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2021/08/18(水) 16:34 | izawa

 8月の療育教室は、終了いたしました。

 9月の療育教室(こども発達相談、ことば伸び伸び教室)の御案内です。

 9月は、12日(日)と19日(日)の2回行う予定です。

 予約の時間帯は、ホームページメニューの「こども発達相談」及び「ことば伸び伸び教室」の中に掲載いたしております。

 お問い合わせの際は、それらをご覧の上、メールか電話でご希望の日時をお伝えください。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

2021/08/17(火) 16:21 | izawa

 8月29日(日)、昨年に引き続き、第2回 旭川療育セミナーを開催いたします。

 会場は、旭川市ときわ市民ホール(旭川市5条通4丁目) 会議室2で、13時30分~15時30分の時間帯で行います。

 テーマは『自閉症の迷信を吹き飛ばす 「自閉症ではない」と判断するポイント(1)~良くも悪くも人を見て行動する』です。

 対象は、幼稚園教諭、保育士の方々。会費はお一人2000円で資料があります。

 今回の内容は、札幌の療育セミナーでもお話をした内容です。

 詳しくは「療育セミナー」のコーナーをご覧ください。旭川のたくさんの先生のみなさんのご参加をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

2021/08/12(木) 16:12 | izawa

 だいたい、中学生以上になれば、自閉症かどうかの判断がはっきりできると考えます。

 療育教室 楽しい広場としては次のように考えます

 例えば
  ・人との距離に無頓着で、近づきすぎる。
  ・人や場面によって言葉づかいを変えない
  ・人の気持ちを察した行動をしない
  ・相手に対して失礼な言葉を平気で使う
  ・耳が聞こえないかのように行動する
  ・視線を素通りする
  ・他の人の微妙な態度の差が分からない

などのような人がいるとします。そういうとき、「分かっているのにやってるな」と思われる人がいます。普通こういう人は不思議と分かります。

 しかし、こういう行動を目の前で見たとき、
 「えっ」 「何?」
と、こちらが戸惑ったり、少し驚く場合、自閉症であることが考えられます。よくも悪くもわざとにやっていない場合ですね。

 それから、これは幼児期、特に1才代、2才代、3才代の子どさんには当てはまりません。

 つまり、幼児期の子どもさんがこのような行動をもしとったとしても、障害とはもちろん言えません。これらを分かっていてやるには、必要な発達が出そろっていない、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/08/11(水) 14:21 | izawa

 子どもさんが生まれ、乳児からハイハイをし、座位がとれ、立つことができ、歩き始めると「幼児期」に入っていきます。

 やはり、子どもさんを見ているとかわいいし、これから元気に、明るく伸び伸びと育ってほしいと、親御さんとして願うでしょうね。

 そう願うのは、もちろん悪いことではありません。ただ、陥りやすい問題点があります。

 それは、伸び伸びと明るい子どもでいてほしいと願うあまり、子どもさんが嫌がることは無理にさせず、なるべく子どもさんのやりたいように育てる場合です。

 幼児期に入ってくると、子どもさんの行動範囲も広がります。要求もだんだん多くなります。そこで、例えばお母さんとの関係を考えると、お母さんも子どもさんのことだけを見ているわけではなく、おうちの仕事もやらなければなりません。

 当然、子どもさんが大きくなるにつれ、子どもさんの要求とお母さんの都合が合わない場合が出てきます。例えば、夕食の準備をしなければならない時でも、子どもさんは「遊びたい」と要求します。お母さんとしては遊んであげたいけれど、夕食も作らなければならない。

 普通はそこで「今はちょっと待ってね。ご飯を作るから」と子どもさんを待たせることになります。最初は、遊びたいと駄々をこねていた子どもさんも、何度も繰り返していくうちに諦めていきます。

 しかし、ここでお母さんが、子どもさんのために、子どもさんの願いに寄り添おうとして無理をしてでも夕食つくりを止めて、子どもさんと遊ぶケースがあります。楽しい広場でもそういうケースが何例もありました。

