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2008/03/17(月) 22:10 | izawa

 3月16日(日)、13時30分から15時45分まで、苫小牧市の苫小牧文化交流センターを会場に、第1回 苫小牧療育セミナーを行いました。当日は、保育士、幼稚園教諭の方々6名が参加くださいました。

当日は、楽しい広場代表の伊澤が、「子どもの知的な発達と把握の方法」をテーマに、講演をさせていただきました。

《主な講演内容》

1、楽しい広場の役割

・発達に不安のある子どもさんの知的な発達段階や実態を把握し、親御さんに 説明する。

・発達に不安のある子どもさんに対して、知的な発達段階や実態に応じた、適切な働きかけを行い、発達を促す。

・発達に不安のある子どもさんを保育し、指導し、療育する立場の多くの方々に子どもの知的な発達段階や実態の把握の方法、適切な働きかけの方法などを理解していただき、実践に生かしていただく。

2 療育を進めていく上での基本的な考え方

・一般的な子どもの発達の過程を基準にしながら、個々の子どもさんの知的な発達段階や実態を把握した上で、知的な発達を促す。

3 知的な発達の遅れとは

・子どもは、個人差がありながらも、それぞれの年令に応じた発達を遂げていく。そして、その発達には順序がある。しかし、何らかの原因(障害)で、実際の年令(生活年齢)に比べ、認知的な発達を中心とした知的な発達に大きな遅れが生じたとき、知的な発達に遅れがある、という。

4 発達障害とは

○広汎性発達障害

(アメリカ精神医学会刊:精神疾患の診断・統計マニュアルーⅣー解説改訂版:2002年より)

・発達水準及び精神年齢に比して明らかに偏っている、相互的な対人関係技能、コミュニケーション能力、または常同的な行動・興味活動の等のような状態を定義する質的障害。

・具体的には、自閉性障害(自閉症)、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害などが含まれる。

○軽度発達障害

・上記の他に、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥性多動障害)を軽度発達障害と呼ぶ場合がある。

5 知的な発達とは何か?

(1)乳幼児の発達とは?

(2)発達の要素と構成

(3)知的な発達の4つの要素

①認知   ②言葉  ③人とのかかわり・コミュニケーション  ④自律性

→ 知的な発達を総合的に見る。

6 認知的な発達の把握の方法

(1)ピアジェの認知発達論の特徴

①認知的な発達には段階があり、各発達段階ごと構造が違うが、各発達段階における「同化」と「調節」という機能の働き方は同じであり、これらの機能の働きによって、子どもは発達していく。

②感覚運動的な動作の中から思考活動が出発している。

③思考活動の言語に対する独立性。

(2)マクドナルドとチャンスの理論を基にした、具体的な認知発達段階

A  運動・感覚    (0:00~1:06)

B  弁 別      (1:06~3:00)

C  知 覚      (3:00~4:00)

D  言語概念    (4:00~6:00)

(3)絵カードを使った具体的な認知発達段階の把握の方法(絵カードによる実演)

《弁別》(1:06~3:00)・・・・・違いが分かる。

   ・マッチング

   ・ポインティング

   ・分類

   ・命名

《知覚》(3:00~4:00)・・・・・・意味が分かる、「言葉の世界」になる。

   ・動詞、形容詞が分かる。 

2008/03/13(木) 00:13 | izawa

 今回は、人とのかかわり・コミュニケーションいう側面から「ごっこ遊び」の重要性について述べたいと思います。

☆「ごっこ遊び」とは・・・

 3才頃の発達段階で出現する。人や周りの状況を見ながら、物事の真偽の判断を棚上げしつつ、想像的な活動をして遊ぶこと。

☆「ごっこ遊び」ができるということは、「思う」「信じる」「望む」などの、目には見えない、人の「心の状態」を表す言葉を用いた思考ができる、ということを意味する。

☆「心の状態」を表す言葉を用いた思考の例

【マドンナは、「北海道の大統領が五稜郭に住む。」と、信じる。】

・この場合、【マドンナは、信じる。】を一次的表象という。

・「北海道の大統領が五稜郭に住む。」をメタ表象(二次的表象」と言い、この場合、誰かの心の中にある表象(外界の何かのものを心の中で表す働き)を更に表象することであり、高次の表象である。

