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2016/08/01(月) 12:28 | izawa

 言葉の発達が遅い、あるいは、行動面に課題があるなどの発達に不安がある場合、「人とかかわる力」が十分発達していないことが考えられます。

 子どもさんの発達を考えるとき、考えたり、判断したりする「知的な能力」が重要になりますが、人間として生きていく上でもう一つ重要な力、つまり「社会性」の柱になっていくのが、この「人とかかわっていく力」です。

 子どもさんにとって、「人とかかわっていく」ということは、母親との「安心感」を基盤に、他の人と一緒にいることや、遊ぶことが心地よく、楽しいことであるという経験を基礎にして、自分の気持ちを他の人の気持ちに関連させ、結びつけてやりとりをすることと、考えられます。そして、それに加え、自律性を伸ばしていくことにより、集団での活動や生活に適応できるようになる、と考えられます。

 今回は、「人とかかわる力」の基盤となる要素について述べていきます。

 

★「人とかかわる力」の基盤となる要素

1 愛着行動   
 
基本的に子どもは、母親に愛され、守られていると感じると、感情の基盤が安定し、思いやりのある感情のやりとりを経験し、学んでいきます。このとき、子どもに「安心感」があると考えられます。そこで、この母子の絆を基に、自分以外の人に接触し始め、触れたり、触れられたりすることを喜び、心地よく思うようになり、更に、人のそばにいることを楽しむようになり、他の人と遊ぶことを身につけていきます。

2 共感性の発達
 子どもは、自分自身の気持ちが分化され、豊かになっていくと、他者といろいろな関係を作る過程の経験の中で、「相手の感情や考え、意思などを感じ取る」ことができるようになります。これを「共感性」と言います。では、この「他者と色々な関係をつくる過程の経験」ということが、具体的にどういうことかを考えてみます。
 ここでは、作業療法士の木村 順氏の説明を取り上げながら、それに若干伊澤が付け加えていきたいと思います。

 木村氏によると、乳幼児期、「○○を共有する、心の働き」により、共感性が発達するとします。具体的には、次のようなことです。
(1)表情やまなざしを共有する。
    → 笑顔を見せると微笑み返す。目と目が合う。
(2)動作やしぐさを共有する。
    → ものまねの始まり。赤ちゃん芸。
      【注:伊澤】~イナイいないバー、リトミック
(3)物(おもちゃ等)を共有する。
    → 手渡すと受け取る。「ちょうだい」で、差し出す。
(4)興味の対象を共有する。
    → ジョイント・アテンション
      【注:伊澤】~例えば、幼児番組のキャラクター、アニメの主人公な
              ど。
*そして、伊澤が上記の4つに付け加えるものとして
(5)注意の共有
    → 指差し、showing(ショウイング)・・・「ママ見て」と物を見せにくる。
などが、挙げられます。

3 「心の理論」の発達
 「他の人の気持ちや心の状態を感じ取り」(共感性)、そして、その上に、「相手の心の動きを推測し、行動を予想する」ということが、発達していきます。これを「心の理論」と言います。目に見えない心の動きを推測し、行動を予想するので、「理論」と呼ばれています。この「心の理論」は、1才ころから発達すると言われています。
 そして、4才ころになると、「相手の立場になって考える」ことができる段階になります。しかし、一方で、この段階では、「ウソ」「だまし」を理解するようになります。つまり、口にする言葉は、必ずしも事実や真意ではなく、時には事実と異なることを意図的に言って、相手をコントロールする、と言うことが分かってきます。
 更に、9才ころには、「相手の気持ちを傷つける言葉が分かる」ようになってきます。また、「目つきを見ただけで、相手の気持ちを判断できる」ようになるのもこのころです。

4 有能感(コンピテンス)の増大
 子どもが「相手の感情や考え、意思などを感じ取る」ことができるようになる「共感性」や、「相手の心の動きを推測し、行動を予想する」という「心の理論」を発達させ、それらを基礎としたかかわりを積み重ねることにより、子どもは、「人を含めた周りの環境に、効果的に(上手に、適切に)働きかけられる」ようになっていきます。それを「有能感」(コンピテンス)と言います。
 具体的には、、例えば、楽しい広場での「ことば伸び伸び教室」の一対一の個別指導で、積木をしているとき、指導者が「そのアンパンマンの積木を積んで、アンパンマンのおうちを作ろうか?」と言うと、指導者と一緒に積木を積み始めて、家をイメージしたものを作ったり、指導者が「後片付けしようか?」と言うと、一緒に積木を箱の中にしまい始める、などです。

