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2007/09/09(日) 01:38 | izawa

 ここで、再度確認しておきたいのですが、「知的な発達」を考えていくとき、4つの要素が考えられます。

1 年令相応の認知的な発達をしているか。

2 年令相応の言葉が出ているか。

3 年令相応の人とのかかわり、コミュニケーションができているか。

4 年令相応の自律性が育っているか。

前回は、そのうちの認知的な発達の把握について述べました。今回は、言葉の把握について述べます。

 

 3~4歳児において、知的な発達の面で遅れがあるとき、一番その影響が出るのは「言葉」です。

 「言葉が出る」ということは、認知的な発達が十分なレベルまで到達していなければできません。言葉と認知的な発達とが密接な関係にあることは、これまでに述べたとおりです。 逆に言うと、認知的な発達が不十分なのに、言葉があふれ出るということはあり得ません。つまりは、認知的な発達、発声する力、人とかかわる力などいろいろなものが結びついて「言葉が出る」と考えられるのです。

 そして、言葉という面から言うと、次の内容が獲得できていることで正常な発達をしていると考えられます。

《3歳児》 ・一般的なものの名前がほとんど言える。

      ・筋のある話ができる。

      ・基本的な動詞、形容詞が分かる。

      ・短期記銘力が伸び、文章の表現力が飛躍的に伸び、会話が続くよう  

       になる。 

 

《4歳児》 ・「内言」が出現する。~音声を出さなくても、頭の中の言語だけで考          える。

       ・一文を正しく言える。

       ・構音発達がほぼ完全で、発音がほとんど間違わない。

       ・頭の中で考えていることや、知ろうと思っていること、経験したこと    

        を話す。

★次回は、「知的な発達」の3つ目の要素である、「人とのかかわり・コミュニケーション」の発達の把握について述べたいと思います。 

 

2007/09/08(土) 01:04 | izawa

《目的》

 幼稚園の入園前の母子面接(10分程度)をとおして、入園後の保育・指導が適切に行われるために、知的な発達に遅れをもつ、あるいは他の発達障害をもつ可能性の高い子どもを把握する。

→ 短時間の面接では細かくは見られないので、明らかに知的な発達に遅れがあると思われる子どもを把握する。(割合的には100人に1~2人程度)

→ 二次的なものとして、知的な発達の面では遅れはないが、年令相応の適応行動(場面に応じた行動:特に、言葉がけを聞いて行動する、簡単な受け答えをするなど)に問題がある可能性をもつ子どもを把握する。

 

《方法》

Ⅰ 3歳児

1 具体的方法

 日常的に身近なものの絵カードを8枚用意し、「絵カード遊び」をしながら子どもに絵カードの名前を言わせる。遊び感覚で進める。

2 準 備

 絵カード8枚

  (1)鉛筆      (2)靴   (3)犬(動物)   (4)信号

  (5)飛行機(乗り物)   (6)りんご(食べ物)  (7)傘   (8)はさみ

3 評価の基準

   ・言葉が明瞭に出ている。

   ・ものの名前を正しく言うことができる。

4 留意点

(1)言葉を言わせる、つまり言葉(表出言語)を確認することが第一である。

(2)言葉が少ない場合は「○○はどれ?」と、子どもが絵カードを指差すように 質問を変える。それでも正しくできない場合は、注意を要する。

(3)子どもが落ち着きのない場合、上の(1)(2)ができていれば、適応行動の面で問題がある可能性はあるが、知的な発達の面では問題はないと思われる。

 

