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izawaさんのブログ

2010/03/22(月) 22:55 | izawa

 現在、日本で幼児期を中心として、子どもの発達の遅れや問題行動の原因として、医学的な観点からの広汎性発達障害や自閉症などが盛んに挙げられていますが、実は、「発達的視点」から見ると、多様な原因が考えられます。そのうち、今回は、広汎性発達障害を含め、代表的な5つを取り上げます。

  

(1)知的な発達の遅れ

 子どもは生活年令に応じた応じた発達をしていく。例えば「3才の子どもは、3才の発達段階である。」ということである。しかし、何らかの身体的な原因で、自分の生活年令に応じた発達段階よりも大きく遅れている場合、具体的には、幼児期であれば1才半~2才以上遅れている場合、知的な発達に大きな遅れがある、と考える。(医学的な診断名は精神遅滞) 知的な発達の遅れを数値として表す場合は、知能検査や発達検査を使う。

 知的な発達の大きな遅れの他に、発達の個人差の範囲内の遅れ(6ヶ月~1才ぐらいの遅れ)があります。言葉が遅れている場合、このような範囲の遅れがよく見られます。このような場合は、例えば、発語が増え、会話ができるようになると(特に3~5才ぐらいの時期に)知的な発達が生活年令応じた発達段階に急速に近づくことがあり、また、発達の遅れがなかなか生活年令に応じた発達段階に近づかない場合もあります。

 

(2)広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー障害等を含む)

 人を意識したり、他の人の意図(考え、心の状態など)を推測して理解するということ、周りの状況や環境に応じて行動する等の「人との関係性の発達」が大きく遅れている場合、人を意識しないで行動することが多くなり、それがパニックや多動などの問題行動につながると考えられる。他にもいろいろな発達障害があるが、ここでは代表的なものとして広汎性発達障害を取り上げる。

 

(3)広汎性発達障害以外の、身体的、医学的な障害、疾患

 例えば、強迫性障害、あるいは以前の病名で言う微細脳損傷など、何らかの身体的、医学的な障害、疾患が原因として考えられるもの。

 

(4)医学的な発達障害ではない、身体感覚の反応の大きな偏り

・例えば、感覚過敏(接触過敏、臭覚過敏、聴覚過敏など)、あるいはその逆の感覚刺激の不十分さ。

・自分の思うとおりにならなかった時や、予想していたことと違う場合、急に大きな声を出したり、激しい言い方で相手に言うなど、ある一部の感情の表現の仕方が人とトラブルを起こす程度に偏っている状態。

 

(5)不適応行動

・子どもは発達段階に応じて、いろいろなことを学習し、経験し、適応していく。

・病気や、広汎性発達障害などの医学的に診断される発達障害ではなく、あくまでも発達の個人差の範囲内で、子どものそれまでの生活経験の仕方、育てる側の働きかけの仕方、生活する上での環境の影響によって、子どもの何らかの発達の不十分、あるいは学習や経験の仕方が適切でないことによる、適応がうまくできていない状態としての不適応行動。

2010/03/22(月) 13:20 | izawa

 今年度の療育セミナーの後半では、広汎性発達障害にだけ目が行きがちな、子どものいろいろな発達の遅れや問題行動の原因とその改善の方法について、実は発達的な視点から見ると多様な原因が考えられことや、それに応じていろいろな改善の方法が考えられることなどを中心に講演を続けてまいりました。その内容について、今回から何回かにわたって述べていきたいと思います。

★発達的視点とは?   → 子どもの一般的な発達過程を基準にして、個々の子どもたちの発達の実態(発達段階、発達の特徴など)を明らかにした上で、それを基に子どもの発達の遅れや問題行動の原因を分析し、発達を促したり、問題行動を改善するための、具体的な働きかけの方法を考えていく、という立場。」 

 

★幼児期の子どもの発達上不安をもつ、具体的な発達の遅れや問題行動

 楽しい広場で行っている「個別療育相談」におけるケースなどを中心に分析すると、今のところ親御さんたちが子どもさんの発達上不安をもつ、具体的な発達の遅れや問題行動は、次のとおりです。でも、今後、増えることも、当然考えられます。

(1)多動  ~ じっとしていない、落ち着きがない、大人の注意をきかない。
    →他の人への関心、意識が欠如しているのではないか、と心配する。

(2)パニック、他傷   ~自分の思うとおりにならないと暴れる、騒ぐ、大声を出し続ける、他の子どもをたたく、など。
   →子どもが状況の変化に対応できず、混乱しているのではないか、と心配する。