 多分、このようなケースの場合、お母さんは他の場面でも子どもさんに合わせて、なるべく子どもさんがしたいようにさせてあげていると思われます。

 さて、これが、3才になるくらいまで続いたとしますと、発達の不安が2つ現れてきます。一つは、「かんしゃくが収まらない」。そして、もう一つは「言葉が出ない」です。

 前者は、多分、子どもさんが自分の要求が通らない時、だんだん大声を出して怒ったり、物を投げたりすることが考えられ、そこで、もし、「待つ」とか「我慢する」という経験をしていないと、かんしゃくは収まらないと考えます。

 そして、後者の「言葉が出ない」ですが、これはお母さんが自分に合わせてくれていると、「しゃべる必要がなかった」のではないかと考えられます。この「言葉が出ない」というご相談で、お母さんからお話を伺っていくと、子どもさんに合わせて子育てをしてきたというケースが、現在も多いのです。

 もし、心当たりのある親御さんがいらっしゃいましたら、こども発達相談、オンライン発達相談、メール発達相談、なんでも構いませんので、一度ご相談ください。

 

 

 

 

2021/08/10(火) 12:07 | izawa

 こども発達相談で多いのは、やはり「言葉が出ない」です。

 一つが、1才半から2才代前半くらいの子どもさんで、親御さんが「自分の子どもの言葉が遅い」という場合です。発達的に考えると、だいたい1才半から2才くらいに言葉が出ます。これは、あくまでこれまでの人間の発達の歴史の積み重ねを考えて、「だいたいこの時期だよね」ということです。つまり、個人差があたくさんあるということでもあります。
 ですから、1才半から2才代前半で言葉が出なくても、そんなに不安に思う必要はないと考えるのですが、現実は違います。不安に思う親御さんがたくさんいらっしゃるということです。

 ではなぜそういう時期にかかわらず、そういう親御さんが多くいらっしゃるかといいますと、1才半健診があって、そこで言葉が遅いと、要注意のお子さんになって、経過観察になったり、あるいは早期療育を勧められ、そこで「障害の可能性」を言われる場合が多いのですね。
 知的障害はある程度把握できます。しかし、良くわからないのが自閉症などの「発達障害」の可能性です。そのため、この早い時期でも「言葉が出ない」と深刻な不安をもつ親御さんが多いと思われます。

 

 さて、療育教室 楽しい広場の場合、こういう子どもさんが来られた場合、子どもの一般的な発達の流れをまとめた「発達の概略表」を使って、言葉や認知、コミュニケーションなどのいろいろな発達の「発達段階」を把握します。
 そして、その他にもう一つ、主にお母さんから子どもさんのこれまでの「生活経験の実態」をお聞きします。おかあさんとのかかわり方、おうちや幼稚園や保育園での生活の様子、そして視覚優位や感覚過敏などの身体的特徴、更には自閉症などの発達障害の診断・所見が出ているか、などです。

 この「発達段階」と「生活経験の実態」を分析して、知的障害の可能性の有無、自閉症などの「発達障害」の可能性の有無を判断した上で、可能性がないとしたら、何が原因かを明らかにしていきます。

 具体的な原因の例としては、視覚優位や感覚過敏などがあって、どうしてもお母さんとのかかわりが少なかったのではないか、という場合、あるいは、お母さんが子どもさんを伸び伸び育てようと、本人が嫌がることはしないようにして、いつもニコニコしていてほしいと、子どもさんのやりたいようにさせていた場合、などが考えられます。

 前者はお母さんとのかかわりが少なく、コミュニケーションの量が少なかったのではないかと考えられますし、後者の場合は、子どもさんは自分のやりたいようにできているので、しゃべる必要がなかったのではないかと考えられます。

 改善の方法としては、おうちでお母さんと遊びや着替えや食事などの生活の各場面でかかわりを増やしてもらうことが一番になると考えます。

 このようにして、たくさんの子どもさんたちが、療育教室 楽しい広場を通して、大きく成長されていきました。

 「障害以外」の原因が、とてもたくさんあります。それから、生活経験の仕方が幼児期の子どもさんに影響を与えることも十分に考えられます。

 そこを、子どもさんたちのためにしっかり考えてあげたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/08/09(月) 12:35 | izawa

