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izawaさんのブログ

2020/05/24(日) 11:07 | izawa

 皆さん、「オノマトペ」という言葉をご存知ですか?

 これは、「擬声語」を意味するフランス語だそうです。私(伊澤)も不案内で最近知りました。「擬声語」とは、「擬音語」と「擬態語」の総称のことです。
 〇擬音語
   物が発する音や声を真似て、字句で描写した語句のこと
    → ワンワン、トントン、モーモーなど

 〇擬態語
   状態や心情など、音のしないものを音によって表す言葉
    → すやすや、なでなで、ニヤニヤなど

 

 さて、最近「合同会社 まちとこ」といところから、紹介メールをいただきました。言葉が出るのが遅い子どもさんをもつ親御さんと、言語聴覚士さんが作られた会社だそうです。

 何の紹介かと言いますと、発語が遅い子どもさんが発語をどんどんするために作られた「オノマトペカード」の紹介でした。

 これは2才・3才で発語が遅い、発音の不明瞭が多いというお子さんに対して、絵カードを子どもさんに見せながら、「ワンワン」「モーモー」「にゃお」「りんりん」「つんつん」などの擬音語や、「すやすや」「なでなで」「ニヤニヤ」「ねばねば」などの擬態語を一緒に発音させていこうというものです。

 これまで、発語が遅い子どもさんや、まだ発音が不明瞭な子どもさんを指導するときに、「パパ、ママ、パン」などの発音しやすい単語や、「ブーブー、モーモー」など発音しやすい動物の鳴き声を絵カード見せながら発音模倣をさせることはしてきました。

 しかし、考えてみると発語の前の、言っている意味はよくわからないけれど、よくおしゃべりをしている「喃語(なんご)」の時期の訓練があっても良いのですね。それに、この「オノマトペカード」がピッタリなんです。理由は、擬声語というのは、発音しやすい音、たとえば母音(ア行)、唇を使うマ行、パ行、バ行などが多く入っていること、それから多少発音が曖昧でも大丈夫で、声と言葉のちょうど中間の発音を練習できることです。特にこの「オノマトペカード」の絵カードは、なとえば「ねばねば」「ぬりぬり」などの擬態語にもそれを表す絵がついていて、意味にも興味を持ちながら発音をしていくことができます。

 療育教室 楽しい広場も、この「オノマトペカード」を購入しました。(送料込みで2990円)今後の指導に、ぜひ役立てていきたいと思います。

 興味のある方、インターネットで「オノマトペカード」で検索をしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/05/23(土) 12:09 | izawa

 コロナの影響の中、みなさんお元気でしょうか。療育教室 楽しい広場は、今はセミナーや個別療育相談はお休みしていますが、「ピンチの時はチャンス」と考え、今、じっくり本を書いています。

 これは、「言葉が遅い」ですとか、「いつも訳の分からない宇宙語を話している」ですとか、「すぐ自分の好きな遊びに熱中してしまって友だちと遊べない」などの幼児期の子どもさんの発達の不安に対して、「障害以外」から原因を考え、不安を改善していく早期療育」である「発達療育」を療育教室 楽しい広場は推し進めています。

 この「発達療育」の考え方、基礎となる理論、具体的な発達の不安の障害以外の原因と、その改善方法を書いています。今のところ、具体的な発達の不安は35くらいを取り上げ、その原因と改善の方法を明らかにしていく予定です。1月から書きはじめ、今3/4ぐらいまで原稿が出来上がっています。6月中には原稿を書き終わり、本にしたいと考えています。本が出来上がれば、それを持って全国を回り、個別療育相談やセミナーを開いて、みなさんのお役に立ちたいと願っています。本が出来上がりましたら、また、ご連絡いたします。

 

 これまで行ってきました個別療育相談とセミナーですが、両方とも会場をお借りしてきた札幌市社会福祉総合センターがコロナの関係で会議室の利用ができない状態になっています。ただ、いま少しずつ札幌市の方も感染者数が少なく練ってきていて、センターの方も利用が可能になる日も近いのではないかと推測しております。これも、再開のめどがつきましたらまたご連絡いたします。

 

 