5 自律性の発達
 
自律性を伸ばすということは、「自分の気持ちや行動を自分でコントロールする」ことを身につけていく、ということです。言い換えると、自己主張と自己抑制のバランスが取れる」ということです。つまり、良くも悪くも、人を見て行動ができ、場面や状況に応じて、自己主張、自己抑制ができる、というものです。だいたい、3才から4才にかけて、急速に伸長します。
 1才から3才にかけての子どもは、「自己主張と自己抑制のバランスが取れる」まではいきませんが、お母さんや他の大人の、日常生活の中のいろいろな場面での禁止や命令を受け入れたり、待つことや我慢することができたりすることで、自分の気持ちや行動をコントロールしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/31(日) 19:25 | izawa

 ★幼児期においての、「人とかかわる」とは?

 母親との「安心感」を基盤に、他の人と一緒にいることや遊ぶことが心地よく、楽しいことである、という経験を基盤にして、自分の気持ちを他の人の気持ちに関連させ、結びつけて、やりとりをすること、と考えられます。

 

★お母さんとのかかわりを増やすための方法

(1)一緒に遊ぶ
 朝から晩まで、子どもさんと一緒にいる、あるいは、ずっと話しかける、ということではありません。一日の中で、ご家庭の状況にもよりますが、30分~2時間くらい、子どもさんの好きな遊びで構いませんので、一緒に遊ぶ、ということが重要と思います。
 その中で「○○ちゃん、その積木取ってくれる?」「このぞうさん、かわいいね」「お母さんも、アンパンマン描いちゃおうかな?」などと、お母さんが子どもさんに話しかけることがあると思います。お互いに黙って遊ぶということはないですよね。そして、言葉だけではなく、動作、表情、声、しぐさなどで、いろいろなかかわりが、自然に出てくると思います。

(2)日常生活の場面での、一対一のかかわり
 一緒に遊ぶことのほかに、一日の日常生活の中で、食事の時や、着替えの時、トイレの時やお風呂の時など、お子さんとお母さんが、時間は短いですが、一対一でかかわる場面があると思います。
 例えば、冷蔵庫の中のジュースが欲しいとき、いつもは、ただお母さんを冷蔵庫まで引っ張っていき、お母さんがすぐジュースを出すところを、「○○ちゃん、ジュースが欲しいの?じゃあ、ジュースって言ってごらん」と言って、言えても言えなくても、1回言わせてみたり、「ジュースとミルクとどっちが欲しいの?」と、お母さんが両方持って見せ、言葉で言わせたり、自分で手で取らせたりします。あるいは、おやつを食べるとき、「あけて」「ありがとう」「おいしい」などを1回、言えても言えなくても、言わせてみます。特に、食べる時などは、お子さんも必死になりますから、言葉が出やすくなります。
 ただ、これらは、一日に5場面も6場面もということではなく、1場面か2場面で構いませんので、それを、そのかわり、毎日続けるようにしてみましょう。

(3)日常生活の各場面で、「待つ」「ちょっと我慢する」「自分のことは自分です
  る」
 一日の日常生活の中でもう一つ、それは、「ちょっと待っててね」「今は少し我慢してね」などの、「待つ」「ちょっと我慢する」ということや、遊んだ後の後片付けや簡単なお手伝い、あるいは、着替えや手洗いなど、「自分でできることを自分でする」という、自分を「緩やかに制御する」場面をつくり、経験させていくことも、お母さんとの一対一のかかわりを増やし、かかわる力を育てる上で、重要と考えれられます。つまり、「緩やかに自分を制御する」とき、お子さんは、お母さんを見て、お母さんの話を聞こうとします。これは、「相手を見て、人の話を聞く」という、コミュニケーションの基本、楽しい広場では「学ぶ態勢」とも呼んでいますが、それが育つということなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/31(日) 14:00 | izawa

 今回は、2才、3才、4才くらいの子どもさんで、発語が10くらいと非常に少ない場合の指導方法を考えていきたいと思います。

 まず、2才、3才、4才くらいの子どもさんで、発語が10こくらいと非常に少ない原因を考えてみます。健診や発達相談に行きますと、その原因は、ほとんどが発達障害です。ただ、そんな単純な訳はないですよね。

 療育教室 楽しい広場で療育相談や指導を始めて、今年で10年目に入り、直接、相談を受けたり、指導を行ったお子さんは、延べで数えて2500人から3000人くらい、絶対数としても600人から700人くらいと思います。そのほかに、メール相談や電話相談を含めますと、更に少なくとも500人は増えると思います。そして、メールや電話相談の多くは、北海道以外の方です。

