ナビゲーションメニューへ

ブログ

2018/11/11(日) 17:49 | izawa

 さて、11月の2回目の療育教室は25日(日)に行います。来年の就学に不安のある方、あるいは検診で障害の可能性を言われて不安に思われている方など、どうぞ一度楽しい広場にお越しください。発達の流れという視点から、お子さんの発達の不安を改善していきます。お問い合わせをお待ちしています。詳しくは、個別療育相談のコーナーをご覧ください。(伊澤)

2018/11/11(日) 17:40 | izawa

 少し前になりましたが、先月の10月20日(土)に、札幌あおば幼稚園の第4回子育てセミナーで講演をさせていただきましたので、その要旨をお伝えします。

《テーマ》 「友だち関係の広がり方」

★友だち関係を作るための発達的要素
1 認知的発達
2 人とかかわる力とコミュニケーション能力
3 自分をコントロールする力(自律性)

 

★友だち関係ができ始める時期
 基本的には、4才くらいからでき始めると考えられる。

 

★友だち関係ができるための発達のポイント

1 心の理論の発達
  → 他者の意図(心の状態や考え)を推測する力
 1才~1才半くらいの時期に、「意図的身振りコミュニケーション」が表れてきます。それは、自分とお母さんのほかに、おもちゃなどの「物」が媒介となり、お母さんの意図を読み取ったり、自分の意図を伝えるものです。
 例えば
(1)自分が持っている物をお母さんに差し出して、見せる。 
           (showinng)
(2)自分が持っている物をお母さんに手渡しする。
   (giving)
(3)面白い物や目についた物をお母さんに知らせる。(pointing)

 これが言葉の発達につながり、人とかかわっていく力の基盤になります。 

2 ごっこ遊びの出現
 いわゆる、おみせやさんごっこ、先生ごっこなどの遊びです。ごっこ遊びがもつ意味は大きく二つあります。
(1)想像的な遊びが広がっていく。
(2)現実にとらわれないで表現するという、高度なコミュニケーション
   ができてくる。
    → 例えば、土で作った塊を「おにぎり」とお互いに仮定して遊
      んだり、プラスチックのおもちゃ用のカップの中に、何も入
      っていないがお互いにオレンジジュースと仮定して遊んでい
      る。
 これらのことが、人とのかかわりを豊かで高度なものにしていきま
 す。

3 意図的主体
 ちょっと難しい言葉ですが、意味は
  → 「他者も自分と同じように、いろいろなことを感じ、考え、決め
     て行動している存在であることを理解する。」
ということです。この前提があって初めて高度な人とのかかわりが可能になります。

4 友だちという真剣勝負
 3才くらいまでは、お母さんを中心とした大人とのかかわりが中心ですが、ごっこ遊びあたりを契機にだんだん友だち同士とのかかわりに進んでいきます。大人とのかかわりの大きな違いは、大人は自分に合わせてくれますが友だちは合わせてくれません。文字通り真剣勝負です。この経験を積み重ねていくことによって、友だち関係は広がっていきます。

 

☆友だちと遊べない子どもさんとは?
 友だちとという真剣勝負のかかわりの段階で、つまづいたり足踏みする子どもさんはいますが、基本的には経験を積んでいけば広がっていきます。その他に、大人は意識できていても友だちをまだ意識できていない場合があります。例えば、おうちに帰ってきてお母さんが聞いても友だちの名前が全然出てこなかったり、一緒に遊んだということが話に出てこない場合です。こういう場合は、幼稚園や保育園あるいは家庭で、大人を媒介として他の子どもさんと遊ぶ経験を積み重ねていくことが必要と考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/10/29(月) 22:11 | izawa

 11月の療育教室は、4日(日)と25日(日)です。お子さんの発達に不安をお持ちのお父さん、お母さん、どうぞ一度お問い合わせください。詳しくは個別療育相談のコーナーをご参照ください。(伊澤)

2018/10/09(火) 20:27 | izawa

 今度で4回目になります、認定子ども園 札幌あおば幼稚園の子育てクラブ「すくすく」の子育てセミナーが、10月20日(土)10:00~あおば幼稚園で行われる予定で、今回も講演をさせていただく予定です。テーマは「友だち関係の広がり方」についてです。

 だいたい3才くらいまでは、お母さんを中心とした大人とのかかわりが主ですが、3才ころからのごっこ遊びあたりから、他の子ども同士のかかわりに広がっていきます。

 今回は、友だち関係ができるための発達のポイントを4つ挙げました。

1 心の理論の発達

2 ごっこ遊びの出現

3 意図的主体(難しい言葉ですが、端的に言うと、他者も自分と同じようにい
  ろいろなことを感じ、考え、決めて行動している存在であることを理解する、
  ということです。)

4 友だちという真剣勝負

 このブログをご覧になったあおば幼稚園の親御さんがいらっしゃいましたら、是非一度足を運んでください。お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

2018/09/30(日) 17:34 | izawa

 楽しい広場の10月の療育教室は、14日(日)1回だけです。こどもさんの発達に不安のある方々、どうぞ一度お問い合わせください。詳しくは、個別療育相談のコーナーをご覧ください。

