◎知的な構造の変化(シェマの構造の変化)
【感覚運動的構造】
↓ (発達の方向性)
【表象的構造】 ・・・・・完成は12~16才頃(形式的操作期)
*表象作用とは~実物を離れ、頭の中で、いろいろ描く、筋道を立てる、
分類する、関係を操作するなど。具体的には、イメージ
、記憶像、概念など。
◎発達の順次性
・発達の順序性の強調
・「経験」の重視 → 順序性の積み重ね
*段階、つまり構造は、順序を踏んで生まれてくるが、その「変換」をとげていく
のは、個体が環境との「相互作用」を通してであって、その中で「経験」の果た
す役割は重要になっていく。
◎発達の方向性
1 可逆性
次々と構造を作り上げていくと、初めの感覚的運動期の方では、「固定的」で「一方向的」だったのが、それが発達するほど感覚的運動期の中でも「可変的」「可逆的」になっていく。そして、表象構造がより高い表象構造の性質を持ってくるほど、より安定した可変的、可逆的な構造が成立する。
★可変的 → 機動性がある、ということと考えられる。その状況、状況に応じ
て融通性のある、安定性をもってくる。
★可逆的
・例えば、論理のすじみちで、往く道を習ったら帰り道は習わなくても同時に
理解できるというのは、可逆的構造が備わっているからである。往く道は習
ったけれども、それは必ずしも帰り道を習ったことにはならない、という段階
は、まだ可逆性が乏しいのであって、幼い子どもでは絶えず見られる。
・具体的には、「ここから向こうの壁まで10歩ある」ことを知った幼児は、「壁
からここまでも10歩ある」こと、また、「ここから10歩歩いたところに壁があ
ること」も同時に理解できているとは限らない。ちょうど表側と裏側が別々
のものになっているのであって、両者が表裏一体となって同じ構造の中に
組み込まれた時、可逆性が成立してくる。
*子どもの発達を見ていくのには、どれだけ子どもが可逆的な行動、あるいは構造をとることができるか、ということが、その子の発達の重要な目印になる。
*子どもに見かけの上では変化が起こってきたけれども、その変化が発達といっていいものかどうか、という場合、例えばその目印として、前より可逆的な働きができるようになったかどうかを見るのは、一つの方法である。