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izawaさんのブログ

2017/09/26(火) 22:33 | izawa

 9月24日(日)、第1回療育セミナーを行いました。参加されたのは、児童発達支援事業所に指導員として勤務されている方お一人でしたが、今回はセミナーを行いました。

 内容は、予定を変更をして、実際の現場で分からないこと、疑問に思っておられることを質問していただき、伊澤が答える形をとりました。内容は多岐にわたりました。

 ・お母さんが先回りして子どもにしてあげる
 ・どうして言葉が出るのか?
 ・お母さんとのかかわりを増やすとは具体的にどういうことか?
 ・なぜ絵本を読むのか・・・読みながら子どもに注視をさせる
 ・自律性
 ・同時処理機能
 ・描くことと発達段階
 ・相手を見て、話を聞く・・・「学習する態勢」の重要性

 それらの中で、今回、遊具について話をしたことを紹介します。
 参加された方の事業所では、多分、感覚統合で使われるような、いろいろな遊具があるそうで、ただ、それらの遊具を使うときに、何のためにこの遊具を使うのかとか、この子どもにこの遊具は必要なのかなどを考えてしまって、遊具を使いきれていない、とのことでした。

 ここで伊澤は次のように話をしました。
 まずどんな遊具でも、子どもが一緒に楽しく遊べるのであれば、どんどん使って良いと思います。たとえば、指導員やお母さんと楽しく遊ぶことによって、楽しさを共有する、うれしそうなまなざしや表情を共有する、一緒に遊ぶ遊具を共有するなど、いろいろなものを共有することにより、相手をより意識し、注意をして見るようになります。それによって、「人の気持ちや心を感じ取る」共感性が育っていきます。
 さらに、楽しく一緒に遊ぶということは、声、動作、表情、しぐさ、そして言葉など、いろいろなコミュニケーション手段を使って、どんどん豊かにかかわっていく、ということですから、もし子どもさんが、発語がなかったり、遅かったりしている場合は、豊かなかかわりの先に発語があると発達療育では考えますから、発語に、あるいは、発語が増えていくことに、とても良い影響を与えると考えます。

 このような話を今回、参加してくださった指導員の方と、深く掘り下げてすることができました。ありがとうございました。

 第2回は、11月23日(木:祝日)に行う予定です。どうぞ、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/09/18(月) 17:26 | izawa

 療育教室 楽しい広場は、発達相談、療育指導など、発達に不安のある子どもさんの早期療育を行っています。その考え方は、至極、普通なものです。

 つまり、発達に遅れがあろうとなかろうと、障害があろうとなかろうと、例えば、3才で言葉が出なければ、言葉を出す、多動で集団の中からすぐ逃げだしてしまうのであれば、落ち着かせる、すぐ癇癪を起して大騒ぎするような感情のコントロールができなければ、感情をコントロールさせる、というものです。

 基本的な考え方は、子どもさんの発達の不安や遅れの原因を、「障害」にだけに求めるのではなく、個々の子どもさんの発達の個人差の範囲の遅れ、あるいは、何らかの原因での、それまでの生活経験の偏り、弱さ、など、一般的な子どもの発達の流れをを基本にして、それと個々の子どもさんの発達の実態を比較しながら実態を把握し、原因を明らかにし、そこから適切な指導方法を導き出し、子どもさんたちの発達を伸ばし、発達の不安を改善していこうとするものです。

 実は、日本でこのような考え方で、早期療育を行っている療育機関は、とても少ないようです。しかし、これまで10年近く、発達相談、療育教室を行ってきて、発達に不安のある幼児期の子どもさんや親御さんで、発達相談機関や医療機関などに行き、発達障害の所見や診断をもらい、じゃあどう育てていいのというと、だれも答えてくれない、と苦悩されている方々が、非常に多くいらっしゃると思います、全国で、数万ではなく、数十万の単位だと思います。

 でも、今そのように苦悩されている親御さん、子どもさんに対して、言葉を伸ばす、行動を落ち着かせる、感情をコントロールさせる指導を行う人、機関が非常に少ないのです。それを、全国にたくさんある発達支援センターや児童発達支援事業体など、早期療育機関がやっているだろうと思われている方もたくさんおられると思いますが、残念ながらほとんど、そういうごく普通な療育は行われていません。では、何をやっているのか?子どもさんたちの発達の不安の原因は障害にある、であれば将来大きな発達は望めない、であるならば別の生活する上でのスキルを身につけて、障害があっても、将来豊かな生活を送るようにさせよう、というものです。

