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izawaさんのブログ

2016/08/08(月) 21:39 | izawa

 何度かご案内してまいりました、療育教室 楽しい広場の、大阪、横浜におきましての療育相談ですが、まだ、若干予約の枠が残っていますので、最後のご案内をさせていただきます。

 現在、予約の枠が残っていますのは、次の5つです。

○大阪
  8月13日(土)  11;30~12:30
             13:15~14;15
     14日(日)  9:00~10:00

○横浜
  8月16日(火)  15:45~16:45
     17日(水)  9:00~10:00

★8月10日(水)の夕方までであれば、調整は可能と思われます。10日の場合は、連絡先の電話番号をお伝えください。電話で調整をいたします。ご連絡、お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/08/02(火) 19:42 | izawa

 今回は、人とかかわる力を育てるための2つ目の視点である、「人とのかかわりの活性化」について、述べていきたいと思います。

 人とかかわる力を育てるため、前回に述べましたように、「一対一のかかわる力」を育て、そのあと、かかわる範囲を広げ、かかわる力の質を高めていくために、「人とのかかわりの活性化」を考えていきます。

 

★人とのかかわりの活性化の流れ

1 母親とのかかわり(0才~1才半:始歩の頃)
 子どもさんにとって、人とのかかわりは、基本的に、お母さんに守られている、という「安心感」を基盤として、お母さんとのかかわりから、学んでいきます。これについては、「楽しい広場の実践指導方法 3」で述べていますので、ご参照ください。

2 周囲の大人とのかかわり(1才半~2才代)
 お母さんとのかかわりを中心にして、そこから範囲を広げて、お父さん、兄姉、おじいちゃん、おばあちゃん、保育園の先生など、周囲の大人とのかかわりができてきます。その場合、かかわる相手は大人ですから、基本的に、大人は子どもさんに合わせますので、この段階で、人とのかかわりの基礎を身につける、と考えられます。
 発語が少ない、多動などの、発達に不安がある子どもさんの場合は、この段階から、大人とのかかわりとして、楽しい広場のような療育教室の指導者とのかかわりが、含まれてきます。

3 子どもとのかかわり(3才代~4才代) 
 
基本的には、3才頃から「ごっこ遊び」が始まり、4才くらいから、保育園や幼稚園での、仲の良いお友達の名前が出てくるようになります。そして、そのあと、その仲の良いお友達と一緒に、遊ぶようになります。おうちで、友だちの名前が出てくるようになれば、人とかかわる上での意識が、今までの周囲の大人から、子どもさんに広がったことを意味します。
 これは、大きなステップを上がろうとしている、ということです。つまり、今までは、相手の大人が子どもさんに合わせてくれましたが、今度は、相手に合わせてくれない、自分と同じ子どもさんに、かかわる相手が広がることを意味しているからです。
 つまり、「人とのかかわり」において、それまでは練習期間、そして、これからは真剣勝負の実践の時期に入る、ということになります。ですから、この時期、比較的すんなり、友だちと一緒に遊んだり、活動できたりする子どもさんもいれば、この段階でつまづいたり、足踏みをする子どもさんも、当然出てきます。

 そして、ここが重要なポイントでもあります。この時期、、すんなり友だちとのかかわりに入っていけない子どもさんには、2つの類型があります。
 一つは、友だちと遊びたいのだけれど、なかなかうまく遊べない、という場合。そして、もう一つは、まだ、かかわる意識の範囲が友だち、つまり周囲の子どもさんに広がっていない、場合です。一番分かりやすいのは、おうちで、友だちの名前が出でこない、出てきたとしても一人か二人で、いつも同じで、一緒に何をしたかが出てこない、などです。
 つまり、友だちとかかわる時期入るためには、周りの子どもさんたちに意識が広がらなければ、始まらない、ということです。
 どちらの場合でも、家庭、保育園、あるいは子ども教室、音楽教室などで、大人が媒介になって、他の子どもと一緒にかかわる場面を作っていくことが必要になってくるのではないかと思います。小集団に慣れるというのではなく、小集団の中で、友だちとの一対一のかかわりを築いていくということです。
 前者の場合は、ちょっとしたきっかけで、友だち関係が動き出す、という可能性が高いと思われますが、後者の場合は、時間と経験が必要と思われます。

