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izawaさんのブログ

2019/05/05(日) 21:02 | izawa

 前回、「お母さんと物を使って遊ぶ」ことが発達上重要な理由を3つ上げました。

 今回はその(1)「いろいろな感覚の統合ができてくる」です。

 例えば、積み木で遊ぶとします。遊ぶときは積み木を「見ます。」まずこれが大切ですね。よく見ること。
 そして、積み木をつかみます。積み木を置きます。積み木を並べます。積み木を積み上げます。お母さんの真似をしておうちを作ります。
 これらをすることにより、視覚と手、指の協調動作ができてきます。よく「目と手の協応」と言われるものです。積み木をつかむ、離すということが、もう目と手の協応なのですね。それから、積み木を並べるは平面の位置感覚、積み上げるは空間の位置感覚につながります。お母さんの真似をしておうちを作る、ということは、「おうち」というイメージを頭の中にもっていて、それを再現するということです。

 このように積み木だけでも、これだけの感覚の統合が考えられます。ほかに、粘土、パズル、お絵かき、絵本の読み聞かせ、ボール遊び、折り紙などなど、同様に「見る」ことを中心に、運動感覚、触覚、聴覚などいろいろな感覚の統合が考えられます。

 普通に遊ぶことが、重要なのですね。

2019/05/03(金) 17:46 | izawa

 乳児から幼児期の子どもさんは、基本的に「お母さんの安心感」を基盤にして行動を広げ、深くしていくと考えられます。
 その時にお母さんが物を使って子どもさんと遊ぶということが、ごく普通の当たり前のようなことですが、実は発達上とても重要なことなのです。なぜ重要なのか? 理由は3つあります。

★なぜ、お母さんと物を使って遊ぶことが重要なのか?
(1)物を使って遊ぶことによって、いろいろな感覚の統合ができてく
   る。
(2)物を使って遊ぶことによって、物や動作などを「ことばに置き換え
   る」
(3)物を使って遊ぶことによって、人とかかわる力、特に「相手を見て
   人の話を聞く」というコミュニケーションの基本、そして「人の心
   の状態を推測する」という「心の理論」が発達していきます。

 次回は、(1)感覚の統合についてお話しします。 

2019/05/02(木) 17:44 | izawa

 

 「第11回 楽しい広場 療育セミナー」を以下の通り開催いたします。たくさんの皆さんのご参加をお待ちしております。
 なお。今年度はこの療育セミナーのほかに「子育て お母さんセミナー」を開催する予定です。第1回は6月の予定です。近くになりましたら、またご案内いたします。

【第11回 楽しい広場 療育セミナー】

1 日時
  令和元年(2019)年5月19日(日)10:00~11:45
   (9:45~受付)

2 会場
   札幌市社会福祉総合センター 第3会議室
     札幌市中央区大通西19丁目1番1号

3 対象者
   幼稚園教諭、保育士、児童発達支援事業所の指導員など、早期教
   育、早期療育における指導者

4 テーマ
 =障害以外の原因を考える=
   「目が合わない」

    *この療育セミナーでは、発達に不安がある子どもさんについ
     て、「障害」以外の、発達的視点から見た原因と、「発達療
     育」の考え方に立った指導方法を説明し、後半はそれぞれの参
     加者の方々の事例を研究していきます。
    *今回は、「目が合わない」とはどういう状況を言うのか、実際
     に「目が合わない」子どもさんがいたとき、発達障害なのか、
     発達障害でなければ何が原因なのか、目を合わせるためにどの
     ような働きかけをしたら良いのか、などを説明していきます。

5 内容
(1)講演    療育教室 楽しい広場  代表  伊 澤 崇 弥
(2)事例研究

6 会費
   お一人 2000円

7 申し込み方法
   メールで、氏名、ご職業をお書きの上、療育教室 楽しい広場まで
         お申し込みください。締め切りは、5月18日(土)です。

 (療育教室 楽しい広場 メールアドレス)
   mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/05/01(水) 15:12 | izawa

 「自分の子どもは本当に発達障害なのだろうか?」
 そう思われているお父さん、お母さん、ぜひ一度、療育教室 楽しい広場の個別療育相談にいらしてください。このブログでも書いてきましたが、発達障害と言われそうな行動でも、実際は障害以外の原因がたくさんあります。そちらの方が断然多いのです。お金はかかりますが、障害以外の原因は何か、そしておうちでお父さんお母さんが何をしたら良いかをきちんとご説明いたします。お待ちしています。