2020/04/15(水) 16:05 | izawa

 先日、4月の療育教室、つまり個別療育相談とことば伸び伸び教室を4月26日(日)に開催する旨、このブログでお知らせいたしましたが、その後、会場をお借りする予定でした札幌市社会福祉総合センターより、4月いっぱい新型コロナウイルスの影響で会議室の貸し出しを休止する旨の連絡がありました。
 それによりまして、4月26日の療育教室 楽しい広場の個別療育相談とことば伸び伸び教室は中止し、次回は5月17日(日)に行います。会場は、今までと同じ札幌社会福祉総合センター 第1会議室で、料金は1時間3000円です。
 お申込み、お問い合わせは、電話とメールで受け付けています。

 (電話)011-896-3204

 (メール)tanoshi:ryouiku@gmail:com

 なお、機種によってはメールがつながらないものもあるようですので、その際はお電話でお願いいたします。
 よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

2020/04/13(月) 16:10 | izawa

 今から35年くらい前でしょうか、北海道の養護学校の先生になり、オホーツクの方の地方の小さな施設内分校にいました。施設内分校なので知的な障害の児童施設の子どもさんたちが通っていました。

 その時小学部の担当で、その中の女の子が病気になり、旭川の病院に入院しました。今思うと多分日曜日の休みに日だったと思いますが、車でその病院にお見舞いに行きました。病室の中には、それぞれの子どもさんごと、柵のついた子供用ベッドがありました。

 入院していた女の子のところへ行き、しばらくして小さいピアニカを右手で弾いて、いつも学校の朝の会で歌っている歌や手遊び歌を歌いました。ちなみに、私は教師になって初めてオルガンの練習を始めました。すると、部屋の子どもさんたちが自分のベッドの中で、歌っているこちらの方に集まって来るではありませんか。

 「あっ、そうか。今までピアノやオルガンをろくに弾いてこなかった自分のような教師の、ピアニカの伴奏や歌でも、子どもたちはよろこんでくれるんだ。」

 それまで、他の先生や父母、そしていつも教えている子どもたちの前でも、人前で歌ったり手遊びをすることが恥ずかしくて仕方ありませんでしたが、その経験から変わりました。「こんな下手でも、自分の歌や手遊びやオルガンの伴奏を楽しみにしてくれる子どもたちがいるんだ。」そう思えたとき、自分への意識過剰がなくなりました。「自然にやればそれだけで子どもは楽しみにしてくれる。失敗して、子どもたちにとっては楽しいことだ。」

 あのときの子どもたちとの想い出は、今でも勇気をくれます。

 さて、カラオケで歌える歌は何曲かあります。しかし、もし幼稚園や保育園などの子どもさんたちの前で、唯一、オルガンの伴奏をしながら歌えそうなのが、「おもちゃのチャチャチャ」です。そういう場面はもちろんあまりないとは思いますが。もしあったら楽しいなとこっそり思っています。しかし、残念ながら今は練習不足。なんとか歌だけでもとひそかに練習をしているところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/04/11(土) 15:16 | izawa

 療育教室 楽しい広場の事業としての最大のテーマは、「発達療育」を日本中に推し広めることです。

 「発達療育」とは、子どもの発達の不安、例えば、言葉の遅れ、会話の遅れ、かんしゃくなどの原因を、「障害」以外から考えます。

 具体的に考えられるのは、個人差の範囲の発達の遅れ、生活経験の弱さ、少なさ、偏りによる発達の遅れや不適応行動、感覚過敏などの身体的特徴による発達の遅れや不適応行動、それから生得的個性(もともともっている個性)と考えられる「気質」(例えば、恐がりやすい、ぐずりやすいなど)の影響による発達の遅れや不適応行動などです。

 発達療育では、個々の子どもの発達段階を正確に把握し、その発達段階に応じた適切な適切な働きかけを行い、子どもの発達の不安を改善していきます。

 このときの「適切な働きかけ」というのは、お母さんや幼稚園・保育園などの先生など大人との一対一のかかわりが基本です。

 発達の不安がイコール障害ではありません。いや、その多くは障害以外の原因と考えられます。これからも、たくさんの方に「発達療育」をしていただいて、使っていただけるよう、進んでまいります。

 

 

 

2020/04/10(金) 15:50 | izawa

 今、日本中で新型コロナとの戦いが続けられています。日本人は、自然の災害を目の前にして、その現実を受け入れて、そこから苦難を跳ね返していくために努力を積み重ねて、危機に対応してきたのではないかと思います。つまり、我慢をしながら、それをばねに新しい生活を作り出してきたのではないかと思います。私(伊澤)が住んでいる北海道はもちろん、日本は皆、地震、台風、水害、など大なり小なり経験をしてきています。
 今は、我慢するしかありませんが、前向きな気持ちで我慢をしていきたいものですね。