4 子どもの小集団でのかかわり(4才~5才)
 友だちと一対一で遊べるようになった後は、子どもの2~3人から、4~5人の小集団で遊んだり活動し合ったりするようになると考えられます。この場合、子どもだけの小集団や、先生など大人が入った小集団での活動が、考えられます。幼稚園や保育園での自由遊びなどの時の活動が、そのイメージになります。
 ここでは、集団の中での、それぞれの子どもさんとの一対一のかかわり、そして、自分と何人かとの集団を意識したかかわりなど、今までにない、人とのかかわり方を身に付けていくことになります。

5 子どもの大集団でのかかわり(5才代~6才代)
 子どもの小集団でのかかわりと、重なるところもありますが、子どもの小集団を経験していくと、先生や保育士などの、何人かの大人と、自分を含めた、10人、20人、30人程度の、大きな集団でのかかわり方を身に付けていきます。
 つまり、大人が、自分を含めた子ども全体に言ったことを聞き、理解して、他の子どもさんと同じように、あるいは、同時に友だちを意識しながら行動する、ということです。
 具体的には、クラスの朝の会、帰りの会、集団でのお遊戯やリトミックなどが考えられ、その延長上に、運動会や発表会などが考えられます。そして、この大きな集団でのかかわりが、小学校での生活につながっていくものと、考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/08/02(火) 10:50 | izawa

 療育教室 楽しい広場では、8月に大阪市と横浜市で、個別療育相談を行います。

 2才、3才、4才になっても、発語がない、あるいは10個~20個くらいと非常に少ない、友だちとの会話についていけない、友だちと遊べない、幼稚園や保育園で、一人ですぐどこかへ行ってしまったり、集団から離れてしまう、落ち着きがない、あるいは、自分の思う通りにならなければ、大声を出して泣き叫ぶ、などの発達の遅れや行動面での課題がある子どもさんに対して、発達を正確に把握して、それに対応した適切な働きかけをして、遅れている発達を伸ばし、課題のある行動を改善していく、というのが、療育教室 楽しい広場のやり方です。

 例えば、3才で発語が10個しかない子どもさんがいて、親御さんは、何とか発語を増やしたいと保健センターなどの発達相談に行きますが、発達検査をして、発達にでこぼこがあるから、発達障害の疑いがあるので、専門の療育機関に行くことを勧められます。あるいは、病院を受診することを勧められます。ただ、この発達相談のほとんどの場所で、発達障害以外の、発語が遅れた原因を考えたり、説明をしてくれません。あるいは、どうしたら、発語が増えるかを教えてはくれません。親御さんは、それが一番知りたいはずですよね。それは、もちろん病院でも、発達支援センターでも、あるいは、心理士さんや言語聴覚士さんもそうですね。発達障害なのだから、大きくは伸びないということなのでしょう。

 しかし、良く考えてみてください。たとえ、障害があったとしても、診断名がついていたとしても、2才、3才、4才の子どもさんで発語がなければ、あるいは少なければ、発語を増やす、そして会話ができるように、指導をしていくのが、早期療育ではありませんか?それを、残念ながら、日本中の多くの相談機関、療育機関でされていません。でも、それは、大変な大問題です。

 療育教室は、それに対して、具体的な理論、方法論を提示し、実績を積み上げてきました。実績とは、お子さんたちが、変わった、成長した、ということです。
考え方や方法論はたくさんあってかまいません。実際に発達に不安がある子どもさんに対して、発達を伸ばす、行動を改善するための療育機関がたくさん出てきて欲しいです。
 その第一歩として、親御さんに来ていただいて、楽しい広場の「発達療育」の考え方、方法論を知っていただいて、おうちで療育を実践され、お子さんたちが成長をされることを切に願っています。

 

★大阪、横浜の療育相談
 ○大阪では、大阪府社会福祉会館を会場に
   8月 12日(金) 407号室
        13日(土) 203号室
       14日(日) 407号室
  の日程で行いますが、12日は予約が全部入っています。13日と14日はま
  だ、空きがあります。

 ○横浜では、ウィリング横浜を会場に
   8月 16日(火) 9階討議室3
       17日(水) 9階討議室3
  の日程で行います。こちらは、まだ4件空きがあります。

〈時間帯〉(大阪、横浜とも)
① 9:00~10:00  ②10:15~11:15  ③11:30~12:30
④13:15~14:15  ⑤14:30~15:30  ⑥15:45~16:45