2019/05/01(水) 14:15 | izawa

 札幌市幼児教育センターの「アセスメントチェックシート」を使った、障害以外の原因を考えるシリーズは、今回で終了です。

 今回は、「手をひらひらするなど特徴的な行動が見られる」です。「アセスメントチェックシート」のチェック項目を見てみます。

【手をひらひらするなど特徴的な行動が見られる】
(支援有)
 ・手をひらひらさせる、くるくる回る、繰り返しジャンプする、高い所
  に登りたがるなど特徴的行動が多く(目立ち)個別の配慮が必要であ
  る。
(支援無)
 ・特徴的な行動は見られない。
 

 さて、世界の標準的な医学の診断基準の一つである、DSMー5、つまりアメリカ精神医学会刊行の「精神疾患の診断・統計マニュアルー第5版」が、2013年に出されました。
 その中で、自閉症スペクトラムを「定義する症状」として、大きく次の2つが挙げられています。
  ①社会的コミュニケーションの障害
  ②興味の限局、常同的反復的行動 

 おそらく、これを意識して、アセスメントチェックシートにもチェック項目として入っていると思われます。

 さて、アセスメントチェックシートのチェック項目に書かれている、「特徴的行動」をどのように解釈するかですね。私が以前養護学校に勤務していた時に、「手をひらひらさせる」「体を前後に大きく揺らす」などを、日常的によくしていた子どもさんはいました。ただ、くるくる回るとか高い所に登りたがる子どもさんはいませんでしたね。しかし、これもどれくらいの頻度で、どのような様子か、というのも実際に見てみないと分かりません。このあたりは特徴的な行動と言われるものが、個別の配慮が必要なものなのかが、一つの目安でしょうか。ただ、なんでもかんでも「特徴的行動」にして、心配しすぎないことも必要です。

 

 

 

2019/04/30(火) 18:40 | izawa

 前回、「音などの特定の刺激に反応する」大きな原因は「感覚過敏」であると申し上げました。

 今回は、「感覚過敏」に対する対応について説明をいたします。
 基本的に、感覚過敏ということが分かれば、日常生活の中で、できるだけ刺激を落ち着いて受容できるよう、工夫することが必要と考えられます。
(1)触角過敏
 触角過敏の幼児の場合、
①ぬいぐるみをなでる。
②暖かいものを手にもつ、あるいは着る。
③枕を膝に乗せて座る、あるいは枕を周囲において座る。
④毛布にくるまるなど、柔らかい緩やかな感覚の刺激を受容させる。
⑤子どもの肩に手を置く。
⑥子どもの背中をリズミカルになでたり、軽くたたく。
⑦もし子どもが受け入れるならば、抱きしめるなど、身体的、精神的な人
 の柔らかく暖かい感触の刺激を受容させることによって、日常生活の中
 で落ち着いた刺激の受容を積み重ねていくことができる、と考えられ
 る。

(2)聴覚過敏
 聴覚過敏の場合は、子どもが嫌がる音を無理に慣れさせようとするのではなく、嫌がる音をなるべく避けて活動する配慮が必要である。幼児期では、例えば家庭では、落ち着いた音の環境の中で、お母さんや友だちと一緒に遊ぶ機会を増やし、安心感の中での楽しい活動を積み重ねることにより、感覚過敏が落ち着いてくることが考えられる。また、家庭以外の幼稚園や保育園などでも、できる限り落ち着いた音の刺激の環境を整える配慮があることが望ましい。その際、他の子どもたちや親御さんに理解してもらう配慮も必要になると考えられる。

(3)嗅覚過敏
 嗅覚過敏の場合は、できるだけ激しい、あるいは強い臭いの刺激を避ける、という配慮が必要と考えられる。給食などの時は、アレルギーがある子どもさんと同じように、家庭でお弁当を持ってくるようにすることが望ましいと思われる。

 