 昨日8月8日(日)に、8月の1回目の療育教室を札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で行いました。

 引き続き、今度の日曜日、お盆ですが8月15日(日)に8月2回目の療育教室を札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で行います。

 楽しい広場の行う「発達療育」は、「教育としての早期療育」です。

 最初にまず子どもさんの発達の実態を正確に把握します。

 一つは発達段階。そしてもう一つはこれまでの「生活経験の仕方」です。それらを把握した上で、「発達に必要だった生活経験のうち、何かが不十分ではなかったか」という視点から子どもさんの発達の不安の原因を明らかにし、その不十分と考えられる生活経験を補充する形でさらに経験を積み重ねて、発達の不安を改善する療育です。

 まだ、空があります。どうぞ、一度お問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/08/06(金) 12:39 | izawa

 乳児から幼児期の子どもは、お母さんを中心とした人とのかかわりの中から、いろいろな刺激を受け、発達を伸ばし、成長していきます。まさしく、中核になる活動です。

 さて、その中でも、お母さんと遊ぶことで、実はたくさんの能力が伸びていきます。もちろん、成長していくにしたがって、相手はお母さんだけではなく、他のたくさんの人に広がっていきます。

 

★3才の子どもさんとお母さんがアンパンマンの積木で遊んでいるとしま
 しょう。

1 見る → 操作する → 考える
 ・積木の中には、アンパンマンがいて、バイキンマンがいて、メロンパ
  ンナちゃんなど、いろいろなキャラクターがいます。そこでまず積木
  を見ます。好きなキャラクターを選んだり、三角の積み木を選んだり
  しながら、選んだものを置いたり、並べたり、積んだりして操作をし
  ます。この時、いろいろ考えます。「アンパンマンはどこだ?」「マ
  マが言っているチーズはどこだ?」ママが積木をカチカチ打ち合わせ
  ているのを聞いて「おもしろい」など、言葉はこれほど正確ではない
  かもしれませんが、積木を見て、操作して、そして考えます。

2 感覚の統合
(1)積木をつかむ、置く、並べる、積む
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合)、重さを感じる、形の違
      いを知る
(2)積木をぶつける、打ち合わせる
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合)、音を聞く・知る(触覚
      と聴覚の統合)
(3)手に持った積木の匂いをかぐ
    → 目と手の協応(触覚と視覚の統合~積木を顔に近づける)、
      触覚と嗅覚の統合
 これらが混ざり合いながら、触覚・視覚・聴覚、嗅覚が統合されていく。

3 「コミュニケーションの基本」が身に付く
 お母さんと一緒に遊ぶことを通して、「相手を見て話人のを聞く」、そして「相手が伝えてきたことに対して反応し、相手に伝える」という、「コミュニケーションの基本」が身に付けていく。

4 「意図的コミュニケーション」が身に付く
 人の意図(心の状態)を言葉だけではなく、声、表情、動作、視線、しぐさなど、いろいろな手段を通じて推し量りながら、相互理解をしていくという、高度で繊細なコミュニケーションである「意図的コミュニケーション」を積木遊びを通して身に付けていく。

5 言葉を覚える(ボキャブラリーが増える)
 お母さんとの積木遊びを通じて、言葉の数、種類、使い方、言い回しなどを聞くことによって覚えていき、しゃべることができるようになれば、自分もお母さんと同じように使うことによって、自分で使える(しゃべることができる)ボキャブラリーが増える。そして、それに伴い、知的能力も向上する。

 

★このように、幼児期の子どもさんにとって、お母さんとのかかわり、そしてその後のいろいろな大人とのかかわり、そしてその後の友だちとのかかわり、さらにごっこ遊びを契機にしての集団でのかかわりと、人とのかかわりをとおして、人として大切なことを経験し、学んでいくのですね。
 「人とのかかわり」が発達の基本なのです。それが「発達療育」の考え方です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/08/05(木) 12:12 | izawa