〈料金〉
  1時間 4000円

〈問い合わせ先〉
   mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 両会場とも、まだ少し予約の空きがあります。発達に不安をおもちのお子さん、親御さん、是非、一度、療育教室 楽しい広場の療育相談にいらしてください。お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/08/01(月) 20:53 | izawa

 人とかかわる力を育てるためには、2つの視点から働きかけていきます。

1 「一対一のかかわる力」を育てる。
2 「人とのかかわりの活性化」を図る。

 「一対一のかかわりを育てる」ことは、人とのかかわりの基本を育てることを意味し、「人とのかかわりの活性化を図る」ということは、人とのかかわりの応用を順序を追って経験していく、ということを意味します。
 

 今回は、「一対一のかかわる力を育てる」について、述べていきます。

 

★一対一のかかわる力を育てる

 人とかかわる力の基本である、一対一のかかわる力を育てるには、2つの状況が考えられます。

(1)母親との一対一のかかわりを積み上げる。
 基本的には、お母さんとのかかわりを基盤にして、子どもたちは一対一のかかわる力を育てていきます。お母さんとのかかわりが極端に少ないと発語が遅れることなどが考えられ、「待つ」とか「我慢する」などの穏やかな制御を、お母さんとのかかわりの中で経験しないと、感情のコントロールが不安定になる、ということが考えられます。お母さんとのかかわりが極端に少ない場合、それを増やす方法は、楽しい広場の実践指導方法3で、説明をしておりますので、ご参照ください。

(2)大人との一対一のかかわりを積み上げる。
 子どもたちは、お母さんとのかかわりを基盤にして、お父さん、兄弟姉妹、おじいちゃん、おばあちゃん、保育園や幼稚園の先生など、基本的に大人とのかかわりの範囲を広げながら、積み上げていきます。
 ただ、ここで、同じ生活年令の子どもさんより、人とかかわる力が弱いと思われる子どもさんがいます。
 例えば、3才で発語が10個くらいで、おかあさんとのかかわりが極端に少なかった子どもさんがいとしたら、まず、お母さんとのかかわりを増やすようにしますが、そのほかに、大人との一対一のかかわりを経験する必要があります。そういう場合、お父さん、兄弟姉妹、おじいちゃん、おばあちゃんとのかかわりでは、なかなかその力を伸ばしていくことが難しい場合が多いですね。

 そういう時こそ、療育教室 楽しい広場のような療育教室の出番になるのです。つまり、指導者が子どもさんに、お母さんとのかかわりの他に、大人との一対一のかかわりの経験を積み上げ、その力を伸ばしていきます。

★ここで、一対一のかかわる力を育てる上で、具体的に必要な力を確認しま
 す。

①「相手を見て、人の話を聞く」という、人とのかかわりの基本を身につける。
    → 楽しい広場では、このことを「学ぶ態勢」と呼んでいます。
②「相手の気持ちや心の状態を感じ取る」という、共感性を身につける。
③「相手の心の動きを推測し、行動を予想する」という、心の理論を身につけ
  る。
④「待つ」「ちょっと我慢する」という、緩やかな制御を身につける。
    → これが、3才以降、「自分で自分の気持ちや行動をコントロールする」
      という、自律性につながっていく。
⑤①~④の力を基盤にしながら、人を含めた「環境」に、効果的に(上手に、適
  切に)働きかける力である、有能感(コンピテンス)を育てる。

 

 それでは、ここで、療育教室 楽しい広場での「ことば伸び伸び教室」の様子をご紹介します。
 楽しい広場に来ていただいたら、指導者と机をはさんで座ります。お母さんやお父さんは、お子さんの横に座っていただきます。そして、個々の子どもさんの発達の実態に応じた興味のあるもの、例えば、絵カード、絵本、積木、リトミック、パズル、ブロック等々ですが、それらを一緒に取り組みながら、一対一のやりとりを行っていきます。最初は、1分もじっとしていなかった子どもさんが、20分、30分、40分と席に座りながら、指導者と一緒にやりとりができるようになっていきます。
 では、それだけやりとりが続くということは、どういうことを意味しているのでしょう。
 まず一つは、「相手を見て、人の話を聞く」ようになってきた、ということを意味します。つまり、一方的ではない、コミュニケーションが身についてきた、ということです。そして、同時に、「待つ」「ちょっと我慢する」という、「緩やかな制御」ができるようになってきた、ということでもあります。
 そして、いろいろな内容のやりとりが続くということは、「環境に効果的に働きかける力」である、「有能感(コンピテンス)」が育ったということであり、更に、指導者とのやりとりを通して「相手の気持ちを感じ取る」という力である「共感性」も育っていると言えます。
 さらに、いつも指導の最後に簡単なおやつを出すのですが、終りが近づくと、おやつの方に視線が行ったり、あるいは指差しをする子どもさんもいます。これは何を意味するかというと、「相手の心の動きを推測し、行動を予測する」という、「心の理論」が育っているということを意味しているのですね。