 さて、北海道独自の緊急事態宣言は解かれましたが、まだ油断を許さない札幌ですが、療育教室 楽しい広場では、今月4月26日(日)、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室で、個別療育相談、およびことば伸び伸び教室を行います。すでに予約がありますので、今後緊急の事態にならない限り、行う予定です。
 もし、発達に不安がおありのお子さんがおられましたら、ご連絡ください。1時間3000円です。ご連絡は、電話あるいはメールでお願いいたします。

  (電話) 011-896-3204

  (メール)tanoshi:ryouiku@gmail:com

 よろしくお願いいたします。。

 

 

 

 

2020/03/18(水) 15:25 | izawa

 今度の日曜日、3月22日(日)午前中、療育教室 楽しい広場の個別療育相談を行います。会場は、札幌市社会福祉総合センター 第1会議室、料金は1時間3000円です。
 お子さんの発達に不安をおもちのお母さん、お父さん、どうぞお問い合わせください。

 申し込み先です。
  電話  011-896-3204
  メール  tanoshii:ryouiku:@gmail:com 

 

 

 

 

 

2020/03/18(水) 13:19 | izawa

 幼児期の子どもさんが、発語をするために、つまり言葉をしゃべるためにはは、どういう要素が必要でしょうか?

1 発声
 まず必要なのが、発声、つまり声を出すことですね。声が出なければ、言葉は当然のことですが、音として出てきません。これは、赤ちゃんの時から、お母さんやお父さんなどと、きゃっきゃ言いながら自然に出てきます。

2 聞く
 しゃべられなくても、周りの大人がしゃべる言葉を聞くことで、だんだんそれを真似をしようとします。聴覚に不自由がある場合、この「聞く」ということができないので、しゃべるべき言葉が分からないので、言葉をしゃべることが難しくなります。

3 口腔機能
 唇、舌、頬などを機能させることは、幼児期の場合、食べる、飲むという経験で、少しずつ向上してきます。しゃべることと食べることはつながっているのですね。

4 認知
 言葉を発する場合に、認知面の発達は重要になります。だいたい言葉を発する時期にあたる、1才半くらいは、ものの名前をどんどん憶えていく時期です。認知面の発達に大きな遅れがある場合は、発語も遅れてきます。ただ、ここで、注意をしなければならないことが、一つあります。それは、例えば、2才半、3才になっても発語がない、あるいは、発語がほんの少ししかない場合、認知面の発達に大きな遅れがなくてもある、ということです。理由は、後で説明いたしますが、人とのかかわり、特にお母さんとのかかわりが極端に少ない場合、認知面に大きな遅れがなくても、発語は遅れることがあります。
 療育教室 楽しい広場では、例えば3才で発語が10個もないという場合は、まずは、絵カードを使い、言葉の理解で、子どもさんの認知面の発達を見ていきます。3才であれば、言葉が出なくても、絵カードをみて、「食べる」とか「泳ぐ」などの基本的な動詞を指さしたり取ったりできれば、3才の認知レベルにあると判断し、知的な大きな遅れはない、と判断します。

5 人とかかわる
 発語をする場合、とても重要な要素です。お母さんを中心とした大人と食べたり、お風呂に入ったり、遊んだりしながら、たくさんかかわることにより、だんだん相手に自分の気持ちや、考えなどを「伝えたく」なります。その延長上に、いろいろな能力が結びつきながら、言葉で相手に伝えたくなって「発語」、つまり言葉が出てくると考えられます。
 これまでの経験から、子どもさんの言葉が遅れる場合、大人、特にお母さんとのかかわりが何らかの理由で極端に少ない場合が非常に多かったです。つまり、お母さんとのかかわりが極端に少ないと、「相手に何かを伝えたい」という機会も極端に少なくなりますから、言葉でしゃべらなくても、一日の生活は進んでいくということですね。ほかにも、もちろん言葉が遅れる理由がありますが、この人とのかかわり、特にお母さんとのかかわりは、非常に重要と考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/03/13(金) 16:12 | izawa

 それでは、「自閉症児は指さしをしないは本当か?」ということについてです。
 これまでの療育教室 楽しい広場の相談の中で、子どもさんが2才・3才くらいになっても、「自分の子どもが指さしをしたことを見たことがない」「今まで指さしをしたとしても覚えているのは1回か2回くらい」「最近になって初めて指さしをした」というご相談がたくさんありました。では、「その子どもさんたちは自閉症か?」と言われるとそうではありません。

