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ブログ

2016/07/17(日) 17:29 | izawa

 言葉の発達の遅れ、その中で発語の遅れがあります。楽しい広場の指導の中で、発語の遅れには、大きく2つあります。一つは、4才を過ぎても、全く言葉が出ない場合。そして、もうひとつは、2才・3才で発語が10個くらいで、もちろん2語文も出ないと言う場合。今回は前者の方の場合の指導方法についてです。

★3才後半、あるいは4才を過ぎても、発語が全くない場合

 これまでも、3才の後半や4才を過ぎても、全く発語がない、という子どもさんの相談や指導を行ってきました。普段の生活では、困るようなことはないし、ことばの理解では遅れているようには思えないのに、発語だけは全く出ない、というような場合です。

 この場合、まず確認しなければならないのは、知的な大きな遅れがある可能性の有無です。発達相談などに行きますと、知能検査をかけることがありますが、知能検査では、発語がないと検査結果は低く出ます。それは、当然で発語があることが、知能の前提と考えるからです。しかし、発語がないからといって、知的な遅れがあるとは言えません。しかし、それをどのように確かめるかです。
 楽しい広場では、言葉の理解で知的な発達段階を見ていきます。「食べる」「洗う」などの市販されている動詞カードを使い、言葉で言えなくても、基本的な動詞のカードをポインティングできれば、少なくとも3才の発達段階には入っていると考えます。もし、生活年令が3才の後半であったり、4才を過ぎていても、少なくとも3才の発達段階に入っていれば、大きな知的な発達の遅れの可能性はない、と判断します。

 さて、これらのような言葉が全く出ない状態の子どもさんの場合、これまでの楽しい広場での経験では、1才半位の時、一度言葉がが少し出始めたのに、急に出なくなった、というものでした。こういうケースは、自閉症の典型のように思われていますから、親御さんとしても、なおさらご心配のことでしょうね。

 

 では、指導方法です。

 まず、子どもさんに、ろうそくの火を息を吹きかけて消す、あるいはティシュを細長く切って、それに息を吹きかけて動かす、と言うことをします。それができれば、言葉を出させる指導を行います。もし、これができない場合、息は吸えるが、意識的に、はけないと考えられます。こういう子どもさんはおります。楽しい広場でも、これまでの成長の記録として、ブログにも掲載している子どもさんのお一人がそうでした。こういう場合、言葉が出なくなった時期、何らかの強い精神的なショックのような出来事があったのではないかと考えれれます。言葉が出なくなった時期に、手術をした、お母さんの色々な事情で、急にお母さんとのかかわりが少なくなった、などで急激に環境が変化し、不安が大きくなったのではないかと考えています。
 このような場合は、ろうそくやティッシュを使って、息を吐く、息を吹く練習をします。息を吐くこと、吹くことを忘れてしまったのを、思い出させるということです。練習をして、息を吐くこと、吹くことができるようになれば、しめたものです。

 

 この後は、言葉を言う練習をしていきます。固まっている口腔機能をほぐしながら円滑に機能させようということです。方法は大きく二つあります。

 一つは、日常の生活の中で、子どもさんが言葉を言いたくなる状況で、言葉を言わせる、というものです。子どもさんが必死に言いたくなるのは、食べるときです。大好きなおやつ、あるいは料理。そのようなときに、例えば「(袋を)あけて」「ありがとう」、(何が欲しいの?)「ごはん」「お水」などを、お母さんの後に一度だけ、模倣して言わせていきます。ただし、何度も言わせてはいけません。そして、一日1回、それも、一日のうちで、言わせる言葉は2個ぐらいです。その代わり、毎日続けます。このようなとき、子どもさんは必死ですから、何とか言おうとします。お子さんが、お母さんの後に言おうとするようになれば、回数を重ねるごとに、発音が上手になってきます。そして、言える言葉も増えてきます。

 そして、もう一つは、一日、5分くらいでいいですので、絵カードを使って、ことばを模倣させます。まず、「て」「は」「め」などの1音、そして、「うし」「くま」「もも」などの2音から始めます。それから、発音しやすい音と言うのがあります。「あいうえお」の母音、パ行、バ行、マ行などの、唇を使う音です。絵カードを使う場合、そういう音が使われていることばがあれば、意識的に使ってよいでしょう。ただ、そういうことばばかりではありませんから、それ以外の言葉でもあまり神経質にならなくてもよいでしょう。