 このようにして、療育教室での一対一のかかわりが、お母さんとのかかわりとともに、子どもさんのかかわる力を育てていくのです。今の早期療育で、このような療育の場が必要なのですが、今までも何度も申し上げているように、ほんのわずかしかないように思われます。是非、日本中にたくさん増やしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/08/01(月) 12:28 | izawa

 言葉の発達が遅い、あるいは、行動面に課題があるなどの発達に不安がある場合、「人とかかわる力」が十分発達していないことが考えられます。

 子どもさんの発達を考えるとき、考えたり、判断したりする「知的な能力」が重要になりますが、人間として生きていく上でもう一つ重要な力、つまり「社会性」の柱になっていくのが、この「人とかかわっていく力」です。

 子どもさんにとって、「人とかかわっていく」ということは、母親との「安心感」を基盤に、他の人と一緒にいることや、遊ぶことが心地よく、楽しいことであるという経験を基礎にして、自分の気持ちを他の人の気持ちに関連させ、結びつけてやりとりをすることと、考えられます。そして、それに加え、自律性を伸ばしていくことにより、集団での活動や生活に適応できるようになる、と考えられます。

 今回は、「人とかかわる力」の基盤となる要素について述べていきます。

 

★「人とかかわる力」の基盤となる要素

1 愛着行動   
 
基本的に子どもは、母親に愛され、守られていると感じると、感情の基盤が安定し、思いやりのある感情のやりとりを経験し、学んでいきます。このとき、子どもに「安心感」があると考えられます。そこで、この母子の絆を基に、自分以外の人に接触し始め、触れたり、触れられたりすることを喜び、心地よく思うようになり、更に、人のそばにいることを楽しむようになり、他の人と遊ぶことを身につけていきます。

2 共感性の発達
 子どもは、自分自身の気持ちが分化され、豊かになっていくと、他者といろいろな関係を作る過程の経験の中で、「相手の感情や考え、意思などを感じ取る」ことができるようになります。これを「共感性」と言います。では、この「他者と色々な関係をつくる過程の経験」ということが、具体的にどういうことかを考えてみます。
 ここでは、作業療法士の木村 順氏の説明を取り上げながら、それに若干伊澤が付け加えていきたいと思います。

 木村氏によると、乳幼児期、「○○を共有する、心の働き」により、共感性が発達するとします。具体的には、次のようなことです。
(1)表情やまなざしを共有する。
    → 笑顔を見せると微笑み返す。目と目が合う。
(2)動作やしぐさを共有する。
    → ものまねの始まり。赤ちゃん芸。
      【注:伊澤】~イナイいないバー、リトミック
(3)物(おもちゃ等)を共有する。
    → 手渡すと受け取る。「ちょうだい」で、差し出す。
(4)興味の対象を共有する。
    → ジョイント・アテンション
      【注:伊澤】~例えば、幼児番組のキャラクター、アニメの主人公な
              ど。
*そして、伊澤が上記の4つに付け加えるものとして
(5)注意の共有
    → 指差し、showing(ショウイング)・・・「ママ見て」と物を見せにくる。
などが、挙げられます。

3 「心の理論」の発達
 「他の人の気持ちや心の状態を感じ取り」(共感性)、そして、その上に、「相手の心の動きを推測し、行動を予想する」ということが、発達していきます。これを「心の理論」と言います。目に見えない心の動きを推測し、行動を予想するので、「理論」と呼ばれています。この「心の理論」は、1才ころから発達すると言われています。
 そして、4才ころになると、「相手の立場になって考える」ことができる段階になります。しかし、一方で、この段階では、「ウソ」「だまし」を理解するようになります。つまり、口にする言葉は、必ずしも事実や真意ではなく、時には事実と異なることを意図的に言って、相手をコントロールする、と言うことが分かってきます。
 更に、9才ころには、「相手の気持ちを傷つける言葉が分かる」ようになってきます。また、「目つきを見ただけで、相手の気持ちを判断できる」ようになるのもこのころです。