 我々は、何気なくいろいろな人としゃべっています。独り言で、もう一人の自分にしゃべっていることもあります。

 「なぜしゃべるのか?」というと、自分の要求、考え、意思、感情などを相手に伝えるためです。幼児期のまだ言葉が出ない子どもさんも同じです。

 言葉が出ない前には、声、動作、表情、視線などいろいろな手段を使って相手に伝えようとします。そして、その先には「言葉で伝える」ということにつながったいきます。

 なぜ「人間はなぜ言葉をしゃべるようになったか?」それは、他の手段よりも、簡単で各段に使いやすく、分かりやすいからですね。

 しかし、誰もが同じように、生後6か月になったら喃語をしゃべり出し、1年半になったらしゃべり出すわけではありません。生活環境、気質、身体的特徴などいろいろな要素が混ざり合って、それぞれの子どもさんの個人差が出てきます。

 その個人差が大きい場合、発達の不安という形になって現れてきます。しかし、いろいろな子どもさんがいても、「しゃべる」ために共通することが一つあります。それは、「お母さんを中心とした大人とかかわることが必要である」ということです。

 「かかわる」というのは、例えばお母さんとの関係で見てみると、積木、パズル、お絵かきなどをして一緒に遊ぶ、あるいは着替え・食事・トイレなどの日常生活のそれぞれの場面で一緒に動きながら、意思や要求、感情などを伝え合う、ということです。

 この伝え合う中で、いろいろな条件がそろって、高度な伝え合う手段である「しゃべる」つまり「言葉」が出てくると考えられます。

 今、2才、3才、4才くらいの子どもさんで、発語がない、あっても10個程度のわずかしかない、という場合、子どもさんと「かかわる」ことが、親として自分が考えているよりも、ひょっとしたら大幅に少ないかもしれません。是非、一度、振り返ってみてはいかがでしょう。

  ちなみに、宣伝になってしまいますが、「言葉が出ない」8つの原因とそれに対応する改善の方法を、楽しい広場が著作し、北海道デジタル出版協会から出版、販売しています電子書籍『障害以外から考える「発達療育」』に載せております。親御さんの方々のお役に立つかもしれません。

 そして、もう少し詳しくお知りになりたい場合は、楽しい広場の「こども発達相談」、あるいは、コロナ禍で対面が難しいという場合は、オンライン療育相談でご相談に対応いたします。

 「言葉が出ないから障害かもしれない」は、一番最後の答えであって、その他にたくさん言葉が出ない原因があるということなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021/08/04(水) 13:29 | izawa

発達の不安の原因は、「発達に必要な生活経験が足りないのではない
 か?」

 これが「教育としての早期療育」である「発達療育」の出発点です。

 発達の不安とは、例えば
  ・言葉が出ない
  ・言葉の発達が遅い
  ・多動で落ち着きがない
  ・集団活動の時、ひとりでどこかへ行ってしまう
  ・ボーとしていて自分の世界に入ってしまう
  ・宇宙語を話す
  ・かんしゃくがある
  ・「一斉指示が通らない」と言われ、療育を勧められた

などです。

 今、保健センター、発達支援センター、病院などの多くでは、「発達の不安の原因は、知的障害でなければ、自閉症などの発達障害」と考えられているようです。

 「発達療育」では、発達の不安があれば、まず知的障害の有無を確認します。

 それがなければ、発達の不安の原因は「発達に必要な生活経験が不十分だったのではないか。」と考えます。

 そのために、子どもさんの「発達段階」と「経験の仕方」という二つの内容から、その子どもさんの「発達の実態」を把握します。そこから、不十分だったと考えられる生活経験を明らかにし、その不足していた生活経験を補充して経験させ、発達の不安を解消していきます。

 しかし、生活経験の不足に関係なく、大きな発達の遅れがある場合、そこで初めて、自閉症などの発達障害を考えます。

 

★「発達療育」において、発達の不安の原因である「不十分であった生活
 経験」が明らかになれば、その生活経験を補充することで、発達の不安
 を改善することができます。

★そのために、「こども発達相談」及び「ことば伸び伸び教室」を行い、
 更に、そういう相談を受け、発達の不安の原因を探し出し、不安を改善
 するための指導そして支援をしていただける指導者がたくさん出ていた
 だけるように「療育セミナー」を行っています。