(3)友だちと遊べない、集団の中で活動したり遊べない。  
   →他の子どもへの関心、意識が欠如しているのではないか、と心配する。

(4)言葉の遅れ      
   →言葉の理解や、発語が遅れていて、知的な発達が遅れていたり、他の人への関心や意識が欠如しているのではないか、と心配する。

(5)こだわり    ~例えば、ミニチュアカーが大好きで、毎日順番に遊んでいる、あるいは車の車種をほとんど覚えているなど。  
   →こだわりがあれば、広汎性発達障害ではないか、と心配する。

(6)感覚過敏   ~例えば、触覚過敏、聴覚過敏、臭覚過敏、視覚過敏など。
   →例えば、乳幼児の時、触覚過敏で触られるのが嫌なため、お母さんが抱っこしても泣きやます、広汎性発達障害ではないか、と心配する。

(7)人見知りが激しい     
   →人見知りが激しい子どもさんが、広汎性発達障害、高機能自閉症、ア
  スペルガー障害ではないか、と心配する。 あるいは、将来、選択性かん
  もく(話す能力はあるのに、特定の場面、例えば学校でのみ全く話をしな
  い)になるのではないか、と心配する。

(8)人とうまくかかわれず、トラブルが多い。    
   →自分中心に行動してトラブルを起こす場合と、友だちや周りの人と
    かかわる場面も多いが、自分の思うとおりにならなかったりしたとき、
    急に大きな声を出したり、激しい言い方で相手に言うなどして、人と
    のトラブルが多い場合が考えられる。

(9)退行(例えば、赤ちゃんがえりなど)や、チックやしきりに手を洗いたがるなどの神経症的行動が出ている。   
   → 生活上の何らかの原因で退行や、神経症的行動が出、その原因
     が分からなく、発達障害ではないか、と心配する。

2010/03/22(月) 12:32 | izawa

 今年度(平成21年度)一年間にわたり、続けてまいりました、楽しい広場の療育セミナーも、平成22年3月21日(日)の札幌療育セミナーをもって、終了いたしました。実は、3月22日(月)に苫小牧で最後の療育セミナーを行う予定でしたが、参加者希望者が少なく、残念ながら中止をいたしました。この一年間、療育セミナーにご参加くださった皆様方、本当にありがとうございました。

 さて、今年度、札幌、旭川、釧路、苫小牧の4つの市で、毎月1回セミナーを行ってまいりましたが、来年度は、そのうち釧路、苫小牧についての、毎月1回の定期的な療育セミナーは休止することになりました。ただし、年に3回程度、これまでのような療育セミナーを開催できればと、考えております。その際は、このホームページや会報等でお知らせいたしますので、どうぞたくさんの方々のご参加をお待ちしております。

 来年度の札幌、旭川の一年間の療育セミナーの実施計画につきましては、4月に入り、早々に、このホームページ、あるいは会報等でお知らせする予定です。また、来年度、療育セミナーの他に、札幌におきまして、毎月1回、広汎性発達障害や自閉症などの診断を受けたり、その心配が考えられる子どもさんをおもちの親御さん、あるいは家族の方を対象にした、「親子発達サークル」を開催する予定です。広汎性発達障害とはなにか?広汎性発達障害の医学的な診断と、子どもの発達の遅れや多動などの問題行動の原因との比較、等をメインテーマに講演を中心とした内容のものです。これも、4月早々に、ホームページや会報でお知らせする予定です。

2010/01/06(水) 12:30 | izawa

 3才あたりから、将来の社会性(ルールや約束、順番を守る、他の人の嫌がることはしない、人とと協力する等)に向けてのいろいろな発達が伸びていきます。ここでは、社会性の発達に向けて重要な要素である、「自律性の発達」と「集団での活動への参加の始まり」について、述べていきます。

1 自律性の発達

 *「自律性」とは → 自分で自分をコントロールして行動する能力。自己主張と自己抑制のバランスがとれているということ。3才・4才頃から急速に伸張する。

(1)自律性の萌芽の時期(0才~3才)

①人への意識

 ・1才6ヶ月ころ ~ 母親を中心とした養育者とのコミュニケーションを通じて

             「他者の行動から意図(考え、心の状態)を読みとる」能力

             が徐々に発達していく。 → 自分と他者の違いの意識の

             明確化。

②命令や禁止の「内在化」

 → 子どもは、ハイハイや歩くことができるようになることにより、活動の範囲が広がり、それにつれて子どもは危険な場所や状態のところや、他に迷惑をかけるようなところへ行く場面が増えていく。それにつれて、親などの養育者が言うべきことになる、「ダメ」という命令や禁止の言葉を多く聞くようになる。それを繰り返すうちに、子どもは、親などの養育者が言うところの、命令や禁止の意味は分からないが、「○○をしてはいけない。」ということが、だんだん分かってくる。それを、命令や禁止の「内在化」という。