★感覚過敏は、だいたい3才くらいから落ち着いてくると思われます。なぜかと言いますと、これまで療育教室 楽しい広場の療育相談で「ことばが遅い」「友だちとのコミュニケーションについていけない」等の子どもさんが、たくさん来られました。そのとき、お母さん方に成育歴を伺うと感覚過敏の子どもさんが、これまたとても多かったのです。そして、楽しい広場の療育相談に来られた時は、2才後半から3才を過ぎていますが、その時は、感覚過敏が全くなくなってはいませんが、生活に支障のない程度に過敏が落ち着いているのでした。 
 人間の感覚は、だんだん鈍化していくと言われています。もしそうだとしたら、鈍化のスピードが遅いのが「感覚過敏」なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/04/30(火) 17:45 | izawa

 今回は、「音など特定の刺激に反応する」です。「アセスメントチェックシート」のチェック項目を見てみます。

【音など特定の刺激に反応する】
(支援有)
 ・大きな音に敏感で大勢の中にいることを避けたり、怖がったりする。
 ・耳をふさぐ。
 ・衣服の肌への刺激、匂いなど特定の刺激が気になると学級での活動等
  の流れに沿った行動ができない。
 ・音などが気になり、注意が散漫になる。
(支援無)
 ・特定の刺激に反応する様子は見られない。

1 原因
 障害以外の原因として考えられるのは、「感覚過敏」です。
 「感覚過敏」とは人間のもつ感覚に対する外部からの刺激に対して、拒否的、感情的に反応する傾向をさします。「感覚過敏」については、「感覚統合理論」では、「触角防衛」という言い方をしていますが、ここでは同じ意味として使います。

 さて、「感覚過敏」を考えるとき、主となる3つの過敏を取り上げます。3つの過敏の特徴は以下の通りです。

(1)触覚防衛
①身体に触れられるのを極端に嫌がる。
 (例) ・抱っこを嫌がる。
     ・肩を抱かれたり、背中を触られるのを嫌がる。
     ・鬼ごっこをして触られると痛がる。
②手をつないだり、手を握られるのを嫌がる。
③指先にのりをつけるのを嫌がる。
④柔らかい粘土を触るのを嫌がる。
⑤芝生や砂の上、ジュータンなどの上をはだしで歩くのを嫌がる。
⑥着替えをするのを嫌がり、逃げ回る。
⑦お風呂で誰かに体を洗ってもらったり、水しぶきを受けることを嫌が
 る。等々。

(2)聴覚過敏
①普通は気にならない音、あるいは、小さい音が気になる。
  → 例えば、赤ちゃんが寝ているとき、横にいるお母さんがちょっと
    動いたり、部屋のドアが少し開くような音で、すぐ目が覚めて、
    1~2時間に1回くらい夜泣きをしたり、昼寝をなかなかしな
    い、など。
②ある特定の高さの音を嫌がる。
  → 例えば、赤ちゃんの泣き声、工事の音などを嫌がる。
③大きな音や突然の音を嫌がる。
  → 運動会の時のピストルの音や花火、クラッカー、ピアノの音、人
    が大勢で話したり歌ったりする音を嫌がる。
④不規則な音を嫌がる。
  → クラシック音楽など比較的規則正しい音楽、あるいはメトロノー
    ムのような規則的な音が好きで、ロックミュージックのような音
    楽は極端に嫌がる。

(3)嗅覚過敏
 水や飲み物を飲むときに匂いを必ず嗅ぐ、食べ物の匂いを嗅ぐ、人の匂いを嗅ぐなどが挙げられる。幼児期の激しい偏食がある場合、口の中の触角過敏とともに、この嗅覚過敏の可能性も考えられる。また、幼稚園や保育園、学校等の給食で、いろいろな料理の匂いが混ざっていると、物が腐っているような匂いに感じて、給食が食べられないということもある。

 

 次回は、感覚過敏への対応を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/04/29(月) 18:38 | izawa

 ・目と目が合わない
 ・初めての行動や活動が苦手
 ・商標、マーク、文字など特定の好きなものにこだわり、興味が狭い
 ・音など特定の刺激に反応する
 ・ドアや戸を開け閉めするのが大好きで毎日よくしている
 ・集中力がなく、目についたものにすぐ反応してしまう
 ・一人遊びばかりで友だちと遊ばない
 ・かんしゃくが激しく、感情の起伏が激しい、等々

 上記のようなお子さんの行動で、発達の心配をされているお父さん、お母さん、療育教室 楽しい広場は、これらのような子どもさんの発達の遅れ、不安を「障害」以外から原因を考え、子どもさんの発達段階に応じた適切な働きかけをして、発達の遅れや不安を解消し、子どもさんの更なる成長を後押しします。