 何か、おかしいと思いませんか?
 自分が親だったら、自分の子どもが障害児だとか言う前に、言葉を伸ばしたい、行動を落ち着かせたい、感情をコントロールさせたいと、当然思います。自分の子どもが、障害児であろうとなかろうと、人間としてこれから生きていく上で重要な力である、言葉やコミュニケーション、人とのかかわり方、社会性などを伸ばしたい、と思うのは当然ではないでしょうか。

 

 療育教室 楽しい広場は、どのような方法でも良いですから、発達に不安のある子どもさんに対して、普通の指導をする方とたくさん連携したいと願っています。今回から始める、療育セミナーは、その一環です。ごく普通の指導をできる方が、本当に少ないのです。どうぞ、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

 

【療育セミナー】

1 9月24日(日)、10:00~12:00(9:45~受付)

2 テーマ
 「ピアジェを基本にした、子どもの認知の発達の把握の方法」
     -子どもはいつから考え始めるかー

3 講演  療育教室 楽しい広場 代表  伊 澤 崇 弥

4 会場  星槎札幌北学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3
       ラビドールN11、2階)

5 対象  幼稚園教諭、保育士、児童発達支援事業体指導員等

6 会費  お一人 2000円(資料あります)

7 申し込み方法
   メールで、お名前、ご職業をご明示の上、療育教室 楽しい広場までお申
   し込みください。締切は、9月23日(土)です。

  〈メールアドレス〉 mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/09/16(土) 20:00 | izawa

 療育教室 楽しい広場では、子どもの全体的な発達を考えるとき、大きく二つに考えます。

1 身体、運動、手の巧緻性の発達
2 知的な発達
 (1)認知
 (2)言語
 (3)人とのかかわり(コミュニケーション)
 (4)情緒

 この知的な発達の中で基盤になるのが「認知」の発達です。

 この場合、「認知」とは、記憶、推論、予測、想像、問題解決など、「知る」働きが中心の内容となります。

 楽しい広場では、この子どもの発達の重要な発達である、「認知の発達」考えるとき、ピアジェの「認知発生段階説」を基本にしています。

 ピアジェの発達の理論は、膨大で、詳しく、そして時期によって考え方も変わっていくのですが、楽しい広場としては、この「認知発生段階説」の考え方を基本にします。これにつきましては、「発達の理論をきずく」(村井潤一編、ミネルヴァ書房、1997)の中の、岡本夏木氏の論文と、「発達心理学」(無藤 隆、久保ゆかり、遠藤利彦著、岩波書店、1995)を論拠としています。

 

★ピアジェの認知的な発達段階(量の保存の実験を基にして)

(1)感覚運動期(乳児期)
   → 頭で考えるというより、動作を含め、感覚に依存しながら考える。例え
     ば、粘土の量を言語的に思考することはできないが、手の動きは、物
     の重さに対応して変えることができる。

(2)前操作期(幼児期)
   → 頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見
     かけに引きずられる。

(3)具体的操作期(6才~12才)
   → 具体物を対象とした限り、論理的に考えることができる。

(4)形式的操作期(思春期以降)
   → 具体物から離れ、抽象的な記号を基に、その組み合わせで思考でき   
     る。代数的な考え方がその代表である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/08/20(日) 20:36 | izawa

 このたび、指導者向けに 「第1回 楽しい広場 療育セミナー」を開催いたします。具体的には、以下の通りです。

1 日時
   平成29年9月24日(日)、10:00~12:00(9:45~受付)

2 テーマ
   「ピアジェを基本にした、子どもの認知の発達の把握の方法」
    -子どもはいつから考え始めるのか?-

3 対象者
   幼稚園教諭、保育士、児童発達支援事業所指導員など、早期療育、早期
    教育で指導をする立場の方々。

4 内容
(1)講演   NPO法人 療育教室 楽しい広場  理事長  伊澤 崇弥
(2)質疑応答

5 会場
   星槎札幌学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN 
  11 2階) 地下鉄北12条駅より徒歩5分

6 会費
    お一人 2000円(資料あり)

6 申し込み方法
    メールで、氏名、職業をご明示の上、療育教室 楽しい広場まで、お申し
   込みください。

★療育教室 楽しい広場 メールアドレス

    mail@tanoshi-ryouiku.com

 