 この二本立ての指導で、子どもさんの言葉が出てきました。是非、試してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/12(火) 01:20 | izawa

 来る8月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間は大阪市の大阪府社会福祉会館で、そして、16日(火)、17日(木)の2日間は横浜市のウイリング横浜で、療育教室 楽しい広場の個別の療育相談を開催いたします。詳しくは、6月28日のブログをご覧下さい。お申し込み、お問い合わせ、お待ちしております。

2016/06/28(火) 23:51 | izawa

 7月の楽しい広場の療育教室は、10日(日)と18日(月:祝日)に行います。会場は、星槎さっぽろ教育センターです。(札幌市北区北11条西4丁目12-1、ラビドールN11、2階)

 お問い合わせ、お申し込みは、メールでお寄せください。

  メールアドレス: mail@tanoshi-ryouiku.com

  お待ちしております。

 

 

 

 

2016/06/28(火) 23:36 | izawa

 これまで、調整を続けてまいりましたが、このたび、8月に大阪市と横浜市で、療育教室 楽しい広場の個別療育相談を開催する運びとなりました。

★日程は、次の通りです。

 8月 12日(金)  大阪府社会福祉会館 407号室

     13日(土)  大阪府社会福祉会館 203号室

     14日(日)  大阪府社会福祉会館 407号室

      *大阪府社会福祉会館 住所
           大阪市中央区谷町7丁目4番15号

 

     16日(火)  ウイリング横浜 9階 討議室3

     17日(水)  ウイリング横浜 9階 討議室3

      *ウイリング横浜 住所
       横浜市港南区上大岡西1-6-1 ゆめおおおかオフィスタワー内

 

★人数と時間帯

(1)人数は一日6名。大阪は3日間で18名。横浜は2日間で12名の予定で
   す。

(2)時間帯は、5日間とも次の通りです。

 ① 9:00~10:00   ②10:15~11:15  ③11:30~12:30

 ④13:15~14:15   ⑤14:30~15:30  ⑥15:45~16:45

 

★時間と料金

 1時間 4000円です。

 

★申し込み方法

 メールでお申し込みください。

 メールアドレス:mail@tanoshi-ryouiku.com

  

★お申し込みの際の記載事項

①発信者の氏名と続柄
②住所
③連絡先電話番号
④子どもさんの氏名、性別、年令(○才□か月)
⑤相談の要点
  ・何が心配か?  ・何が不安か?
⑥ご希望の日、時間帯

 

★受付についての確認事項

  予約を受付させていただいた時は、メールでご連絡いたします。時間帯が合わない場合もメールでご連絡します。ただし、調整をしている間にご希望の時間帯に他のご予約が入った場合は、そちらの方を優先いたします。ご了承ください。また、平日の返信は、勤務の関係上制約があります。返信が遅くなることもありますが、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/05/15(日) 22:45 | izawa

 6月の楽しい広場の発達療育教室ですが、都合で、大変申し訳ないのですが、5日(日)1回だけとなります。また、6月からは、料金が変わり、基本的に、1回60分3000円、療育相談については、90分5000円のコースもあります。

 会場は、いつもと同じ、星槎さっぽろ教育センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3)です。ご希望の方は、メールでお問い合わせください。

  メールアドレス:mail@tanoshi-ryouiku.com   

2016/05/01(日) 21:57 | izawa

 療育教室 楽しい広場では、長い間、個別療育相談、及び、ことば伸び伸び教室の料金を、1時間2500円で行ってまいりましたが、今後、楽しい広場の発達療育を、広く日本中の発達に不安をおもちのお子さんやその親御さんに使っていただくために、財政的に、どうしてもお金が必要になります。今のままでは、その余裕が出ません。そこで、大変申し訳ございませんが、今回、料金を値上げさせていただきます。

   《新料金》

     ○個別療育相談     1時間  3000円
                      90分  5000円(具体的な指導も行います)

     ○ことば伸び伸び教室   1時間  3000円

 