 

「発達療育」の考え方と実践の積み重ねで、「発達の不安の原因は発達障害である」という考え方が主流である、日本の早期療育を大きく動かすつもりです。皆様の、ご協力、ご支援を心からお願いいたします。

 

 

 

 

2021/08/03(火) 16:51 | izawa

 最近続けてメール相談で、ご自分のお子さんの「一斉指示が通らない」と幼稚園や保育園の先生に指摘されたケースの相談が続きました。
 「一斉指示が通らない」というのは、ずっと以前から相談の内容としてたくさんありました。

 なぜかと言いますと、幼稚園や保育園で集団で活動をしているとき、全体に向けた先生の指示に沿って行動ができず、他の先生が個別に指導するか、あるいは、子どもさん本人は周りの子どもさんの様子を見て真似をして、集団についていく状態で、それが自閉症などの発達障害の可能性があるのではないかと、先生方に直接、あるいは間接的に親御さんに言われるためです。

 つまり、「一斉指示が通らないということは、発達障害の可能性がありますから、療育に行かれた方が良いのではないですか」ということです。

 まず、知的な発達に大きな遅れをもっている子どもさんは、そういうことはあり得ます。でも、そういう場合は、集団で活動をする前の段階でほとんど分かります。

 では、その他の場合です。幼児期の子どもさんで、「一斉指示が通らないから、自閉症などの発達障害の可能性がある」ということはありません。なぜなら、発達障害以外に、「一斉指示が通らない原因」があるからです。つまり「一斉指示が通らないから、自閉症である」ということはありません。

 自閉症などの発達障害以外で「一斉指示が通らない」原因を考えます。これまでの楽しい広場で「一斉指示が通らない」というご相談を受けたとき、子どもさんの発達の実態を、主にお母さんからの聞き取りと、実際に子どもさんと一緒に遊んだりしながらの観察で把握します。

 その時、「一斉指示が通らない」子どもさんの特徴が出てきます。それは子どもさんが同じ年令の子どもさんより幼い感じの場合です。「一斉指示が通らない」ということで相談をされる場合、幼稚園でいう年少さんから年長さんくらいの間の子どもさんです。

 その子どもさんで、幼いと感じられる理由は、大きく二つあります。一つは発語の時期が遅かった場合で、発語が遅かった分、その後の言葉でのコミュニケーションの発達が遅い場合です。もう一つは、生まれてから3才くらいまで、お母さんやお父さん、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんが、身の回りのことを至れり尽くせりでやってあげていた場合です。そういう場合は、幼稚園や保育園に入ると、当然他の子どもさんから比べて「幼くなる」でしょう。

 では、幼い感じならばなぜ「一斉指示が通らない」のか?,それは、幼いということは、「自分中心に考えてしまう」からだということです。子どもさんたちは、だれも最初から集団の活動の中で、「一斉指示が通る」訳ではありません。ごっこ遊びや集団遊びの経験を通じて、集団の中で他の人を意識して行動することができるようになり、更にその中で先生の声、言葉を聞き分け、一斉指示が通るようになります。

 幼い感じの子どもさんの場合、どうしても集団の中で他の人への意識より、まだ自分中心のことが多くなるので、集団の中にいながら、先生の声や言葉を聞き分けるということは、難しいのだと思います。よく、周りの子どもさんの様子を見ながら真似をしている、という場合がありますが、まさしく「自分のことで精いっぱい」だということです。

 しかし、そういう子どもさんも、友だちとのかかわり、集団での活動の経験を重ねていくと、一斉指示が通るようになります。もちろん障害ではありません。改善の方法は、そういう集団での活動を、最初は個別の援助も必要かもしれませんが、重ねていくという、至極当たり前のことです。

 「一斉指示が通らない」と先生方に言われて、障害ではないかと不安に思われているお父さん、お母さん、先生方に「もう少し経験を積ませて様子を見ていただけませんか」と伝え、子どもさんのための経験のために、時間を取ってあげていただきたいと思います。