☆「心の状態」を表す言葉を用いた思考の特徴として、「 」の中のメタ表象の内容の「真偽の判断を棚上げ」して思考する、ということが挙げられる。そしてこのことは、「心の状態」を表す言葉を用いた思考と、「ごっこ遊び」が、論理的に同じ形の性質をもっている、ことを示している。

☆故に、「ごっこ遊び」ができるということは、「心の状態」を表す言葉を用いた高度な思考をすることができると考えられる。「ごっこ遊び」と「言葉を使ったコミュニケーション」が成立する時期が、ともに3才ころであることを考えると、その関連性も十分説得力をもつ。

 

☆「自閉症」といわれる人たちは、「心の状態」を表す言葉を用いた思考をする能力が、障害のために欠けている、あるいは弱いと考えられている。そして、こういう背景があって、「自閉症」の診断基準の中の1項目に、「ごっこ遊び」の有無が入っているのである。

 

 

2008/03/12(水) 00:40 | izawa

 これまで、札幌市で4回行ってまいりました療育セミナーを、北海道のたくさんの方々に聞いていただきたい、という願いをもとに、その一環として苫小牧で第1回の療育セミナーを開催することになりました。詳しくは下記のとおりです。たくさんのみなさまのご参加をお待ちしております。

                        記

1 名称    第1回 苫小牧療育セミナー

2 日時    3月16日(日)、13時30分~16時00分(13時~受付)

3 会場       苫小牧文化交流センター、4階視聴覚室

         (苫小牧市本町1丁目6番1号)

         (電話:0144ー33-8131)

4 対象    幼稚園、保育園、通園施設、子ども塾などで子どもの保育・指導

         ・療育等に携わっている方々、発達に不安のある子どもさんの親

         御さん等。

5 目的    子どもの知的な発達の過程やその把握の方法について、より多

         くの方々に理解していただく。

6 テーマ    「子どもの知的な発達と把握の方法」

7 会費    お一人 2000円(資料あり)

8 当日のながれ

     13時00分    受付

     13時30分    講演(楽しい広場 代表 :伊澤崇弥)

     15時45分    質疑応答

     16時00分    終了

9 申し込み方法

   電話・FAX・メールで、氏名・職業・連絡先電話番号を明示の上、楽しい広

   場までお申し込みください。締め切りは、3月15日(土)。

  (電話・FAX)   011-811-1757

  (メールアドレス) mail@tanoshi-ryouiku.com

10  個別の療育相談の申し込み

   苫小牧では、セミナーとは別に、有料の個別の療育相談(50分3千円、た

   だし、セミナー参加者は半額)を受け付けております。セミナーと同じ方法で

   お申し込みください。

2008/03/05(水) 06:40 | izawa

 2月24日(日)、9時30分から12時00分まで、札幌市社会福祉総合センター3階、第3会議室におきまして、楽しい広場の第4回療育セミナーを開催いたしました。当日は、保育士、幼稚園教諭、子ども塾講師の方々など11名が参加され、楽しい広場代表の伊澤が「子どもの障害は、3才の発達で判断する(その2)~コミュニケーションと自律性の把握」のテーマで講演いたしました。講演の主な内容は、次のとおりです。

 《主な内容》

1 「療育教室 楽しい広場」の役割

2 療育を進めていく上での基本的な考え方

 一般的な子どもの発達の過程を基準にして、発達に不安のある個々の子どもさんの知的な発達段階・実態を把握し、その発達段階・実態に応じた適切な働きかけを行いながら、知的な発達を促していく。

3 知的な発達とは何か。

(1)乳幼児の発達とは?