 それらの経験の中で、2才、3才、4才の子どもさんで、発語が非常に少ない(だいたい10個くらい)というお子さんが、とても多かったですね。今でも、多いです。そういうお子さんの親御さんたちは、なぜ、楽しい広場に来られたかと言いますと、ご自分で不安に思ったという方もおられますが、非常に少なく、ほとんどは、健診や発達相談などで、発達障害の可能性、あるいは医師には診断を受けたりした後、「本当にそうなのか」「どうしたら言葉が増えるのか」ということを確認したくて、楽しい広場に来られました。

 それらの経験の上で、発語が少ない原因を考えたとき、大きく6つのことが考えられました。

1 感覚過敏
2 同時処理機能が強く、一人遊びが多い。
3 待つ、我慢する、などの、穏やかな制御を経験していない。
4 テレビやDVDを毎日、ほとんど一日中見続けている。
5 人見知りが強い、人と会うと緊張する。
6 全体的に発達が幼い感じがする。(個人差の範囲の遅れ)

 さて、この6つの考えられる原因で、6以外の、1~5の項目の、共通した、かつ、重要な特徴があります。それが、「お母さんとのかかわりが、極端に少ない。」ということです。

 子どもさんは、お母さんに守られているという「安心感」をベースにして、基本的に、お母さんとのかかわりの中で、「人とのかかわり」を身に付けていくと考えられます。そのかかわりの中で、「相手に伝えたい」という思いがたくさん出てきて、その上に乗っかる形で、発語が出てくると考えられます。
 言い換えると、何らかの理由で、お母さんとのかかわりが極端に少ないと、「相手に伝えたい」という思いが、なかなか生まれてこず、そのため、発語が遅れるのではないかと考えられます。我々が考えている以上に、お母さんとのかかわりが、幼児期の子どもさんの発語に、影響を及ぼしているのではないかと、考えれます。

 では、発語が少ない子どもさんの発語を増やすにはどうしたらよいか。それはまず、「お母さんとのかかわりを増やすこと」です。実は、発語は少ないとしても、例えば10くらい言葉が出ているということは、言葉を発する口腔機能は、もう「準備OK」と考えます。ですから、あとはどんどん数多く言葉を発していくということですね。

 次回は、「おかあさんとのかかわりを増やす」ための方法を考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/17(日) 17:29 | izawa

 言葉の発達の遅れ、その中で発語の遅れがあります。楽しい広場の指導の中で、発語の遅れには、大きく2つあります。一つは、4才を過ぎても、全く言葉が出ない場合。そして、もうひとつは、2才・3才で発語が10個くらいで、もちろん2語文も出ないと言う場合。今回は前者の方の場合の指導方法についてです。

★3才後半、あるいは4才を過ぎても、発語が全くない場合

 これまでも、3才の後半や4才を過ぎても、全く発語がない、という子どもさんの相談や指導を行ってきました。普段の生活では、困るようなことはないし、ことばの理解では遅れているようには思えないのに、発語だけは全く出ない、というような場合です。

 この場合、まず確認しなければならないのは、知的な大きな遅れがある可能性の有無です。発達相談などに行きますと、知能検査をかけることがありますが、知能検査では、発語がないと検査結果は低く出ます。それは、当然で発語があることが、知能の前提と考えるからです。しかし、発語がないからといって、知的な遅れがあるとは言えません。しかし、それをどのように確かめるかです。
 楽しい広場では、言葉の理解で知的な発達段階を見ていきます。「食べる」「洗う」などの市販されている動詞カードを使い、言葉で言えなくても、基本的な動詞のカードをポインティングできれば、少なくとも3才の発達段階には入っていると考えます。もし、生活年令が3才の後半であったり、4才を過ぎていても、少なくとも3才の発達段階に入っていれば、大きな知的な発達の遅れの可能性はない、と判断します。

 さて、これらのような言葉が全く出ない状態の子どもさんの場合、これまでの楽しい広場での経験では、1才半位の時、一度言葉がが少し出始めたのに、急に出なくなった、というものでした。こういうケースは、自閉症の典型のように思われていますから、親御さんとしても、なおさらご心配のことでしょうね。

 

 では、指導方法です。

 まず、子どもさんに、ろうそくの火を息を吹きかけて消す、あるいはティシュを細長く切って、それに息を吹きかけて動かす、と言うことをします。それができれば、言葉を出させる指導を行います。もし、これができない場合、息は吸えるが、意識的に、はけないと考えられます。こういう子どもさんはおります。楽しい広場でも、これまでの成長の記録として、ブログにも掲載している子どもさんのお一人がそうでした。こういう場合、言葉が出なくなった時期、何らかの強い精神的なショックのような出来事があったのではないかと考えれれます。言葉が出なくなった時期に、手術をした、お母さんの色々な事情で、急にお母さんとのかかわりが少なくなった、などで急激に環境が変化し、不安が大きくなったのではないかと考えています。
 このような場合は、ろうそくやティッシュを使って、息を吐く、息を吹く練習をします。息を吐くこと、吹くことを忘れてしまったのを、思い出させるということです。練習をして、息を吐くこと、吹くことができるようになれば、しめたものです。