 ここで重要になってくるのが、前回のブログで説明をいたしました、指さしの意味の中の「注意の共有」です。「注意の共有」は、「人の心を伝え合う」言い換えると「共感性」につながります。
 感情や考え、意思などを感じ取り、伝え合うという意味での「共感性」は、人とかかわる上で重要な基盤となるものです。そして実は「共感性」につながるものは、「指さし」だけではありません。

 東京の作業療法士の木村 順氏は、乳幼児期の子どもが、次の「〇〇を共有する、心の働き」によって、子どもの「共感性」が発達する、としています。具体的には、次の通りです。

〈作業療法士:木村 順氏より〉
(1)「表情やまなざし」を共有する
      ~笑顔を見せると微笑み返す。目と目が合う。
(2)「動作・しぐさ」を共有する
      ~物まねの始まり。赤ちゃん芸。
       (注:伊澤):イナイイナイバー、指さし。
(3)「物(おもちゃ等)」を共有する 
      ~手渡すと受け取る。「ちょうだい」で差し出す。
       (注:伊澤):「ママ見て」と言って物を見せに行く。
               (showing)
(4)「興味の対象」を共有する
      ~ジョイント・アテンション
       (注:伊澤)例えば幼児番組やアニメのキャラクター
  *(注:伊澤)は、伊澤が追加したもの。

 

 さて、指さしに戻ります。
 例えば、明治時代の札幌農学校教頭であったクラーク博士の銅像のようなはっきりとした指さしをしなかった、あるいはお母さん、お父さんがはっきりと見なかった、ということは当然考えられます。ましてや言葉が出てくれば、指さしをする前に言葉で言うと考えられます。「指さししなかったから自閉症である」とは言えません。
 ここで重要になるのは、「注意の共有」、そしてそこからつながる「共感性」が発達しているか、ということです。それは、今回の「自閉症の迷信のシリーズ」に共通する「人の心の状態を分かり合っているか」ということです。
 つまり、「指さし」をしなくても、「共感性を発達させる他の共有」があるのならば、自閉症とは言えない、ということです。
 言い換えると、これらの「〇〇を共有する」ということが「心の状態を感じ取り、伝え合う」という「共感性」につながること、そしてこの「共感性の発達の有無」が自閉症を判断する上での、一つの重要な基準になると考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020/03/13(金) 13:30 | izawa

 指さしは、だいたい10か月ころから行われます。その意味はいくつかあります。
(1)前言語的役割,つまり言葉と同じ働きがある。(言語)
(2)模倣を通じて獲得された「象徴的活動」(あるものを別なもので表
   現する)である。
(3)「他の人は自分と注意を共有できる」という意味の「注意の共有」
   を表すものである。(人とのかかわり)

 今回は、「自閉症児は指さしをしないは本当か?」についてです。今回は(3)の「注意の共有」がポイントとなります。
 ここで、生後10か月くらいの、まだ発語が出ていない子どもさんとお母さんとのやり取りを考えてみます。

 お母さんが子どもさんと一緒に絵本を読んでいた時、絵の中にいるアンパンマンを見つけてアンパンマンを指さしたとします。ここで、お母さんが「アンパンマンどーれだ?」と子どもさんに聞いて、子どもさんがアンパンマンを指さししたとしたら、それは名前が分かったという認知面と、名前を言う代わりに指さしをしたという言語面の意味があります。
 しかし、何も言わずに子どもさんが自分からアンパンマンを指さししたとしたら、(3)の「注意の共有」という意味が考えられます。
 ここで、お母さんが「そうね、〇〇ちゃんのもっているアンパンマンと一緒だね。」と言ったとします。これは、子どもさんがアンパンマンを指さすことで、あたかもそう言いたかったように、お母さんが言ってあげたことになります。
 つまり、子どもさんはただ単に指さしをしただけではなく、指さしの中に、「絵の中のアンパンマンを見つけてうれしい」という気持ちを込めていたということであり、お母さんは子どもさんの心の状態を指さしから理解できた、ということになります。
 つまり、この場合の指さしでは、「注意の共有」が「心の状態を伝え合う」言い換えると「共感性」につながっている、ということを意味しています。 →次回につづく。