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ブログ

2020/08/24(月) 12:41 | izawa

 8月23日(日)10:00~12:00、札幌市社会福祉総合センター 第2会議室で、第16回 療育セミナーを開催いたしました。コロナウイルス対策の関係で、定員がいつもの半分の21名でしたが、当日は、児童サービス事業所の指導員の方々、幼稚園の先生、保育士さんなど定員いっぱいの21名の方々に参加いただきました。
 前半は「3才の発達の重要性~3才から人のことを考え始める」というテーマで、「障害以外から原因を考える」という「発達療育」の立場から伊澤が講演をさせていただき、後半は、質疑応答をいたしました。
 質疑応答では、時間が足りなくなるほどいろいろな子どもさんの事例を通した質問が出され、熱気に包まれた時間となりました。

 実は今回、早い段階で定員がいっぱいになったため、9月13日(日)に、会場、内容等すべて同じで、第16回療育セミナーの追加開催をすることになりました。ご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご参加ください。詳しくは、メニューの「療育セミナー」のコーナーに載っておりますのでご参照ください。お待ちしております。

 

 

 

 

2020/08/15(土) 15:00 | izawa

 発達に不安のある幼児期の子どもさんを目の前にした時、なぜ、「障害」以外の原因から考えるのか。

 答えは二つあります。

 一つは、「発達療育」の視点、つまり、子どもの一般的な発達の流れから、個々の子どもさんの発達段階、発達の状態を比較検討すると、発達の遅れや問題行動などの発達の遅れの原因が見えてきます。原因が見えてくれば、それに応じた適切な働きかけをすると、発達の不安が改善します。実際に、13年間の療育教室 楽しい広場の実践の中で、発達の不安をもたれていた子どもさんが、どんどん改善していきました。それが根拠です。

 答えの二つ目は、子どもさんの発達の不安の原因を「障害」から考えていくと、遅れている発達、例えば言葉の遅れ、会話能力の遅れ、自分の世界に入るなどのコミュニケーションの不自然さ、友だちとすぐトラブルになるなど社会性などの原因が,自閉症などの発達障害だと考えるとどうするか。
 「この発達の遅れや問題行動は障害が原因だから、しようがない。受け入れるしかない。遅れている発達は障害のため、大きく伸びる可能性はないだろう。だから、それを補完する別の能力を伸ばして将来の人間としての生活に生かしていこう。」と、考える人たちが出てきます。これを、療育教室 楽しい広場では、「福祉型」の早期療育と呼んでいます。たぶん、これまでのメールや電話のご相談をみると、全国でも「福祉型」の早期療育が多いと推測されます。少なくとも、札幌では多いです。私(伊澤)も、平成26年から5年間、札幌市の放課後等デイサービスで勤務していたのではっきり分かります。

 「それがなぜ悪いの?」そういう声が聞こえてきそうですね。この「福祉型」の早期療育、20才の青年に行うのであれば、それはそれで良いでしょう。たぶん、現在、日本中の福祉の現場で行われていることでしょう。
 しかし、良く考えてみてください。早期療育というのは、発達的に成熟した大人に行うのではありません。これからどんどん成長していく1才代から6才代の幼児期の子どもさんたちに行うのです。まず、人間として大切な言葉、会話、コミュニケーション、社会性の発達を伸ばさなければならないでしょう。それは発達に不安があるとしても同じです。そのために教育があります。補完の能力を伸ばす前に、まず大元の発達を伸ばさなければなりません。たとえ、子どもさんに障害があったとしても同じです。「遅れている発達を伸ばす」です。それ故に、発達療育が推し進めている「発達療育」は、「教育型」の早期療育なのです。

 以上二つが、療育教室 楽しい広場が、「発達療育」をもってして、「障害」以外から原因を考える早期療育を行っている理由です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/08/14(金) 13:44 | izawa

 楽しい広場の個別療育相談とことば伸び伸び教室につきまして、8月は2日(日)に終了いたしました。

 9月ですが、6日(日)と20日(日)の2回開催いたします。会場は両日とも、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で行います。料金は1時間3000円。

 3才児健診や来年の就学に向けて、お子さんに発達の不安をおもちのお父さん、お母さん、さらに幼稚園、保育園からお子さんについて問題ありと言われてしまったお父さん、お母さん、療育教室 楽しい広場は、お子さんの発達の不安の原因を「障害」以外から考え、原因を明らかにし、発達段階に応じた適切な働きかけをして、お子さんの発達の不安を改善していきます。

 詳しくは、メニューの、個別療育相談、ことば伸び伸び教室をご覧ください。

 お待ちしています。

2020/08/12(水) 12:03 | izawa

 今回も、本の内容を紹介いたします。今回は、「第1章 発達療育の特徴」の 『4 療育の基本は「人とかかわっていくこと」』です。

 療育教室 楽しい広場では、幼児期の子どもたちの言語、および知的な能力、そして、対人関係の発達は、「人との社会的相互交渉」平たく言いますと「人とかかわっていくこと」によって伸びていくと考えています。ということは、発達の不安を改善するための基本も、「人とかかわっていくこと」になります。