 

 この後は、言葉を言う練習をしていきます。固まっている口腔機能をほぐしながら円滑に機能させようということです。方法は大きく二つあります。

 一つは、日常の生活の中で、子どもさんが言葉を言いたくなる状況で、言葉を言わせる、というものです。子どもさんが必死に言いたくなるのは、食べるときです。大好きなおやつ、あるいは料理。そのようなときに、例えば「(袋を)あけて」「ありがとう」、(何が欲しいの?)「ごはん」「お水」などを、お母さんの後に一度だけ、模倣して言わせていきます。ただし、何度も言わせてはいけません。そして、一日1回、それも、一日のうちで、言わせる言葉は2個ぐらいです。その代わり、毎日続けます。このようなとき、子どもさんは必死ですから、何とか言おうとします。お子さんが、お母さんの後に言おうとするようになれば、回数を重ねるごとに、発音が上手になってきます。そして、言える言葉も増えてきます。

 そして、もう一つは、一日、5分くらいでいいですので、絵カードを使って、ことばを模倣させます。まず、「て」「は」「め」などの1音、そして、「うし」「くま」「もも」などの2音から始めます。それから、発音しやすい音と言うのがあります。「あいうえお」の母音、パ行、バ行、マ行などの、唇を使う音です。絵カードを使う場合、そういう音が使われていることばがあれば、意識的に使ってよいでしょう。ただ、そういうことばばかりではありませんから、それ以外の言葉でもあまり神経質にならなくてもよいでしょう。

 この二本立ての指導で、子どもさんの言葉が出てきました。是非、試してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/12(火) 01:20 | izawa

 来る8月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間は大阪市の大阪府社会福祉会館で、そして、16日(火)、17日(木)の2日間は横浜市のウイリング横浜で、療育教室 楽しい広場の個別の療育相談を開催いたします。詳しくは、6月28日のブログをご覧下さい。お申し込み、お問い合わせ、お待ちしております。

2016/06/28(火) 23:51 | izawa

 7月の楽しい広場の療育教室は、10日(日)と18日(月:祝日)に行います。会場は、星槎さっぽろ教育センターです。(札幌市北区北11条西4丁目12-1、ラビドールN11、2階)

 お問い合わせ、お申し込みは、メールでお寄せください。

  メールアドレス: mail@tanoshi-ryouiku.com

  お待ちしております。

 

 

 

 

2016/06/28(火) 23:36 | izawa

 これまで、調整を続けてまいりましたが、このたび、8月に大阪市と横浜市で、療育教室 楽しい広場の個別療育相談を開催する運びとなりました。

★日程は、次の通りです。

 8月 12日(金)  大阪府社会福祉会館 407号室

     13日(土)  大阪府社会福祉会館 203号室

     14日(日)  大阪府社会福祉会館 407号室

      *大阪府社会福祉会館 住所
           大阪市中央区谷町7丁目4番15号

 

     16日(火)  ウイリング横浜 9階 討議室3

     17日(水)  ウイリング横浜 9階 討議室3

      *ウイリング横浜 住所
       横浜市港南区上大岡西1-6-1 ゆめおおおかオフィスタワー内

 

★人数と時間帯

(1)人数は一日6名。大阪は3日間で18名。横浜は2日間で12名の予定で
   す。

(2)時間帯は、5日間とも次の通りです。

 ① 9:00~10:00   ②10:15~11:15  ③11:30~12:30

 ④13:15~14:15   ⑤14:30~15:30  ⑥15:45~16:45

 

★時間と料金

 1時間 4000円です。

 

★申し込み方法

 メールでお申し込みください。

 メールアドレス:mail@tanoshi-ryouiku.com

  

★お申し込みの際の記載事項

①発信者の氏名と続柄
②住所
③連絡先電話番号
④子どもさんの氏名、性別、年令(○才□か月)
⑤相談の要点
  ・何が心配か?  ・何が不安か?
⑥ご希望の日、時間帯

 