(2)発達の要素と構成

(3)知的な発達の4つの要素

①認知  ②言葉  ③人とのかかわり・コミュニケーション  ④自律性

4 認知的な発達の把握の方法

(1)ピアジェの認知発達論の特徴

(2)マクドナルドとチャンスの理論を基にした具体的な認知発達段階と、絵カードを使ったその把握の方法(絵カードを使った実演)

5 言葉の発達の把握

 3才と4才の言葉の発達の特徴

6 人とのかかわり、コミュニケーションの把握

(1)人への意識 →人への意識があって初めてコミュニケーションが成り立つ。

(2)コミュニケーション

①コミュニケーションとは?   ②コミュニケーションに必要な要素

③コミュニケーションの手段   ④コミュニケーションに関する行動の偏り

7 自律性の発達

(1)自律性の萌芽の時期(0才~3才)

(2)自律性の形成と伸長の時期(3才~6才)

(3)自律性の発達と把握

8 子どもの障害の有無の確認

(1)療育相談の過程で明らかになること。

(2)3才の子どもの一般的な発達を基準にした判断の重要性。

2008/02/11(月) 14:03 | izawa

 札幌市内で開催いたしております「楽しい広場 療育セミナー」ですが、現在、苫小牧市と釧路市での開催に向け、準備を進めております。

 楽しい広場の療育セミナーの対象と目的、主な内容は次のとおりです。

○対象

 幼稚園、保育園、通園施設、子ども塾などで子どもの保育・指導・療育に携わる方々、発達に不安のある子どもさんの親御さん、などである。

○目的

 療育セミナーの一貫した目的は、「子どもの知的な発達とその把握の仕方について理解していただきたい。」ということである。

 障害による知的な発達の遅れ、あるいは発達障害、または発達に不安のある子どもさんを、育て、療育していくとき、一般的な子どもの知的な発達の過程を基準にして、個々の子どもさんの知的な発達段階や実態を把握し、その上で、その発達段階や実態に応じた適切な働きかけを行い、知的な発達を促す、言い換えると、「人間の内面の発達を促す」療育を行うことを、療育教室 楽しい広場では一番重要なことと考える。

○主な内容

1 子どもの知的な発達や障害、療育方法などについての講演

  〈講演者〉 療育教室 楽しい広場 代表   伊 澤 崇 弥

2 具体的な療育方法の実演

  ・例えば、絵カードを使った認知的な発達段階の把握の方法など。

3 療育相談

  ・希望者があれば時間を延長して、セミナーとは別個に療育相談の時間を設

   ける。その場合は有料とするが、セミナー参加者は通常の半額の料金とす

   る。

★苫小牧市、釧路市でのセミナー開催の日時、場所

〈苫小牧市〉 平成20年3月16日(日)、13時30分~15時30分

        苫小牧市文化交流センター4階、視聴覚室

         (住所) 苫小牧市本町1丁目6番1号

         (電話) 0144ー33ー8131

         (FAX) 0144ー33ー8133

〈釧路市〉 平成20年4月20日(日)、10時00分~12時00分

       釧路市生涯学習センター(愛称:まなぼっと幣舞)

         (住所) 釧路市幣舞町4番28号

         (電話) 0154ー41ー8181

         (FAX) 0154ー41ー8182

*苫小牧市、釧路市とも御希望があれば、時間を別個に設け療育相談を行います。

 

★療育セミナーの案内の方法

 基本的に、療育教室 楽しい広場の会報「わくわく」を毎月1回発行し、苫小牧市内、室蘭市内、釧路市内の幼稚園・保育園・通園施設などに配布し、開催を案内する。

2008/02/11(月) 13:12 | izawa

 療育教室 楽しい広場の「第4回 療育セミナー」を下記のとおり開催いたします。たくさんの皆様方のご参加をお待ちいたしております。

○日時

   平成20年2月24日(日)、9時00分~12時00分

○会場

   札幌市社会福祉総合センター3階、第3会議室(40名定員)

    (住所)札幌市中央区大通西19丁目1-1

    (電話)011-614ー2948

○会費

   一人2000円(資料あり)