 

 

2017/08/20(日) 20:21 | izawa

 9月の療育教室は、3日(日)と17日(日)です。会場は、星槎札幌北学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN11、2階)です。料金は、1時間3000円。駐車場は玄関前に3列、約6台分あります。

 言葉が出ない、友だちと遊べない、多動で落ち着きがない、癇癪を起こすと収まらない、小学校の就学で悩んでいるなど、発達に不安のある子どもさんの発達相談や認知、言葉などの指導を行います。

 お申し込みは、メールでお願いいたします。

★療育教室 楽しい広場 メールアドレス

  mail@tanoshi-ryouiku.com  

2017/08/20(日) 16:36 | izawa

 社会性とは、「ルールや順番を守る」「約束を守る」「人と協力する」「人が嫌がることをしない」など、将来、人と一緒に社会の中で生活していく上で必要なものです。その基盤になるのが、「自分の行動を自分でコントロールする力」である、自律性です。自律性は、3才~4才にかけて急速に伸長します。そして、その基礎となるのが、「待つ」とか「我慢する」などの「自分を抑える」ということです。
 ただし、「自分を抑える」ということは、ある年令になれば身に付くというものではありません。なぜなら、「自分を抑える」ということは、誰もが、気持ちよく、自分でしたいと思えるものではないからです。人間だれしも、できればしたくないものです。ましてや、生まれて時間の経っていない、経験の少ない幼児期の子どもさんであれば、なおさらです。

 子どもたちの、「自分を抑えること」 → 「自分の行動を自分でコントロールすること(自律性)」 → 「社会性を身に付けること」を育てるのは、親や大人の責務であるということです。

2017/08/18(金) 16:44 | izawa

 子どもの心理的な全体としての発達の中の、「知的な能力」とともに、もう一つの大きな柱である「人とかかわっていく力」は、基本的に、人とかかわる経験の中で育っていくものです。

「人とかかわる」とは、「感情を結びつけながら、人とやりとりをする」と考えられます。それが育っていくためには、いろいろな重要な要素があります。
 良くも悪くも人を見ること、人との距離感をバランス良くもつこと、相手の気持ちを感じ取り、相手のことも考えながら会話ややりとりをすること、更に、相手だけではなく、自分の周りの状況や環境を考えながら、それらに応じた適切な会話や行動をすることなどです。それが、大人になっても生活に支障が出る範囲で身に付いていないとき、自閉症スペクトラムのような発達障害が考えれます。

 しかし、ここで、現在の早期療育において、重大な問題があります。2才、3才、4才の子どもさんで、言葉が出ない、友だちと遊べない、友だちの会話についていけない、多動で落ち着きがない、集団行動ができずすぐ飛び出してしまう、集団の中で指示を聞いてみんなと一緒に行動ができない、すぐかんしゃくを起こして収まらない、等の子どもさんがいたとき、上記の、人とかかわっていく上での重要な要素が、障害のために育っていない、将来も十分には育たない、発達障害であると、発達相談や病院jなどで所見を言われたり、診断を下されたりしている子どもさんがたくさんいる、ということです。

 20才の人が、上記の、人とかかわっていく上での重要な要素が育っていないとしたら、発達障害が考えられます。しかし、2才、3才、4才でこれらの要素が十分に育っていないからといって、その子どもたちが発達障害であるとは、当然断言できません。なぜなら、それらの要素は、、当然のことながら、人間としてのいろいろなかかわりの経験を通して、育っていくものだからです。
 「安心感」を伴うお母さんとのかかわり、お父さんや家族とのかかわり、祖父母や親せきのおじさん、おばさんとのかかわり、保育園や幼稚園の先生とのかかわり、そして、大人とのかかわりの経験を基礎に身近な友だちとのかかわり、小集団の友だちとのかかわり、大きい集団でのかかわり、あるいは大きい集団で先生の話を聞いて一緒に行動するなどのかかわりなど、人とかかわっていくには順序があります。そして、それぞれの段階での人とかかわっていく経験を通して、初めて伸びていくものです。

 このことは、発達に不安がある子どもさんがいたとき、医学、あるいは福祉の考え方ではなく、子どもを育てるという、「教育」の考え方で早期療育を行わなければならない、ということを示しています。

 つまり、「障害だと言う前に、子どもを育てよ」という立場です。そして、療育教室 楽しい広場が進める「発達療育」は、それを実践しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/08/16(水) 20:40 | izawa