★受付についての確認事項

  予約を受付させていただいた時は、メールでご連絡いたします。時間帯が合わない場合もメールでご連絡します。ただし、調整をしている間にご希望の時間帯に他のご予約が入った場合は、そちらの方を優先いたします。ご了承ください。また、平日の返信は、勤務の関係上制約があります。返信が遅くなることもありますが、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/05/15(日) 22:45 | izawa

 6月の楽しい広場の発達療育教室ですが、都合で、大変申し訳ないのですが、5日(日)1回だけとなります。また、6月からは、料金が変わり、基本的に、1回60分3000円、療育相談については、90分5000円のコースもあります。

 会場は、いつもと同じ、星槎さっぽろ教育センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3)です。ご希望の方は、メールでお問い合わせください。

  メールアドレス:mail@tanoshi-ryouiku.com   

2016/05/01(日) 21:57 | izawa

 療育教室 楽しい広場では、長い間、個別療育相談、及び、ことば伸び伸び教室の料金を、1時間2500円で行ってまいりましたが、今後、楽しい広場の発達療育を、広く日本中の発達に不安をおもちのお子さんやその親御さんに使っていただくために、財政的に、どうしてもお金が必要になります。今のままでは、その余裕が出ません。そこで、大変申し訳ございませんが、今回、料金を値上げさせていただきます。

   《新料金》

     ○個別療育相談     1時間  3000円
                      90分  5000円(具体的な指導も行います)

     ○ことば伸び伸び教室   1時間  3000円

 

 平成28年5月1日以降の予約から、適用させていただきます。楽しい広場の相談、指導、そしてこのブログでの発信と、更に充実させてまいります。何卒、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
            (療育教室 楽しい広場 代表  伊澤崇弥)

 

 

 

 

 

2016/04/11(月) 00:05 | izawa

 基本的に、感覚過敏ということが分かれば、日常生活の中で、出来るだけ刺激を落ち着いて受容できるよう、工夫することが必要と考えられます。

 なお、今回は、「でこぼこした発達のこどもたち」 (キャロル・ストック・クラノウィッツ著、土田玲子監訳、高松綾子訳、すばる舎、2011年)という、感覚統合の立場から書かれた本を参考にしています。

 

(1) 触覚過敏に対する対応
①ぬいぐるみをなでる。
②暖かい物を手に持つ、あるいは着る。
③枕を膝の上に乗せて座る、あるいは枕を周囲において座る。
④毛布にくるまる。
等の、柔らかい、穏やかな感触の刺激を受容させる、ということ。

⑤子どもの肩に手を置く。
⑥子どもの背中をリズミカルになでたり、軽くたたく。
⑦もし、子どもが受け入れるならば、抱きしめる。
等の、身体的、そして精神的な、人の暖かい感触の刺激を受容させることによって、日常生活の中で、落ち着いた刺激の受容を積み重ねていくことができると考えられます。

 

(2)聴覚過敏に対する対応
 子どもさんが嫌がる音を、無理に慣れさせようとするのではなく、嫌がる音を避けて活動する配慮が必要です。幼児期では、例えば家庭では、落ち着いた音の環境の中で、お母さんやお友達と遊ぶ機会を増やし、安心感の中での楽しい活動を積み重ねることにより、感覚過敏が落ち着いてくることが考えられます。また、家庭以外の保育園や幼稚園でも、できる限り、落ち着いた音の環境を整える配慮があることが望ましいです。その際、他の子どもさんや親御さんに理解してもらう配慮も、必要になると考えられます。

 

(3)嗅覚過敏に対する対応
 できるだけ、激しい臭いの刺激の食べ物、料理を避けるという配慮が必要と考えられます。この場合も、保育園や幼稚園に、ただの好き嫌いと誤解されないように、感覚過敏のことを説明し、理解をしていただくことが必要になります。

 

(4)口腔の感覚過敏に対する対応
 幼児期の子どもさんで、固めの食べ物や刺激の強い味の食べ物を口から出してしまう場合、単なる好き嫌いではなく、口腔の中の感覚過敏ということも考えられます。そういう場合の対応としては、刺激の少ない物を食べさせる、ということの他に、ストローを使って飲み物を飲んだり、シャボン玉を吹くなどして、口の中の圧力の強弱による刺激の反応を経験したり、指を使い、口の中の頬の裏側の表面や歯茎を押して刺激し、過敏をとっていく、ということが考えられます。
 また、過敏がある程度落ち着いてきても、偏食が続く場合があります。その場合は、食べ物の種類の経験の少なさ、つまり、まだ、いろいろな味を知らない、ということが考えられます。そのようなときは、一口ずつでも、あるいは他の食べ物と混ぜて、わずかずつでも口に入れ、粘り強く味を覚えさせていくことが必要と考えられます。