Ⅱ 4歳児

1 具体的方法

 日常的に身近な動作の絵カード(文カード)を6種類用意し、「絵カード遊び」をしながら、子どもにその動作を言わせる。

2 準 備

  動作の絵カード6枚。

(1)ボールを投げる。    (2)水を飲む。   (3)自転車に乗る。

(4)ゴミを捨てる    (5)手を洗う    (6)ご飯を食べる

3 評価の基準

  ・言葉が明瞭に出ている。

  ・動作の様子を正しく言うことができる。

4 留意点

(1)言葉を言わせる、つまり言葉(表出言語)を確認することが第一である。

(2)言葉が少ない場合は、「○○をしているのはどれ?」と、子どもが動作の絵 カードを指差すように質問を変える。それでも正しくできない場合は、3歳児と同様の絵カード遊び(絵カードの名前を言わせる)を行う。評価の基準は、3歳児と同じである。3歳児の絵カード遊び(絵カードの名前を言う。)もできない場合は、知的な発達の面で注意を要する。

(3)子どもが落ち着きのない場合、上の(1)(2)ができていれば、適応行動の面で問題がある可能性はあるが、知的な発達の面では問題はないと思われる。

 

★次回は、知的な発達を把握していく上での、言葉の発達の把握について述べたいと思います。

2007/09/06(木) 01:00 | izawa

前回、示した具体的な認知的発達段階の中で、幼児期において中心となる「弁別」の段階(1才6ヶ月~3才)と「知覚」の段階(3才~4才)については、絵カードを使って学習しながら、認知的な発達段階を把握していく。絵カードは、市販されている、日常生活で身近な物を取り上げているものを使用する。

1 「弁別」の段階(1才6ヶ月~3才)

 「弁別」の段階の学習を行うとき、「弁別」の段階を更に細分化し、4つの段階に分け、それに沿って絵カードを使い学習していく。なお、この細分化については、アメリカのワシントン大学プログラムを参考にしている。

(1)弁別の段階

① マッチング(同じものを合わせる)

②ポインティング(指さし)

③分類(種類や用途によって分ける)

④命名(名前を言う)

 

(2)各段階ごとの具体的な学習の進め方

①マッチング(同じものを合わせる)

 子どもと机をはさんで向かい合わせに座り、子どもの前に絵カードを2~6枚程度並べ、それらと同じ絵カードをカラーコピーなどを使ってもう一組用意する。そして、並べた絵カードの中の1枚と同じ絵カードを指導者が子どもに示し、それと同じ絵カードを子どもに選ばせる。

②ポインティング(指さし)

 絵カードを2~6枚程度を机の上に並べておく。そして、子どもは、指導者が「○○はどれ?」と名前を言ったものと同じ絵カードを指さす、あるいは絵カードを取る。

③分類(種類や用途で分ける)

 絵カードを5~6枚机の上に並べ、「食べ物はどれ?」「動物はどれ?」「乗り物はどれ?」「雨が降ったときに使うものはどれ?」「紙を切るときに使うものはどれ?」など、種類や用途について指導者が子どもに質問し、該当する絵カードを子どもが指さしたり、取ったりする。

④命名(名前を言う)

 日常生活で身近なものの絵カードを子どもに示し、「これは何?」と質問し、それに対して子どもは「○○」と答える。分類はクリアできたが表出言語がない子どもについては、ポインティングのカードの種類を増やし、ここの段階はとばして次の「知覚」の段階に進む。

 

(2)「知覚」の段階(3才~4才)

 この段階になると、市販の文カード(絵も入っている)を使い、「赤いかさ」「大きい木」「硬い石」などの形容詞や、「手を洗う」「自転車に乗る」「ご飯を食べる」などの動詞を言わせたり、言うことができない子どもにはカード選ばせたりして、その実態を把握していく。また、表出言語がある子どもについては、動詞や形容詞が理解できていれば、二語文が話せる可能性が高い、と考えられる。

 

*次回は、具体的な事例として、幼稚園の入園前の母子面接における、絵カードを使った、認知的な発達を中心とした、知的な発達を把握する具体的な方法を紹介する予定です。

2007/09/01(土) 00:19 | izawa

 認知的な発達を判断するために、ピアジェの認知発達論を基本に置きながら、具体的には、マクドナルドとチャンス(Mcdnald.T.and Chance.B)の言語発達の基盤に関する理論を具体的な基礎理論と位置づけ、それを基に、認知的な発達段階を次のように分ける。なお、ここでは、参考文献として柚木馥・白崎研司著「ことばを育てる3:思考力を育てる」コレール社(1994年)を用いている。