 そして、就学までの期間を次の二つの段階に分けています。

(第1段階)0才~3才
   → お母さんを基本とした「大人とかかわっていくこと」

(第2段階)3才~6才
   → 子ども同士でかかわっていくこと

 第1段階の大人とのかかわりでは、大人が子どもに合わせてくれますので、人とのかかわりを覚えていく練習の期間を考え、第2段階は、最初はなかなかお互いに合わせることをしない「真剣勝負」の段階になります。当然レベルが高くなりますので、ここで足踏みをしたりつまづいてしまう子どもさんも出てきます。そこが、早期療育の出番でもあります。

 子どもたちが成長していくためには、大人とのかかわりだけではなく、子ども同士のかかわり合いも必要です。そこで、いろいろ刺激し合いながら成長していくのです。ですから、幼稚園、保育園というのは、子どもの成長の上で、貴重な場であるということになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/08/10(月) 18:04 | izawa

 裏手バイバイのその2です。前回は「肘の回外」についてお話ししました。「肘の回外」は1才前後ころから身に付いていきますが、それは体力トレーニングをやるようにお母さんの動作を見て覚えるわけではありません。遊びの中で覚えていきます。
 一番わかりやすいのは、積み木を両手に持ち、拍子木のように打ち合わせてみます。その時、肘が少し外側に回っていますよね。このようにして子どもは「肘の回外」を身に付けていきます。
 つまり、今回のご相談の1才3か月のお子さんはまだ「肘の回外」がきちんとできなかったので、裏手バイバイをしたと考えられます。

 それから、どうしても自閉症のことが心配という場合は、自閉症の根本的な障害のことを考えてみます。自閉症の根本的な障害というのは、脳の機能的な障害のため、人を意識はするが、「人の気持ちや心の状態を感じ取れない」ということです。人とのかかわり、コミュニケーションは、人を意識するだけでなく、人の気持ちを感じ取り、それに応じて自分も適応することによって成り立ちます。では、1才代、2才代の子どもさんたちが、「人の気持ちを感じ取る」ことができているかどうかを、どのようにして見ていけば良いでしょうか。
 療育教室 楽しい広場では、それを子どもさんが、良くも悪くも「人を見て行動しているか」をみます。今回のご相談の娘さんの場合、裏手バイバイをするとお母さんから注意をされていたようで、つい裏手バイバイをしようとして、お母さんの顔を見た途端手を引っ込めていたそうです。これは、「人を見て行動している」そのものです。つまり、人を意識するだけではなく、お母さんの感情を感じ取って行動している、ということです。なので、自閉症の心配はないということです。

 今、裏手バイバイや、クレーン行動など自閉症の迷信で、悩まれているお母さん、お父さん、楽しい広場のブログで何度も確認してみてください。もし、それでも不安であれば、一度、楽しい広場の方にメール相談してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/08/10(月) 16:49 | izawa

 最近、1才3か月の娘さんの「裏手バイバイ」についてのご心配の相談をお受けしました。上のお兄ちゃんの時に読んだ育児書に、裏手バイバイが自閉症の特徴であると書かれていたことを思い出し、一人深く悩まれていたそうです。

 今まで、自閉症の迷信として、クレーン行動、視線が合わない、指さしをしないなどをこのブログで説明してきましたが、確かに裏手バイバイも以前から自閉症の特徴であると、本やインターネットなどで流布されてきました。もちろん、WHOやアメリカ精神医学会の二つの世界基準の診断基準に裏手バイバイは聞いたことはありませんし、なぜ裏手バイバイが自閉症の特徴なのか、その説明を聞いたこともありません。また、これまで「うちの子どもも裏手バイバイしたけれど、自閉症じゃないよ」と笑っておっしゃるお父さん、お母さんにも、たくさんお会いしました。少なくとも、どの子どもさんにも裏手バイバイをする可能性があるということです。そういう場合は、裏手バイバイが自閉症の特徴とは言いません。

 それでも、今現在もこのお母さんのように、お子さんの裏手バイバイで心を痛めているお母さんが、たくさんいらっしゃるかもしれません。

 それで、子どもさんが裏手バイバイの動作をなぜするのかを考えてみましょう。
 一度、手のひらを顔に向けて両手を顔の近くまで上げてみます。その時は別に無理な負担はかかっていません。次にそのままの状態で両手の手のひらを裏返しします。それが普通のバイバイになります。その時少し負担がかかります。それは肘を回して腕を外側に向けているからです。これを「肘の回外」と言います。発達的には1才前後で現れてきます。今回のお子さんは、まだ、この「肘の回外」がまだ十分身に付いていなかったことが原因かもしれないと考えられます。

 つづきは、次回です。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/08/09(日) 17:10 | izawa