 そのために、5月も個別療育相談やことば伸び伸び教室を次の日程で行います。

【5月の予定】
 〇 3日(金:祝日)  9:00~16:00
 〇 4日(土)     9:00~16:00
 〇 6日(月:祝日)  9:00~16:00
 〇14日(火)     9:00~16:00
 〇22日(水)     9:00~16:00
   (会場)札幌市社会福祉総合センター 第1会議室

 △25日(土)     9:00~16:00
   (会場)札幌市教育文化会館 304研修室

 詳しくは、個別療育相談、ことば伸び伸び教室のコーナーをご覧いただき、ぜひ一度お問い合わせください。お待ちしております。

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019/04/28(日) 19:43 | izawa

 あす、札幌市教育文化会館で行う、個別療育相談やことば伸び伸び教室、まだ予約が空いています。

 まだ明日の朝8:00までは間に合いますので、どうぞご連絡ください。

2019/04/28(日) 19:37 | izawa

 今回は「興味が狭く、特定のものや事柄にこだわる」の2回目で、具体的な働きかけの方法についてです。
 今回の場合、改善するということは、「興味がいろいろなものに広がる」ということに定義します。

1 働きかけの方法

 前回、「興味が狭く、特定のものや事柄にこだわる」子どもさんがいた場合、障害以外の原因として考えられるのは、「視覚が強い子ども」と言われることが多い、脳の情報処理過程の類型のうち、「同時処理機能」と呼ばれるものが非常に強い子どもさんである、ということです。

 つまり、情報を処理するとき、写真を撮るように視覚を使って情報を全体的に、一括的に処理する機能が非常に強い、ということです。ということは、他の子どもさんよりも視覚的情報がたくさん脳の中に記憶されていると考えられます。そういう視覚的情報の中に、例えばアンパンマンですとか機関車トーマスなどの自分が好きなアニメのキャラクターがいれば、それらのキャラクターに関するものに興味が集中してしまうことが考えられます。また、脳の中に記憶された視覚的情報の中にキャラクターのセリフとか歌が一緒に記憶されていたら、何かの拍子ににふとアンパンマンが空を飛ぶところの記憶がよみがえり、それと一緒に歌やセリフが出てくる、ということも考えられます。遊んでいるときに、周りの方は驚くでしょうが、突然キャラクターのセリフを言ったり、歌ったりするというのは、このような場合に考えられます。

 さて、このような子どもさんの興味をどのように広げるか?

 方法は、お母さん、幼稚園や保育園の先生、あるいは楽しい広場や他の子供教室などの先生と、つまり大人と一対一で遊ぶ時間を作り、その時間を長くしながら、遊ぶ内容を増やしていくというものです。

 こういう子どもさんの場合、友だちと遊ぶというところまでいっていないと思われます。友だちとかかわる前の、大人と遊ぶことによってかかわるということを学ぶ段階と思われます。

 では、どのように遊ぶか。もし、楽しい広場で遊ぶとしたら、例えばアンパンマンが大好きだとしたら、アンパンマンの積み木、パズル、あるいは絵本など、子どもさんが興味をもつものを用意しながら、それらで遊ぶ前に、あるいは遊んだ後で別な遊び、例えば絵本を読む、ですとか、手遊びをするですとか、自分の興味のあるもの以外の遊びを試していきます。遊びは、他に、シール、粘土、はさみ、ぬり絵、ビーズ、ボール、絵カードなどいろいろなものを使った遊びが考えられます。
 これは、「強化」という、行動療法と呼ばれる指導方法の一つです。自分が興味あるものを刺激として「強化する」ことによって、他の遊びをしていこう、というものです。

 このようにして、大人と一対一で遊びながら、大人とのかかわり、つまり会話をしながら、あるいは言葉がけに反応しながら、あるいは相手の気持ちを考えながら、「かかわる」ということを学んでいくと同時に、興味もだんだん広がってきます。

 それらができてきますと、大人や友だちと「ごっこ遊び」ができてくるようになり、少しずつ、合わせてくれる大人とのかかわりから、お互いに合わせることをしない、友だち同士の真剣勝負のかかわりの段階に進んでいくことになります。。