1 認知的な発達段階(0才~6才)

(1)感覚・運動(0~1才半)

 自分の手で触れたり、見たり、聞くということにより、周りからの刺激に気付く。 

(2)弁別(1才半~3才)

 周りの対象を手で触れたり、振ったり、たたいたり、投げたりする経験を繰り返すことで、対象間の差異(違い)を発見することである。AとA´は似ているが、AとBは違う、ということである。

(3)知覚(3才~4才)・・・・・この段階から「言葉の世界」になっていく。

 感じたことに意味が与えられることを「知覚」という。対象間の違いが言葉で定義づけられることで、「概念」として形成され、発達していく。言葉での概念ができてくると、それを使って判断したり、推理するようになる。

(4)言語概念(4才~6才)

 感じたことに意味が与えられる、という知覚の経験によって、それらが言語での概念として統合され、思考やコミュニケーションの道具として使われる。

 

※この言語概念形成までのプロセスを、具体的に「犬」という概念で説明すると、

1)子どもがいろいろな犬に何度も出くわし(感覚・運動)

2)その経験の中から、色・大きさ・耳の形・脚の形・鳴き声という特徴を認識し、        それぞれの犬を弁別し、表象する。

3)「犬」という全体に共通した特性を抽出し、表象する。これが「概念化」であり、思考の重要な作用である。この「概念化」が言葉による思考を可能にさせている。

★次回は、絵カードを使った、具体的な認知的発達段階の把握の方法について述べたいと思います。

2007/08/23(木) 01:48 | izawa

 楽しい広場の療育の理論、具体的方法の基本となる考え方は、ピアジェの認知発達論です。ただ、ピアジェの認知発達論はとても膨大で、かつ精密なものです。ですので、楽しい広場の療育として、ピアジェの考え方の中で、活用している部分は以下の内容です、というように考えていただければ良いかと思います。

 ここでは、我々なりにピアジェの認知発達論の特徴を3点挙げました。その3つの特徴をベースにして、楽しい広場の療育は考えられていると理解していただけると幸いです。

*なお、ピアジェの認知発達論を考える上で参考にした文献を記しておきます。

 ・村井潤一編:別冊 発達4「発達の理論をきずく」、ミネルヴァ書房(1997)

 ・JーC・ブランギエ 著(大浜幾久子 訳):「ピアジェ晩年を語る」、国土社(1985)

 ・無藤  隆・久保ゆかり・遠藤利彦 著:「発達心理学」、岩波書店、(1995)

 ・無藤  隆・高橋恵子・田島信元 編:「発達心理学入門 Ⅰ、乳児・幼児・児童」、東京大学出版会(1990)

 

ピアジェの認知発達論の特徴

1 認知的な発達には段階があり、各発達段階ごと構造が違うが、各発達段階における「同化」と「調節」という機能の働き方は同じであり、これらの機能の働きによって子どもは発達していく

(1)認知的な発達段階

①感覚運動期(乳児期)

 → 頭で考えるというより、動作を含め、感覚に依存しながら考える。例えば、粘土の量を言語的に思考することはできないが、手の動きは物の重さに対応して変えることができる。

②前操作期(幼児期)

 → 頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見かけに引きずられる。

③具体的操作期(6才~12才くらい)

 → 具体物を対象としたかぎり、論理的に考えることができる。

④形式的操作期(思春期以降)

 → 具体物から離れ、抽象的な記号を元にその組み合わせで思考できる。代数的なとらえ方がその代表である。

(2)「同化」と「調節」とは?

  「同化」・・・・・モノ(外界)を自己の行動シェマに取り入れる。

  「調節」・・・・・モノ(外界)に応じて自己の行動シェマを変える。

(3)「シェマ」とは?