4 有能感(コンピテンス)の増大
 子どもが「相手の感情や考え、意思などを感じ取る」ことができるようになる「共感性」や、「相手の心の動きを推測し、行動を予想する」という「心の理論」を発達させ、それらを基礎としたかかわりを積み重ねることにより、子どもは、「人を含めた周りの環境に、効果的に(上手に、適切に)働きかけられる」ようになっていきます。それを「有能感」(コンピテンス)と言います。
 具体的には、、例えば、楽しい広場での「ことば伸び伸び教室」の一対一の個別指導で、積木をしているとき、指導者が「そのアンパンマンの積木を積んで、アンパンマンのおうちを作ろうか?」と言うと、指導者と一緒に積木を積み始めて、家をイメージしたものを作ったり、指導者が「後片付けしようか?」と言うと、一緒に積木を箱の中にしまい始める、などです。

5 自律性の発達
 
自律性を伸ばすということは、「自分の気持ちや行動を自分でコントロールする」ことを身につけていく、ということです。言い換えると、自己主張と自己抑制のバランスが取れる」ということです。つまり、良くも悪くも、人を見て行動ができ、場面や状況に応じて、自己主張、自己抑制ができる、というものです。だいたい、3才から4才にかけて、急速に伸長します。
 1才から3才にかけての子どもは、「自己主張と自己抑制のバランスが取れる」まではいきませんが、お母さんや他の大人の、日常生活の中のいろいろな場面での禁止や命令を受け入れたり、待つことや我慢することができたりすることで、自分の気持ちや行動をコントロールしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/31(日) 19:25 | izawa

 ★幼児期においての、「人とかかわる」とは?

 母親との「安心感」を基盤に、他の人と一緒にいることや遊ぶことが心地よく、楽しいことである、という経験を基盤にして、自分の気持ちを他の人の気持ちに関連させ、結びつけて、やりとりをすること、と考えられます。

 

★お母さんとのかかわりを増やすための方法

(1)一緒に遊ぶ
 朝から晩まで、子どもさんと一緒にいる、あるいは、ずっと話しかける、ということではありません。一日の中で、ご家庭の状況にもよりますが、30分~2時間くらい、子どもさんの好きな遊びで構いませんので、一緒に遊ぶ、ということが重要と思います。
 その中で「○○ちゃん、その積木取ってくれる?」「このぞうさん、かわいいね」「お母さんも、アンパンマン描いちゃおうかな?」などと、お母さんが子どもさんに話しかけることがあると思います。お互いに黙って遊ぶということはないですよね。そして、言葉だけではなく、動作、表情、声、しぐさなどで、いろいろなかかわりが、自然に出てくると思います。

(2)日常生活の場面での、一対一のかかわり
 一緒に遊ぶことのほかに、一日の日常生活の中で、食事の時や、着替えの時、トイレの時やお風呂の時など、お子さんとお母さんが、時間は短いですが、一対一でかかわる場面があると思います。
 例えば、冷蔵庫の中のジュースが欲しいとき、いつもは、ただお母さんを冷蔵庫まで引っ張っていき、お母さんがすぐジュースを出すところを、「○○ちゃん、ジュースが欲しいの?じゃあ、ジュースって言ってごらん」と言って、言えても言えなくても、1回言わせてみたり、「ジュースとミルクとどっちが欲しいの?」と、お母さんが両方持って見せ、言葉で言わせたり、自分で手で取らせたりします。あるいは、おやつを食べるとき、「あけて」「ありがとう」「おいしい」などを1回、言えても言えなくても、言わせてみます。特に、食べる時などは、お子さんも必死になりますから、言葉が出やすくなります。
 ただ、これらは、一日に5場面も6場面もということではなく、1場面か2場面で構いませんので、それを、そのかわり、毎日続けるようにしてみましょう。