○テーマ

  「子どもの障害は3才の発達で判断する(その2)、コミュニケーションと自律

  律性の把握」

○当日のながれ

    9時15分    受 付

    9時30分    講 演(講師:楽しい広場 代表  伊澤崇弥)

                  ・子どもの言葉や認知的な発達の流れの他に、

                   コミュニケーションと自律性について、3才の発                            

                   達を中心に、掘り下げて説明いたします。

   11時30分    質疑・応答(事前におもちいただいた質問も受け付けま

              す。)

   12時00分    終 了

○申し込み方法

 電話・FAX・メールのいずれかで、氏名・職業・電話番号を明示の上、お申し込みください。

  《NPO法人 療育教室 楽しい広場》

   (電話・FAX)     011-811ー1757

   (メールアドレス)   mail@tanoshi-ryouiku.com

○締め切り日

   平成20年2月22日(金)

                     

2008/01/22(火) 22:51 | izawa

 平成20年1月20日(日)、9時30分~12時00分の時間帯、札幌市社会福祉総合センターで楽しい広場主催、第3回療育セミナーを開催いたしました。当日は、幼稚園教諭・保育士・子ども塾講師、親御さんなど13名が参加されました。内容は、楽しい広場代表の伊澤が、「子どもの障害は3才の発達で判断する(その1)~言葉と認知的な発達の把握」のテーマで講演をいたしました。今回、その報告をいたしたいと思います。今回の報告は、講演の要旨の順に沿って進めさせていただきます。

1 伊澤(講演者)のプロフィール

  

2 療育教室 楽しい広場の役割

(1)発達に不安のある子どもさんの知的な発達段階・実態を把握し、親御さんに説明する。 

(2)発達に不安のある子どもさんの知的な発達段階・実態に応じた、適切な働きかけ、つまり療育を行う。 

(3)療育を行う上で、次の2点を重要課題と位置づける。 

①「コミュニケーションする態勢」と「学習する姿勢」を身につける。 

*「コミュニケーションする態勢」(0才~3才) 

 → 相手をよく見、話を聞き、相手からの言葉・表情・動作・しぐさ・雰囲気などをとおしての働きかけを受け止め、反応し、そして、同じく言葉・動作・しぐさ・雰囲気などをとおして、その反応を相手に伝えること。

*「学習する姿勢」(3才~6才) 

 → 一対一で相手を見、注目し、話を聞き、主に言葉を中心とした働きかけに反応し、その反応を主に言葉で相手に伝えること。

②人間として成長する上で重要な「言葉で考える」 「言葉でコミュニケーションする」「自律性(自分で自分をコントロールして行動する)を伸ばす」「社会性を身につける」等の内容を重点的に、療育を進める。

  

3 療育を進めていく上での基本的な考え方

 一般的に、子どもの発達には過程があり、流れがある。そして、知的な発達にも同様に発達の過程、流れがある。  

 → その一般的な子どもの発達の過程を基準にして、個々の子どもさんの知的な発達段階・実態を把握した上で、その子どもさんの知的な発達を促す、言い換えると「人間の内面の発達を促す」療育を行っていく。 

  

4 知的な発達とは何か。

(1)乳幼児の発達とは?  

(2)発達の要素と構成  

(3)知的な発達の4つの要素  

  ①認知  ②言葉  ③人とのかかわり・コミュニケーション  ④自律性

  *資料:「子どもの発達の概略表」を基に説明。  

  

5 認知的な発達の把握の方法

(1)ピアジェの認知発達論の特徴  

(2)マクドナルドとチャンスの理論を基にした具体的な認知発達段階と、絵カードを使った把握の方法(絵カードによる実演)  

  (弁別の段階)・・・・・ものの違いが分かる。(1:06~3:00) 

      ・マッチング

      ・ポインティング

     ・分類(種類や用途などによって分ける)

     ・命名(ものの名前を言う)

  (知覚の段階)・・・・・ものごとの意味が分かる。「言葉の世界」になる。

     ・動詞、形容詞が分かる。  

  

