている。そして、こういう背景があって、「自閉症」の診断基準の中の1項目に、「ごっこ遊び」の有無が入っているのである。

 

 

2008/03/12(水) 00:40 | izawa

 これまで、札幌市で4回行ってまいりました療育セミナーを、北海道のたくさんの方々に聞いていただきたい、という願いをもとに、その一環として苫小牧で第1回の療育セミナーを開催することになりました。詳しくは下記のとおりです。たくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。

                        記

1 名称    第1回 苫小牧療育セミナー

2 日時    3月16日(日)、13時30分~16時00分(13時~受付)

3 会場       苫小牧文化交流センター、4階視聴覚室

         (苫小牧市本町1丁目6番1号)

         (電話:0144ー33-8131)

4 対象    幼稚園、保育園、通園施設、子ども塾などで子どもの保育・指導

         ・療育等に携わっている方々、発達に不安のある子どもさんの親

         御さん等。

5 目的    子どもの知的な発達の過程やその把握の方法について、より多

         くの方々に理解していただく。

6 テーマ    「子どもの知的な発達と把握の方法」

7 会費    お一人 2000円(資料あり)

8 当日のながれ

     13時00分    受付

     13時30分    講演(楽しい広場 代表 :伊澤崇弥)

     15時45分    質疑応答

     16時00分    終了

9 申し込み方法

   電話・FAX・メールで、氏名・職業・連絡先電話番号を明示の上、楽しい広

   場までお申し込みください。締め切りは、3月15日(土)。

  (電話・FAX)   011-811-1757

  (メールアドレス) mail@tanoshi-ryouiku.com

10  個別の療育相談の申し込み

   苫小牧では、セミナーとは別に、有料の個別の療育相談(50分3千円、た

   だし、セミナー参加者は半額)を受け付けております。セミナーと同じ方法で

   お申し込みください。

2008/03/05(水) 06:40 | izawa

 2月24日(日)、9時30分から12時00分まで、札幌市社会福祉総合センター3階、第3会議室におきまして、楽しい広場の第4回療育セミナーを開催いたしました。当日は、保育士、幼稚園教諭、子ども塾講師の方々など11名が参加され、楽しい広場代表の伊澤が「子どもの障害は、3才の発達で判断する(その2)~コミュニケーションと自律性の把握」のテーマで講演いたしました。講演の主な内容は、次のとおりです。

 《主な内容》

1 「療育教室 楽しい広場」の役割

2 療育を進めていく上での基本的な考え方

 一般的な子どもの発達の過程を基準にして、発達に不安のある個々の子どもさんの知的な発達段階・実態を把握し、その発達段階・実態に応じた適切な働きかけを行いながら、知的な発達を促していく。

3 知的な発達とは何か。

(1)乳幼児の発達とは?

(2)発達の要素と構成

(3)知的な発達の4つの要素

①認知  ②言葉  ③人とのかかわり・コミュニケーション  ④自律性

4 認知的な発達の把握の方法

(1)ピアジェの認知発達論の特徴

(2)マクドナルドとチャンスの理論を基にした具体的な認知発達段階と、絵カードを使ったその把握の方法(絵カードを使った実演)

5 言葉の発達の把握

 3才と4才の言葉の発達の特徴

6 人とのかかわり、コミュニケーションの把握

(1)人への意識 →人への意識があって初めてコミュニケーションが成り立つ。

(2)コミュニケーション

①コミュニケーションとは?   ②コミュニケーションに必要な要素

③コミュニケーションの手段   ④コミュニケーションに関する行動の偏り

7 自律性の発達

(1)自律性の萌芽の時期(0才~3才)

(2)自律性の形成と伸長の時期(3才~6才)

(3)自律性の発達と把握

8 子どもの障害の有無の確認

(1)療育相談の過程で明らかになること。

(2)3才の子どもの一般的な発達を基準にした判断の重要性。

2008/02/11(月) 14:03 | izawa

 札幌市内で開催いたしております「楽しい広場 療育セミナー」ですが、現在、苫小牧市と釧路市での開催に向け、準備を進めております。

 楽しい広場の療育セミナーの対象と目的、主な内容は次のとおりです。

○対象

 幼稚園、保育園、通園施設、子ども塾などで子どもの保育・指導・療育に携わる方々、発達に不安のある子どもさんの親御さん、などである。

○目的

 療育セミナーの一貫した目的は、「子どもの知的な発達とその把握の仕方について理解していただきたい。」ということである。

 障害による知的な発達の遅れ、あるいは発達障害、または発達に不安のある子どもさんを、育て、療育していくとき、一般的な子どもの知的な発達の過程を基準にして、個々の子どもさんの知的な発達段階や実態を把握し、その上で、その発達段階や実態に応じた適切な働きかけを行い、知的な発達を促す、言い換えると、「人間の内面の発達を促す」療育を行うことを、療育教室 楽しい広場では一番重要なことと考える。

○主な内容

1 子どもの知的な発達や障害、療育方法などについての講演

  〈講演者〉 療育教室 楽しい広場 代表   伊 澤 崇 弥

2 具体的な療育方法の実演

  ・例えば、絵カードを使った認知的な発達段階の把握の方法など。

3 療育相談

  ・希望者があれば時間を延長して、セミナーとは別個に療育相談の時間を設

   ける。その場合は有料とするが、セミナー参加者は通常の半額の料金とす

   る。

★苫小牧市、釧路市でのセミナー開催の日時、場所

〈苫小牧市〉 平成20年3月16日(日)、13時30分~15時30分

        苫小牧市文化交流センター4階、視聴覚室

         (住所) 苫小牧市本町1丁目6番1号

         (電話) 0144ー33ー8131

         (FAX) 0144ー33ー8133

〈釧路市〉 平成20年4月20日(日)、10時00分~12時00分

       釧路市生涯学習センター(愛称:まなぼっと幣舞)

         (住所) 釧路市幣舞町4番28号

         (電話) 0154ー41ー8181

         (FAX) 0154ー41ー8182

*苫小牧市、釧路市とも御希望があれば、時間を別個に設け療育相談を行います。

 

★療育セミナーの案内の方法

 基本的に、療育教室 楽しい広場の会報「わくわく」を毎月1回発行し、苫小牧市内、室蘭市内、釧路市内の幼稚園・保育園・通園施設などに配布し、開催を案内する。