   ・自分が引き起こせる行動の型

    ・行動を可能にしている基礎の構造

(4)「同化」と「調節」の具体的な例

 ・自分が見るものを「つかめる」ということを発見したばかりの赤ちゃん

            ↓

 ・見るものすべては「把握のシェム」に同化される。(シェマに取り入れる)・・・見る対象物、または吸う対象物であると同様に「つかむ」対象物になる。

            ↓

  ・大きいものをつかむときは両手が必要であり、うんと小さいものが対象物であれば、片手の指をくっつけ合わせなければならない。・・・この場合、赤ちゃんは「把握のシェム」を変化させなければならない。これを「調節」という。(シェマを変える)

(5)発達段階における「同化」と「調節」の種類

 感覚運動的段階(乳幼児期)~感覚運動シェマへの同化と調節。

 操作的段階(具体的操作期~)~概念シェマへの同化と調節。

 

2 感覚運動的な動作の中から思考活動が出発している。

*乳幼児期において、概念、イメージ(表象)、思考などの操作的活動の源は、感覚運動的な動作が中心であり、それらの動作が「内面化」(目の前になくても頭の中で思い浮かべる)されることによって、思考活動へとつながっていく。

(例)論理数学的経験→ 物への働きかけの仕方によって概念やイメージが抽象される。

 (1)子どもが部屋の隅から斜め向かいの隅に行く動作

 (2)向こう側にある物を棒の先で引き寄せてとる動作

 (3)おはじきを使って、右から左に並べる、左から右に並べる、丸く並べる、などを通じて、どのように並べても同じ数だ、という数概念を理解すること。

 

3 思考活動の言語に対する独立性

 ・思考活動は、始めはそれ自身言語と独立して、一つの発達の道をたどって進んでいく。そして、その思考活動の上に乗ることによって、言葉は初めて意味を持ちうる。

 ・経験の体制化なしに、ただ機械的に言語を与えて、言語によって思考を発達させようとする試みは効果がなく、教育的にも無意味である。→ 思考活動の発達の独立性を強調している。

★次回は、具体的な認知発達段階の考え方、把握の仕方について述べたいと思います。

2007/08/05(日) 18:34 | izawa

前回、我々、療育教室 楽しい広場の責務についてお話ししました。それについて、もう少し内容を広げてお話しします。 

★ボランティアで療育相談を行っていた最後の3年間で、楽しい広場の責務について強く自覚をしました。その理由は次の2つです。

1 1才~1才半ぐらいのダウン症や他の染色体異常のお子さんの相談を多く受けました。ダウン症などこれまでに療育の経験が積み上げられていると思われるケースでも、乳幼児について「自分の子どもは歩けるのだろうか」「何を食べさせたらよいのか」「言葉はしゃべるようになるのか」「これからどう育てていけばよいのか」等、ものすごい不安の中で、それでも懸命に子育てをされているケースが、今でもたくさんあるのだということを、相談に来られた親御さんだけではなく、、それらの親御さんから更にそういう方が方がたくさんおられることを聞き、痛感いたしました。

2 3才前後のお子さんで、3歳児検診で言葉の遅れなどで発達の遅れの可能性を指摘され、その後医師の診察を受け、「自閉的傾向」「軽度発達障害の可能性がある」等の診断を受けたが、本当にそうなのかどうか不安であるというケースが4件ほど続き、そのうち3件は、単に正常な発達範囲での発達の遅れと判断されるケースでした。このことで、きちんと「発達という視点」から子どもの実態を正確に把握し、それを親御さんに説明をする必要性を痛感しました。

 ★これ以後、療育教室 楽しい広場の療育の考え方、方法をこのブログを通じて、お伝えしていこうと思いますが、その基本では「発達という視点」を根拠にした療育というものを考えています。その柱は、次の2つです。

1 子どもの一般的な知的な発達の過程を基準にする。 

 → 「知的な発達」は次の4つの要素をもつと考えます。(詳しくは後述します)