6 言葉の発達の把握

 3才と4才の言葉の発達の特徴  

  

7 人とのかかわり・コミュニケーションの把握

(1)人への意識

(2)認知的な枠組みの獲得 →  「コミュニケーションをする態勢」の確立

  

8 自律性の確立 

 3才~4才にかけての自律性の急速な伸長  

  

9 子どもの障害の有無の確認      

(1)療育相談の過程で、発達に不安のある子どもさんは、その発達の実態からだいたい次の3つに分けられる。

①正常な発達の範囲で、一部発達の遅れがある。

②知的な障害をもち、知的な発達の遅れがある。

③発達障害がある。(自閉症、アスペルガー症候群など)

(2)子どもの障害の有無を判断する場合は、基本的にその子が3才になったときに、3才の一般的な発達を基準にして判断すべきである。

  

10 療育の前提

(1)発達段階を正確に把握し、それに応じた適切な働きかけの必要性。

(2)「コミュニケーションする態勢」「学習する姿勢」の確立。   

  

11 幼児期に療育の中で具体的に何を学んでいくのか、伸ばしていくのか。

 (1) 「コミュニケーションをする態勢」の確立(遊びなどをとおして:0才~3才)

  ・相手(親しい大人;以下同じ)を見る。 

   ・一緒に遊ぶ相手を注目する。」(集中して見続ける)

  ・おもちゃなどを持ってきて相手に見せ、一緒に遊ぼうとする。

  ・簡単な指示を理解して行動する。

 → 「○○ちゃん、こっちへおいで」「これ をお母さんにハイって持っていって」「そこへ行っちゃだめだよ」等

(2) 「学習する姿勢」の確立(一対一の学習場面をとおして:3才~6才)

  ・席に座って相手(親しい大人、指導者など:以下同じ)を注目する。 

  ・席に座って相手の話を聞く。    

  ・席に座って相手の質問に動作で答える。

  ・席に座って相手の質問に言葉で答える。

  ・席に座って相手と言葉で会話(やりとり)をする。  

  

 (3) 言葉の理解と発語(絵カードや絵本を使って) 

   ・日常生活で身近なものの名前を覚える。

   ・日常生活で身近なものの名前を言う。

  ・日常生活で身近なものを分類する。

  ・日常生活の中で使う動詞を覚える、言う。

  ・日常生活の中で使う形容詞を覚える、言う。 

(4)かく 

  ・絵の上からなぐり描きをする。 

  ・塗り絵をする。 

  ・○・△・□・×などの簡単な形を描く。  

  ・顔を描く。

  ・人の体を描く。

  ・数字を書く。

  ・ひらがなを書く。  

  

(5)形、数字と数量  

   ・積み木やパズルでいろいろな形を作る。

  ・○・△・□・×などの簡単な形を理解する。

  ・赤・青・黄色などの基本的な色を理解する。

  ・大小・長短・多少を理解する。  

   ・数唱をする。

  ・数字を覚える。

  ・数字の順序を覚える。

  ・一対一対応(鉛筆1本もリンゴ1個も同じ「1」である。)を理解する。

  ・数字と数量を合わせる。(1と1個、3と3本など)

  ・数(量・数字)の多い・少ないの理解。  

  

(6)模倣  

   ・手遊びをする。

  ・簡単な子ども体操をする。

  ・リトミックやリズム遊びをする。  

  

12 療育機関の多様化

       ↓

 なぜ、親御さんたちは、発達に不安のある子ども、障害をもつ子どもを、幼稚園・保育園・子ども塾・音楽教室・絵画教室などに入れるのか。

(1)幼稚園・保育園

 ・他の健常と言われる子どもたちと一緒に保育し、生活を送ることで、他の子どもたちと刺激しあいながら、発達し、成長していくことを期待しているのではないか。 

(2)子ども塾

 ・指導者との一対一での学習をとおして、言葉の発達や言葉でのコミュニケーションの仕方、落ち着いた学習態度を身につける、などを期待しているのではないか。

(3)音楽教室・絵画教室など  

 ・少人数での学習により、自分でいろいろなことを表現すること、人とかかわっていくことを学び、身につけてほしい、と期待しているのではないか。 

 