 平成28年5月1日以降の予約から、適用させていただきます。楽しい広場の相談、指導、そしてこのブログでの発信と、更に充実させてまいります。何卒、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。
            (療育教室 楽しい広場 代表  伊澤崇弥)

 

 

 

 

 

2016/04/11(月) 00:05 | izawa

 基本的に、感覚過敏ということが分かれば、日常生活の中で、出来るだけ刺激を落ち着いて受容できるよう、工夫することが必要と考えられます。

 なお、今回は、「でこぼこした発達のこどもたち」 (キャロル・ストック・クラノウィッツ著、土田玲子監訳、高松綾子訳、すばる舎、2011年)という、感覚統合の立場から書かれた本を参考にしています。

 

(1) 触覚過敏に対する対応
①ぬいぐるみをなでる。
②暖かい物を手に持つ、あるいは着る。
③枕を膝の上に乗せて座る、あるいは枕を周囲において座る。
④毛布にくるまる。
等の、柔らかい、穏やかな感触の刺激を受容させる、ということ。

⑤子どもの肩に手を置く。
⑥子どもの背中をリズミカルになでたり、軽くたたく。
⑦もし、子どもが受け入れるならば、抱きしめる。
等の、身体的、そして精神的な、人の暖かい感触の刺激を受容させることによって、日常生活の中で、落ち着いた刺激の受容を積み重ねていくことができると考えられます。

 

(2)聴覚過敏に対する対応
 子どもさんが嫌がる音を、無理に慣れさせようとするのではなく、嫌がる音を避けて活動する配慮が必要です。幼児期では、例えば家庭では、落ち着いた音の環境の中で、お母さんやお友達と遊ぶ機会を増やし、安心感の中での楽しい活動を積み重ねることにより、感覚過敏が落ち着いてくることが考えられます。また、家庭以外の保育園や幼稚園でも、できる限り、落ち着いた音の環境を整える配慮があることが望ましいです。その際、他の子どもさんや親御さんに理解してもらう配慮も、必要になると考えられます。

 

(3)嗅覚過敏に対する対応
 できるだけ、激しい臭いの刺激の食べ物、料理を避けるという配慮が必要と考えられます。この場合も、保育園や幼稚園に、ただの好き嫌いと誤解されないように、感覚過敏のことを説明し、理解をしていただくことが必要になります。

 

(4)口腔の感覚過敏に対する対応
 幼児期の子どもさんで、固めの食べ物や刺激の強い味の食べ物を口から出してしまう場合、単なる好き嫌いではなく、口腔の中の感覚過敏ということも考えられます。そういう場合の対応としては、刺激の少ない物を食べさせる、ということの他に、ストローを使って飲み物を飲んだり、シャボン玉を吹くなどして、口の中の圧力の強弱による刺激の反応を経験したり、指を使い、口の中の頬の裏側の表面や歯茎を押して刺激し、過敏をとっていく、ということが考えられます。
 また、過敏がある程度落ち着いてきても、偏食が続く場合があります。その場合は、食べ物の種類の経験の少なさ、つまり、まだ、いろいろな味を知らない、ということが考えられます。そのようなときは、一口ずつでも、あるいは他の食べ物と混ぜて、わずかずつでも口に入れ、粘り強く味を覚えさせていくことが必要と考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/04/09(土) 21:43 | izawa

 4月、5月の楽しい広場の療育教室(個別療育相談、あるいは、ことば伸び伸び指導)の開催の日は、次の通りです。

 (4月) 17日(日)

 (5月) 5日(木;祝日)、15日(日)

 1時間2500円の有料です。時間帯は、次の通りです。

        9;45~10:45 

       11:00~12:00

       12:15~13:15

       13:30~14:30

       14:45~15:45

       16:00~17:00

       17::15~18:15

  会場は、星槎さっぽろ教育センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN11、2階)です。ご希望の方は、メールでお問い合わせください。

  《メールアドレス》

       mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

  

 

 

 

 

 

2016/04/09(土) 21:43 | izawa

 4月、5月の楽しい広場の療育教室の開催の日は、次の通りです。

 (4月) 17日(日)

 (5月) 5日(木;祝日)、15日(日)