10月は、そのほかに、以下の予定があります。

     9日(火)~札幌あおば幼稚園訪問指導

     20日(土)~札幌あおば幼稚園子育てクラブ すくすく 講演

    21日(日)~指導者向け第8回療育セミナー

2018/09/17(月) 21:24 | izawa

 9月は、2回療育教室があります。その2回目は、9月23日(日)です。会場は、星さ国際高等学校札幌北学習センター(札幌市北区北11条西4丁目2-3、ラビドールN11、2階)です。

 幼児期のお子さんに発達の不安があれば、是非一度おいで下さい。詳しくは、個別療育相談のコーナーをご覧下さい。お待ちしております。(療育教室 楽しい広場 伊澤)

2018/09/17(月) 21:10 | izawa

 去る8月25日(土)、札幌市厚別区にあります札幌あおば幼稚園の子育てクラブ すくすくの第3回子育てセミナーで講演をして参りました。その内容を報告いたします。

 

【テーマ】  「幼児期のしつけを考えます」  

★「しつけ」とは・・・・ 礼儀作法を身につけること。(広辞苑:第三版)

1 幼児期のしつけとは?
  → 年令相応に、人としてやって良いこと悪いことをわきまえて行動すること 
    を身につけること。(注:伊澤) これは将来の「社会性」につながる。

2 社会性とは?
  → ルール(決まり)、約束を守る。人と協力する。人の嫌がることをしない、
     など。

3 幼児期のおいて、「社会性」の基盤となるものは?
  → それは、「自律性」です。

4 自律性とは?
  → 「自分で自分の行動をコントロールする力」
     「自己主張と自己抑制のバランスをとれること」
  → 具体的には
      ・今はこういう場面だから自己主張したい。(例:遊び始めたばかりだ 
       から、もっと遊びたい。)
      ・今はこういう場面だから我慢(自己抑制)しよう。(例:「もうご飯だか
       らおもちゃを片づけなさい」「ハーイ」
  → 自律性は、3才・4才頃から急速に伸長します。

5 自律性伸長のための要素
(1)良くも悪くも「人を見て行動する」ことができる。
  → 他の人の意図(考えや心の状態など)を推測することができる。(心の理
     論)
(2)自分を抑制する(我慢する、待つなど)を経験している。
(3)物事の意味や善悪が分かってくる。

6 自律性の伸長が未熟な場合どうなるか?
  → 感情のコントロールができない、かんしゃくを起こす、友だちとトラブルを
    起こしやすい、などが考えられる。

7 自律性を伸ばすには?
  → 日常のお母さんとのかかわりを中心にして、その中で、「穏やかな自己
     抑制」、つまり順番を守る、ちょっと我慢するなどの経験を積み重ねて 
     いく。

8 社会性の基盤は、「自分を抑えること」
  → たくさんの人が、全員自分がやりたいこと、やりたい方法を主張しても
   、当然社会の中ではうまくいきません。それで、社会性が生まれてきたの
    でしょう。その社会性の基礎となるものは、場面によっては「自分を抑え
    ることができる」ということでしょう。しかし、自分を抑えることは、人間誰
    もができればしたくはないことです。それは、幼児期の子どもさんも同じ
    です。ですから、もし、子どもさんの自律性の発達がまだ未熟な場合は、
    お母さんを中心に大人が育ててあげましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/09/01(土) 14:21 | izawa

 指さしは、今までも述べてきたように、1才~1才半頃出現する〔意図的身振りコミュニケーション行動」の一つで、後期、お母さんとおもちゃなど物を介してのコミュニケーションの重要な行動の一つです。

 どういうことかと言いますと、それまでお母さんと「うなずいて、ハイ」をしたり「首を振って、いやいや」をしたり、お母さんとの直接的なかかわりでしたが、おもちゃなど物を介して、その物にかかわるお母さんの「行為の目的を予測する」ことが可能になってくるのです。

 人間のコミュニケーション能力でその基盤になる「他者の意図を推測する」という能力がここで、どんどん伸びてくる、ということです。

 「おもしろい物や目に付いた物を、指さしてお母さんに知らせる」という指さしも、その中の、重要な行動の一つです。

 

 しかし、「お子さんは指さしをしますか。」 あるいは「しましたか?」と聞かれて、「そういえば、うちの子したかな?」と考え込む方も、いるのではないでしょうか。もし、はっきりと見たことがなければ、お子さんは自閉症なのでしょうか?