*次回は、2月24日(日)、9時30分~12時00分、場所は今回と同じく、札幌市社会福祉総合センターを予定しております。近くになりましたら、ご案内いたします。                       

2007/12/23(日) 10:38 | izawa

 年が明けて、2008年(平成20年)1月20日(日)、9時30分~12時00分の時間帯で、「第3回 療育セミナー」を開催いたします。詳細は、以下のとおりです。たくさんの方々の、ご参加をお待ち申し上げております。

《第3回 療育セミナー》

○日 時

 2008年(平成20年)1月20日(日)、9時30分~12時00分

○テーマ

「子どもの障害は3才の発達で判断する(その1)~言葉と認知的な発達の把握」

○場 所

 札幌市社会福祉総合センター3階、第2会議室(40名定員)

  (住所) 札幌市中央区大通西19丁目1-1

  (電話) 011-614ー2948

○会 費

  お一人2000円(資料あり)。・・・・・会費は、当日いただきます。

○当日のながれ

    9時15分   受付

    9時30分   講演(楽しい広場 代表  伊澤崇弥)

              ・子どもの言葉や認知的な発達のながれを、3才の発達

               を中心にして説明します。

              ・絵カードを使った指導の実演があります。

   11時30分   質疑・応答(事前におもちいただいた質問も受け付けま

             す。)

   12時00分   終了

○申し込み方法

  ご参加、ご希望の方は、氏名・電話番号・職業を明記の上、電話・ファックス・メールのいずれかでお申し込みください。

  締め切りは,2008年(平成20年)1月18日(金)夕方までです.

【NPO法人 療育教室 楽しい広場】

(電話・ファックス)  011ー811-1757

(メールアドレス)  mail@tanoshi-ryouiku.com

          

2007/12/13(木) 10:09 | izawa

 今回から、何回かに分けて、「どういう」子どもさんの発達を、「どのように」親御さんに説明をするかについて、述べていきたいと思います。今回は、その前に、発達を説明する上で、重要な基準となる「3才の発達」について述べていきたいと思います。

☆3才の発達のポイントとなる特徴

(身体の動き、運動)

・歩く、走る、跳ぶといった基礎的な運動能力がほぼ完成する。

(手指、腕の動き)

・ボタンかけができる。→両手操作であり左と右は別の要素で構成されている。

(認 知)

・「知覚する力」の向上 → ものの違いだけではなく、意味や用途などが分かる。

・「ごっこ遊び」の出現 → 人や周りの状況を見ながら、物事の真偽の判断を棚上げしつつ、想像的な活動をして遊ぶ。 

・時間の観念(過去・現在・未来)の形成。

(言 語)

・言葉によるコミュニケーションの完成。

・筋のある話ができる。 

・基本的な動詞、形容詞が分かる。

(情 緒)

・3才の反抗期(自我の芽生え) → その子らしさを形作っていく。

(人とのかかわり・社会性)

・「連合遊び」の出現 → お互いにおもちゃのやりとりをして遊ぶ。仲間の行動や存在に関心を寄せる。

・「自律性」の伸長 → 人や周りの状況を見ながら、自分をコントロールして行動することができる。

☆3才の発達の特徴

1 言葉を使ってコミュニケーションをし、思考する、という「言葉の世界」になっていく。

2 いろいろな発達の面で、大きな変化が表れる。

3 「3才の壁」「3才の危機」と言われるように、とても、複雑な様相の発達の段階に入っていく。

☆3才の発達の持つ意味

 知的な発達に遅れをもっている場合、3才の頃からその遅れはどんどん大きくなっていく場合が多いと考えられます。また、自閉症など発達障害をもっている場合、人とのかかわり方が、はっきりとした形で表れてくる3才の時期に、明確にその障害を確認することができやすいと、考えられます。実際に知的な遅れがあって、その子どもさんがどのくらいの知的な発達の段階なのか、を把握する上で、3才の発達は重要な基準となります。また、子どもさんが、実際に知的な発達に遅れがあるのか、自閉症などの発達障害があるのか、それとも正常な範囲の中での発達の遅れなのか、の判断が微妙な子どもさんについては、3才の時期が子どもの発達上の大きな節目であることから、適切な時期と考えられます。