 1時間2500円の有料です。時間帯は、次の通りです。

        9;45~10:45 

       11:00~12:00

       12:15~13:15

       13:30~14:30

       14:45~15:45

       16:00~17:00

       17::15~18:15

  会場は、星槎さっぽろ教育センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN11、2階)です。ご希望の方は、メールでお問い合わせください。

  《メールアドレス》

       mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

  

 

 

 

 

 

2016/04/09(土) 21:13 | izawa

 今回から、感覚過敏のことについて、説明をいたします。

 なぜ、ここで感覚過敏のことを取り上げるかと言いますと、幼児期の子どもさんで、言葉が遅い、友だちと一緒に遊べない、友だちとのコミュニケーションがうまく取れない、友だちとの会話についていけない、という発達の不安がある場合、小さいときから、感覚過敏がある、という場合が多いと考えられます。そして、そういう子どもさんが保健センターなどに相談に行ったり、病院に受診すると、その多くが自閉症の疑い、あるいは診断をもらうのです。
 しかし、それは当然違います。なぜ違うか、そういう子どもさんをどう育てるかを、この楽しい広場のブログの中で、お伝えしていきます。

 感覚過敏とは、人間がもつ、触覚、聴覚、嗅覚、味覚などの色々な感覚からの外部からの刺激に対して、不快に、拒否的に、感情的に反応する傾向を言います。感覚過敏は、「感覚統合理論」で、触角防衛という言い方をして説明をしています。

 感覚統合理論とは、われわれ人間は、自分の体を使ったり、道具を使ったり、コミュニケーションをとったり、無意識のうちに周りの環境とうまく関わっていますが、これは、脳の中に入ってくる、触覚や聴覚、嗅覚などのいろいろな感覚を、うまく整理したりまとめたりすること、つまり感覚統合がうまくいっているためだ、という基本的な考え方です。そして、こういう考え方で考えていくと、感覚過敏ということも、取り上げられてきます。ですから、感覚過敏と言うことは、感覚統合理論の中では、その説明はつきやすかったかも知れません。しかし、では、感覚過敏の子どもさんに、どのように接していくか、どのように育てるか、ということは、なかなか社会に広まっていかなかったと考えられます。

 今回は、まず、感覚過敏は具体的にどういうものかを述べていきます。

(1)触覚過敏
①身体に触られるのを極端に嫌がる。
  ・抱っこを嫌がる。
  ・方を抱かれるのを嫌がる。
  ・鬼ごっこをして、触られると痛がる。
②手をつないだり、手を握られるのを嫌がる。
③指先にのりがつくのを極端に嫌がる。
④やわらかい粘土を触るのを極端に嫌がる。芝生や砂の上、絨毯などの上を 
  歩くのを極端に嫌がる。
⑤着替えをするのを嫌がり、逃げ回る。
⑥お風呂で誰かに体を洗ってもらったり、水しぶきを受けることを極端に嫌が
  る。

(2)聴覚過敏
①普通は気にならない、小さい音が気になる。
   → 例えば、乳幼児が寝ていて、お母さんがかすかに寝返りをしたり、部   
     屋のドアのかすかな開く音にすぐ目を覚まして、夜、1~2時間ごとに
     目を覚ます。
②ある特定の高さの音を極端に嫌がる。
   → 例えば、赤ちゃんの泣き声を極端に嫌がる。
③大きな音を極端に嫌がる。
   → 例えば、工事の音、運動会のピストルの音、花火の音、クラッカーの
      音、ピアノの音、人が大勢いるときの話し声などを、極端に嫌がる。
④不規則な音を嫌がる。
   → 例えば、クラシック音楽などの比較的規則正しい音楽や、メトロノーム
     などの規則的な音が好きで、ロックのような音楽を極端に嫌がる。

(3)嗅覚過敏
 水や飲み物を飲むときに、必ず臭いをかぐ、食べ物の臭いを必ずかぐ、人の臭いを必ず嗅ぐ、などです。幼児期に激しい偏食がある場合、口の中の感覚過敏とともに、嗅覚過敏の可能性も考えられる。また、幼稚園や保育園、学校の給食で、いろいろな物が混ざっていると、物が腐っているような臭いに感じて、給食が食べられない、ということもあります。