(3)日常生活の各場面で、「待つ」「ちょっと我慢する」「自分のことは自分です
  る」
 一日の日常生活の中でもう一つ、それは、「ちょっと待っててね」「今は少し我慢してね」などの、「待つ」「ちょっと我慢する」ということや、遊んだ後の後片付けや簡単なお手伝い、あるいは、着替えや手洗いなど、「自分でできることを自分でする」という、自分を「緩やかに制御する」場面をつくり、経験させていくことも、お母さんとの一対一のかかわりを増やし、かかわる力を育てる上で、重要と考えれられます。つまり、「緩やかに自分を制御する」とき、お子さんは、お母さんを見て、お母さんの話を聞こうとします。これは、「相手を見て、人の話を聞く」という、コミュニケーションの基本、楽しい広場では「学ぶ態勢」とも呼んでいますが、それが育つということなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/31(日) 14:00 | izawa

 今回は、2才、3才、4才くらいの子どもさんで、発語が10くらいと非常に少ない場合の指導方法を考えていきたいと思います。

 まず、2才、3才、4才くらいの子どもさんで、発語が10こくらいと非常に少ない原因を考えてみます。健診や発達相談に行きますと、その原因は、ほとんどが発達障害です。ただ、そんな単純な訳はないですよね。

 療育教室 楽しい広場で療育相談や指導を始めて、今年で10年目に入り、直接、相談を受けたり、指導を行ったお子さんは、延べで数えて2500人から3000人くらい、絶対数としても600人から700人くらいと思います。そのほかに、メール相談や電話相談を含めますと、更に少なくとも500人は増えると思います。そして、メールや電話相談の多くは、北海道以外の方です。

 それらの経験の中で、2才、3才、4才の子どもさんで、発語が非常に少ない(だいたい10個くらい)というお子さんが、とても多かったですね。今でも、多いです。そういうお子さんの親御さんたちは、なぜ、楽しい広場に来られたかと言いますと、ご自分で不安に思ったという方もおられますが、非常に少なく、ほとんどは、健診や発達相談などで、発達障害の可能性、あるいは医師には診断を受けたりした後、「本当にそうなのか」「どうしたら言葉が増えるのか」ということを確認したくて、楽しい広場に来られました。

 それらの経験の上で、発語が少ない原因を考えたとき、大きく6つのことが考えられました。

1 感覚過敏
2 同時処理機能が強く、一人遊びが多い。
3 待つ、我慢する、などの、穏やかな制御を経験していない。
4 テレビやDVDを毎日、ほとんど一日中見続けている。
5 人見知りが強い、人と会うと緊張する。
6 全体的に発達が幼い感じがする。(個人差の範囲の遅れ)

 さて、この6つの考えられる原因で、6以外の、1~5の項目の、共通した、かつ、重要な特徴があります。それが、「お母さんとのかかわりが、極端に少ない。」ということです。

 子どもさんは、お母さんに守られているという「安心感」をベースにして、基本的に、お母さんとのかかわりの中で、「人とのかかわり」を身に付けていくと考えられます。そのかかわりの中で、「相手に伝えたい」という思いがたくさん出てきて、その上に乗っかる形で、発語が出てくると考えられます。
 言い換えると、何らかの理由で、お母さんとのかかわりが極端に少ないと、「相手に伝えたい」という思いが、なかなか生まれてこず、そのため、発語が遅れるのではないかと考えられます。我々が考えている以上に、お母さんとのかかわりが、幼児期の子どもさんの発語に、影響を及ぼしているのではないかと、考えれます。

 では、発語が少ない子どもさんの発語を増やすにはどうしたらよいか。それはまず、「お母さんとのかかわりを増やすこと」です。実は、発語は少ないとしても、例えば10くらい言葉が出ているということは、言葉を発する口腔機能は、もう「準備OK」と考えます。ですから、あとはどんどん数多く言葉を発していくということですね。

 次回は、「おかあさんとのかかわりを増やす」ための方法を考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/17(日) 17:29 | izawa

 言葉の発達の遅れ、その中で発語の遅れがあります。楽しい広場の指導の中で、発語の遅れには、大きく2つあります。一つは、4才を過ぎても、全く言葉が出ない場合。そして、もうひとつは、2才・3才で発語が10個くらいで、もちろん2語文も出ないと言う場合。今回は前者の方の場合の指導方法についてです。

★3才後半、あるいは4才を過ぎても、発語が全くない場合

 これまでも、3才の後半や4才を過ぎても、全く発語がない、という子どもさんの相談や指導を行ってきました。普段の生活では、困るようなことはないし、ことばの理解では遅れているようには思えないのに、発語だけは全く出ない、というような場合です。