 最近、1才半健診後、言葉が遅い、行動が遅いなどの理由でチェックが入り、その後、医師から子どもさんが自閉症や知的な発達の遅れといった診断を受けているケースが、楽しい広場の療育相談の中にあります。結論的に言いますと、それは非常に危険なことだと思います。つまり、確かに発達の遅れがあったとしても、正常な発達の範囲における個人差と、見間違う可能性が十分にあると考えられます。その場合は、3才まで待ち、その段階であれば、発達上の大きな節目の時期なので、知的な発達の遅れの有無、自閉症などの発達障害の有無がある程度はっきりしてきますので、的確な判断を下すことができると考えます。

 子どもさんの知的な発達の遅れや、自閉症などの発達障害の診断・判断は、3才を基準にして、行うべきであると考えます。

 みなさん、いかがでしょうか? 

2007/11/19(月) 01:55 | izawa

 確か昨年だったと思いますが、テレビのドキュメンタリーで、ダウン症である1才の男の子どもさんの、若いお父さんとお母さんをテレビクルーが取材をする番組がありました。男の子どもさんは、鎖肛(肛門が開かれていない)の合併症があり、大学病院で手術をすることになりました。若いお母さんが1才の息子を手術室に見送るときの様子は、見ている我々も胸が締め付けられるようでした。

 前の日、このお母さんは、日記に「このまま私が泣いていてはだめなんだ。この子の母親は、私なんだ。」と書き記しました。このときが、実は、若いお母さんが母親になった瞬間、つまり母親を自覚した瞬間、更に言えば、「私がこの子を守っていくんだ。」と、覚悟をした瞬間だったように思います。感動的な瞬間でした。

 さて、よく考えてみると、日本でも世界でも、これまでたくさんのお母さんがこの瞬間を経てきているんですね。若いお母さんだけではなく、今、いろいろな親の会などの役員をされて、たくさんの親御さんたちを引っ張っておられるお母さん方も、実はこの瞬間を経ているんですね。障害をもって生まれた子どもさんのお母さん方は、健常と言われる子どもさんたちのお母さんよりも、「自分がこの子の母親なんだ。」と、自覚するときが、非常に早い時期に、そして明確にやってくることが多いのでしょうね。

 しかし、「この子を守らなくちゃ。」と覚悟をしたお母さん、そしてお父さんは次の瞬間、「これから、どうしよう。どう育てよう。」と思うのではないでしょうか。私はこれまで、療育相談のボランティアを20年間、知的障害の養護学校教諭を25年間行ってきましたが、脚を棒にしていろいろなところへ行き、相談をしても、なかなかその答えが分からず、大変苦労されたお母さん、お父さんをたくさん見てきました。

 今年の4月に「NPO法人 療育教室 楽しい広場」を立ち上げ、活動を行っていますが、その最大の目的は、知的な発達に遅れをもつ子どもの親御さんに対して、その子育てについて、適切なアドバイスをしたい、落ち着いて、前向きに子育てをしてほしい、というものでした。それは今も変わりません。そのための理論、方法論を生み出し、実践していくのが「療育教室 楽しい広場」の重要な役割だと信じています。

 楽しい広場の重要な具体的な目的は、次の2つです。

(1)子どもさんの知的な発達の実態をつかみ、親御さんに説明する。

(2)子どもさんの「考える力」を伸ばすために、療育(意図的な働きかけを行う)

  を行う。

たくさんの子どもさんを「育てる」ために、親御さんの子育てを応援するために、楽しい広場は、役立ちたいと願っています。