 

(2)自律性の形成と伸張の時期(3才~6才)

①「他者の行動から、意図や目的を読みとる」能力の伸張。

 → 具体的には、「人を見て行動する」ことができるようになる。

②認知面の発達

 → 3才を過ぎてからは、言葉でのコミュニケーションが成立する「言葉の世界」になり、物事の意味がだんだん分かってくる。

③自律性の伸長

 → そして、自分と他の人とのいろいろな面での違いを理解した上で、自己主張・自己実現と自己抑制のバランスをとりながら、自分の行動をコントロールすること、つまり、自律性が急速に伸張してくるのである。

④社会性へとつながる。

 → いろいろな集団での活動を経験することにより、ルールや約束、順番を守る、人に対して嫌がることをしない、等の、社会性が身に付いていく。

 

 

2 集団での活動への参加の始まり

・子どもは、ごっこ遊びをするようになる3才ぐらいから以降、人数の多少はあるが、日常の生活の中で「人とと一緒に活動する」という意味での「集団」での活動を経験していく。それは、家庭であったり、近所の公園であったり、保育園であったり、幼稚園であったり、子ども学習塾であったりする。

・また、3才を過ぎていくと、保育園や幼稚園などで設定された集団での活動、例えば、集団でのリズム遊び、遊具を使った身体遊びなどの場面に参加できるようになる。

・子どもは基本的に、家庭を中心にしてコミュニケーション能力や自律性を伸長させていき、それを基盤にいろいろな集団での生活を経験していく。幼児期の子どもにとって、それまで自分を中心に動いていたのが、他のたくさんの子どもとおやつを食べる、遊具で遊ぶ、絵本の読み聞かせを聞くなどという、集団での生活に沿って活動すること自体、「自分を緩やかに制御する」という経験をしていると考えられる。そして、自律性の伸長ととに、集団での生活の中で、他の子どもとのトラブルを経験することにより、約束や順番を守る、人が嫌がることや危険なことはしない、大人の指示や声がけを聞いて行動する、等の社会性を、自覚的に身につけていくことになると考えられる。  

2009/12/03(木) 10:05 | izawa

 乳幼児にとって、「模倣」というのは、認知面、コミュニケーション、言葉、手指の巧緻性などの技能等の発達をしていく上で、とても重要なものです。とりわけ母親(養育者)との間の模倣は、基本になります。

 ここでは、コミュニケーションという面から、「模倣」を見ていきたいと思います。つまり、コミュニケーションという面から見ると、「模倣」にはどのような特徴があるのか、ということです。

 

 具体的な例として、「チンパンジーとヒトの模倣能力の研究」(明和政子氏、2006年)を取り上げます。

○チンパンジーの母親が、モノを介して子どもと関わるやり方は、ヒトの母親のそれとは本質的に異なる。

○チンパンジーの母親は、モノを介して乳児と関わることはほとんどない。そのため、チンパンジーの乳児は、モノの機能や操作方法を自分自身で試行錯誤しながら、それぞれの子ども自身のやり方で身につけていく。

●それに対して、ヒトの母親は、乳児とのコミュニケーションにおいてせっせとモノを取り入れ、鏡のように乳児に対して振る舞う。

●ヒトの乳児は、母親との間で模倣をすることにより、モノの知識を「他者との関係性」を基盤に学ぶ。

●こうした三項関係(母親、乳児、モノ)に基づくコミュニケーションは、「モノに関わる他者の行為の目的や意図を予測する」ことを可能にする。

●そして、ヒトはモノを扱っている他者の身体の動きそのものから、その背後に潜む「心の状態」を察し始めるのである。

         ↓

*このようにして、人間は、「相手の意図や目的を理解して模倣する」ことができるようになる。

*これに対して、人間にもっとも近いとされるチンパンジーは、相手の意図や目的を理解することなく、表面上だけで、同じ行動を模倣するのである。

 

2009/11/03(火) 16:44 | izawa

 今回は、感覚過敏といじめの問題について考えてみたいと思います。

★感覚過敏とは?