 現在の日本の多くの発達相談、早期療育では、ティーチプログラムに代表されるような、行動分析を用いる、行動主義という考え方が主流です。端的に言うと、主観的な概念の使用を禁止し、外から見える行動から全てを記述しようとする、心理上の立場、考え方です。

 それに対し、「発達療育」では、発達心理学を用います。発達心理学とは、目に見えない心の働きが、乳幼児期からどのように発達していくかを考え、明らかにしていくものです。現在の日本の多くの早期療育では、目に見える行動を重要視し、発達心理学の要素が影をひそめています。「発達療育」では、行動主義という考え方をもちろん否定はしませんが、「目に見えない心の働き」というものを明らかにしていく、発達心理学を重要な要素としています。そこが大きく違います。

 具体的な例で分かりやすいのが、自分の思う通りにならなければ、大声を出して癇癪を起こすような、「感情のコントロールができない」子どもさんに対する対応です。日本の多くの早期療育の現場では、子どもさんは障害なのだから、感情がコントロールできないのは、自分の状況や環境を理解できないためだと考え、子どもさんの周りの環境を分かりやすくする(構造化と呼んでいる)することにより、対応していこうとします。

 それに対して「発達療育」では、一般的な子どもの発達の流れを考えると、3才から4才にかけて、「自分で自分の行動をコントロールする」という、自律性が急速的に伸長します。言い換えると、「自己主張と自己抑制のバランスが取れる」ということです。ところが、子どもさんによっては、いろいろな理由があるのですが、小さいときから、「待つ」「我慢する」という、自分を抑える経験をしていない子どもさんがいます。つまり、自己主張はたくさんするのですが、自己抑制ができないのです。そういう子どもさんの多くは、感情のコントロールができなくなる、と考えられます。であれば、感情をコントロールするためには、「待つ」とか「我慢する」という、「自分を抑える」経験を増やしていく、ということが考えられます。

 このように、療育教室 楽しい広い場が推し進める「発達療育」と、日本の多くの早期療育では、考え方が大きく違います。しかし、療育教室 楽しい広場における、この10年間の療育相談や実際の療育を通じ、子どもさんが大きく成長された事例がどんどん増えてきました。子どもさんの成長こそが、「発達療育」の考え方や具体的な方法論の有効性を証明する、ということなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017/08/15(火) 20:20 | izawa

 発達療育には、重要な特徴が4つあります。

 まず、その1「一般的な子どもの発達の流れを基準にする。」

 発達療育では、認知、言葉、コミュニケーション、人とのかかわり(対人関係)、身体、運動などの、一般的な子どもの発達の流れを正確にまとめ、それを基に個々の子どもさんの発達の実態を把握した上で、子どもさんの発達の不安の原因を考えます。

 全体的な発達を考える上で、身体の発達や運動面の発達を除いた、心理的な発達を考えたとき、認知や言葉などの「知的な能力」と、コミュニケーションや社会性につながる「人とかかわる力」の二つに、大きく分けることができます。

 現在、多くの発達相談や早期療育の現場では、発達に不安のある子どもさん=「発達障害」という前提から始めていると思いますが、発達療育では、「子どもさんお発達の不安の原因は何か?」から始まります。その原因から、発達の不安を改善する療育の方法を考え、実践するのです。

2017/08/13(日) 18:07 | izawa

 今回から、何回かに分けて、療育教室 楽しい広場が推し進めている、「発達療育」の考え方と特徴について、このブログで説明をしていきたいと思います。

 今回は、「発達療育の考え方」です。

 何らかの発達の遅れ、例えば、発語の遅れ、友だちとの会話についていけない、友だちと遊べない、ことばの理解の遅れなどや、多動で落ち着きがない、感情のコントロールができないなど、行動面で問題がある等、発達に不安のある子どもさんがいたとき、発達の不安の原因について、「障害」という医学的な視点からだけではなく、認知、言葉、コミュニケーション、人とのかかわり(対人関係)、運動などの、一般的な子どもの発達の流れを基準にして、個々の子どもさんの発達の実態を把握し、それを基に、その原因として、発達の個人差の範囲の遅れ、あるいは、発達上の経験の何らかの偏り、つまづきなどの可能性を考え、そこから適切な療育方法を導き出し、遅れている発達を伸ばし、行動面の問題を改善するために、療育を進めていきます。