 指さしは、札幌にある、明治時代札幌農学校で生徒を指導したクラーク博士の銅像のように、みんながみんなはっきり指さしをするわけではないでしょう。また2才、3才、4才と成長して行くにつれ、指さしよりも言葉で伝えることが増え、指さしも減るでしょう。

 実は、自閉症の子どもさんは、「他者の意図を読みとる」ことが、障害のためむずかしいのです。ですから、自閉症の子どもさんは一連の「意図的身振りコミュニケーション行動」が出にくいということです。

 その中の「指さし」について、自分のお子さんがはっきり指さしをしたかどうか記憶になくても、一連の「意図的身振りコミュニケーション行動」をチェックしていただければ大丈夫と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/08/28(火) 21:34 | izawa

 札幌市には、幼児の教育相談や支援を行うことを目的とした施設「札幌市幼児教育センター」があります。そして、その他に、10ある区に一つずつ、市立の幼稚園あるいは認定子ども園で「地域教育相談」を行っています。各区の中での親御さんや幼稚園からの相談を受けています。

 話は、そこで使われている「アセスメントチェックシート」についてです。相談の対象となる子どもさんについて、親御さん、あるいは幼稚園の先生がそのチェックシートを使って、子どもさんの様子をチェックしていきます。

 チェックする内容は、「生活習慣」「認知・ことば」「社会性」「運動」「その他(配慮事項)」に分かれています。

 

 その「その他(配慮事項)」の一番最初の質問項目が「目が合わない」で、それに関して、「支援が必要・必要でない」のどちらかを選びます。そして、それに関しての記入マニュアがあります。

 それには、支援が必要の場合は「目と目が合わない」、必要ない場合は「目と目が合う」と書かれていました。

 

 「目が合う」ということは、「視線が合う」ということ、アイコンタクトとも言われます。これは、前回説明を致しました、1才~1才半頃に出現する「意図的身振りコミュニケーション行動」の基盤になるものです。

 

 つまり、「視線が合ない」ということになると、「これは自閉症の可能性あり」と周りがざわざわ騒ぎ出すことでしょう。

 

 ここでお話ししたいのは、「視線が合う・合わない」の基準です。

 前述した、幼児教育センターで使っているチェックリストの「目が合わない」の記入の基準はあまりにもおおざっぱすぎてびっくりします。もし、みなさんが付けたとしたら、何を基準にするでしょう。お子さんと、今まで一度も視線が合わなかったとしたら、それは、合わないでいいでしょう。しかし、今まで遊んだり、日常の生活の中で視線が合うが、回数は多くない、とか、場面によって違うとか、最近は視線が合うことが少なくなった、、などいろいろな状態が上げられます。これらのような状態は、視線が合うと考えて良いのでしょうか? 

 答えはもちろん「視線が合う」です。

 これまでの中で、視線が合っていることが有るのであれば、他の人を意識していると言うことです。場面や回数は違っても問題有りません。小さいときよく合っていたが、今は合わない、という相談がよくありますが、大きくなったらやることがあって、親御さんとゆっくり視線を合わせているひまがないと言うことでしょう。

 

★ある幼稚園の先生が書かれた記入例をご紹介しましょう。

 年長さん男の子で、幼稚園の先生は支援有り、つまり「目が合わない」としてチェックしています。その内容は次のとおりです。

『話をしているときや説明をしている時に「こっちを見てね」というまでは視線が合わない。』

 これを読むと「こっちを見てね」と言った後は視線が合うということです。本来このお子さんは「視線が合う」、ということは、当然できているのですが、記入をした先生が、みんなに話をしているときに視線が合わないことを、視線が合わないと解釈してしまったのでしょう。でも、マニュアルが、あれだけおおざっぱで有れば、先生を責めるわけにはいきません。

 逆に言うと、この先生のような方がたくさんいらっしゃるであろうことは、容易に推察できます。そして、この「目が合わない」が一人歩きをして、そのお子さんが自閉症スペクトラムの可能性ありという方向にもっていかれやすくなります。

 「視線が合う」 その意味をしっかり押さえましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018/08/27(月) 21:15 | izawa

 われわれ、バイバイをするとき、手のひらを相手に向けて手を振りますが、そのとき手の甲を相手に向けて手を振るのが裏手バイバイです。これも、「自分の子どももやりました。でも別に自閉症ではないです。」という親御さんも、たくさんいらっしゃると思います。

 わたしも、なぜ裏手バイバイが自閉症特有の行動なのか、理由を聞いたことがありません。

 しかし、ここで、一番重要なのは、手のひらの向きではなく、この「バイバイ」という行動なのです。

 1才~1才半頃にかけて、子どもには「意図的身振りコミュニケーション行動」というものが出現します。これは、子どもが、他の人と「共同注意」を成立させて、他の人の意図(考えや心の状態)を理解する能力をもっているため、出現してくるものです。

 その意図的身振りコミュニケーション行動の初期の行動の一つが
 「お出かけをするときや、さよならをするときに、自分からバイバイをする。」
ということです。

 つまり、相手の意図を感じ取り、それに応じて、自分の意図を相手に表示をする、ということです。

  意図的身振りコミュニケーション行動は、このほかにも、初期のものとして
 「うなずいて、ハイをする」 「頭を振っていやいやをする」などがあります。

 そして後期には、おもちゃなどの物を媒介として

 「自分がもっている物をお母さんに差し出して見せる。(giving)」
 「おもしろい物や目についた物を指さして、お母さんに知らせる。(pointing)」

などがあります。

 

 詳しい説明は回を改めますが、バイバイはそういう人間としての言葉の獲得やコミュニケーションの発達の重要な基盤となる、意図的身振りコミュニケーション行動の一つであるということです。・

 手のひらが、どっちを向いてもバイバイは発達の上で、重要な行動であるということです。