 この場合、まず確認しなければならないのは、知的な大きな遅れがある可能性の有無です。発達相談などに行きますと、知能検査をかけることがありますが、知能検査では、発語がないと検査結果は低く出ます。それは、当然で発語があることが、知能の前提と考えるからです。しかし、発語がないからといって、知的な遅れがあるとは言えません。しかし、それをどのように確かめるかです。
 楽しい広場では、言葉の理解で知的な発達段階を見ていきます。「食べる」「洗う」などの市販されている動詞カードを使い、言葉で言えなくても、基本的な動詞のカードをポインティングできれば、少なくとも3才の発達段階には入っていると考えます。もし、生活年令が3才の後半であったり、4才を過ぎていても、少なくとも3才の発達段階に入っていれば、大きな知的な発達の遅れの可能性はない、と判断します。

 さて、これらのような言葉が全く出ない状態の子どもさんの場合、これまでの楽しい広場での経験では、1才半位の時、一度言葉がが少し出始めたのに、急に出なくなった、というものでした。こういうケースは、自閉症の典型のように思われていますから、親御さんとしても、なおさらご心配のことでしょうね。

 

 では、指導方法です。

 まず、子どもさんに、ろうそくの火を息を吹きかけて消す、あるいはティシュを細長く切って、それに息を吹きかけて動かす、と言うことをします。それができれば、言葉を出させる指導を行います。もし、これができない場合、息は吸えるが、意識的に、はけないと考えられます。こういう子どもさんはおります。楽しい広場でも、これまでの成長の記録として、ブログにも掲載している子どもさんのお一人がそうでした。こういう場合、言葉が出なくなった時期、何らかの強い精神的なショックのような出来事があったのではないかと考えれれます。言葉が出なくなった時期に、手術をした、お母さんの色々な事情で、急にお母さんとのかかわりが少なくなった、などで急激に環境が変化し、不安が大きくなったのではないかと考えています。
 このような場合は、ろうそくやティッシュを使って、息を吐く、息を吹く練習をします。息を吐くこと、吹くことを忘れてしまったのを、思い出させるということです。練習をして、息を吐くこと、吹くことができるようになれば、しめたものです。

 

 この後は、言葉を言う練習をしていきます。固まっている口腔機能をほぐしながら円滑に機能させようということです。方法は大きく二つあります。

 一つは、日常の生活の中で、子どもさんが言葉を言いたくなる状況で、言葉を言わせる、というものです。子どもさんが必死に言いたくなるのは、食べるときです。大好きなおやつ、あるいは料理。そのようなときに、例えば「(袋を)あけて」「ありがとう」、(何が欲しいの?)「ごはん」「お水」などを、お母さんの後に一度だけ、模倣して言わせていきます。ただし、何度も言わせてはいけません。そして、一日1回、それも、一日のうちで、言わせる言葉は2個ぐらいです。その代わり、毎日続けます。このようなとき、子どもさんは必死ですから、何とか言おうとします。お子さんが、お母さんの後に言おうとするようになれば、回数を重ねるごとに、発音が上手になってきます。そして、言える言葉も増えてきます。

 そして、もう一つは、一日、5分くらいでいいですので、絵カードを使って、ことばを模倣させます。まず、「て」「は」「め」などの1音、そして、「うし」「くま」「もも」などの2音から始めます。それから、発音しやすい音と言うのがあります。「あいうえお」の母音、パ行、バ行、マ行などの、唇を使う音です。絵カードを使う場合、そういう音が使われていることばがあれば、意識的に使ってよいでしょう。ただ、そういうことばばかりではありませんから、それ以外の言葉でもあまり神経質にならなくてもよいでしょう。

 この二本立ての指導で、子どもさんの言葉が出てきました。是非、試してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016/07/12(火) 01:20 | izawa

 来る8月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間は大阪市の大阪府社会福祉会館で、そして、16日(火)、17日(木)の2日間は横浜市のウイリング横浜で、療育教室 楽しい広場の個別の療育相談を開催いたします。詳しくは、6月28日のブログをご覧下さい。お申し込み、お問い合わせ、お待ちしております。

2016/06/28(火) 23:51 | izawa

 7月の楽しい広場の療育教室は、10日(日)と18日(月:祝日)に行います。会場は、星槎さっぽろ教育センターです。(札幌市北区北11条西4丁目12-1、ラビドールN11、2階)

 お問い合わせ、お申し込みは、メールでお寄せください。

  メールアドレス: mail@tanoshi-ryouiku.com

  お待ちしております。