 よく、広汎性発達障害、あるいは自閉症の人に多いと言われますが、もちろん逆に人と一緒にいることが大好きな人にも感覚過敏の方はいます。ですから、感覚過敏イコール広汎性発達障害、あるいは自閉症ではない、ということを、まずご理解いただきたいと思います。

 感覚過敏と言われるものは、具体的な例として、次のようなものがあります。

(1)触覚過敏                                        人に触れられるのを極端に嫌がる。あるいは、人と握手や手をつなぐ時の手の汗ばむ感じが嫌で、握手や手をつなぐことを絶対にしたがらない。

(2)聴覚過敏                                         ある特定の音、例えば赤ちゃんの泣き声、外を通る車の音、運動会のピストルの音などを極端に嫌がる、あるいは、クラッシック音楽など比較的規則正しい音楽は好きだが、ロックなどの音楽は極端に嫌がる。

(3)臭覚過敏                                                      学校の給食などで、いろいろな料理のにおいが混ざってると、ものが腐っているようなにおいに感じて、給食が食べられない。

(4)知覚過敏                                       人間には、ものを覚えたり理解していく時の処理の仕方に、2つの方法があると言われている。一つは、本を読みながら物事を順序よく、整理して覚えていくような「継次処理」、もう一つはカメラで写し取るようにして視覚を中心にして覚えていくような「同時処理」である。このうち、「同時処理」の方が極端に強い場合、例えば、冷蔵庫の中の物の位置が一つ違っただけでパニックになってしまうことがある。

 

★感覚過敏といじめの問題

 感覚過敏の中で、例えば手の汗ばむような感じが極端に嫌で、人と握手をしたり、手をつなぐことを嫌がる子どもさんがいた場合、それが小学校や中学校であっても、他の子どもさんは理由が分かりませんから、握手や手をつなぐことを拒否されたと思い、「なんだ、こいつ」と思われてしまい、だんだんいじめの対象になっていく可能性が考えられます。

 また、給食の時、いろいろな料理のにおいが混ざると、物が腐ったようなにおいに感じて給食が食べられない、という場合、偏食というより、「わがままな子」と他の子どもさんには写ってしまい、いじめの対象になっていく可能性が考えられます。

 感覚過敏の場合、いろいろな感覚過敏を併せ持っている場合が多いようです。そして、これらの場合、先生や大人の方々が、感覚過敏の可能性を理解し、もし感覚過敏であれば、周りの子どもたちや大人の方々に理解をしてもらうような働きかけが、とても重要になってきます。 

2009/10/27(火) 09:24 | izawa

〔1〕象徴的(前概念的)思考段階(1才半~4才ころ)

○運動感覚的なシェマが内面化され始めてイメージが発生し、それに基づく象徴的行動が開始される。

○コトバ記号の組織的獲得が急激に前進する。

○「見立てて遊ぶ」象徴的遊びが盛んになる。

(意味されるもの) 例えば  「積み木を」

(意味するもの)  例えば  「電車に見立てる」

 

*ただし、この時期のこどもの「コトバ」や「意味」を支えているものは、子どもの個々のイメージを中心とした「前概念」というべきものである。

*犬の概念に見られるような、分類に属する個との関係の把握は十分ではない。

*前概念に基づく推理は、「特殊から特殊」に結びつく、いわゆる転導的推理が行われやすい。

 

〔2〕直感的思考段階(4才頃~7・8才ころ)

○概念が進み、事物を分類したり、関連づけたりすることが進歩してくる。  

   → その際の判断が、いまだ直感作用に依存している。

*分類や状況の理解の仕方が、そのとき、そのときの知覚的に目立った特徴に左右され、一貫した論理操作は見られない。

*いわゆる、不変量の「保存」がまだ十分成立していない。

*論理的な思考の枠組みができあがりつつも、知覚の束縛から抜けきれずに、両者が葛藤しながらも、知覚が優勢なのが、この段階の特徴である。

 

〔3〕具体的操作段階(7・8才~11・12才)

○自分が具体的に理解できる範囲のものに関して、「論理的な操作」によって、思考したり推理したりできる。

○類(クラス)と関係(系列)についての思考の枠組みができ、数についての理解が成立する。

○自己の頭の中で、筋道を立て、物事を体系立てて考えることが可能になってくる。   → 現実を論理的に再構成することが可能になる。

 *ピアジェはこのような「論理的思考操作の体系」を「群性体」と呼び、その成立が子どもの認識の発達の過程の上において、極めて重要であることを強調している。

 

〔4〕形式的操作段階(11・12才~)

○青年期に入るとともに開花する段階。

○「仮説演繹的」な形で推理することが可能になる。  

 → 結果が現実と矛盾していても、可能性の文脈において、ものを考えることができるようになる。 

*思考の対象となるのは現実そのものではなく、「命題」(判断を表したもの)である点が、この段階の特色である。 → 「操作(命題)の操作」、つまり「二次的操作」と呼ばれるのはこのためである。

*この段階で、表象的構造は、一応完成される。

*思考の「内容」から独立した形で、論理の「形式」の通用が可能になってくる。

 