(1)年令相応な認知的な発達

(2)年令相応な言葉の発達

(3)年令相応な人とのかかわり、コミュニケーション能力の発達

(4)年令相応の自律性(自分をコントロールして行動する力)、社会性の発達

つまり、この4つの要素の発達には過程があり、またそれらがつながり合っての発達の過程があります。それらを基準にすることで、今の自分の子どもさんが今どのあたりの発達であるかが分かります。

2 一般的な知的な発達の過程を基準にした上で、子どもさんの知的な発達の実態を正確に把握し、その発達の段階に応じた適切な療育を行う。 

 → 知的な発達の4つの要素それぞれの発達とそれぞれがつながり合った上での発達には過程があり、その過程をさかのぼっていくことにより、今、我が子がどのあたりの発達にあるかが分かり、その発達の「つながり」を見ていくことにより、次に何を目標にすればよいかが分かるのです。

★「正常な発達の範囲」というのは、楽しい広場としては基本的な発達の基準の+-8ヶ月ぐらいの範囲を想定しています。 

★大事なことなので繰り返しますが、療育教室 楽しい広場の重要な責務は次の3つです。

1 知的な発達に遅れのある子どもさんの発達の実態を正確に把握し、それを親御さんに説明し、発達段階に応じた適切な療育の方法をアドバイスする。

2 問題行動をもつ、幼児から学齢期の子どもさんについて、自閉症やADHD(注意欠陥性多動性障害)などの発達障害が原因なのか、それとも正常な発達の範囲の中での発達の不十分さ、あるいは不適応行動なのかを「発達という視点」から正確に判断する。

3 特に乳幼児の中で、発達に不安や心配のある子どもさん発達の実態を正確に把握し、保護者に説明し、保護者が落ち着いて、前向きに子育てができるようアドバイスをする。

 ★次回は、知的な発達とは何か、知的な発達の具体的な把握の方法について述べたいと思います。今回の療育セミナーでは、これらについての基本的なところについてお話しました。次回のこのブログでは、更にもう少し詳しくお伝えするつもりです。   

2007/08/02(木) 02:18 | izawa

★7月29日(日)に、第1回 楽しい広場療育セミナーを、札幌市厚別区厚別西にある、北海道新聞厚別販売センターが運営するコミュニティーセンター「ウエスト ライフ」3階小ホールで、13時15分~15時45分の2時間半にわたり行いました。参加者は、小学校の言葉の教室に子どもさんを通わせているお母さんが2名、中学校の特殊学級に子どもさんを通わせているお母さんが1名、そして4才になるダウン症の男の子Tくんとお母さん、主催者側として伊澤が夫婦で参加しました。(妻は中学校の特殊学級の教諭をしています。)

★最初に代表の伊澤が1時間ほど話をしました。内容は、なぜNPO法人 療育教室 楽しい広場を発足させたか、言い換えると楽しい広場の責務は何か、ということでした。その後、30分ほど楽しい広場がボランティアのときから2年半、定期的に療育相談に通ってこられているTくんと伊澤が、小さい子供用の机をはさんで、絵カードを使ってものの名前や「たべる」などの動詞を言ったり、ひらがなを読んだり、1~8の数字を言ったり、1~3の数と数量のマッチングの学習をデモンストレーションとして行いました。ちなみにTくんは、絵カードを使って身近なものの名前を言うことや、絵カードを見て「たべる」「あらう」などの基本的な動詞の絵カードを選ぶことができ、ひらがなが読め、1~10までの数字はだいたい正しく言うことができます。

★伊澤とTくんの学習のデモンストレーションの後は、それぞれのお子さんのことでいろいろなお話をしました。

★最初に伊澤がお話しした療育教室 楽しい広場の責務について少し述べます。

私、伊澤は今50才ですが、今年平成19年(2007年)3月31日をもって、養護学校教諭を退職し、NPO法人 療育教室 楽しい広場を立ち上げたのですが、よく聞かれるのが「なぜ、先生を辞めたの?」です。別に、病気をして辞めたわけではありません。教師を辞めて、しなければいけないことがあると思ったから辞めました。それは、言い換えると療育教室 楽しい広場のもつ責務ということです。大きい責務は2つあります。