 このブログでは、このたび作成をしました、楽しい広場の本『障害以外から原因を考える「発達療育」』の内容を順次紹介をしています。

 今回は、第1章の中の「発達療育の特徴 3 4つの理論を基盤にする」です。

 療育教室 楽しい広場が押し進める「発達療育」は、子どもさんの発達の不安の原因を「障害」以外から考えていきます。それは、子どもの基本的な発達の流れを基本にして、それと個々の子どもさんの発達段階を比較して考えていくものですが、その中で基盤となる理論が4つあります。

1 脳の認知処理機能である「同時処理機能」「継次処理機能」(知能検
 査の一つであるK-ABCの基礎理論であるカウフマンモデルより) 

2 心の理論(イギリスの認知心理学者 ウタ・フリスが1990年代に提
 唱)

3 自律性(発達心理学より)

4 感覚過敏(感覚統合論より)

 以上の4つの理論については、第3章で詳しく説明します。

 

 

 

 

2020/08/08(土) 15:26 | izawa

 現在の日本の早期療育では、「福祉型」の早期療育を行っているところが多いのではないかと考えます。

 「福祉型」の早期療育とは、例えば、言葉が遅い、3才になっても発語が10個くらいで、病院で発達障害の診断がついてる、とします。そのとき、3才の子どもさんは、発語が大きく遅れていて、病院から「発達障害」の診断ももらっているのだから、障害をもっている子どもとしての療育が必要である。この時、何を目的とするか?
 この子どもさんは、「障害をもっているのだから、今遅れている言葉の発達は将来大きく伸びるとは考えられない。しかし、そうであっても将来豊かに生活をするために、言葉以外のコミュニケーションを伸ばしていく必要がある。そのためには、言葉でのコミュニケーションは子どもが混乱しないように最小限にして、その他の例えば、写真・絵・マーク・サイン・ジェスチャーなどを使ってコミュニケーションをする能力を高めていこう、とするものです。
 つまり、障害があるのだから、それを認めて、障害を受けて遅れている能力とは別の能力を伸ばして、障害のあると思われる能力を補完していこうとするものです。

 

 翻って、楽しい広場が推し進めている「発達療育」では、「教育型」の早期療育を行っています。
 「教育型」の早期療育とは、例えば、3才で発語が10個くらいで、病院から発達障害の診断が出ているとします。その時、「教育型」の早期療育では、発達障害の診断があろうがなかろうが、言葉の発達を伸ばします。つまり、発語と言語理解、更には言葉を使ったコミュニケーションです。3才の子どもさんは、20才過ぎの成熟した大人とは違います。障害と診断されていてもいなくても、子どもたちはこれから、いろいろな大切な発達が伸びていきます。3才で発語が10こくらいで、発達障害の診断をもらっているこの子どもさんも同じです。特に、将来社会生活をする上で大切な発達である言葉の発達を今伸ばさなければなりません。伸ばすとは、子どもさんの今の発達段階を把握して、そこから同じ生活年令の発達段階までに近づき、追いつくための働きかけをすることです。つまり、「育てる」ということです。子どもさんに発達障害の診断がついていようがいまいが、同じです。これは、至極当たり前のことです。これが、「教育型」の早期療育です。

 療育教室 楽しい広場では、この「教育型」の早期療育がより多くの全国の早期療育機関で行われることを願って、活動をしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/08/08(土) 14:31 | izawa

 メニューの「療育セミナー」のコーナーでご案内してきました、8月23日(日)に開催予定の「第16回 療育セミナー」ですが、8月7日の段階で定員いっぱいになり、申し込みを締め切りさせていただきました。

 つきましては、このたび、9月13日(日)に、時間、場所、内容等すべて同じで「第16回 療育セミナー」を、追加開催いたします。こちらの方でご都合の良い方、どうぞお申し込みください。詳しくは、メニューの「療育セミナー」のコーナーをご覧ください。

2020/08/06(木) 15:57 | izawa

★発達療育の特徴
 発達療育には、4つの大きな特徴があります。
1 「発達的視点」から原因を考える
2 「教育」としての早期療育
3 4つの理論を基盤にする
4 療育の基本は「人とかかわっていくこと」

 

★今回取り上げるのは

1 「発達的視点」から原因を考える

 ここではさらに項目が3つに分かれます。
(1)子どもの発達の分類
(2)「発達的視点」とは?
(3)「障害」以外に考えられる発達の不安の原因

 ここでは、(2)「発達的視点」とは?を取り上げます。

 

★「発達的視点」とは?

 認知面、あるいは身体・運動面の発達だけではなく、対人関係、つまり言葉、コミュニケーション、人との関係性、情動、社会性などの発達を含め、「発達には一定の流れがある」ということを前提に、発達の流れを基本に置き、個々の子どもさんの発達段階を把握した上で、発達の不安の原因を明らかにすることが、「発達的視点から原因を考える」ということであり、そのあと、それに応じた適切な指導・支援を行い、発達の不安を改善していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 発達の不安が「障害」でなければ何が原因かを考えるとき、その視点となるのが