 今年、平成21年(2009年)1月から、9ヶ月間、14回にわたって続けてまいりました、ピアジェの認知発生段階説の重要なポイントの概要についての連載は、一応これで終了いたします。これからも勉強をして、子どもの発達の理解に努めていきたいと思っております。

        

2009/10/27(火) 08:33 | izawa

〔第5段階〕(1:00~1:06ぐらい)

○第三次循環反応

(例) → 同じものをベッドの上から落として喜ぶ。

      ・高いところから落とす

      ・低いところから落とす

      ・近いところへ投げる

      ・遠くへ投げる

*調整的要素、自分で変化を作り出していく。

*バリエーションのある繰り返し活動。

 

★循環反応

・循環反応は、同じ反応を繰り返しながらも、それがだんだんその中にいろいろ なものをとりいれ、しかもそれに自分のバリエーションをつけ、自分で自分の動作の適用範囲や動作の仕方を広げ、より柔軟な行動ができるようになり、それを現実の問題解決の場面の手段として用いていく。

 

〔第6段階〕(1:06~2:00ぐらい)

★内面化

 → 心の中で思い浮かべる。心の中でやることができる。

(例)「遠くにあるものを棒でとる」

〈第5段階〉

・第三次循環反応的に、バリエーションをもっていろいろやってみて、その中で一  番成功した方法を取り入れていく。

〈第6段階〉

・必ずしも試行錯誤をやらなくとも、棒の先をいきなり物の向こう側へ先をもっていって、こちらへ引っかけることがやれたりする。

       ↓

*現実に動作に移して調べる前に、頭の中でいろいろ試し、予想してみる。

*心内実験で、実際に、ある行動を代理させることができる。

 

★内面化の重要性

・外へ出ていた行動を頭の中でやれるということ。しかも、それが実際に動作でやるよりも、より組織化された形で組み立てることができる。

・後の表象活動(あるものを、他のあるもので表す)として、イメージとか概念等とともに、思考活動の基本になっていく。        

2009/08/24(月) 11:28 | izawa

【第4段階】(0:08~1:00)

★「物(対象)の永続性」の理解・・・・物の成立、物の保存

   ・遊んでいたおもちゃに布をかぶせる。

          ↓

   子どもはすぐに布を払いのけて、その下のおもちゃを取り出す。

          ↓

 *物が見えなくなっても、物は物自体として存在している。物の概念の基本ができあがる。 つまり、物は見える見えないにかかわらず、物として存在する。

 

★二つのシェマの協応

 子どもの意図 → ①つかむ(目的) ②布をはらう(手段)

                       ↓

               「手段ー目的」関係

 

★インデックスの成立

 ・物の部分を見るだけで、そのものが分かる。

 ・物ある部分が、そのものを意味する記号(インデックス)としてとらえ始める。

 

★第4段階の特徴

(1)物の成立

(2)意図の発生

(3)手段ー目的関係の成立

(4)インデックスの成立

2009/08/06(木) 00:31 | izawa

☆知能=同化と調節の適応状態  ・・・・・・・ 同化=調節 

 遊び ・・・・・・・  同化 〉 調節(覚えた遊び方で遊ぶ)

 模倣 ・・・・・・  同化  〈 調節(新しい遊び方を覚える)

 

☆【感覚運動期】(0才→1才6ヶ月~2才)

〈第1段階〉(0才→1ヶ月~2ヶ月)

  ・反射的な活動の段階

  ・反射的なシェマを行使して、外界を取り入れていく。

〈第2段階〉(1ヶ月~2ヶ月 → 3ヶ月~6ヶ月)

  *第一次循環反応

    → 自分の身体に限った感覚運動の繰り返し

        ・手を開いたり、閉じたり

        ・首を繰り返し振る

        ・同じ声を繰り返し出す。

    → ピアジェにとっては、循環反応のシェマというのは、その子どもの発展    

      の起縁として重要なものである。    

〈第3段階〉(3ヶ月~6ヶ月 → 8ヶ月くらい)

  *第2次循環反応

    → 物が取り入れられている繰り返し反応

        ・シーツの端を繰り返し引っ張る

        ・ガラガラを繰り返し振って喜ぶ

    → 外界の事物に対する働きかけや、外界に変化をもたらす自分の動作

      に興味をもっていく。

  *「目と手の協応動作」の成立

    ・ 「見るシェマ」と「つかむシェマ」が協応

             ↓

      「見てつかむシェマ」という、新しいシェマを生み出す。

             ↓

     視覚的世界(見る)と動作的空間(手でとらえる)の結合