1 知的な発達に遅れをもつ子どもさんの、今の発達の実態を親御さんに説明した上で療育の方法を提示する。    

2 多動や気に入らないときに暴れたり人に危害を加えるなどの問題行動のある子どもさんが、自閉症・アスペルガー症候群・ADHD(注意欠陥多動性障害)・LD(学習障害)などの発達障害が原因なのか、それとも正常な発達の範囲の中での発達の不十分、ないし不適応行動なのかをきちんと見極める。

この2つをするために教師を辞め、NPO法人 療育教室 楽しい広場を立ち上げました。「教師を辞めずにできないの?」とも聞かれます。昭和54年に知的な障害を持つ子どもさんたちの教育が義務教育になりました。そのとき以来知的障害の教育は、実際に生活していくために必要な経験をとにかく積んでいこう、という経験教育が主流を占め、現在もほとんど変わりません。それも、もちろん大切な教育の側面ですが、それだけでは一人一人の子どもの発達の実態に応じた適切な療育、働きかけはできません。残念ながら生活年齢とそれに応じた発達年令に大きなずれが生じる、知的な発達に遅れをもつ子どもさんや、他の発達障害の子どもさんの発達の実態を正確に把握するという分野は、相当遅れています。その分野に、ぜひ貢献したい、子どもさんや親御さんを応援したい、というのが大きな理由です。

★具体的な発達の把握の仕方や理論などは次回に述べたいと思います。

 

2007/06/27(水) 13:32 | izawa

 平成19年(2007年)4月から活動を開始した、NPO法人 療育教室 楽しい広場では、このたび、知的な発達に遅れをもっていたり、軽度の発達障害がある、あるいは発達に不安のあるお子さんがいらっしゃる親御さん、並びに療育に関係されている方々を対象に、「第1回 楽しい広場 療育セミナー」を開催いたします。療育教室 楽しい広場の重要な役割である「子どもの発達を説明し、子どもの発達に合った適切な療育を提示する」ための理論や具体的な方法について、ご一緒に考えてまいりたいと思っております。多数のご参加をお待ちいたしております。

                      記

1 日 時    平成19年(2007年)7月29日(日)、13時~16時30分

2 内 容     

   13時00分    受付

   13時30分    講演  

              「子どもの知的な発達を説明するための理論と方法」                                 

                NPO法人 療育教室 楽しい広場

                        代表   伊 澤 崇 弥

    15時15分   質疑応答

    15時30分   無料療育相談(事前に希望者を募り、当日公開で行う予     

              定、一人20分程度)

    16時30分   終了

*無料療育相談については、希望者がいない場合、当日実施しないこともありますので、あらかじめご了承ください。

3 会 場

  「ウエスト ライフ」(道新厚別販売センターが運営するコミュニティーセンタ       

ー)、3階ホール

    住所: 札幌市厚別区厚別西3条2丁目6-16

    電話:011-895ー4100

*JR厚別駅西口から、徒歩5分くらいです。

*会場は、駐車場がありませんので、公共の交通機関をご利用ください。

4 費 用

  一人 1500円(お子さんは無料。当日配布する資料代を含みます。)

5 申し込み方法

 参加ご希望の方は、氏名・職業・電話番号を明示の上、電話・FAX・メールのいずれかでお申し込みください。

*療育相談をご希望の方は、その旨お伝えください。

6 申し込み先

  NPO法人 療育教室 楽しい広場(担当:伊澤)

    (電話・FAX))      011-811-1757

    (メールアドレス)   mail@tanoshi-ryouiku.com

7  申し込み締め切り

   7月23日(月)締め切り